ダイキンのエアコンで、リモコンや診断操作をしたときに「00」という表示が出て、故障なのかどうか判断できず困っていませんか。
「00」は数字がゼロ並びで一見エラーらしく見えるため、不安に感じる方が少なくありません。
しかし結論からお伝えすると、「00」は必ずしも故障を意味する表示ではありません。
同じ「00」でも、運転ランプの状態や音の鳴り方によって意味がまったく変わります。
この記事では、ダイキン公式サポートの情報をもとに、「00」の正しい見分け方と対処法、そして混同されやすいU0(冷媒ガス不足)との違いまで、順を追ってわかりやすく解説します。
エラーコード「00」には2つの意味がある

ダイキンのルームエアコンで表示される「00」には、大きく分けて2つの意味があります。
この2つを混同すると、故障ではないのに慌てて修理を呼んでしまったり、逆に不具合を見逃してしまったりすることになります。
まずはここを整理しておきましょう。
| 「00」が出る場面 | 意味 | 対応の方向性 |
|---|---|---|
| エラーコード確認操作の途中 | 診断表示の「起点」。ここから数字を送って実際のコードを探す | 続けてボタンを押し、確定コードを確認する |
| 運転ランプが点滅して停止しているとき | エアコンが検知できない不具合で停止している状態 | リセットを試し、改善しなければ点検・修理 |
ダイキンのエラーコード確認は、リモコン操作で行います。
このとき、多くの機種で最初に必ず「00」が表示され、そこからボタンを押していって実際のエラーコードを探す仕組みになっています。
つまり「00」は、エラーを読み取るための「スタート地点」の役割を持っているのです。
一方で、エラー内容そのものを示す「00」も存在します。
これは運転ランプが点滅した状態で停止しているケースで、この場合は注意が必要です。
同じ「00」でも意味が正反対になりうる、というのがこのコードのわかりにくさの正体です。
だからこそ、「00」という数字だけを見て良し悪しを判断するのではなく、どんな場面・どんなランプ状態で表示されたのかをセットで確認することが欠かせません。
次の章から、その見分け方を具体的に見ていきます。
なぜ「00」が診断のスタート地点になっているのか
そもそも、なぜダイキンのエアコンでは診断操作の最初に「00」が出るのでしょうか。
これは、エラーコードを一つずつ順番に送りながら確認していく仕組みになっているためです。
リモコンのボタンを短く押すたびに表示が切り替わり、その中で異常が記録されているコードに達したときに「ピー」という音で知らせてくれます。
つまり「00」は、数字を送り始める前の初期表示のようなもので、ここに異常があるという意味ではありません。
この仕組みを知らないと、操作の途中で見えた「00」を故障と勘違いしたり、逆に本来出ているはずのコードを最後まで送りきらずに「異常なし」と早合点したりしがちです。
最後まで送って「ピー」で確定させる、という一連の流れを意識しておくと、読み取りの精度が上がります。
「00」が故障かどうかを見分ける2つのポイント

「00」が単なる診断の起点なのか、それとも本当に停止を示すエラーなのかを見分けるには、次の2つを確認します。
ポイント1:運転ランプが「点灯」か「点滅」か
もっとも重要なのが運転ランプの状態です。
ダイキン公式では、次のように説明されています。
- 運転ランプが「点灯」しているとき:エラーは確定していない状態です。点灯中は正しく診断できないため、この状態で見えている「00」はエラー確定を意味しません。
- 運転ランプが「点滅」しているとき:エアコンが検知できない不具合で停止している状態です。この「00」は対処が必要なサインになります。
エラーコードは、運転ランプが点滅しているときに確認するのが正しい手順です。
点灯中に表示される「00」は、あくまで診断の入口であり、故障の証拠ではありません。
ポイント2:「ピー」という連続音が鳴るか
エラーコードを確認する操作では、音の鳴り方も重要な手がかりになります。
リモコンで診断操作をしてボタンを送っていくと、コードが確定したときに「ピー」という連続音が鳴ります。
逆に「ピッ」または「ピピッ」と断続的な音が鳴っている間は、まだエラーが確定していない状態です。
この音の違いを知らないと、確定していない中途半端な表示を「エラー」と誤解してしまうことがあります。
音の見分け方のまとめ
・「ピー」と長く連続する音=エラーコードが確定した
・「ピッ」「ピピッ」と短く断続する音=まだ確定していない(診断途中)
状況別・「00」の見分け早見表
ここまでの2つのポイントを、実際の場面に当てはめて整理すると次のようになります。
