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ダイキン製エアコンのエラーコードH9とは?外気温センサーの不具合

ダイキン製エアコンのエラーコードH9について、外気温センサーの不具合を示した文字のみのサムネイル画像
Yuta
記事監修者
現:ガス会社に勤める兼業WEBライター。所持資格はガス開栓作業に必要な高圧ガス販売主任者二種、ガス工事に必要な液化石油ガス設備士、灯油の取り扱いに必要な危険物乙四種、その他ガス関連資格多数と電気工事士などの資格も多数所持。

ダイキンのエアコンに「H9」と表示され、どう対応すればよいか分からず困っていませんか。
効き方に違和感がある、暖房中に霜取り運転の入り方がおかしいといった症状とあわせて気づくこともあるコードです。
結論からお伝えすると、H9は外気温度を検知している室外機のサーミスタに不具合が生じたことを検知した状態を示しています。
サーミスタは温度を測るための小さな部品で、圧縮機や基板と比べると交換の規模は小さく済むことがあります。
そのため、H9が出た時点で買い替えを考える必要はありません。
この記事では、H9が示している状態とサーミスタの役割、外気温を誤って認識するとどうなるか、そして点検を依頼すべき判断の線引きまでを整理します。

目次

H9は外気温を測るサーミスタの不具合を示す

ダイキンのルームエアコンにおけるH9は、室外機まわりに関するH系のエラーコードです。
公式の案内では、外気温度を検知している室外機サーミスタの不具合により停止した状態として説明されています。

📎 出典:エラーコードの内容と対処方法(ルームエアコン)|ダイキン工業

対処として案内されているのは、運転を停止して電源プラグを抜き、1分ほど待ってから再度電源を入れるという操作です。
それでも改善しない場合は、室外機基板やサーミスタの部品交換が想定される作業になります。

サーミスタとはどんな部品か

サーミスタは、温度によって電気の流れにくさが変わる性質を持った素子です。
この性質を利用して、電気的な値から温度を読み取っています。

大きさは数ミリ程度で、配線の先に取り付けられた小さな部品です。
エアコンには複数のサーミスタが備わっており、それぞれ違う場所の温度を測っています。

機器は、こうしたサーミスタから届く値をもとに運転を組み立てています。
そのため、値が届かない、あるいは明らかにおかしい値が届いた場合は、誤った判断で運転を続けないよう停止する仕組みになっています。

外気温の情報は何に使われているか

外気温は、エアコンの制御にとって重要な基準です。
主に次のような判断に使われています。

  • 冷房や暖房で、どれだけの能力を出すかを決める
  • 暖房時に霜取り運転を行うタイミングを判断する
  • 圧縮機の回転数をどこまで上げるかを決める
  • 低温時に機器を保護するための制御を働かせる

外気温が分からないということは、これらの判断の基準を失うということです。
だからこそ、機器は運転を止めてH9を表示します。

外気温を誤って認識するとどうなるか

サーミスタの不具合には、値がまったく届かない場合と、実際とかけ離れた値が届く場合があります。
後者の場合、H9が表示される前の段階で違和感が出ていることがあります。

症状の出方考えられる背景
暖房の立ち上がりが以前と違う外気温を高めに認識し、能力を抑えている可能性
霜取り運転がほとんど入らない外気温を高めに認識し、必要と判断していない可能性
霜取り運転が頻繁に入る外気温を低めに認識している可能性
冷房の効きが不自然能力の配分が実際の条件と合っていない
気温の割に室外機が強く運転する制御の基準がずれている

このうち、霜取り運転に関わる症状は特に分かりやすい手がかりです。
暖房中は室外機の熱交換器が冷えて霜が付くため、定期的に霜を溶かす運転が行われます。

📎 出典:霜取り運転とは|ダイキン工業

寒い日なのに霜取りがまったく入らない、あるいは穏やかな日なのに何度も入るという場合は、外気温の認識がずれている可能性があります。
H9が出る前にこうした変化に気づいていたなら、点検時にあわせて伝えてください。

サーミスタは測る対象で分類できる

ダイキンのエラーコードには、サーミスタに関するものが複数あります。
混同しやすいのですが、何の温度を測っているかで整理すると分かりやすくなります。

分類該当するコード測っているもの
空気の温度H9、C9外気温、室内機が吸い込む空気の温度
室内機の冷媒側C4室内熱交換器の温度
室外機の冷媒側J3、J4、J5、J6、J8、J9吐出管、ガス管、吸入管、熱交換器、液管の温度
放熱フィンP3、P4室外機の放熱フィンの温度
圧縮機まわりH5圧縮機の過負荷サーミスタ

