ダイキンのエアコンを使っていて、リモコンや室内機に見慣れない番号やアルファベットが表示されて驚いた経験はありませんか。
「A5」「E7」「U4」といったコードが突然出ると、故障したのではないかと不安になるものです。
ですが、これらはエアコンが自分の状態を知らせるためのサインであり、番号ごとに意味が決まっています。
まずは表示されたコードが何を示しているのかを確認すれば、慌てずに次の行動を判断できます。
この記事では、ダイキンのルームエアコン(家庭用)で表示されやすいエラーコードを系統別に一覧で整理しました。
それぞれのコードが示すおおまかな意味と、自分で様子を見てよいものか、修理を前提に考えるべきものかの目安もあわせて解説します。
エラーコードは「故障の断定」ではなく「状態のサイン」

エラーコードが表示されると、つい「壊れた」と考えてしまいがちです。
ですが、実際には次のように性質の異なるものが、すべて同じ「エラーコード」という形で表示されます。
- 安全装置が一時的に働いただけで、電源リセットで復帰することがあるもの
- 設置環境や使用状況など、外的な要因で出ているもの
- 内部の部品やセンサー、基板の異常として、修理を前提に考えるべきもの
つまり、表示された数字やアルファベットだけを見て「もう使えない」と判断してしまうと、必要以上に不安になったり、逆に危険な状態のまま使い続けてしまったりすることがあります。
大切なのは、コードの意味を確認したうえで、いま自分で対処してよい状態なのかを見極めることです。
ポイント
ブレーカーが落ちる、焦げくさい・異臭がする、異音がするといった症状をともなう場合は、コードの内容にかかわらず運転を止め、コンセントを抜いてメーカーや業者に相談してください。安全に関わる可能性があります。
エラーコードの確認方法
ダイキンのルームエアコンでは、多くの場合リモコンの操作でエラーコードを確認できます。
リモコンの機種によって操作は異なりますが、代表的な手順は次のとおりです。
- 室内機の運転ランプが点滅していることを確認する(点灯中はエラーが確定しておらず、正しく表示されません)
- リモコンを室内機に向ける
- 「取消」または「終了/取消」ボタンを約5秒間長押しする
- 「ピー」と連続音が鳴ったときに表示されているコードを記録する
リモコンによってはボタンの位置や名称、表示のされ方が異なります。
うまく表示されない場合は、お手持ちの取扱説明書やダイキン公式の案内を確認してください。
📎 出典:エラーコード検索|ダイキン工業株式会社
なお、電源を切るとエラー表示はいったんリセットされます。
業者に相談する際にコードを伝えるとやり取りがスムーズになるため、リセットする前に控えておくと安心です。
エラーコード一覧(系統別)
ここからは、頭文字ごとにエラーコードの意味を一覧で整理します。
ダイキンのエラーコードは頭文字で不具合のおおまかな箇所がわかるようになっており、A・C系は室内機まわり、E・H・J・L・P系は室外機まわり、U系は通信・電源系という傾向があります。
※以下はエラーコードが示す内容を簡易的にまとめたものです。機種により意味が若干異なる場合があります。正確な内容は必ず取扱説明書またはダイキン公式で確認してください。
A系・C系(主に室内機・センサー系)
| コード | おおまかな意味 | 目安 |
|---|---|---|
| A0 | 保護装置の作動(機種により冷媒漏えいセンサーの検知など) | 要確認・業者相談 |
| A1 | 室内機基板(マイコン)の異常 | 業者相談 |
| A3 | ドレン水位系の異常(排水の詰まり・フロートスイッチ不良など) | 要確認・業者相談 |
| A5 | 熱交換器の温度異常(熱交換器の汚れ・詰まり、フィルター汚れなど) | 清掃で改善する場合あり |
| A6 | 室内ファンモーターの異常・過負荷 | 業者相談 |
| A7 | 風向調整(ルーバー)用モーターの異常 | 業者相談 |
| AH | 空気清浄ユニットの異常・汚れ | 清掃・部品確認 |
| C4・C5 | 熱交換器温度センサーの異常 | 業者相談 |
| C9 | 吸込温度センサーの異常 | 業者相談 |
| CJ | リモコンの温度センサー異常 | 業者相談 |
A5は熱交換器やフィルターの汚れ、風の通り道がふさがれること(ショートサーキット)でも出やすいコードです。