自分のエアコンがどれに当てはまるかを確認してみてください。
| 今の状況 | 「00」の意味 | まずやること |
|---|---|---|
| 普通に運転できていて、診断操作の最初に00が出た | 診断の起点。異常ではない | ボタンを送って「ピー」まで確認する |
| 運転ランプが点灯していて00が見える | エラー未確定。故障とは限らない | 点滅時に改めて診断する |
| 運転ランプが点滅・停止し、確認しても00のまま | 検知できない不具合で停止 | 電源リセットを試す |
| 診断中に「ピッ」「ピピッ」しか鳴らない | まだ確定していない | ボタンを送り続けて確定させる |
この表のとおり、「運転できているかどうか」「ランプが点灯か点滅か」の2点をまず押さえるだけで、慌てる必要のある「00」かどうかがかなり絞り込めます。
エラーコードの正しい確認方法(リモコン別)

ダイキンのリモコンは形状によって操作方法が異なります。
公式では大きく3タイプに分けて説明されています。
まず共通して、運転ランプが点滅していることを確認してから操作を始めてください。
点灯中は正しく診断できません。
| タイプ | 主な操作方法 |
|---|---|
| タイプ1 | リモコンをエアコンに向け、[取消]または[終了/取消]ボタンを5秒長押し。「ピー」と鳴ってコードが表示される |
| タイプ2 | [取消]ボタンを5秒長押しで「00」表示→[取消]を短く繰り返し押す→「ピー」と鳴ったときのコードを確認 |
| タイプ3 | リモコン背面カバーを外し、背面の[送信]ボタンを5秒長押しで「00」表示→短く繰り返し押す→「ピー」で確認 |
タイプ2・タイプ3では、操作の最初に「00」が表示されます。
ここで表示される「00」は前述のとおり診断のスタート地点です。
そこからボタンを短く押していき、「ピー」という連続音が鳴ったときに表示されている数字が、実際のエラーコードになります。
なお、買い替えたリモコン(BRC937A6シリーズなど)では[メニュー]ボタンを5秒長押しして「故障診断」を呼び出すなど、確認方法が異なる場合があります。
リモコンの型式は本体裏面で確認できます。
運転ランプが点滅して「00」で停止しているときの対処法

運転ランプが点滅した状態で停止し、確認しても「00」のままという場合は、「エアコンが検知できない不具合で停止している」状態です。
このときは、まず電源リセットを試します。
ダイキン公式が案内しているリセット手順は次のとおりです。
- リモコンで運転を停止する
- 電源プラグを抜く(エアコン専用のブレーカーがある場合はブレーカーをOFFにする)
- 約1分待つ
- 電源プラグを差し込む(またはブレーカーをONにする)
- 再度運転してみる
この手順で運転ランプが点灯に戻り、通常どおり運転できれば、一時的な誤検知だった可能性があります。
一方で、リセットしても再び「00」で停止する場合は、内部に解消されていない原因が残っていると考えられます。
対処のポイント
リセットで一度直っても、しばらくして再発する場合は「根本原因が解消されていない」と考えるのが安全です。
何度もリセットを繰り返して使い続けるより、早めに点検を検討したほうが安心につながります。
電源リセットの前に確認しておきたいこと
リセットの効果を正しく判断するために、電源を入れ直す前にいくつか確認しておくと安心です。
特に、外的な要因で一時的に停止していただけ、というケースは意外と少なくありません。
- 室外機の前に物が置かれていないか(放熱を妨げると停止や不調の原因になります)
- エアフィルターが極端に詰まっていないか(目詰まりは各種の異常停止につながります)
- 冬場は室外機に雪が入り込んだり凍りついたりしていないか
- ブレーカーが落ちていないか、電源プラグがしっかり差さっているか
こうした要因を取り除いたうえでリセットすると、「一時的な誤検知だったのか」「機器内部の不具合なのか」の切り分けがしやすくなります。
なお、フィルター自動お掃除機能付きの機種では、手動での掃除ではなくフィルター掃除運転を行う仕組みになっている場合があります。
お手入れ方法は機種ごとに異なるため、取扱説明書もあわせて確認してください。
リセットを繰り返すのは避けたい理由
「一度リセットすれば動くから」と、再発のたびにリセットを繰り返して使い続けるのは、あまりおすすめできません。
検知できない不具合で停止している状態は、機器が「安全のために止まる判断をした」結果でもあります。
根本原因が残ったまま使い続けると、症状が悪化したり、修理範囲が広がって費用が増えたりすることもあります。
リセットで改善しても再発する場合は、「そろそろ点検のタイミング」と捉えるのが、結果的に安く・安全に済ませるコツです。
