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ダイキン製エアコンのエラーコードLCとは?ファンモーターとの通信

ダイキン製エアコンのエラーコードLCについて、ファンモーターとの通信に関する内容を示した文字のみのサムネイル画像
Yuta
記事監修者
現:ガス会社に勤める兼業WEBライター。所持資格はガス開栓作業に必要な高圧ガス販売主任者二種、ガス工事に必要な液化石油ガス設備士、灯油の取り扱いに必要な危険物乙四種、その他ガス関連資格多数と電気工事士などの資格も多数所持。

ダイキンのエアコンに「LC」と表示され、どう対応すればよいか分からず困っていませんか。
室外機のファンが回っていない、運転を始めてもすぐ止まるといった症状とあわせて気づくことが多いコードです。
結論からお伝えすると、LCは室外機のファンモーター回路との通信がうまくいかず、運転を止めた状態を示しています。
ここで押さえておきたいのは、ファンが物理的に回らないという話ではなく、情報のやり取りが成立していないという内容だという点です。
似た症状を示すコードにE7がありますが、示している中身は異なります。
この記事では、LCが示している状態と通信が関わる理由、E7との違い、そして点検を依頼すべき判断の線引きまでを整理します。

目次

LCはファンモーター回路の通信不具合を示す

ダイキンのルームエアコンにおけるLCは、室外機まわりに関するL系のエラーコードです。
公式の案内では、室外機ファンモーター回路の通信不具合により停止した状態として説明されています。

📎 出典:エラーコードの内容と対処方法(ルームエアコン)|ダイキン工業

対処として案内されているのは、運転を停止して電源プラグを抜き、1分ほど待ってから再度電源を入れるという操作です。
それでも改善しない場合は、室外機基板やサーミスタなどの部品交換が想定される作業になります。

室外機のファンは基板とやり取りをしている

かつてのファンモーターは、電気を送れば回るという単純な仕組みでした。
現在のエアコンでは、より細かい制御が行われています。

基板からファンモーターへ「この回転数で回してほしい」という指示が送られ、ファンモーター側からは実際の回転の状態が返される、という形で情報がやり取りされます。
これにより、運転の状況に応じて風量を調整できるようになっています。

この情報のやり取りが成立しなくなった状態が、LCが示している内容です。
指示が届いたのか、ファンがどう動いているのかを機器が把握できないため、そのまま運転を続けず停止します。

E7との違いを整理しておく

室外機のファンに関わるコードには、E7もあります。
両者は症状が似ていますが、示している内容が違います。

コード示している内容性格
LCファンモーター回路の通信不具合情報のやり取りの問題
E7ファンモーターが正常に動作していない動作そのものの問題

E7は、ファンが正常に回っていないという状態を示すコードです。
公式の対処としても、ファンに異物が入っていないかの確認や、冬季であれば雪や凍結でファンが回らなくなっている可能性が案内されています。

一方LCは、ファンそのものが回るかどうかより手前の話です。
指示や状態の情報が届かないという、電気的なやり取りの問題を指しています。

そのため、ファンに絡んだ異物を取り除くといった対処では解消しません。
確認する箇所が異なるということです。

通信が途切れる背景

ファンモーター回路との通信が成立しなくなる要因としては、次のようなものが考えられます。

原因内容
コネクタの緩み・外れファンモーターと基板をつなぐ接続部の問題
配線の断線被覆の傷みや振動による断線
端子の腐食湿気や結露により接点が傷む
ファンモーター側の回路の不具合モーターに内蔵された制御部分の問題
室外機基板の不具合信号を送る側、受ける側の問題
小動物によるかじり内部に入り込んだ動物が配線を傷める

室外機は屋外に置かれ、運転中は振動をともないます。
長い年月のうちに、コネクタがわずかに緩んだり配線が擦れたりすることがあります。

また、設置や修理のあとに出ている場合は、作業時にコネクタが完全に差し込まれていない可能性も考えられます。
工事や修理の直後から症状が出ているのであれば、その作業を担当した業者へ状況を伝えてください。

症状の出方

LCが関わる症状としては、次のようなものが考えられます。

症状考えられる状況
室外機のファンが回らない指示が届いていない、または状態を把握できていない
ファンが回るが不安定通信が断続的に途切れている
運転開始から短時間で止まる起動時に情報が得られず停止している
冷房も暖房も効かないファンが働かず、熱をやり取りできていない
電源を入れ直すと一時的に動く接触が不安定な状態

