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石油ストーブで喉が痛くなる?乾燥や換気不足のときの見直しポイント

Yuta
記事監修者
現:ガス会社に勤める兼業WEBライター。所持資格はガス開栓作業に必要な高圧ガス販売主任者二種、ガス工事に必要な液化石油ガス設備士、灯油の取り扱いに必要な危険物乙四種、その他ガス関連資格多数と電気工事士などの資格も多数所持。

石油ストーブを使っていると、喉が痛くなったり、いがらっぽくなったりすることがあります。
「ストーブが原因なのか」「乾燥なのか空気の汚れなのか」「使い続けてよいのか」と気になる人は多いです。
朝起きたときに喉が痛い、という悩みも少なくありません。
この記事では、喉が痛くなるときの見直しポイントを、湿度・換気・燃焼の状態・灯油・ほこりの順に整理します。
なお、石油ストーブだけが喉の痛みの原因とは言い切れません。
ここでは、考えられる要因と、見直せる点をまとめます。
対流式・反射式・FF式・石油ファンヒーターの違いにも触れます。

目次

まず確認したいこと

喉の痛みの原因は、ストーブ以外にもあります(風邪、乾燥した冬の空気など)。
そのため、次の点を順に確認します。

確認すること見直しポイント
湿度温湿度計で、部屋の湿度を確かめる
換気1時間に1〜2回の換気ができているか
燃焼の状態においやすす、炎の状態に異常がないか
灯油新しい灯油か。変色やにおいがないか
手入れ本体やフィルターにほこりがたまっていないか
症状頭痛・気分の悪さなどが一緒に出ていないか

痛みが出るタイミングで切り分ける

どのタイミングで痛くなるかを記録すると、原因の見当がつきやすくなります。

痛みが出るタイミング考えられる方向
ストーブをつけて数時間後換気不足、燃焼状態、湿度の低下
朝起きたとき就寝中の乾燥(消火して寝ているか確認)、室内の湿度
点火・消火の直後点火・消火時のにおい。ゆっくり消火しているか
ストーブを使わない日もストーブ以外の原因。医療機関に相談
外出先でもストーブ以外の原因が考えられる

メモを数日分とると、ストーブの使用と症状の関係が見えやすくなります。

暖房による湿度の低下

暖房で室温を上げると、湿度は下がります。好ましい湿度は季節を問わず40〜60%で、湿度が低いと粘膜が乾燥します。
乾燥すると、鼻のかゆみや目の疲れが出ることもあり、喉がいがらっぽく感じる人もいます。
まずは温湿度計で、部屋の湿度を確かめてみましょう。

一方で、開放型の石油ストーブは燃焼で水蒸気を出します(灯油1Lを燃やすと、約1Lの水ができる)。
そのため、石油ストーブの使用で必ず乾燥するとは限りません。
水蒸気については、結露を解説した記事で整理しています。

考え方内容
湿度を測る温湿度計で確認。40〜60%が好ましい
加湿しすぎない高すぎるとカビやダニが増えるおそれ。加湿器を使うときの目安は40〜50%
火を使わない加湿部屋干しや、入浴後に浴室のドアを開ける方法などがある。ストーブの上の洗濯物は禁止

ストーブの上や周囲で洗濯物を乾かさないでください。火災ややけどのおそれがあるため、禁止です。

湿度の数値の見方

温湿度計の表示目安
40%未満好ましい範囲(40〜60%)より低い。乾燥に注意
40〜60%好ましい範囲
60%超高め。カビやダニが増えるおそれ。結露にも注意

湿度は、部屋の場所によっても変わります。
ストーブの近くと、離れた場所で、温湿度計を置く位置を変えて測ると、傾向が分かります。

換気不足と空気の汚れ

室内の空気が汚れていると、乾燥を感じやすくなります。窓を開けて空気を入れ替えるのが基本です。

開放型の石油ファンヒーターを使った測定では、次のような数値が出ています。

スクロールできます
項目内容
二酸化炭素燃焼開始前は300ppm。燃焼後は、設定15℃・20℃で700ppm、25℃で1300ppm
窓開け換気2分間の窓開けで、3600ppmから3100ppmに低下
炭化水素燃焼開始から30分間の脂肪族炭化水素の発生量は約140µg/min。30〜60分では約63µg/min
換気の目安1時間に1回の窓開け、または窓を数cm開放する、などの自然換気が必要

