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ダイキン製エアコンのエラーコードP9・PA・PHとは?加湿部品の不具合

ダイキン製エアコンのエラーコードP9・PA・PHについて、加湿部品の不具合を示した文字のみのサムネイル画像
Yuta
記事監修者
現:ガス会社に勤める兼業WEBライター。所持資格はガス開栓作業に必要な高圧ガス販売主任者二種、ガス工事に必要な液化石油ガス設備士、灯油の取り扱いに必要な危険物乙四種、その他ガス関連資格多数と電気工事士などの資格も多数所持。

ダイキンのエアコンに「P9」「PA」「PH」のいずれかが表示され、どう対応すればよいか分からず困っていませんか。
どれも見慣れない組み合わせで、意味を調べようにも情報が少ないと感じた方も多いはずです。
結論からお伝えすると、この3つはいずれも室外機の加湿ユニットに搭載された個別の部品に関わるコードです。
加湿ユニットの中には複数の部品があり、それぞれが役割を分担しています。
P9・PA・PHは、そのうちのどの部品に不具合があるかを示し分けているコードだと考えると理解しやすくなります。
この記事では、3つのコードが指している部品と役割、共通して押さえておきたい点、そして点検を依頼すべき判断の線引きまでを整理します。

目次

P9・PA・PHは加湿ユニットの部品別のコード

ダイキンのルームエアコンにおけるP9・PA・PHは、いずれも室外機まわりに関するP系のエラーコードです。
公式の案内では、次のように説明されています。

コード示している内容想定される交換部品
P9室外機加湿ユニットの加湿ファンモーターの不具合室外機基板、ファンモーターなど
PA室外機加湿ユニットのヒーターの不具合室外機基板、ヒーターなど
PH室外機加湿ユニットの出口温度サーミスタの不具合室外機基板、サーミスタなど

📎 出典:エラーコードの内容と対処方法(ルームエアコン)|ダイキン工業

対処として案内されているのは、いずれも運転を停止して電源プラグを抜き、1分ほど待ってから再度電源を入れるという操作です。
それでも改善しない場合は、点検・修理を依頼する流れになります。

3つの部品が担う役割

ダイキンの加湿機能は、室外機で外気から水分を取り込み、それを室内機へ送るという仕組みです。
この一連の流れの中で、P9・PA・PHが指す3つの部品は、それぞれ違う工程を受け持っています。

コード部品担っている役割
P9加湿ファンモーター空気を動かす
PAヒーター温めて水分を放出させる
PH出口温度サーミスタ出口の温度を測る

動かす・温める・測るという3つの機能に分かれていると整理しておくと、コードの違いが理解しやすくなります。

P9が示すのは空気を動かす部品

加湿ユニットは、外の空気を取り込み、水分を含んだ空気を室内機へ向けて送り出します。
この空気の流れを作っているのが加湿ファンモーターです。

ファンが回らなければ、水分を取り込むことも送り出すこともできません。
そのため、動作に異常が検知されるとP9として知らせる仕組みになっています。

なお、加湿ファンモーターは冷房や暖房で使われる室外機のファンとは別の部品です。
室外機のファンモーターの不具合は、別のコードとして扱われます。

PAが示すのは水分を放出させる部品

外気から取り込んだ水分は、そのままでは室内へ運べません。
温めることで水分を放出させ、湿った空気を作る工程が必要になります。

その役目を担うのがヒーターです。
ヒーターが働かなければ、水分を取り込んでも放出させられず、加湿が成立しません。

PHが示すのは温度を測る部品

出口温度サーミスタは、加湿ユニットから出ていく空気の温度を測る部品です。
温度を把握することで、ヒーターの働き具合や加湿の状態を確認しています。

サーミスタは温度によって電気の流れにくさが変わる素子で、数ミリ程度の小さな部品です。
値が届かない、あるいは明らかにおかしい値が届いた場合に、PHとして検知されます。

温度を測れない状態で加熱を続けることは避けたいため、機器は運転を止める判断をします。

3つに共通して押さえておきたい点

P9・PA・PHには、いくつか共通する性質があります。

加湿機能付きの機種でのみ表示される
加湿ユニットは加湿機能を備えた機種にのみ搭載されています。
冷暖房のみの機種では、対象となる部品が存在しないため表示されません。

想定される交換部品に室外機基板が共通で挙げられている
3つとも、部品そのものだけでなく室外機基板が想定作業に含まれています。
つまり、指示を出す側や値を受け取る側に原因がある可能性も残るということです。
点検では、部品側か基板側かの切り分けが行われます。

