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長府ガス暖房ボイラのエラー43・433とは|水位電極の矛盾検知とは

長府ガス暖房ボイラのエラー43・433について、水位電極の矛盾検知を解説するサムネイル画像
Yuta
記事監修者
現:ガス会社に勤める兼業WEBライター。所持資格はガス開栓作業に必要な高圧ガス販売主任者二種、ガス工事に必要な液化石油ガス設備士、灯油の取り扱いに必要な危険物乙四種、その他ガス関連資格多数と電気工事士などの資格も多数所持。

長府(CHOFU)のガス暖房ボイラに43、あるいは433と表示されて運転が止まった。
「水位電極」という言葉から水が足りないのだと考え、不凍液を補充した方もいるかもしれません。
ただしこのコードが示しているのは、水位が低いことではありません。
水位を検出する2本の電極から、本来あり得ない組み合わせの信号が返っている状態です。

この記事では、その「あり得ない組み合わせ」とは何かを整理したうえで、補充では解決しない理由と点検までの考え方を解説します。

目次

43・433は「矛盾した検出結果」の記録

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コード対象機種の目安解除操作処置
43GDB-500K・1700K熱源機リモコン・床暖房用リモコン・E-CON接続放熱機の運転スイッチをすべてOFF→5分待機→いずれかをON復帰しない、または再発する場合は点検・修理を依頼
433GDB-700K-3H・1200K-6H熱源機の電源プラグをOFF→5分待機→ON点検・修理を依頼

どちらも検知している内容は同じですが、処置の扱いが異なります。
433は復帰の可否にかかわらず点検・修理の依頼とされており、43よりも条件が厳しい扱いです。

機種系統ごとの解除操作の違いは長府ガス暖房ボイラのエラーコード一覧|表示の意味と解除の目安にまとめています。

なぜ電極が2本あるのか

暖房回路の水位は、長さの違う2本の電極で見ています。
電極はタンクの上から下へ伸びており、長いほうが低い位置まで届きます。

つまり、長い電極は低い水位、短い電極は高い水位を見ていることになります。
水位が下がっていくと、まず短い電極が水面から離れ、さらに下がると長い電極も離れます。

水位長い電極短い電極状態
十分にある水あり水あり正常
減ってきた水あり水なし正常の範囲
下限を割った水なし水なし水位低下として検知
—水なし水あり本来あり得ない

43・433が示しているのは、この最後の行です。
低い位置にある電極が水を検知していないのに、高い位置の電極が水を検知している。
水が空中に浮いていない限り、物理的に起こり得ない組み合わせです。

だからこそ機器は、水位そのものではなく検出の側に異常があると判断して停止します。

矛盾が生じる4つの理由

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理由何が起きているか
電極への汚れやスケールの付着水に触れていなくても導通したように見える、あるいは触れていても検知できない
電極や配線の断線信号が返らず、水なしとして扱われる
ショート常に水ありとして扱われる
コネクタの接続不良・配線の入れ違い長短の信号が入れ替わる、あるいは片方が届かない

不凍液を補充しても解決しないのは、原因が液の量ではなく検出側にあるためです。
補充しても表示が変わらなかったのであれば、この構図に当てはまっている可能性があります。

4つ目は、修理や配管工事の直後に出た場合に疑う要因です。
心当たりがあれば、作業を行った業者へ連絡してください。

このなかで、経年の機器に多いのが1つ目です。
電極は液に浸かった状態で長期間使われるため、表面にスケールや不純物が付着していきます。
付着物が絶縁体のように働けば、水に触れていても検知できなくなります。
逆に、付着物が水分を含んで導通の経路になれば、水面から離れていても水ありと判定されることがあります。
同じ汚れでも、逆方向の誤検知につながり得るため、症状だけでは原因を絞れません。

04・043との違い

同じ水位に関わるコードでも、04・043とは意味が違います。

コード検知しているもの補充で解決するか
04・043水位が基準の下限を割っている補充で解除できる場合がある
43・433水位の検出結果が矛盾している補充では解決しない

04・043は、実際に液が足りない状態です。
一方43・433は、液の量にかかわらず検出そのものが成立していない状態です。
水位低下の考え方は長府ガス暖房ボイラのエラー04・043|不凍液の水位低下と渇水を参照してください。

なお、両方のコードが時期を前後して出ている場合は、液が減っていたことと電極の状態の両方が関わっている可能性があります。
表示の履歴は点検の際に伝えてください。

放置して運転を続けるとどうなるか

水位の情報が信頼できない状態では、機器は液が足りているかどうかを判断できません。
その状態で燃焼を続ければ、実際に液が不足していた場合に空だきへ進むおそれがあります。

安全に関する注意
解除と運転再開を繰り返すのは避けてください。水位を正しく把握できないまま加熱が続くと、熱交換器の損傷や漏水につながるおそれがあります。
焦げたにおいや異音がある場合は、運転を再開せず連絡してください。