この数値はファンヒーターの測定で、石油ストーブ全般にそのまま当てはまるとは限りません。
また、これらの物質の増減が、喉の痛みに直接つながるとは言い切れません。
ただ、換気が不足すると室内の空気が汚れていくことは、数値から分かります。

数値から読み取れること

上の数値を、差や割合で整理します(当サイト計算)。

スクロールできます
項目計算結果
燃焼前後の二酸化炭素(20℃設定)700−300400ppm増える
燃焼前後の二酸化炭素(25℃設定)1,300−3001,000ppm増える
設定温度を15℃→25℃にしたときの燃焼後の差1,300−700600ppm(設定温度が高いほど増える傾向)
2分間の窓開けによる低下3,600−3,100500ppm(約14%低下)

2分間の窓開けでも、数値は下がります。
ただし、3,100ppmまで下がるだけで、燃焼前(300ppm)の状態には戻りません。
こまめな換気が必要な理由が、数値からも分かります。

換気の目安は、1時間に1〜2回・1〜2分程度から、1時間に1回以上・5分程度まで、案内によって幅があります。
詳しくは、換気の目安を解説した記事をご覧ください。

燃焼の不調(においやすす)

燃焼が不調だと、においやすすが出て、空気が汚れます。
においが出やすい場面は、次のとおりです。

場面起こること
火力を弱くしすぎたにおいや一酸化炭素が多く発生し、しんにタールが付着する
不良灯油炎が大きくならなくなったり、激しいにおいがしたりする
水が混入した灯油異常燃焼を起こして激しいにおいがしたり、火が消えたりする
消火直後の再点火燃焼筒が冷えないうちにしんを上げると、生ガスが発生し、激しい臭気が出る

油漏れ、においやすすの発生があった場合は、使用を中止してください。
においを減らす選び方は、当サイトの「臭いが少ない石油ストーブの選び方」「石油ストーブの臭い」の記事でも整理しています。
すすの原因も、別記事で解説しています。

燃焼状態の確認ポイント

確認ポイント正常な状態の目安
炎の色・形正常な燃焼の炎の形と同じ状態。時々炎を見て確認する
火力弱くしすぎていない。機種ごとの目安の炎の高さを保つ
においの強さ点火・消火時以外に、強いにおいが続かない
すす出ていない
消火ゆっくり消火している

燃焼の状態が不調なまま使い続けると、においや一酸化炭素が増えるおそれがあります。
違和感があれば、使用を中止して点検してください。

灯油の状態

灯油の状態考え方
前シーズンの灯油不良灯油として扱い、使わない
変質している黄色味を帯びる、すっぱいにおいがする
水・不純物の混入使わない

燃料については、当サイトの燃料の解説記事もご覧ください。

ほこり

使用前には、内部のほこりを取り除いておきましょう。
初めて使うときは、本体に付着したほこりや油が焼けるにおいがしますが、しばらく使うとなくなります。

久しぶりに使うときは、久しぶりに使うときの点検を解説した記事で整理した点検をしてください。

ほこり対策のポイント

タイミングやること
シーズン前内部のほこりを取り除く
初めて使うときほこりや油が焼けるにおいが出る。この間は換気を多めに
使用中吹出口や空気取入口の周りのほこりに気づいたら、消火して冷めてから掃除
シーズン後掃除してから保管する

症状別の対応の目安

症状対応の目安
喉が乾燥する感じ湿度を確認(40〜60%)。換気する
喉がいがらっぽい換気を増やす。においやすすを確認
喉の痛みが強いストーブを消火し、症状が続くか確認。続くなら医療機関に相談
頭痛・気分が悪い・吐き気すぐに消火し、換気。新鮮な空気のある場所へ。一酸化炭素中毒のおそれ
ストーブを使わなくても続くストーブ以外の原因。医療機関に相談