「00」とU0(冷媒ガス不足)を混同しないための注意点

「冷えない・暖まらない」という症状で診断したとき、注意したいのが「00」とU0の取り違えです。
ダイキンのエラーコードには、冷媒ガスの不足を検出して停止する「U0」があります。
「00(ゼロゼロ)」と「U0(ユー・ゼロ)」は表示が似ているため、読み間違えやすいコードです。
| コード | 内容 |
|---|---|
| 00 | 診断の起点、または検知できない不具合で停止(点滅時) |
| U0 | 冷媒ガスが不足していることを検出して停止 |
さらにもう一点、判断を難しくする事情があります。
「冷えないから診断したら00だった」という状況でも、しばらく運転を続けるとU0など別のコードに変わることがあります。
これは、冷媒に関するトラブルは検知・確定までに時間がかかる場合があるためです。
そのため、症状が出ているのに「00」だった場合は、すぐに正常と決めつけず、しばらく運転してから改めてエラーコードを確認すると、より正確に状態を把握できます。
「00」と間違えやすい他のコードも知っておく
読み間違いを防ぐという意味では、U0以外にも似た印象のコードを知っておくと役立ちます。
ダイキンのルームエアコンには、次のような通信・システム系のコードもあります。
| コード | 内容の概要 |
|---|---|
| U0 | 冷媒ガスの不足を検出して停止 |
| U2 | インバータ回路の電圧異常(不足電圧・過電圧)による停止 |
| U4 | 室内機と室外機の間の通信不具合による停止 |
| UA | システムの不具合、または組み合わせ・設定に関わる停止 |
これらはいずれも、電源リセットを試したうえで改善しなければ点検が必要になるコードです。
特にU4は「冷えない=冷媒が抜けた」と誤解されやすいものの、実際には室内機と室外機の通信に関するエラーで、冷媒不足を直接示すものではありません。
コードごとに意味する箇所が異なるため、表示された記号は正確に読み取ることが大切です。
当サイトではU4など個別コードの解説記事も用意していますので、該当するコードが出た場合はあわせて確認してみてください。
自分で対処できるケースと、業者に依頼すべきケース

「00」への対応は、状況によって「自分でできること」と「プロに任せるべきこと」が分かれます。
無理に分解や修理をしようとするのは避けてください。
自分で対処できるケース
- 運転ランプが「点灯」していて、診断の起点として「00」が見えているだけの場合(そもそも故障ではない)
- 点滅・停止していても、電源プラグを抜いて約1分後に再運転したら通常どおり動き、その後再発しない場合
- 室外機の前に物が置かれて放熱を妨げているなど、目視で確認・改善できる要因がある場合
業者・メーカーに依頼すべきケース
- 電源リセットをしても、すぐに「00」で再停止してしまう
- 運転はするが、風が冷たくならない・暖かくならないなど、明らかに効きが悪い
- 「00」が別のコード(U0など)に変わり、冷媒や基板に関わる不具合が疑われる
- 異音・異臭がする、ブレーカーが繰り返し落ちるなど、安全に関わる症状がある
エアコン内部には高電圧の部品があり、無理に分解すると感電の危険があります。
リセットや目視確認で改善しない場合は、自分で修理しようとせず、お買い上げの販売店またはダイキンに点検・修理を依頼してください。
判断に迷うときは、お使いの機種の取扱説明書や、ダイキン公式のサポート窓口で確認するのが確実です。
📎 出典:修理のご相談・お申し込み|ダイキン工業
修理か買い替えかを考えるときの目安
点検の結果、修理が必要と判断された場合は、費用と使用年数のバランスで「修理か買い替えか」を検討することになります。
ダイキンのメーカー保証は、冷媒回路(圧縮機・凝縮器・冷却器・本体付属配管など)が5年、それ以外の部品が1年とされています(保証内容は購入時期・機種により異なる場合があります)。
保証期間を過ぎている場合は、修理費用が有償となります。
一般的な目安として、修理見積もりが高額になり、かつ使用年数が長い場合は、買い替えのほうが結果的に負担が軽くなるケースもあります。
実際の修理費用は故障箇所や機種によって大きく変わるため、必ず見積もりを取ったうえで判断してください。
なお、故障時に備えて、簡易的に使えるスポットクーラーやセラミックヒーターなどを1台用意しておくと、点検・修理までの間の暑さ・寒さをしのぐ助けになります。
工事不要で電源を差すだけで使えるタイプが手軽です。
「00」などの異常停止を防ぐための日頃のメンテナンス
「00」を含む異常停止の中には、日頃のお手入れである程度予防できるものもあります。
