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パナソニック エコキュートH90・H91とは?|通信異常が出た時の対応

パナソニックのエコキュートH90・H91で、通信異常が出たときの対応を解説するサムネイル画像
Yuta
記事監修者
現:ガス会社に勤める兼業WEBライター。所持資格はガス開栓作業に必要な高圧ガス販売主任者二種、ガス工事に必要な液化石油ガス設備士、灯油の取り扱いに必要な危険物乙四種、その他ガス関連資格多数と電気工事士などの資格も多数所持。

リモコンに「H90」や「H91」と表示され、お湯が沸かなくなって困っていませんか。
H90は、貯湯ユニットとヒートポンプユニットの間で通信ができなくなった状態を示す表示で、機種によっては貯湯タンク上部の保安器が作動したことを示す場合もあります。
どちらも配線や電気部品に関わるため、利用者ができるのは電源のリセットまでで、それ以外は点検が必要な領域です。
この記事では、H90とH91が示している状態、自分でできる範囲と触ってはいけない箇所、表示が出やすい場面、そして業者に連絡するときに伝えるべき情報までを整理して解説します。

目次

H90とH91が示している状態

エコキュートは、貯湯ユニットとヒートポンプユニットが連絡線でつながれ、運転中は常に情報をやり取りしています。
この通信が成立しないと、沸き上げの指示も温度の情報も届かず、運転そのものが止まります。

表示示している状態対応の性質
H90貯湯ユニットとヒートポンプユニット間の通信ができない連絡配線や制御基板の点検
H90(一部機種)貯湯タンク上部の保安器が作動した保安器の復帰と原因の確認
H91(一部機種)貯湯タンク上部の保安器が作動した保安器の復帰と原因の確認

注目したいのは、同じH90でも機種によって意味が変わる点です。
そのため、業者に連絡する際は品番を必ず伝えてください。
表示の意味や条件は機種によって異なるため、お使いの機種の取扱説明書に記載がある場合はそちらが優先されます。
エラーコード全体の分類を確認したい場合は、パナソニック エコキュート エラーコード一覧|原因と対処法を簡単解説もあわせてご覧ください。

表示が出ている間、お湯はどうなるか

通信が途切れると沸き上げができなくなるため、タンクのお湯は減る一方になります。

  • タンクに残っているお湯は、蛇口やシャワー、お湯はりに使える
  • 新たに沸かせないため、使い切ると水になる
  • 沸き増しを押しても、通信が復旧しなければお湯は増えない
  • 表示を放置したままだと、翌日には湯切れの状態になりやすい

まずは残湯量表示を確認し、その日の使い方を抑えてください。
蛇口から水も出ない場合は、給湯以外にも原因があります。
その切り分け方はオール電化でお湯が出ない原因は?故障かお湯切れかを切り分けて解説で整理しています。

利用者ができるのはリセットまで

一時的な通信の乱れであれば、電源を入れ直すことで復旧する場合があります。

  1. 貯湯ユニットの漏電しゃ断器を「切」にする
  2. 約1分待つ
  3. 漏電しゃ断器を「入」に戻す
  4. リモコンの表示が消え、沸き上げが再開するかを確認する

ここで復旧しない場合、自分でできることはありません。
貯湯ユニットやヒートポンプユニットのカバーを開けて、連絡線や基板、保安器に触れないでください。
内部には200Vの電圧がかかる部分があり、感電やショートのおそれがあります。
また、原因を確認しないまま保安器を復帰させても、根本の異常が残っていれば再び作動します。

表示が消えないときの止め方は、取扱説明書に案内があります。
給水元栓を閉め、配線用しゃ断器と貯湯ユニットの漏電しゃ断器を「切」にしたうえで販売店に連絡する、というのが基本です。
ただし冬季は例外で、凍結のおそれがある時期はしゃ断器や凍結予防ヒーターを切らずに連絡してください。

📎 出典:パナソニック ヒートポンプ給湯機 取扱説明書(こんな表示が出たら…)