室外機のファンは、熱をやり取りするうえで欠かせない部分です。
回らなければ冷房も暖房も成立しないため、効き方の低下として気づくこともあります。

📎 出典:冷えない、冷たい風が出ない(ルームエアコン)|ダイキン工業

効き方の切り分けについてはダイキンのエアコンが冷えない原因|自分でできる確認と業者依頼の目安で順を追って整理しています。

自分で試せることと避けたい操作

LCが表示されたとき、利用者側でできることは次のとおりです。

  1. リモコンで運転を停止し、表示されているエラーコードを控える
  2. 室外機のファンが回っているか、外から確認する
  3. 電源プラグを抜く、またはエアコン専用のブレーカーを切る
  4. 1分ほど待ってから電源を入れ、運転を再開する
  5. 室外機の周囲に雑草や落ち葉、小動物の痕跡がないか確認する
  6. 直近で工事や修理がなかったか思い出す

ファンの様子は、点検時に伝える材料になります。
まったく回らないのか、回るが途中で止まるのかを控えておいてください。
確認の際は室外機に近づきすぎず、運転中に手を入れないよう注意してください。

一方で、次の作業は避けてください。

  • 室外機のパネルやカバーを外して内部を確認する
  • コネクタを差し直す、抜き差しする
  • ファンを手で回す、棒などで押す
  • 室外機に水をかけて洗う
  • エラーが消えるまで電源の抜き差しを繰り返す

コネクタを差し直せば直りそうに思えるかもしれませんが、これは行わないでください。
室外機の内部には電源を切った直後でも電荷が残っている部品があります。

⚠️ 運転中のファンに手や物を近づけることは、けがにつながります
また、室外機から焦げたようなにおいや煙が見られる場合は、ただちに運転を停止し、エアコン専用のブレーカーを切ってください。

エラーコードの読み取り方や、運転ランプが点滅しているときの確認手順については、ダイキンエアコンの電源ランプ点滅とは?意味とエラーコード確認・対処法で詳しく解説しています。

点検を依頼すべき判断の線引き

LCは、電源リセットで復旧しなければ点検が前提になるコードです。
次のいずれかに当てはまる場合は、販売店またはメーカーへ連絡してください。

  • 電源を入れ直してもLCの表示が消えない
  • 室外機のファンがまったく回らない
  • 復旧しても、日をおかずに再発する
  • 冷房も暖房も効かない状態が続いている
  • 工事や修理の直後から症状が出ている

依頼する際は、次の情報を控えておくと診断が早く進みます。

  • 室内機・室外機の型番(品番)と設置年
  • 室外機のファンが回るかどうか、回り方はどうか
  • LCが出始めた時期と、その前後の出来事
  • 電源リセット後にどこまで動いたか
  • 室外機の設置場所と周囲の状態

ファンの回り方は、原因を絞り込むうえで役立ちます。
まったく回らないのか、回り始めてすぐ止まるのかで、確認する箇所の見当がつきやすくなります。

なお、電源を切るとエラーの表示は消えてしまうため、リセットする前にコードを控えておくことをおすすめします。
エラーコードの確認手順はリモコンのタイプによって異なります。

📎 出典:エラーコードの確認方法(ルームエアコン)|ダイキン工業

賃貸住宅で、エアコンが備え付けの設備として設置されている場合は、自分で業者を手配する前に管理会社や大家さんへ連絡してください。
借主に過失のない不具合の修繕は、貸主の負担とされるのが一般的です。

室外機がまったく動かないという症状全般については、室外機が動かない原因と対処法|故障かどうかを自分で判断する完全ガイドで、故障とそうでないケースを段階的に整理しています。

修理と買い替えの判断材料

LCの修理は、原因がどこにあるかで規模が変わります。

原因の場所想定される作業
コネクタ・配線接続の修正や配線の交換
ファンモーター部品の交換
室外機基板基板の交換

接続の修正で収まるのであれば規模は小さくて済みます。
一方、ファンモーターや基板の交換となるとまとまった金額になります。
使用年数がおおむね8〜10年を超えている場合は、修理費と買い替え費用を並べて比較する段階といえます。
実際の費用は機種・症状・地域・施工条件によって変動するため、点検の結果と見積もりを受け取ったうえで判断してください。

通信に関わるコードの中での位置づけ

ダイキンのエラーコードには、通信に関わるものが複数あります。
違いは、どの区間でやり取りができていないかです。

コード通信できていない区間
LC室外機基板とファンモーター回路
U4室内機と室外機
U5室内機とワイヤードリモコン
U7室外基板と加湿ユニットやインバータユニット