症状の判断は、この記事ではできません。
気になる症状が続くときは、医療機関に相談してください。

使用をやめて点検するとき

喉の痛みに加えて、頭痛、気分の悪さ、においやすすがあるときは、使用をやめて換気してください。一酸化炭素中毒のおそれがあるためです。一酸化炭素は、0.02%(200ppm)の濃度で頭痛などの症状が出るとされています。

症状・状況対応の考え方
頭痛・気分が悪いすぐに消火し、換気して、新鮮な空気のある場所へ
においやすすが続く使用を中止し、取扱説明書を確認。販売店・メーカーに相談
炎が不安定使用を中止して点検
喉の痛みが続くストーブを使っていないときも続く場合は、医療機関に相談

頭痛については、ストーブの頭痛の原因を解説した記事、一酸化炭素中毒は一酸化炭素中毒を解説した記事をご覧ください。

タイプ別の違い

タイプ喉が痛くなるときの考え方
対流式開放型。換気と湿度、燃焼状態を確認
反射式開放型。同じく換気と湿度、燃焼状態を確認
石油ファンヒーター開放型。燃焼中に二酸化炭素などが発生する。換気が必要
FF式給排気を屋外とつなぐ方式。室内の空気を使わず、排気も屋外へ出すため、室内の空気の汚れは起きにくい
煙突式排気を煙突で屋外に出す方式。室内の空気の汚れは起きにくい

FF式・煙突式でも、排気の設備に不具合があると、室内に排気が入るおそれがあります。
異常があるときは使用をやめ、販売店・メーカーに相談してください。
FF式・煙突式の仕組みは、当サイトの各解説記事で整理しています。

どのタイプでも、開放式は使用中に1時間に1〜2回を目安に窓を開けて換気してください。就寝中や、長時間その場を離れるときは必ず消火し、給油は消火して冷めてから行ってください。ガソリンは絶対に入れないでください。

よくある質問

Q1. 石油ストーブを使うと、なぜ喉が痛くなるのですか?

石油ストーブだけが原因とは言い切れません。
暖房による湿度の低下、換気不足による空気の汚れ、燃焼の不調などが、見直しの対象になります。

Q2. 加湿したほうがよいですか?

好ましい湿度は、40〜60%です。
ただし、開放型の石油ストーブは水蒸気を出すため、まず温湿度計で湿度を確かめてください。

Q3. 換気をすれば治りますか?

換気で空気が入れ替わり、空気の汚れが減ります。ただし、喉の痛みが必ず治るとは言い切れません。
換気は一酸化炭素中毒を防ぐためにも必要です。

Q4. 喉の痛みと頭痛が同時に出たときは?

すぐに消火し、換気して、新鮮な空気のある場所へ移ってください。
一酸化炭素中毒のおそれがあります。

Q5. ストーブを使わなくても喉が痛いときは?

ストーブ以外の原因が考えられます。
症状が続くときは、医療機関に相談してください。

まとめ

喉の痛みは、ストーブ以外にも原因があります。
見直せる点から順に確認します。
最後に、この記事のポイントを整理します。

ポイント内容
原因の特定ストーブだけが原因とは言い切れない
湿度40〜60%が好ましい。温湿度計で確認
換気1時間に1〜2回。空気の汚れを防ぐ
燃焼の状態においやすすがあれば使用を中止
灯油新しい灯油を使う
頭痛などが一緒に出たときすぐに消火・換気

まずは、お持ちのストーブの取扱説明書で、「換気」と「異常のとき」の欄を確認してみてください。

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この記事を書いた人

「暮らしの設備ガイド」は、給湯器・ストーブ・換気設備など、
家庭の安心と快適を支える“住まいの設備”に関する専門メディアです。

現在もガス業界で設備施工・保守に携わるYuta(ガス関連資格保有者)が監修し、一般家庭向けのガス機器・暖房設備・給湯器交換の実務経験をもとに、現場の知識に基づいた、正確で実用的な情報を発信しています。

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