電気ファンヒーターの電気代は、消費電力(W)に、使った時間と電力量単価をかけて計算できます。
1kWhあたり31円で計算すると、1,200Wを1時間使った場合は約37円、600Wなら約19円が目安です。
ただし、これは強運転で連続して動かした場合の上限に近い数字で、温度調節機能がある機種は、暖まったあとに出力が下がり、実際の電気代はこれより安くなるからです。
この記事では、消費電力別の1時間・1日・1か月の電気代の目安、計算のしかた、電気代を抑える使い方を整理します。
当サイトの計算の前提も、あわせて示します。
結論:1,200Wで1時間約37円。1日6時間使うと1か月約6,700円が上限の目安
消費電力別の電気代の目安は、次のとおりです。
| 消費電力 | 1時間 | 1日6時間 | 1か月(30日・1日6時間) |
|---|---|---|---|
| 300W | 約9円 | 約56円 | 約1,670円 |
| 600W | 約19円 | 約112円 | 約3,350円 |
| 900W | 約28円 | 約167円 | 約5,020円 |
| 1,200W | 約37円 | 約223円 | 約6,700円 |
※当サイト計算です。
電力量単価を1kWhあたり31円、定格の消費電力で連続運転した場合の目安です。
実際の請求額は、契約している電力会社の単価と、使い方によって変わります。
電気代の計算方法
電気代は、次の式で計算します。
| 項目 | 式 |
|---|---|
| 消費電力量(kWh) | 消費電力(W)÷ 1,000 × 使用時間(h) |
| 電気代(円) | 消費電力量(kWh)× 電力量単価(円/kWh) |
たとえば、1,200Wを1時間使うと、消費電力量は1.2kWhです。
31円をかけると、約37円になります。
| 計算例 | 内容 |
|---|---|
| 消費電力 | 1,200W |
| 使用時間 | 1時間 |
| 消費電力量 | 1.2kWh |
| 電気代 | 1.2 × 31 = 約37円 |
自分の契約している電力会社の単価に置き換えると、より実態に近い金額になります。
単価は、検針票や、契約内容のページで確認できます。
当サイトの計算の前提
表の数字は、次の前提で計算しています。
| 前提 | 内容 |
|---|---|
| 電力量単価 | 1kWhあたり31円で計算 |
| 消費電力 | 機種の定格(強運転)の数値 |
| 運転 | 連続して、強運転で動かし続けた場合 |
| 基本料金・燃料費調整額など | 含まない |
単価は、電力会社やプランによって異なります。
また、燃料費調整額や再エネ賞揚金などが加わると、実際の単価は変わります。
計算結果は、あくまで目安として使ってください。
実際の電気代が上限より安くなる理由
電気ファンヒーターの多くは、温度調節機能(サーモスタット)を備えています。
設定温度に達すると、ヒーターの出力を下げたり、止めたりします。
| 状況 | 消費電力の動き |
|---|---|
| 運転開始直後 | 定格に近い電力で、強く温める |
| 設定温度に達した後 | 出力を下げる、または止める |
| 室温が下がったら | 再び出力を上げる |
そのため、連続で最大の電力が使われるわけではありません。
部屋の広さや、断熱の状態によっても、電気代は変わります。
小さな部屋で、断熱がよければ、早く設定温度に達するので、電気代は抑えられます。
逆に、広い部屋や、冷えやすい部屋では、最大の電力が長く続き、上限に近づきます。
使い方別の電気代の目安
使い方ごとの、電気代のイメージです。
| 使い方 | 消費電力の例 | 時間 | 電気代の目安 |
|---|---|---|---|
| 脱衣所で着替えの間だけ | 1,200W | 15分 | 約9円 |
| トイレで朝の数分 | 600W | 10分 | 約3円 |
| デスクの足元で仕事中 | 600W | 4時間 | 約74円 |
| 就寝前の寝室 | 900W | 1時間 | 約28円 |
| リビングの補助として夕方から | 1,200W | 3時間 | 約112円 |
短時間の使用なら、1回あたりの電気代は、数円〜数十円です。
電気ファンヒーターは、短時間・ピンポイントの暖房で、真価を発揮します。
長時間使うと高くなる理由
1日に何時間も、電気ファンヒーターを使い続けると、月の電気代がかさみます。
| 使い方 | 1か月の電気代の上限目安 |
|---|---|
| 1,200Wを1日3時間 | 約3,350円 |
| 1,200Wを1日6時間 | 約6,700円 |
| 1,200Wを1日10時間 | 約11,200円 |
※当サイト計算です。
1kWh=31円、30日、連続強運転の場合の目安です。
電気ヒーターは、使った電気のほぼすべてを、熱に変えます。
その分、消費電力が大きく、長時間では高くなります。
電気代を抑える使い方
電気代を減らす工夫です。
| 工夫 | 効果 |
|---|---|
| 暖まったら弱運転に切り替える | 消費電力が下がる |
| 温度調節機能を使う | 暖まりすぎを防ぎ、自動で出力が下がる |
| 使う範囲を狭くする | 脱衣所や足元など、必要な場所だけ暖める |