H9は、この中で空気の温度を測っているグループに属します。
冷媒回路の温度を測るJ系とは、役割も設置場所も異なります。

同じ「サーミスタの不具合」という説明でも、どこの温度が分からなくなっているかで機器への影響は変わります。
H9の場合は、運転全体の基準となる外気温が対象です。

不具合が起きる背景

外気温を測るサーミスタは、室外機の中で空気に触れる位置に取り付けられています。
そのぶん、次のような要因を受けやすくなります。

原因内容
サーミスタ本体の劣化長年の使用で素子の特性が変わる
配線・コネクタの接触不良振動による緩み、差し込みの外れ
水濡れ・腐食雨や結露、湿気による接点の劣化
断線配線の被覆の傷み、小動物によるかじり
基板側の不具合値を受け取る側が正しく処理できていない

室外機は屋外にあり、運転中は振動をともないます。
小さな部品と細い配線で構成されている以上、経年による接触不良は起こり得ます。

また、草木が近い場所や地面に近い設置では、小動物が内部に入り込むこともあります。
周囲を片付けておくことは、直接H9を防ぐ行為ではありませんが、条件を悪くしない工夫にはなります。

自分で試せることと避けたい操作

H9が表示されたとき、利用者側でできることは次のとおりです。

  1. リモコンで運転を停止し、表示されているエラーコードを控える
  2. 電源プラグを抜く、またはエアコン専用のブレーカーを切る
  3. 1分ほど待ってから電源を入れ、運転を再開する
  4. 室外機の周囲に雑草や落ち葉、積雪がないか確認する
  5. H9が出る前に効き方や霜取りの入り方に変化がなかったか思い出す

一方で、次の作業は避けてください。

  • 室外機のパネルを外してサーミスタや配線を確認する
  • コネクタを差し直す、配線を引っ張る
  • 室外機に水をかけて洗う
  • エラーが消えるまで電源の抜き差しを繰り返す

サーミスタは細い配線でつながった小さな部品です。
無理に触れると断線させてしまい、かえって症状を悪化させることがあります。

⚠️ 室外機から焦げたようなにおい、煙、通常と違う異音がする場合は、ただちに運転を停止し、可能であればエアコン専用のブレーカーを切ってください。
状況が確認できるまで、運転を再開しないでください。

エラーコードの読み取り方や、運転ランプが点滅しているときの確認手順については、ダイキンエアコンの電源ランプ点滅とは?意味とエラーコード確認・対処法で詳しく解説しています。

点検を依頼すべき判断の線引き

H9は、電源リセットで復旧しなければ点検が前提になるコードです。
次のいずれかに当てはまる場合は、販売店またはメーカーへ連絡してください。

  • 電源を入れ直してもH9の表示が消えない
  • 復旧しても、日をおかずに再発する
  • 効き方に違和感が続いている
  • 霜取り運転の入り方が明らかに以前と違う
  • 気温と運転の様子が噛み合っていない

依頼する際は、次の情報を控えておくと診断が早く進みます。

  • 室内機・室外機の型番(品番)と設置年
  • H9が出始めた時期
  • その前に気づいていた効き方や霜取りの変化
  • 電源リセット後にどうなったか
  • 室外機の設置場所(草木の近く、地面に近い、海沿いなど)

なお、電源を切るとエラーの表示は消えてしまうため、リセットする前にコードを控えておくことをおすすめします。
エラーコードの確認手順はリモコンのタイプによって異なります。

📎 出典:エラーコードの確認方法(ルームエアコン)|ダイキン工業

賃貸住宅で、エアコンが備え付けの設備として設置されている場合は、自分で業者を手配する前に管理会社や大家さんへ連絡してください。
借主に過失のない不具合の修繕は、貸主の負担とされるのが一般的です。

修理の規模は比較的小さく済むことがある

H9で押さえておきたいのは、サーミスタが小さな部品だという点です。

原因の場所想定される作業
サーミスタ本体部品の交換。冷媒の回収は不要な場合が多い
配線・コネクタ接続の修正や配線の交換
室外機基板基板の交換

圧縮機や熱交換器の交換と違い、サーミスタの交換は冷媒を扱う工程をともなわないことが多くなります。
そのため、原因がサーミスタ本体であれば、修理の規模は比較的小さく収まる可能性があります。

一方、基板の交換まで必要になる場合は金額が上がります。
使用年数がおおむね8〜10年を超えている場合は、修理費と買い替え費用を並べて比較する段階といえます。
実際の費用は機種・症状・地域・施工条件によって変動するため、点検の結果と見積もりを受け取ったうえで判断してください。

効き方が落ちているという症状もあわせて出ている場合は、ダイキンのエアコンが冷えない原因|自分でできる確認と業者依頼の目安で原因を順に切り分けられます。

H9と間違えやすいエラーコードの違い

サーミスタに関わるコードは複数あり、測っている場所が異なります。

コード測っている温度H9との違い
H9外気温室外機まわりの空気の温度
C9吸込空気の温度室内機が吸い込む空気の温度
C4室内熱交換器の温度室内機の冷媒側
J3・J6など室外機の配管や熱交換器の温度室外機の冷媒側
H5圧縮機の過負荷サーミスタ圧縮機の状態を監視する用途

