MENU

ヘアオイル・柔軟剤でファンヒーターが不調に?シリコーンの影響と対策

ヘアオイルと柔軟剤のボトル、ファンヒーターを淡いブルーと紫で描いたサムネイル
Yuta
記事監修者
現:ガス会社に勤める兼業WEBライター。所持資格はガス開栓作業に必要な高圧ガス販売主任者二種、ガス工事に必要な液化石油ガス設備士、灯油の取り扱いに必要な危険物乙四種、その他ガス関連資格多数と電気工事士などの資格も多数所持。

ヘアオイルやヘアスプレー、つや出し剤などに含まれるシリコーンは、石油ファンヒーターの点火不良や、運転の途中停止の原因になることがあります。
シリコーンが燃えると、白い粉状のものになって、燃焼部やセンサーに付着し、炎を正しく検知できなくなるからです。
部屋で使うスプレー類や化粧品を見直すことが、不調の予防になります。

この記事では、シリコーンがファンヒーターに与える影響の仕組みと、気をつけたい製品、不調が出たときの対処、日常でできる予防を整理します。
柔軟剤との関係も、あわせて書きます。

目次

結論:シリコーン入りの製品は、ファンヒーターの部屋で使わない

シリコーン対策の基本は、次のとおりです。

項目考え方
原因シリコーンを含む製品が、燃焼で変化して付着する
影響点火しない、途中で消える、エラー表示が出る
予防使用する部屋を分け、使った後は換気する
不調が出たら自分で分解せず、販売店やメーカーに相談する
保証シリコーンが原因の故障は、保証の対象外とされる場合がある

メーカーも、シリコーン配合の枝毛用コート液、化粧品、つや出し剤などを、使用しないよう注意しています。
シリコーンが原因の故障は、保証の対象外とされることもあります。

シリコーンとは何か

シリコーンは、ケイ素を含む合成化合物で、さまざまな製品に使われています。
なめらかさ、つや、撥水性、耐熱性などを与える目的で、日用品に広く配合されています。

分野シリコーンが含まれやすい製品
ヘアケアヘアオイル、ヘアスプレー、トリートメント、枝毛コート液
化粧品ファンデーション、日焼け止め、化粧下地
掃除・つや出し家具や車のつや出し剤、ワックス、コーティング剤
洗濯一部の柔軟剤、撥水スプレー
防水・潤滑防水スプレー、潤滑スプレー

成分表示では、「ジメチコン」「シリコーン」「シロキサン」といった名前で書かれていることがあります。
部屋で使う製品の成分表示を、一度確認してみると、含まれているかどうかが分かります。

ファンヒーターに悪影響を与える仕組み

石油ファンヒーターは、炎が燃えているかどうかを、センサーで見ています。
炎が正しく検知できないと、不完全燃焼を防ぐために、点火をやり直したり、運転を止めたりします。

段階起きること
1空気中のシリコーン成分が、本体に吸い込まれる
2燃焼の熱で変化し、白い粉状の物質になる
3点火部や炎を検知するセンサーに付着する
4炎を正しく検知できず、点火の失敗や途中消火が起きる

センサーに付着した物質は、非常に安定していて、除去しにくい性質があります。
そのため、一度付着すると、掃除だけでは改善しないこともあります。

メーカーの注意書きにも、シリコーン配合の製品は、点火ミスや途中消火など、故障の原因になると書かれています。
コロナ 暖房機器カタログにも、使用しないよう注意が示されています。

気をつけたい製品と使う場面

次のような場面で、シリコーンが室内に広がります。ファンヒーターを使う部屋では、特に注意してください。

場面使う製品気をつけること
身支度ヘアスプレー、ヘアオイル、整髪料洗面所など、別の部屋で行う
化粧ファンデーション、日焼け止め暖房を使わない部屋で行う
掃除つや出しスプレー、ワックス暖房を切ってから、換気しながら使う
洗濯柔軟剤、撥水スプレー成分を確認する。部屋干しの場所を考える
防水加工防水スプレーファンヒーターの部屋では使わない

特に、スプレータイプの製品は、細かい粒子が空気中に広がります。
ファンヒーターは、室内の空気を吸い込んで燃焼するため、スプレーの成分が本体に入りやすくなります。

美容院や理髪店のように、ヘアスプレーを常に使う場所では、石油ファンヒーターの使用を避けるよう、メーカーが案内している例もあります。
店舗や事務所で使う場合は、業務用の暖房や、別の方式の暖房を検討してください。

柔軟剤はどうか

柔軟剤について、メーカーの注意書きに特定の記載がない場合でも、成分には注意が必要です。

項目考え方
成分製品によって、シリコーン系の成分を含むものがある
部屋干し干した洗濯物から、成分が空気中に広がる可能性がある
確認方法成分表示を見て、シリコーン系の成分が含まれていないか調べる
不安なときファンヒーターの部屋から離れた場所に干す

柔軟剤は、すべてがシリコーンを含むわけではなく、製品によって違います。
不調の原因として疑う場合は、成分表示を確認し、洗濯物を干す場所を変えて様子を見ると、原因を特定しやすくなります。