特に、フィルターの目詰まりや室外機まわりの環境は、家庭で無理なく管理できる部分です。
エアフィルターの定期的な掃除
エアフィルターにホコリがたまると、空気の流れが悪くなり、熱交換器の温度異常などさまざまな停止の引き金になります。
2週間に1回程度を目安に掃除すると、効率よく運転でき、余計な異常停止も起こりにくくなります。
自動お掃除機能付きの機種でも、ダストボックスの手入れは定期的に必要です。
室外機まわりを整えておく
室外機は、熱を外へ逃がすことで冷暖房を成立させています。
前面や周囲に物を置くと放熱が妨げられ、圧縮機の温度上昇などによる停止につながります。
室外機の周囲30cm程度は物を置かず、風の通り道を確保しておきましょう。
冬場は、雪が吹き込む地域では室外機まわりの積雪にも注意が必要です。
シーズン初めの試運転を習慣にする
冷房・暖房を本格的に使い始める前に、一度試運転をしておくと安心です。
シーズンの立ち上がりに動作を確認しておけば、いざ暑さ・寒さが本格化してから「動かない」と慌てる事態を避けやすくなります。
試運転のときにエラー表示が出た場合も、余裕のあるうちに対処できます。
メンテナンスのポイント
日頃のお手入れは「故障を100%防ぐ」ものではありませんが、余計な異常停止を減らし、機器を長持ちさせる効果が期待できます。
フィルター掃除と室外機まわりの整理は、特別な道具がなくても始められる基本のケアです。
エアコン内部の奥まで自分で分解して洗浄するのは、故障や感電のリスクがあるため避けてください。
内部の本格的なクリーニングが必要な場合は、専門の清掃業者やメーカーに相談するのが安全です。
よくある質問(FAQ)
Q1. ダイキンエアコンの「00」は故障ですか?
必ずしも故障ではありません。エラーコードを確認する操作では、多くの機種で最初に「00」が表示され、そこから実際のコードを探す仕組みになっています。運転ランプが点灯している状態の「00」は診断の起点であり、エラー確定ではありません。ただし、運転ランプが点滅して停止したまま「00」の場合は、検知できない不具合で止まっている状態のため、リセットや点検が必要です。
Q2. リモコンで確認したら「00」が出ました。どうすればいいですか?
まず運転ランプが点滅しているかを確認してください。点灯中は正しく診断できません。点滅を確認したうえで、リモコンのボタンを短く繰り返し押していき、「ピー」という連続音が鳴ったときに表示されている数字が実際のエラーコードです。「ピッ」「ピピッ」という断続音の間は、まだ確定していません。
Q3. 「00」と「U0」は何が違いますか?
「00」は診断の起点、または検知できない不具合による停止を示します。一方「U0(ユー・ゼロ)」は、冷媒ガスの不足を検出して停止している状態を示す別のコードです。表示が似ているため読み間違えやすく、冷えない・暖まらない症状があるときは、しばらく運転してから改めてコードを確認すると正確に判断しやすくなります。
Q4. 電源リセットの正しいやり方を教えてください。
運転を停止したうえで電源プラグを抜き(専用ブレーカーがある場合はOFFにし)、約1分待ってから電源を入れ直し、再運転します。これで運転ランプが点灯に戻り正常に動けば一時的な誤検知だった可能性があります。改善しない、またはすぐ再発する場合は、点検・修理を検討してください。
Q5. リセットしても直りません。修理を頼むべきですか?
電源リセットを試しても「00」ですぐ再停止する、効きが極端に悪い、別のコードに変わる、異音・異臭・ブレーカー落ちがあるといった場合は、内部に原因が残っている可能性が高い状態です。エアコン内部は高電圧のため自分で分解せず、お買い上げの販売店またはダイキンに点検・修理を依頼してください。
まとめ
ダイキンエアコンの「00」は、表示だけを見ると不安になりますが、意味を正しく理解すれば落ち着いて対応できます。
ポイントを整理すると、次のとおりです。
- 「00」は「診断の起点」と「点滅・停止時のエラー」の2つの意味がある
- 見分けの鍵は「運転ランプが点灯か点滅か」と「ピーという連続音が鳴るか」
- 点滅・停止時はまず電源プラグを抜いて約1分後に再運転(リセット)を試す
- 「U0(冷媒ガス不足)」と読み間違えやすいので、症状があるときはしばらく運転して再確認する
- リセットで直らない・効きが悪い・異音や異臭がある場合は、無理をせず販売店やダイキンへ点検・修理を依頼する
まずは運転ランプの状態を確認するところから始めてみてください。
それだけで、「故障なのか、そうでないのか」の判断が大きく進みます。
自分で判断がつかないときは、取扱説明書やメーカーの公式サポートを頼るのが、安全で確実な方法です。

