設定した温度どおりに暖まらない、あるいは風が出たり止まったりする。
そんな状態でリモコンにE42やE43、ECといった表示が出ていませんか。
コロナのヒートポンプ式冷・暖房システムで、これらが室内側のセンサ異常を指すのはエコ暖クールエアコンとエコ暖温風の場合です。
同じ番号が、別の製品ラインではコンプレッサや基板の異常を意味します。
つまり、機種を確かめずに番号だけで判断すると、修理の規模も費用感もまったく違うものを想定してしまうことになります。
この記事では、室内側のセンサが何を見ている部品なのか、症状からどこまで絞れるのか、そして機種の読み分けを整理します。
扱う表示と、それぞれの役割
| 表示内容 | 見ている対象 |
|---|---|
| 室温センサ異常 | 部屋の空気の温度を測り、設定温度との差から運転を制御する |
| 室内熱交センサ異常 | 室内側の熱交換器の温度を測る |
| 吸入温センサ異常 | 室内機が吸い込む空気の温度を測る |
| 冷風防止センサ異常 | 十分に温まる前の送風を抑え、冷たい風が出るのを防ぐ |
| ルームサーモセンサ異常 | 室内の温度を検知し、運転の入り切りに使う |
これらはいずれも、熱をつくる部位ではなく、部屋の状態を把握するための部品です。
温度が正しく読み取れないと、機器は適切な制御ができないと判断して停止します。
💡 ポイント:室内側のセンサ異常は、故障として止まる前に「設定と体感がずれる」「風が出たり止まったりする」といった違和感として現れることがあります。
機種ごとのコード対応表
| 表示内容 | コード | 対象製品 |
|---|---|---|
| 冷風防止センサ異常 | E13 | エコ暖温風 |
| 吸入温センサ異常 | E34 | エコ暖クールエアコン |
| 室温センサ異常 | E42 | エコ暖クールエアコン |
| 室内熱交センサ異常 | E43 | エコ暖クールエアコン |
| ルームサーモセンサ異常 | EC | エコ暖温風 |
室内側のセンサ異常が割り当てられているのは、エコ暖クールエアコンとエコ暖温風の2ラインです。
エコ暖フロアのように床暖房のみの機種には、これらの表示はありません。
最重要:同じ番号が別ラインではまったく違う意味になる
この記事で扱う番号は、ほかの製品ラインでは室外側や基板の異常を指します。
| コード | 室内側センサとして扱われる機種 | まったく別の意味になる機種 |
|---|---|---|
| E13 | エコ暖温風(冷風防止センサ異常) | エコ暖システム/ジオシス(バックアップ基板データ異常) |
| E34 | エコ暖クールエアコン(吸入温センサ異常) | エコ暖システム/クール/ジオシス(戻り温水センサ異常) |
| E42 | エコ暖クールエアコン(室温センサ異常) | エコ暖システム/ジオシス(電源電圧異常) |
| E43 | エコ暖クールエアコン(室内熱交センサ異常) | エコ暖システム/ジオシス(コンプレッサ起動不良) |
特にE43は注意が必要です。
エコ暖クールエアコンでは室内側のセンサ異常ですが、エコ暖システムとジオシスハイブリッドではコンプレッサの起動不良という、修理規模がまったく違う異常を示します。
番号だけを頼りに情報を探すと、不要な心配をするか、逆に深刻さを過小評価するかのどちらかになります。
本体や室外ユニットの銘板、保証書、取扱説明書の表紙で製品名を確認してから読み進めてください。
同じコロナ製でも機器ごとに表示体系はまったく別で、給湯側の表示についてはコロナ エコキュートのエラーコード一覧|原因・対処法・修理の判断基準まで徹底解説にまとめています。
冷風防止センサとルームサーモの役割
温風タイプに特有の2つの表示について補足します。
冷風防止センサ
温水暖房は、運転を始めてすぐには十分な温度に達しません。
その状態で送風してしまうと、暖房のつもりが冷たい風を浴びることになります。
これを防ぐために、熱交換器が一定の温度になるまで送風を抑える制御が入っており、その判断に使われているのがこのセンサです。
異常時は、暖まるまでの制御が正しく働かなくなるため、運転を停止する設計になっています。
ルームサーモセンサ
室内の温度を検知し、設定温度に達したら運転を弱める、あるいは止めるといった判断に使われます。
ここが正しく測れないと、暖めすぎたり、いつまでも暖まらなかったりといった状態につながります。
どちらも快適性を保つための部品ですが、正しく測れない状態での運転は制御が成り立たないため、機器は安全側に停止します。
症状から見る手がかり
| 症状 | 見ておきたい点 |
|---|---|
| 設定温度どおりにならない、暑すぎる・寒すぎる | 室温センサ・ルームサーモ側の可能性 |
| 運転開始直後に冷たい風が出る、または送風されない | 冷風防止センサ側の可能性 |
| 風量が安定せず、出たり止まったりする | 室内側の温度検知が安定していない可能性 |
| 特定の部屋だけ体感がずれる | センサの設置位置や周囲の環境の影響 |
| 室外ユニットは動いているのに室内が暖まらない | 室内側の制御か、温水が届いていない可能性 |
室温の体感がずれる場合、センサの故障ではなく設置環境が影響していることもあります。
