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石油ストーブの換気は何分おき?窓の開け方と換気扇の使い方

白い対流式石油ストーブを使用する室内で、窓から空気を取り入れ、換気の頻度や窓の開け方、換気扇の使い方を紹介するサムネイル画像
Yuta
記事監修者
現:ガス会社に勤める兼業WEBライター。所持資格はガス開栓作業に必要な高圧ガス販売主任者二種、ガス工事に必要な液化石油ガス設備士、灯油の取り扱いに必要な危険物乙四種、その他ガス関連資格多数と電気工事士などの資格も多数所持。

石油ストーブは、使っているうちに部屋の空気が汚れていきます。
そのため「換気は何分おきにすればいいのか」「窓はどれくらい開けるのか」「換気扇を回すだけでもよいのか」と迷う人は多いです。
この記事では、東京都の保健所の案内と、トヨトミ・コロナの取扱説明書で確認できた内容をもとに、換気の頻度、窓の開け方、換気扇の使い方を整理します。
対流式・反射式・FF式・煙突式・石油ファンヒーターでの違いも確認します。

目次

換気の目安は何分おきか

換気の目安は、情報源によって異なります。

情報源頻度1回の時間
東京都の保健所1時間に1回以上5分程度
トヨトミ・コロナの取扱説明書(確認した機種)1時間に1〜2回1〜2分程度

どちらの案内でも、「1時間に1回以上」が共通した目安です。1回あたりの時間は、取扱説明書が短め、保健所が長めの案内です。

どちらを選ぶかは、お持ちの機種の取扱説明書を最低限として、部屋の広さや人数に応じて長めにする、という考え方が安全側です。
換気が必要な理由は、一酸化炭素中毒を解説した記事で整理しています。

1日の換気時間を計算する

2つの目安を、使用時間に当てはめた表です(当サイト計算)。

スクロールできます
使用時間取扱説明書の目安(1時間に1〜2回・1〜2分)保健所の目安(1時間に1回・5分)
2時間2〜4回・合計2〜8分2回・合計10分
4時間4〜8回・合計4〜16分4回・合計20分
8時間8〜16回・合計8〜32分8回・合計40分
12時間12〜24回・合計12〜48分12回・合計60分

使用時間のうち、換気にあてる時間の割合を計算すると、取扱説明書の目安では約1.7〜6.7%(1分×1回〜2分×2回を60分で割る)、保健所の目安では約8.3%(5分÷60分)です。
つまり、使っている時間の1〜2割に満たない短い時間で、空気の入れ替えができると考えられます。

窓の開け方

取扱説明書と保健所の案内で共通していた点を、表にまとめます。

ポイント内容
開口部の数2か所以上
位置対角線上など、離れた位置にする
吸排気口ふさがない
窓が凍結している場所換気が不十分になるため、使用しない(取扱説明書の注意)

窓を2か所開けると、空気の通り道ができて入れ替わりやすくなります。
1か所だけの場合は、同じ部屋の別の窓やドアを少し開けられないか確認してください。

窓が凍結して開かない場所や、換気が不十分な地下室などでは、使用しないでください。

1回の換気の手順

順番やること
1部屋の中で、離れた位置にある窓(またはドア)を2か所選ぶ
2両方を同時に開ける
3取扱説明書の目安の時間(1〜2分程度)または保健所の目安(5分程度)待つ
4窓を閉める
5ストーブの炎が乱れていないか確認する(風が当たっていないか)

換気のとき、冷たい風がストーブに直接当たる位置の窓を開けると、炎が乱れるおそれがあります。
トヨトミ、コロナの取扱説明書とも、風のあたる場所での使用は禁止です。
窓を開けるときは、ストーブに風が直接当たらない窓を選ぶか、換気中は風の通り道に注意してください。

換気扇の使い方

保健所の案内では、窓を開ける代わりに換気扇を回す方法も紹介されています。
一方、取扱説明書では、換気扇を使うときの注意が案内されています(機種により表現は異なります)。

場面考え方
換気扇を回す換気扇を使うときは、離れた位置の窓も開ける(取扱説明書の案内)
窓を閉め切ったまま換気扇だけ回す取扱説明書は窓も開けるよう案内しているため、避ける

ストーブと換気扇を同時に使うときは、取扱説明書の案内どおり、離れた位置の窓も開けてください。
換気扇を回すと、コロナの取扱説明書にあるとおり、炎がピンク色になることがありますが、異常ではないとされています。

換気を忘れないための工夫

長時間使っていると、換気を忘れがちです。

工夫内容
タイマーを使うスマホのタイマーなどで、1時間ごとに知らせる
時刻を決める毎時0分に窓を開けるなど、習慣にする
家族で声をかける同居の家族と、換気の係を決める
機種のタイマー機能対応する機種は、自動で消火する機能を使う(機種による)