空だき安全装置が働いた場合は、203として表示されます。
考え方は長府ガス暖房ボイラのエラー203|空だき安全装置が止める理由にまとめています。

解除操作は機種系統で違う

43はリモコンの運転スイッチをすべてOFFにする方法、433は熱源機の電源プラグをOFFにする方法です。
どちらも5分の待機が必要で、433は差し込み直すだけでは足りません。

43の系統では、床暖房用リモコンやE-CON接続の放熱機の切り忘れに注意してください。
一つでも運転状態が残っていると、システム全体としてはリセットされません。

ただし、解除できたとしても検出側の状態は変わっていません。
特に433は、復帰の可否にかかわらず点検・修理の依頼とされています。

点検を依頼するときに伝えたいこと

  • 本体の型式:GDB-1700Kのように、銘板の表記をそのまま伝える
  • 表示されたコード:43か433か
  • 不凍液の水位:膨張タンクを確認できた場合、その位置
  • 補充したかどうか:補充後も表示が変わらなかったのであれば、その事実
  • 直近の工事・修理の有無:内容と時期
  • これまでの表示の履歴:04・043や203が出ていたか

3つ目と4つ目の組み合わせが、原因の方向を分けます。
液は十分にあるのに表示が続くのであれば、検出側に絞り込める可能性が高くなります。

📎 出典:長府製作所「商品及び修理に関するお問い合わせ」

膨張タンクの位置や水位の確認方法は、取扱説明書でも確認できます。

📎 出典:長府製作所「取扱説明書・仕様書・寸法図等」

各コードの正式な内容は、メーカーが製品別に公開しています。

📎 出典:長府製作所「製品エラーコード」

なお、同じ長府製でも石油給湯器はコード体系が別です。
石油タイプについては長府製 石油給湯器のエラーコード一覧を参照してください。

よくある質問

Q1. 不凍液を補充しましたが表示が消えません。
43・433は水位が低いことではなく、水位の検出結果が矛盾していることを示す表示です。原因が電極や配線の側にあるため、液を足しても解決しません。むしろ、補充しても変わらなかったという事実が、検出側を疑う根拠になります。補充した量と時期を控えて、点検の際に伝えてください。

Q2. 「あり得ない組み合わせ」とは具体的にどういう状態ですか。
低い位置まで届く長い電極が水を検知していないのに、高い位置にある短い電極が水を検知している状態です。水位が下がれば、先に短い電極が水面から離れます。長い電極だけが離れるという順序は起こりません。この組み合わせが返ってきた時点で、機器は検出そのものが信頼できないと判断します。

Q3. 電極の掃除は自分でできますか。
利用者が行う作業ではありません。電極は暖房回路の内部にあり、取り外しには系統を開ける必要があります。取り付け位置や長さがずれると、検出の基準そのものが変わってしまいます。汚れやスケールが疑われる場合も、点検を依頼してください。

Q4. 43と433で対応は変わりますか。
解除操作と処置の扱いが異なります。43はリモコンの運転スイッチをすべてOFFにして5分待つ方法、433は熱源機の電源プラグをOFFにして5分待つ方法です。また43は復帰しない、または再発する場合に点検・修理を依頼、433は復帰の可否にかかわらず点検・修理を依頼とされています。

Q5. 修理をしてもらった直後に43が出るようになりました。
作業内容が関わっている可能性があります。43・433の確認事項にはコネクタの接続不良が含まれており、電極の配線が正しく戻されていない場合や、長短の接続が入れ替わっている場合にも矛盾した信号になります。メーカー窓口より先に、作業を行った業者へ連絡するほうが早く解決します。

まとめ

長府のガス暖房ボイラに表示される43と433は、水位電極から本来あり得ない組み合わせの信号が返っている状態を示す表示です。
低い位置の電極が水を検知していないのに、高い位置の電極が水を検知している。
物理的に起こり得ない状態であるため、機器は検出側の異常と判断して停止します。

そのため、不凍液を補充しても解決しません。
補充しても表示が変わらなかったという事実は、そのまま検出側を疑う根拠になります。

電極の汚れやスケール、断線やショート、コネクタの接続不良や配線の入れ違い。
いずれも利用者が確認できる範囲にはありません。
特に433は復帰の可否にかかわらず点検・修理の依頼とされているため、解除と運転再開を繰り返さずに連絡してください。

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この記事を書いた人

「暮らしの設備ガイド」は、給湯器・ストーブ・換気設備など、
家庭の安心と快適を支える“住まいの設備”に関する専門メディアです。

現在もガス業界で設備施工・保守に携わるYuta(ガス関連資格保有者)が監修し、一般家庭向けのガス機器・暖房設備・給湯器交換の実務経験をもとに、現場の知識に基づいた、正確で実用的な情報を発信しています。

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