直射日光が当たる場所、テレビや照明などの熱源のそば、エアコンの吹き出しが直接当たる位置では、実際の室温と検知値に差が出やすくなります。
暖房の効き方そのものに不安がある場合は、寒冷地エアコンの電気代は高い?節約方法と賢い選び方を徹底解説で触れている外気温と暖房能力の関係もあわせて確認してみてください。
連絡前に確認できること
公表されている処置方法は点検または修理ですが、次の点は使用者でも見ておけます。
- 室内機のフィルターが目詰まりしていないか
- 吸い込み口・吹き出し口の前に家具やカーテンがないか
- リモコンやセンサの近くに熱源(照明・テレビ・ストーブなど)がないか
- 直射日光が当たる時間帯だけ症状が出ていないか
- 表示が出るタイミングに規則性があるか(起動直後か、しばらく運転してからか)
フィルターの目詰まりは、風量低下を通じて熱交換器の温度に影響します。
清掃で改善するかを確かめたうえで、変化がなければ連絡に進んでください。
⚠️ 室内機の内部に手を入れての清掃や、センサの取り外しは行わないでください。感電やさらなる故障につながるおそれがあります。フィルターなど、取扱説明書で手入れが案内されている範囲にとどめてください。
修理規模の考え方
| 部位 | 修理規模の傾向 |
|---|---|
| 室温センサ・吸入温センサ・ルームサーモ | 部品単体の交換で収まりやすい |
| 室内熱交センサ・冷風防止センサ | 室内機の分解を伴う場合がある |
| 室内側の制御基板が絡む場合 | 部品代が上がり、供給状況にも左右される |
室内側のセンサは、コンプレッサや四方弁のように冷媒回路に手を入れる部位ではありません。
そのため、このシリーズのエラーのなかでは比較的軽い部類にあたります。
ただし、販売終了から年数が経っている機種では部品供給の問題が出てくるため、設置年とあわせて確認してください。
ヒートポンプを使う住宅設備の寿命の考え方はエコキュートの寿命は何年?10年が目安と言われる理由と交換を考えるタイミングも参考になります。
実際の費用は機種・設置状況・地域によって変わるため、型式と表示されたコードを伝えて見積もりを取るのが確実です。
よくある質問
Q1. 室温センサの異常なら、体感で温度を調整しながら使えませんか。
室温が正しく測れない状態では、機器側の制御そのものが成り立ちません。
そのため、異常を検知した時点で運転を停止する設計になっています。
仮に一時的に運転できたとしても、暖めすぎや加熱側の保護が正しく働かない可能性があります。
表示が出た時点で点検を依頼してください。
Q2. E43が出ましたが、コンプレッサの故障でしょうか。
お使いの製品ラインによって答えが変わります。
エコ暖クールエアコンでは室内熱交センサ異常であり、コンプレッサとは別の部位です。
一方、エコ暖システムとジオシスハイブリッドではコンプレッサ起動不良を意味し、修理規模が大きく変わります。
まず本体や保証書で製品名を確認し、それを伝えたうえで相談してください。
Q3. 設定温度と体感がずれるだけで、エラー表示は出ていません。故障ですか。
センサの設置位置や周囲の環境が影響している可能性があります。
直射日光、照明やテレビの熱、吹き出し風が直接当たる位置では、実際の室温と検知値に差が生じやすくなります。
まずは周囲の状況を見直し、カーテンや家具の配置を変えて変化があるか確かめてみてください。
それでも改善せず、エラー表示も出るようになった場合は点検を依頼する段階です。
Q4. フィルターを掃除したら表示が消えました。このままでよいですか。
目詰まりによる風量低下が影響していたのであれば、そのまま使用して差し支えない場合が多い状況です。
ただし、清掃の間隔が短いうちに繰り返すようなら、別の要因が隠れている可能性があります。
使用環境によって適切な清掃の頻度は変わるため、取扱説明書の案内を目安にしてください。
清掃しても短期間で再発するなら、連絡した際にその経過を伝えてください。
Q5. 冷風防止センサの異常だと、冷たい風が出るようになるのですか。
異常を検知した場合、機器は運転を停止するため、冷たい風が出続ける状態にはなりにくい設計です。
ただし、異常が表面化する前の段階では、暖まるまでの制御が不安定になり、送風のタイミングがずれることがあります。
運転開始直後の挙動に違和感がある場合は、その様子を記録しておいてください。
点検時に症状を具体的に伝えられると、確認すべき箇所を絞りやすくなります。
まとめ
E13・E34・E42・E43・ECは、室内側で温度を測っているセンサの異常を示す表示です。
- 室内側センサとして扱われるのは、エコ暖クールエアコンとエコ暖温風の2ライン
- 同じ番号が、エコ暖システムやジオシスハイブリッドでは基板やコンプレッサの異常を指す
- 特にE43は、機種によって室内センサとコンプレッサ起動不良に分かれる
- 体感のずれは、故障ではなくセンサ周囲の環境が原因のこともある
- 冷媒回路に手を入れない部位のため、修理規模は比較的小さく収まりやすい
まず製品ラインを確認し、表示が出るタイミングと症状を控えたうえで、販売店またはサービスセンターへ相談してください。