シリコーンが原因かもしれない症状

次のような症状が出たときは、シリコーンの影響を疑ってみてください。

症状内容
点火しない何度やり直しても、点火に失敗する
点火したがすぐ消える数秒から数分で、運転が止まる
エラー表示が出る点火に関するエラー表示が繰り返し出る
特定の時間帯に症状が出る身支度や掃除のあとに、不調が増える
掃除をしても改善しないフィルターを掃除しても治らない

症状が、ヘアスプレーを使った直後や、掃除のあとに出るなど、特定の行動と結びつく場合は、シリコーンの影響が疑われます。
一方で、同じ症状が、フィルターの目詰まりや、灯油の劣化、設置環境でも起きます。
まずは、基本の確認から行ってください。

確認の順番内容
1吸気口やフィルターのほこりを掃除する
2新しい灯油に入れ替える
3換気と設置場所を見直す
4シリコーン入りの製品を、部屋で使わないようにする
5それでも治らなければ、販売店やメーカーに相談する

掃除の手順は、ファンヒーターの掃除の記事で整理しています。

不調が出たときの対処

シリコーンが付着したと思われる場合は、自分で対処できることは多くありません。

方法考え方
自分で燃焼部を分解して掃除するしない。故障や事故の原因になる
空焼きして焼き切る付着物は高温でも落ちにくい。期待できない
販売店やメーカーに相談する点検や部品交換を依頼する
買い替えを検討する使用年数が長ければ、修理より買い替えが有利なことがある

シリコーンが原因の故障は、保証の対象外とされることがあります。
修理費用や買い替えの費用を比べて、判断してください。

分解が必要な作業は、安全のため、専門の技術者に任せてください。

日常でできる予防

シリコーンの影響を減らすには、使う場所と、換気の工夫が有効です。

予防策内容
使う部屋を分けるヘアスプレーや化粧は、ファンヒーターのない部屋で行う
使った後は換気する窓を開けて、成分を外に出してから、暖房を使う
暖房を止めて使う掃除用のスプレーなどは、暖房を切って使う
洗濯物の干し場所柔軟剤を使った洗濯物は、ファンヒーターの部屋から離す
家族で共有する家族みんなが、スプレー類の使い方に気をつける

換気は、シリコーン対策だけでなく、一酸化炭素対策の基本でもあります。
換気の方法は、石油ファンヒーターの換気の記事で整理しています。

スプレー缶を近くに置く危険

シリコーンとは別に、スプレー缶そのものにも、注意が必要です。
スプレー缶やカセットボンベは、熱が当たると圧力が上がり、破裂するおそれがあります。
温風が当たる場所には、置かないでください。

周りに置いてはいけないものは、ファンヒーターの上や周りに置いてはいけないものの記事で整理しています。

よくある質問

Q1. ヘアスプレーを使うと、本当にファンヒーターが壊れますか?

必ず壊れるわけではありませんが、点火不良や途中消火の原因になることがあります。
使う部屋を分け、使った後に換気することで、リスクを減らせます。

Q2. 柔軟剤も、ファンヒーターに影響しますか?

製品によって、シリコーン系の成分を含むものがあります。
成分表示を確認し、不調が続く場合は、洗濯物の干し場所を変えて様子を見てください。

Q3. シリコーンが付いたかどうか、見て分かりますか?

燃焼部の内部に付着するため、外から見て判断することは難しい場合があります。
点検は、販売店やメーカーに依頼してください。

Q4. 空焼きすれば、シリコーンは取れますか?

付着物は高温でも落ちにくく、期待できません。
自分で分解して掃除するのも避け、専門の点検を受けてください。

Q5. シリコーンが原因の故障は、保証されますか?

保証の対象外とされる場合があります。
保証書の内容を、確認してください。

まとめ

ファンヒーターの部屋では、シリコーンを含む製品を使わず、使った後は換気することが、不調の予防になります。
最後に、この記事のポイントを整理します。

ポイント内容
原因シリコーンが燃焼で変化し、燃焼部やセンサーに付着する
症状点火しない、途中で消える、エラー表示が出る
気をつける製品ヘアスプレー、ヘアオイル、化粧品、つや出し剤、防水スプレー
柔軟剤製品によって含むものがある。成分表示を確認する
予防部屋を分ける、使った後は換気する
不調が続くとき自分で分解せず、販売店やメーカーに相談する

まずは、ファンヒーターを使う部屋で、ヘアスプレーやつや出し剤を使っていないかを、見直してみてください。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

「暮らしの設備ガイド」は、給湯器・ストーブ・換気設備など、
家庭の安心と快適を支える“住まいの設備”に関する専門メディアです。

現在もガス業界で設備施工・保守に携わるYuta(ガス関連資格保有者)が監修し、一般家庭向けのガス機器・暖房設備・給湯器交換の実務経験をもとに、現場の知識に基づいた、正確で実用的な情報を発信しています。

目次