| 窓の断熱をする | 熱が逃げにくくなり、暖まるまでの時間が短くなる |
| サーキュレーターで空気を回す | 部屋の温度のむらが減る |
| 厚着や、ひざ掛けと併用する | 設定温度を下げられる |
| タイマーを使う | 切り忘れを防ぐ |
特に、使う範囲を絞ることは、効果が大きい工夫です。
部屋全体を暖めるのではなく、人がいる場所だけを暖めると、消費電力量が減ります。
石油・エアコンとの電気代の違い
暖房の種類によって、電気代やランニングコストは大きく変わります。
| 暖房 | 特徴 |
|---|---|
| 電気ファンヒーター | 立ち上がりは早いが、長時間は割高 |
| エアコン | 電気代を抑えやすいが、立ち上がりに時間がかかる |
| 石油ファンヒーター | 灯油代と電気代がかかる。運転費は燃料の価格で変わる |
エアコンは、電気ヒーターより、少ない電気で同じ熱を作れる仕組みです。
そのため、部屋全体を長時間暖めるなら、エアコンのほうが、経済的な場合が多くなります。
比較の詳細は、セラミックファンヒーターとエアコンの電気代の記事で計算しています。
石油ファンヒーターとの比較は、石油ファンヒーターとエアコンの電気代の記事も、参考になります。
ブレーカーと電気契約の注意
電気ファンヒーターは、消費電力が大きいため、契約アンペアとの関係も大切です。
| 状況 | 起きること |
|---|---|
| 同時に大きな家電を使う | 合計が契約アンペアを超え、ブレーカーが落ちる |
| 電子レンジ・ドライヤーとの同時使用 | 大きな電力が重なる |
| 延長コードの使用 | コードが発熱し、危険 |
電気ファンヒーターは、壁のコンセントに直接つなぎ、ほかの大きな家電と同時に使うのを避けてください。
延長コードの扱いは、ファンヒーターに延長コードは使えるかの記事で整理しています。
石油ファンヒーターの電気代との違い
石油ファンヒーターも、電気を使いますが、電気ファンヒーターとは桁が違います。
| 項目 | 電気ファンヒーター | 石油ファンヒーター |
|---|---|---|
| 消費電力 | 300〜1,200W程度 | 運転中は十数W程度 |
| 主なコスト | 電気代 | 灯油代 |
| 電気代 | 高い | 非常に小さい |
石油ファンヒーターの電気代は、石油ファンヒーターの電気代の記事で整理しています。
電気ファンヒーターを使う時間帯の工夫
電気料金のプランによっては、時間帯で単価が変わります。
| プランの例 | 考え方 |
|---|---|
| 時間帯別の料金プラン | 単価の安い時間帯に、予備暖房として使う |
| 一律の料金プラン | 使う時間そのものを減らす |
| 夜間が安いプラン | 入浴前の脱衣所を暖めるのに向く |
契約しているプランの内容によって、同じ使い方でも、電気代は変わります。
単価が時間帯で異なる場合は、使う時間帯の単価で計算し直してください。
暖房を使う部屋の断熱と電気代
同じ消費電力でも、部屋の断熱の状態で、暖まり方と電気代は変わります。
| 状態 | 電気代への影響 |
|---|---|
| 窓の断熱が不十分 | 熱が逃げ、最大出力が長く続く |
| すきま風がある | 暖めた空気が逃げて、暖まりにくい |
| 断熱シートやカーテンを使う | 暖かさが保たれ、弱運転に早く切り替わる |
| 部屋が小さい | 早く設定温度に達する |
断熱の工夫は、費用が小さいのに、効果が長く続きます。
窓の断熱シートの記事で、効果を高めるコツも整理しています。
よくある質問
Q1. 電気ファンヒーターの1時間の電気代は、いくらですか?
1,200Wなら、1kWhあたり31円で計算して、約37円です。
600Wなら約19円が目安です。
Q2. 1か月つけっぱなしだと、いくらになりますか?
1,200Wを1日6時間使うと、上限の目安で約6,700円です。
温度調節機能がある機種は、これより安くなります。
Q3. 弱運転にすると、電気代はどれくらい安くなりますか?
消費電力が半分になる機種なら、電気代もおよそ半分です。
機種ごとの消費電力の数値で、計算してください。
Q4. 電気代が安い電気ファンヒーターはありますか?
消費電力の小さい機種ほど、電気代は低くなります。
ただし、暖める力も小さくなるため、使う場所に合った出力を選んでください。
Q5. 電気料金の単価は、どこで分かりますか?
検針票や、電力会社の契約ページで確認できます。
単価を置き換えて、この記事の計算式で試算してください。
まとめ
電気ファンヒーターの電気代は、消費電力と使用時間で決まります。
最後に、この記事のポイントを整理します。
| ポイント | 内容 |
|---|---|
| 計算式 | 消費電力(kW)× 時間 × 電力量単価 |
| 1,200Wの目安 | 1時間約37円、1日6時間で1か月約6,700円(上限) |
| 実際の電気代 | 温度調節機能で、これより下がることが多い |
| 節約の工夫 | 弱運転、温度調節、使う範囲を絞る、窓の断熱 |
| 向く使い方 | 短時間・ピンポイントの補助暖房 |
| 長時間の暖房 | エアコンのほうが経済的なことが多い |
まずは、お使いの機種の消費電力と、検針票の電力量単価を調べて、この記事の式で計算してみてください。