フィルター清掃や、室内機まわり・室外機まわりの障害物の除去で改善することもあります。
E系(主に室外機・圧縮機系)
| コード | おおまかな意味 | 目安 |
|---|---|---|
| E0 | 室外機の保護装置作動(冷媒系統の詰まり・ガス欠、部品不良など) | 業者相談 |
| E1 | 室外機の基板異常 | 業者相談 |
| E3 | 高圧圧力スイッチの作動(フィルター詰まり・熱交換器汚れなど) | 要確認・業者相談 |
| E4 | 低圧圧力スイッチの作動(冷媒系統の異常など) | 業者相談 |
| E5 | 圧縮機(コンプレッサー)の過負荷・起動不良 | 業者相談 |
| E6 | 圧縮機の過負荷・起動不良 | 業者相談 |
| E7 | 室外ファンモーターの過電流・異常 | 業者相談 |
| E9 | 電子膨張弁の異常 | 業者相談 |
E系は、エアコンの心臓部にあたる室外機や圧縮機に関わるコードが中心です。
これらは専門的な部品や冷媒(フロンガス)を扱う作業になるため、自分で分解・修理を行うのは避け、必ず専門業者に依頼してください。
なお、E3のように室外機の熱交換器の汚れや障害物が引き金になることもあるため、室外機まわりに物を置いていないか、吹き出し口がふさがれていないかは確認する価値があります。
H系・J系(主にセンサー系の異常)
| コード | おおまかな意味 | 目安 |
|---|---|---|
| H3 | 高圧圧力スイッチ系の異常 | 業者相談 |
| H6 | 圧縮機の位置検出(過電流センサー)系の異常 | 業者相談 |
| H7 | 室外ファンモーターの信号異常 | 業者相談 |
| H8 | 電流センサー系の異常 | 業者相談 |
| H9 | 外気温度センサーの異常 | 業者相談 |
| J3 | 吐出管温度センサーの異常 | 業者相談 |
| J5 | 吸入管温度センサーの異常 | 業者相談 |
| J6 | 熱交換器温度センサーの異常 | 業者相談 |
H系・J系は、各種センサーやその配線・コネクタに関わる異常が中心です。
センサーや基板の交換が必要になるケースが多く、いずれも業者による点検・修理が前提になります。
L系・P系(主にインバータ・電源系)
| コード | おおまかな意味 | 目安 |
|---|---|---|
| L3 | 電装品ボックス内の温度上昇 | 業者相談 |
| L4 | 放熱フィンの温度上昇(放熱部の汚れなど) | 業者相談 |
| L5 | 圧縮機の起動不良・出力過電流 | 業者相談 |
| L8 | 圧縮機の過負荷(電子サーマル作動) | 業者相談 |
| L9 | 圧縮機の起動異常 | 業者相談 |
| P1 | 電源の欠相・電圧バランスの異常 | 業者相談 |
| P4 | 放熱フィン温度センサーの異常 | 業者相談 |
L系・P系はインバータや電源、圧縮機の駆動まわりに関わるコードです。
専門的な部品と電気の知識が必要な領域のため、これらもメーカーや業者への相談が基本となります。
U系(主に通信・電源系)
| コード | おおまかな意味 | 目安 |
|---|---|---|
| U0 | 冷媒不足・冷媒配管系統の詰まり、閉鎖弁の開け忘れなど | 業者相談 |
| U1 | 電源の逆相・配線の接続不良や断線 | 業者相談 |
| U2 | 電源電圧の異常(電圧低下・欠相など) | 業者相談 |
| U4 | 室内機と室外機の通信異常(内外連絡線の不良・基板不良など) | 電源リセットで様子見→再発なら業者相談 |
| U5 | 室内機とリモコン間の通信異常 | 電源リセット・要確認 |
| UF | 室内機と室外機の連絡配線の誤配線 | 業者相談(設置直後に多い) |
U系は、機器どうしの通信や電源に関わるコードです。
特にU4は室内機と室外機が正しく通信できていないときに表示される代表的なコードで、電源リセットで一時的に復帰することもありますが、再発する場合は根本原因が残っている可能性が高い状態です。
U4の原因の見分け方や、どこまでが自分で対処できる範囲なのかについては、別記事で詳しく解説しています。
U4が表示された方は、あわせて確認してみてください。
📎 関連記事:ダイキン エアコン エラーコードU4の原因と対処法
自分で様子を見てよいコードと、業者に相談すべきコード