タイマー機能については、タイマーを解説した記事をご覧ください。
自動消火の機能があっても、換気そのものの代わりにはなりません。

換気で寒くなるときの考え方

窓を開けると、部屋が冷えます。
寒さが気になるときは、次のように考えます。

方法内容
短時間で済ませる取扱説明書の目安は1〜2分程度。まず目安の時間で
一度に空気を入れ替える2か所を同時に開けると、短時間で入れ替わりやすい
部屋全体の暖め方を見直す部屋全体を暖める方法を解説した記事も参考に

寒いからといって、換気を省くのはやめてください。

「長く少しずつ」より「短く一気に」

窓を少しだけ開けて長時間換気するより、2か所を同時に開けて短時間で一気に入れ替えるほうが、室温の低下を抑えやすいと考えられます(一般的な考え方)。
窓を少し開けるだけでは空気の流れができにくく、入れ替わるのに時間がかかるためです。
壁や家具に蓄えられた熱は短時間の換気では逃げにくいため、窓を閉めたあとに、再び暖まりやすくなります。

使う部屋別の換気の考え方

部屋の使い方によって、換気を忘れやすい場面が違います。

部屋・場面換気で気をつけたいこと
リビング家族の出入りで換気したつもりになりやすい。窓を開ける時刻を決める
寝室就寝中は換気できないため、必ず消火する。就寝前に使うときも、換気しながら
ワンルーム・狭い部屋部屋が狭い分、空気の入れ替えが遅れやすい。目安の時間を守る
気密性の高い部屋コロナの取扱説明書は結露に注意と案内。換気の頻度を守る
在宅ワークなど、集中する場面気づかず時間が過ぎやすい。タイマーを使う

換気のチェックリスト

使い始める前と使用中に、次の点を確認します。

チェック項目確認
窓を2か所以上開けられるか□
吸排気口がふさがれていないか□
窓が凍結していないか□
換気の時刻・タイマーを決めたか□
換気扇を使うとき、離れた窓も開けるか□
就寝・外出前に消火するか□

結露との関係

石油ストーブ(開放式)は、灯油が燃えるときに水蒸気が出るため、部屋の湿度が上がって窓に結露が出やすくなります。
コロナの取扱説明書には、気密性の高い部屋では結露に注意するという趣旨の記載がありました。

換気は、結露を抑える面もあります。
結露の抑え方は、結露を解説した記事で整理しています。

タイプ別の換気の考え方

タイプ換気の考え方
対流式開放式。取扱説明書の目安(1時間に1〜2回・1〜2分)で換気
反射式開放式。同じく定期的な換気が必要
石油ファンヒーター開放式(確認した範囲)。同じく換気が必要
FF式屋外と給排気をつなぐ方式。排気を外に出す構造のために換気は不要。
煙突式排気は屋外へ出す方式。基本的に換気は不要。

FF式、煙突式は基本的に換気は不要ですが、それ以外は使用中に1時間に1〜2回を目安に窓を開けて換気してください。
就寝中や、長時間その場を離れるときは必ず消火し、給油は消火して冷めてから行ってください。
ガソリンは絶対に入れないでください。

よくある質問

Q1. 石油ストーブの換気は何分おきですか?

確認した範囲では、1時間に1回以上が共通の目安です。
東京都の保健所は5分程度、トヨトミ・コロナの取扱説明書は1〜2回・1〜2分程度としています。

Q2. 窓は何か所開ければよいですか?

2か所以上、対角線上など離れた位置を開けると、空気が入れ替わりやすくなります。

Q3. 換気扇だけ回せばよいですか?

保健所の案内では換気扇も選択肢ですが、取扱説明書では、換気扇を使うときは離れた位置の窓も開けるよう案内されています。
窓を閉め切ったまま換気扇だけ回すのは避けてください。

Q4. 換気すると寒いので、頻度を減らしてもよいですか?

減らさないでください。
取扱説明書の目安は短い時間なので、まずその時間で行い、2か所を同時に開けて短時間で入れ替える方法があります。

Q5. FF式でも換気は必要ですか?

屋外と給排気をつなぐ方式で排気を外に出す構造のために換気は不要です。

まとめ

換気は、開放式の石油ストーブを使うときの基本です。
最後に、この記事のポイントを整理します。

ポイント内容
頻度1時間に1回以上(共通の目安)
時間取扱説明書:1〜2分程度/保健所:5分程度
1日の換気8時間使用で、合計8〜40分程度(当サイト計算)
窓2か所以上、対角線上
換気扇使うときは離れた位置の窓も開ける
忘れ防止タイマーや時刻を決める
使ってはいけない場所窓が凍結している場所、地下室など
FF式屋外と給排気をつなぐ方式。排気を外に出す構造のために換気は不要。

まずは、お持ちのストーブの取扱説明書で、「換気」の欄を確認してみてください。

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この記事を書いた人

「暮らしの設備ガイド」は、給湯器・ストーブ・換気設備など、
家庭の安心と快適を支える“住まいの設備”に関する専門メディアです。

現在もガス業界で設備施工・保守に携わるYuta(ガス関連資格保有者)が監修し、一般家庭向けのガス機器・暖房設備・給湯器交換の実務経験をもとに、現場の知識に基づいた、正確で実用的な情報を発信しています。

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