H9とC9はどちらも空気の温度を測っていますが、H9が屋外、C9が室内という違いがあります。
どちらも運転の基準になる値なので、不具合が生じると効き方に影響が出ます。

表示されたコードがH9で合っているか確信が持てない場合は、系統ごとの意味を一覧で確認しておくと整理しやすくなります。
ダイキン エアコンのエラーコード一覧|番号と意味を系統別に解説に、頭文字ごとの傾向をまとめています。

室外機がまったく動かないという症状が見られる場合は、室外機が動かない原因と対処法|故障かどうかを自分で判断する完全ガイドもあわせて確認してみてください。

室外機の状態を保つためにできること

サーミスタそのものを手入れすることはできませんが、周囲の条件を整えることはできます。

  • 室外機の周囲に雑草を茂らせない、落ち葉をためない
  • 地面に直接置く形になっている場合は、架台の設置を検討する
  • 室外機の上に重い物を置かず、振動を増やさない
  • 積雪地域では、雪が本体に入り込みにくい設置方法を業者に相談する
  • 効き方の変化に気づいた段階で様子を記録しておく

特に意味があるのが、変化を記録しておくことです。
サーミスタの不具合は、いきなり停止するより先に「効き方がおかしい」という形で現れることがあります。
その段階の様子を伝えられると、点検で確認する箇所の見当がつきやすくなります。

よくある質問

Q1. H9は自分で直せますか?

電源プラグを抜いて1分ほど待ち、再度電源を入れて運転するところまでは利用者側で行えます。
これで復旧し、その後まったく再発しないのであれば、一時的な影響だった可能性があります。
ただし、サーミスタや配線の不具合であれば繰り返します。
サーミスタは細い配線でつながった小さな部品で、無理に触れると断線させてしまうため、室外機を開ける作業は行わず点検を依頼してください。

Q2. H9が出たら買い替えになりますか?

その必要はありません。
サーミスタは小さな部品で、交換に冷媒を扱う工程をともなわないことが多くなります。
そのため、原因がサーミスタ本体であれば修理の規模は比較的小さく収まる可能性があります。
一方、室外機の基板まで交換が必要になる場合は金額が上がります。
点検で原因を切り分けてもらったうえで、使用年数とあわせて判断してください。

Q3. 霜取り運転の入り方がおかしいのですが、関係がありますか?

関係している可能性があります。
霜取り運転を行うタイミングは、外気温の情報をもとに判断されています。
そのため、外気温を実際より高く認識していれば霜取りが必要ないと判断され、低く認識していれば頻繁に入ることがあります。
寒い日なのに霜取りがまったく入らない、穏やかな日なのに何度も入るという場合は、点検時にその様子を伝えてください。

Q4. C9と表示されたこともあります。同じ不具合ですか?

測っている場所が異なります。
H9は室外機で外気温を、C9は室内機が吸い込む空気の温度を測るサーミスタの不具合を示しています。
どちらも空気の温度を測る部品ですが、屋内と屋外という違いがあります。
両方のコードが出ている場合は、それぞれ記録して点検時に伝えてください。

Q5. 電源を入れ直したら消えました。放置してよいですか?

一度きりで再発しないのであれば、一時的な影響だった可能性があります。
ただし、配線の接触不良が原因の場合は、振動などの条件によって出たり出なかったりします。
数日から数週間おきに再発する、効き方に違和感が続くといった状態であれば、原因が残っていると考えられます。
基準となる外気温が正しく測れない状態では、運転の効率にも影響が出るため、繰り返すようなら点検を受けてください。

まとめ

ダイキンのエアコンに表示されるH9は、外気温度を検知している室外機のサーミスタに不具合が生じたことを示すコードです。
外気温は、能力の配分や霜取りのタイミング、圧縮機の回転数といった判断の基準になる値です。
その基準が分からなくなるため、機器は誤った制御を続けないよう停止します。

H9が出る前の段階で、効き方や霜取りの入り方に違和感が出ていることがあります。
寒い日なのに霜取りがまったく入らない、穏やかな日なのに何度も入るといった様子に気づいていたなら、点検時に伝えてください。

サーミスタは小さな部品で、交換に冷媒を扱う工程をともなわないことが多くなります。
そのため、H9が出た時点で買い替えを考える必要はありません。
まずは電源を入れ直して様子を見たうえで、再発するのであれば型番と気づいていた変化を控えて、販売店またはメーカーへ点検を依頼してください。

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この記事を書いた人

「暮らしの設備ガイド」は、給湯器・ストーブ・換気設備など、
家庭の安心と快適を支える“住まいの設備”に関する専門メディアです。

現在もガス業界で設備施工・保守に携わるYuta(ガス関連資格保有者)が監修し、一般家庭向けのガス機器・暖房設備・給湯器交換の実務経験をもとに、現場の知識に基づいた、正確で実用的な情報を発信しています。

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