LCとU7は、どちらも室外機の内部で完結する区間という点が共通しています。
違いは相手がファンモーターか、加湿ユニットやインバータユニットかという点です。

一方U4とU5は、機器同士や機器とリモコンをつなぐ区間が対象です。
確認する配線がまったく異なるため、区別して伝えられると診断が早く進みます。

系統ごとの意味はダイキン エアコンのエラーコード一覧|番号と意味を系統別に解説にまとめています。

室外機の状態を保つためにできること

内部の配線を利用者が確認することはできませんが、条件を悪くしない工夫はあります。

  • 室外機の周囲に雑草を茂らせない、落ち葉をためない
  • 室外機の上に重い物を置かず、振動を増やさない
  • 設置台がぐらついていないか、季節の変わり目に確認する
  • 地面に直接置く形になっている場合は、架台の設置を検討する
  • 台風や強風のあとは、運転して異常がないか確かめておく

設置台のぐらつきは、外から確認できる数少ないポイントです。
土台が不安定だと運転中の振動が大きくなり、内部の接続部にかかる負担も増えます。
点検のついでに見ておく価値があります。

よくある質問

Q1. LCは自分で直せますか?

電源プラグを抜いて1分ほど待ち、再度電源を入れて運転するところまでは利用者側で行えます。
これで復旧し、その後まったく再発しないのであれば、一時的な影響だった可能性があります。
ただし、LCが対象としているのは室外機の内部の配線や基板です。
コネクタを差し直せば直りそうに思えても、感電の危険があるため室外機のパネルを外す作業は行わず、再発する場合は点検を依頼してください。

Q2. LCとE7はどう違うのですか?

示している内容が異なります。
E7はファンモーターが正常に動作していないという、動作そのものの問題を示しています。
公式の対処としても、ファンに異物が入っていないか、冬季であれば雪や凍結で回らなくなっていないかの確認が案内されています。
一方LCは、ファンモーター回路との情報のやり取りが成立していない状態です。
異物を取り除くといった対処では解消しません。

Q3. ファンは回っているのにLCが出ます。なぜですか?

通信が断続的に途切れている可能性があります。
ファンが物理的に回っていても、機器がその状態を正しく把握できていなければ、異常として検知されます。
コネクタの緩みや配線の傷みがあると、振動や温度の変化によって接触が変わり、出たり出なかったりすることがあります。
ファンの回り方と、症状が出るタイミングを控えて点検時に伝えてください。

Q4. 冷房も暖房も効きません。LCが原因ですか?

関係している可能性があります。
室外機のファンは、熱を外に捨てたり外から集めたりするうえで欠かせない部分です。
ファンが働かなければ熱のやり取りが成立せず、冷房も暖房も効かなくなります。
ただし、効き方の低下は冷媒やフィルターなど別の要因でも起こります。
LCが表示されているのであれば、まずその点検を依頼してください。

Q5. 修理や工事のあとに出るようになりました。関係はありますか?

可能性はあります。
室外機の内部では、ファンモーターと基板がコネクタでつながれています。
作業の際に接続が完全でなかったり、配線が挟まれたりすると、通信が不安定になることがあります。
工事や修理の直後から症状が出ているのであれば、その作業を担当した業者へ連絡し、状況を伝えてください。

まとめ

ダイキンのエアコンに表示されるLCは、室外機のファンモーター回路との通信がうまくいかず、運転を止めた状態を示すコードです。
現在のファンモーターは、基板から回転の指示を受け取り、実際の状態を返すという形で情報をやり取りしています。
そのやり取りが成立しないため、機器はファンの状況を把握できず停止します。

似た症状を示すE7とは、示している中身が異なります。
E7がファンの動作そのものの問題であるのに対し、LCは情報のやり取りの問題です。
異物を取り除くといった対処では解消しないため、確認する箇所も変わります。

利用者側でできるのは、電源の入れ直しと、ファンの回り方の確認までです。
コネクタを差し直す作業は感電の危険があるため行わないでください。
ファンがまったく回らないのか、回り始めてすぐ止まるのかを控えたうえで、販売店またはメーカーへ点検を依頼してください。

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この記事を書いた人

「暮らしの設備ガイド」は、給湯器・ストーブ・換気設備など、
家庭の安心と快適を支える“住まいの設備”に関する専門メディアです。

現在もガス業界で設備施工・保守に携わるYuta(ガス関連資格保有者)が監修し、一般家庭向けのガス機器・暖房設備・給湯器交換の実務経験をもとに、現場の知識に基づいた、正確で実用的な情報を発信しています。

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