冬のシーズン初めに発覚しやすい
加湿は冬にしか使わない機能です。
そのため、前のシーズンから期間が空いた状態で使い始めたときに、不具合が表面化しやすくなります。

利用者側で確認できる範囲は狭い
いずれの部品も室外機の内部にあり、外から状態を見ることはできません。
できるのは電源の入れ直しと、周囲の環境を確認する程度です。

加湿ホースが接続されているかの確認

加湿機能付きの機種でも、工事の都合で加湿ホースが接続されていないことがあります。

この点についてダイキンは、加湿ホースを取り付けないと加湿機能が利用できないだけでなく、ホースなしで使用すると室外ユニットの故障の原因になると案内しています。

📎 出典:加湿ホースを取り付けずに使用できますか?(ルームエアコン)|ダイキン工業

配管の本数を外から確認し、冷媒管以外のホースが見当たらない場合は、施工を担当した業者へ状況を伝えてください。
加湿ユニットに関わるエラーが出ている場合は、この点もあわせて確認する価値があります。

なお、加湿機能を備えた機種は室外機に加湿ユニットを搭載するため、本体が大きくなる傾向があります。
設置スペースの制約から機種を検討している場合は、室外機が小さいエアコンはどれ?狭いベランダでも設置できるメーカーと機種をサイズ基準で解説も参考になります。

自分で試せることと避けたい操作

P9・PA・PHのいずれかが表示されたとき、利用者側でできることは次のとおりです。

  1. リモコンで運転を停止し、表示されているコードを正確に控える
  2. 冷房や暖房は使えるかどうかを確認する
  3. 電源プラグを抜く、またはエアコン専用のブレーカーを切る
  4. 1分ほど待ってから電源を入れ、運転を再開する
  5. 室外機の周囲に雑草や落ち葉、積雪がないか確認する
  6. 加湿運転を選んだときに、室外機から動作している様子があるか確認する

コードを正確に控えることは、この3つでは特に重要です。
P9・PA・PHは表示が似ており、どれが出ているかで確認する部品が変わります。

一方で、次の作業は避けてください。

  • 室外機のパネルを外して加湿ユニットを確認する
  • ファンやヒーター、配線に触れる
  • 加湿ホースを自分で接続する、取り回しを変える
  • 室外機に水をかけて洗う
  • エラーが消えるまで電源の抜き差しを繰り返す

ヒーターを含む部分は運転中に高温になります。
また、周囲には電子部品や配線があり、電源を切った直後でも電荷が残っている箇所があります。

⚠️ 室外機から焦げたようなにおい、煙、通常と明らかに違う異音がする場合は、ただちに運転を停止し、可能であればエアコン専用のブレーカーを切ってください。
状況が確認できるまで、運転を再開しないでください。

エラーコードの読み取り方や、運転ランプが点滅しているときの確認手順については、ダイキンエアコンの電源ランプ点滅とは?意味とエラーコード確認・対処法で詳しく解説しています。

点検を依頼すべき判断の線引き

次のいずれかに当てはまる場合は、販売店またはメーカーへ点検を依頼する段階です。

  • 電源を入れ直しても表示が消えない
  • 復旧しても、日をおかずに再発する
  • 加湿運転を選んでも動作している様子がない
  • 室外機から加湿運転時に異音がする
  • 加湿ホースが接続されていないことが分かった

依頼する際は、次の情報を控えておくと診断が早く進みます。

  • 室内機・室外機の型番(品番)と設置年
  • 表示されたのがP9・PA・PHのどれか
  • 冷房や暖房は使えるかどうか
  • 加湿機能を最後に正常に使えたのはいつか
  • 室外機の設置場所と周囲の状態

前のシーズンは問題なく使えていたのか、それとも以前から効きが弱かったのかという情報は、経過を判断する材料になります。

なお、電源を切るとエラーの表示は消えてしまうため、リセットする前にコードを控えておくことをおすすめします。
エラーコードの確認手順はリモコンのタイプによって異なります。

📎 出典:エラーコードの確認方法(ルームエアコン)|ダイキン工業

賃貸住宅で、エアコンが備え付けの設備として設置されている場合は、自分で業者を手配する前に管理会社や大家さんへ連絡してください。
借主に過失のない不具合の修繕は、貸主の負担とされるのが一般的です。

修理と買い替えの判断材料

加湿ユニットの部品は、加湿機能付きの機種にのみ使われるものです。
そのため、部品の供給状況が判断に関わります。

確認する項目見るポイント
原因の切り分け部品そのものか、室外機基板か
使用年数おおむね8〜10年を超えていると、修理費と買い替え費用を比較したいラインです
部品の供給状況加湿ユニット関連の部品が入手できるか
加湿機能の利用頻度実際にどのくらい使っているか

冷暖房が問題なく使えており、加湿機能をほとんど使っていないのであれば、修理の優先度は下がるという考え方もあります。
ただし、エラーが表示された状態が続くと、他の異常が起きたときに気づきにくくなります。
まずは点検で状況を確認してもらったうえで判断してください。

実際の費用は機種・症状・地域・施工条件によって変動するため、見積もりを受け取ってから比較することをおすすめします。

室外機がまったく動かないという症状が見られる場合は、室外機が動かない原因と対処法|故障かどうかを自分で判断する完全ガイドもあわせて確認してみてください。

加湿ユニットに関わる他のエラーコード

加湿ユニットに関わるコードは、P9・PA・PHのほかにもあります。

コード対象P9・PA・PHとの違い
P9・PA・PH加湿ユニット内の個別の部品部品ごとに分かれている
H1加湿ユニットのダンパー空気の経路を切り替える部品
H7加湿ユニット全体ユニットとしての不具合
U7室外基板と加湿ユニットの通信通信そのものが対象