エラーコードは数が多く感じられますが、対応の方向性はおおまかに次の3つに分けて考えると整理しやすくなります。
| 区分 | 主なコードの傾向 | 対応の方向性 |
|---|---|---|
| 清掃・確認で改善する可能性があるもの | A5、E3、AH など(汚れ・詰まり・障害物が引き金になりやすい) | フィルター清掃・室外機まわりの確認をしたうえで様子を見る |
| 電源リセットで復帰することがあるもの | U4、U5 など(通信系の一時的な不具合) | いったん電源を切り、約1分後に再運転してみる |
| 修理を前提に考えるべきもの | E5・E6・E7、H系・J系、L系・P系、U0 など(部品・センサー・冷媒系の異常) | 運転を止め、メーカーまたは業者に相談する |
ただし、清掃やリセットで一時的に直ったように見えても、同じコードが繰り返し出る場合は根本原因が解消されていないと考えたほうが安全です。
再発するようであれば、点検を前提に動くことをおすすめします。
安全に関する注意
ブレーカーや漏電遮断器が作動する場合は、すぐに再投入せず、機器の絶縁点検を行い、問題がないことを確認してください。絶縁点検をせずにブレーカーを入れ直すと、機器が損傷するおそれがあります。
📎 出典:エラーコード検索|ダイキン工業株式会社
よくある質問(FAQ)
Q1. エラーコードが表示されたら、まず何をすればよいですか?
まずは表示されたコードを控えたうえで、いったん運転を停止し、電源プラグを抜いて約1分ほど待ってから再運転してみてください。これで復帰する場合は、安全装置が一時的に働いただけのことがあります。ただし、ブレーカーが落ちる、異音や異臭があるといった症状をともなう場合は、リセットを繰り返さずに運転を止め、メーカーや業者に相談してください。
Q2. 電源リセットで消えれば、もう安心して使ってよいですか?
一度消えても、同じコードが再び表示される場合は、根本の原因が解消されていない可能性が高いです。「昨日は使えたのに今日はまた出る」といった状態は、直っているのではなく、エラーが出たり消えたりしているだけのことがあります。再発するようであれば、点検を前提に考えることをおすすめします。
Q3. A5が出ました。自分で対処できますか?
A5は熱交換器やフィルターの汚れ、風の通り道がふさがれること(ショートサーキット)などで表示されることがあります。フィルターの清掃や、室内機・室外機まわりの障害物の除去で改善するケースもあるため、まずはそこを確認してみてください。清掃しても改善しない場合や、頻繁に再発する場合は、内部部品の異常も考えられるため業者への相談を検討しましょう。
Q4. U0(冷媒不足)は自分で補充できますか?
冷媒(フロンガス)の補充や配管の修理には専門的な知識と資格、専用の工具が必要です。無理に作業を行うとガス漏れを悪化させるおそれがあり、大変危険です。U0が表示された場合は、自分で対処しようとせず、必ずダイキンのサービス窓口や専門業者に点検・修理を依頼してください。
Q5. コードの意味が一覧に載っていませんでした。どうすればよいですか?
ダイキンのエラーコードは機種によって意味が若干異なる場合があり、一覧にないコードもあります。正確な内容は、お手持ちの取扱説明書か、ダイキン公式のエラーコード検索ページで確認できます。判断に迷う場合は、コードを控えたうえでダイキンのサポート窓口に問い合わせるのが確実です。
まとめ

ダイキンのエアコンに表示されるエラーコードは、故障を断定するものではなく、機器が自分の状態を知らせるサインです。
頭文字ごとにおおまかな不具合箇所がわかるようになっており、A・C系は室内機まわり、E・H・J・L・P系は室外機まわり、U系は通信・電源系という傾向があります。
対応の方向性は、清掃や確認で改善する可能性があるもの、電源リセットで復帰することがあるもの、修理を前提に考えるべきものの3つに整理できます。
まずは表示されたコードを控え、落ち着いて意味を確認することが最初の一歩です。
そのうえで、電源リセットや簡単な清掃で解決するのか、それとも業者に相談すべき状態なのかを見極めていきましょう。
同じコードが繰り返し出る場合や、ブレーカーが落ちる・異音・異臭といった症状がある場合は、無理をせず点検を依頼することが、安全に長く使い続けるためのポイントです。