H7は加湿ユニット全体を指すため、P9・PA・PHより範囲が広くなります。
またU7は部品ではなく、基板と加湿ユニットの間で情報のやり取りができていない状態を示します。

つまり、加湿がうまくいかないという同じ症状であっても、原因の箇所は個別の部品・ユニット全体・通信という3つの層に分かれるということです。
表示されたコードを正確に読み取ることが、原因を絞り込む出発点になります。

系統ごとの意味はダイキン エアコンのエラーコード一覧|番号と意味を系統別に解説にまとめています。

加湿機能を使い続けるために

加湿ユニットは冬しか動かさない部分なので、シーズンの立ち上がりに不具合が見つかりやすいという特徴があります。

  • 本格的な寒さが来る前に、加湿運転を一度試しておく
  • 室外機の周囲に雑草や落ち葉をためない
  • 積雪地域では、雪が本体に入り込みにくい設置方法を業者に相談する
  • 加湿運転時の音や動作の様子を、正常なときに覚えておく
  • 効きが落ちたと感じた時期を記録しておく

正常なときの様子を知っておくことは、意外に役立ちます。
加湿運転中は加湿ユニットが動作するため、通常の冷暖房とは音の出方が異なります。
その違いを把握していれば、動いていないという状態にも気づきやすくなります。

よくある質問

Q1. P9・PA・PHはどう違うのですか?

指している部品が異なります。
P9は空気を動かす加湿ファンモーター、PAは水分を放出させるヒーター、PHは出口の温度を測るサーミスタの不具合を示しています。
動かす・温める・測るという3つの役割にそれぞれ対応していると整理すると分かりやすくなります。
いずれも室外機の内部にある部品のため、利用者側で確認や対処はできません。

Q2. 加湿機能のない機種でも表示されますか?

表示されません。
P9・PA・PHはいずれも加湿ユニットに搭載された部品に関わるコードで、加湿ユニットは加湿機能付きの機種にのみ搭載されています。
冷暖房のみの機種では、そもそも対象となる部品が存在しません。
加湿機能がない機種でこれらの表示が出ている場合は、読み取りの途中で別の数字を見た可能性があるため、もう一度確認してみてください。

Q3. 部品の交換だけで済みますか?

点検の結果によります。
公式には、3つのコードいずれも室外機基板が想定される交換部品に含まれています。
つまり、ファンモーターやヒーター、サーミスタといった部品そのものではなく、指示を出す側や値を受け取る側に原因がある可能性も残るということです。
どちらに該当するかは点検で切り分けてもらう必要があります。

Q4. 冷房や暖房は使えています。加湿だけ諦めてもよいですか?

判断が分かれるところです。
冷暖房が問題なく使えており、加湿機能をほとんど使っていないのであれば、修理の優先度は下がるという考え方もあります。
ただし、エラーが表示された状態が続くと、他の異常が起きたときに気づきにくくなります。
また、機器の状態によっては運転に影響が及ぶこともあるため、まずは点検で状況を確認してもらうことをおすすめします。

Q5. 去年は使えていたのに、今年になって表示されました。なぜですか?

加湿は冬にしか使わない機能のため、シーズンの立ち上がりに不具合が表面化しやすいという事情があります。
半年以上動かしていなかった部品が、久しぶりに動作を求められる形になるためです。
経年による部品の劣化が進んでいた場合、そのタイミングで表面化することがあります。
「昨シーズンは問題なく使えていた」という情報は経過を判断する材料になるので、点検時に伝えてください。

まとめ

ダイキンのエアコンに表示されるP9・PA・PHは、いずれも室外機の加湿ユニットに搭載された個別の部品に関わるコードです。
P9が空気を動かす加湿ファンモーター、PAが水分を放出させるヒーター、PHが出口の温度を測るサーミスタを指しています。
動かす・温める・測るという3つの役割に対応していると整理すると、違いが理解しやすくなります。

3つに共通するのは、加湿機能付きの機種でのみ表示されること、想定される交換部品に室外機基板が含まれていること、そして冬のシーズン初めに発覚しやすいことです。
部品そのものか基板側かの切り分けは、点検で行われます。

いずれも室外機の内部にある部品のため、利用者側でできるのは電源の入れ直しと周囲の環境確認までです。
表示されたコードを正確に控え、冷暖房が使えるかどうか、加湿機能を最後に正常に使えたのはいつかとあわせて、販売店またはメーカーへ相談してください。

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この記事を書いた人

「暮らしの設備ガイド」は、給湯器・ストーブ・換気設備など、
家庭の安心と快適を支える“住まいの設備”に関する専門メディアです。

現在もガス業界で設備施工・保守に携わるYuta(ガス関連資格保有者)が監修し、一般家庭向けのガス機器・暖房設備・給湯器交換の実務経験をもとに、現場の知識に基づいた、正確で実用的な情報を発信しています。

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