通信異常が出やすい場面

連絡線は屋外を通っているため、環境の影響を受けます。

場面起こりやすいこと
設置・移設の直後端子の締め付け不足、接続順の誤り
落雷や停電のあと基板側の損傷、瞬時電圧低下による通信の乱れ
台風・大雨のあと配線接続部への浸水
設置から年数が経過被覆の劣化、端子部の腐食
庭木や物置の近く小動物によるかじり、配線への物理的な負荷

設置直後や移設直後に出た場合は、機器の故障ではなく施工に起因している可能性があります。
その場合はメーカー修理を呼ぶ前に、まず工事を担当した施工店へ連絡してください。
落雷のあとに表示が出たときは、他の家電にも影響が出ていないかをあわせて確認しておくと、原因の見当がつきやすくなります。

保安器の作動とは何か

保安器は、電気回路に想定を超える状態が生じたときに通電を止める保護部品です。
作動したこと自体は、機器が安全側に働いた結果と考えてください。
ただし、作動には必ず理由があるため、復帰させて終わりにするのは適切ではありません。

復帰ボタンは貯湯タンク上部のカバー内にあり、周囲には電気部品が集まっています。
利用者が手を入れる場所ではないため、復帰の操作と原因の確認は業者に任せてください。
数日から数週間おきに同じ表示が繰り返される場合は、復帰だけを重ねても解決しません。

出回っている情報に注意

H90について、圧縮機のロックを示すコードだと説明している情報が見られます。
一方、メーカーの技術資料では、貯湯ユニットとヒートポンプユニット間の通信異常、および一部機種における保安器の作動として案内されています。
誤った前提で修理を依頼すると、必要のない部品交換の話が進んでしまうこともあります。
リモコンのコードと本体の品番の両方を控えたうえで、販売店またはメーカーの修理窓口に確認するのが確実です。

業者に連絡するときに伝えること

  • リモコンに表示されているコード(H90かH91か)
  • 貯湯ユニットとヒートポンプユニットの品番、設置年
  • 表示が出る前の出来事(落雷、停電、台風、外構工事、機器の移設など)
  • しゃ断器を入れ直したか、そのとき復旧したか
  • 表示が出る頻度(一度きりか、繰り返しているか)

繰り返し出ている場合は、その間隔まで伝えると、配線側と基板側のどちらを疑うかの判断材料になります。

修理と交換の考え方

通信異常の原因が配線や端子であれば、比較的軽微な修理で収まります。
一方、貯湯ユニットやヒートポンプユニットの制御基板の交換となると、部品代と作業費で費用がまとまった額になりやすい部分です。
設置から10年前後が経過している機器では、基板を交換しても他の部品の寿命が近く、交換を含めて検討したほうが結果的に無駄が少ない場合もあります。
判断の目安はエコキュートの寿命は何年?10年が目安と言われる理由と交換を考えるタイミングにまとめています。

よくある質問

Q1.H90はブレーカーの入れ直しで直りますか。
A.一時的な通信の乱れであれば、漏電しゃ断器を「切」にして約1分後に「入」に戻すことで復旧する場合があります。ただし、配線の断線や端子の緩み、基板の不具合が原因のときは、入れ直しても同じ表示に戻ります。1回のリセットで復旧しない、あるいは復旧しても数日で再発するという状況であれば、点検を依頼してください。

Q2.H90とH91はどちらが重い故障ですか。
A.表示の番号で重さが決まるわけではありません。H91は貯湯タンク上部の保安器の作動として案内されており、H90も機種によっては同じ内容を示します。いずれも利用者が復帰させる箇所ではないため、対応は点検依頼になります。実際の重さは、保安器が作動した原因が何かによって変わるとお考えください。

Q3.連絡線を自分で締め直してもよいですか。
A.おすすめできません。貯湯ユニットやヒートポンプユニットの内部には200Vの電圧がかかる部分があり、感電やショートの危険があります。また、電気工事にあたる作業は資格が必要です。端子の緩みが原因だったとしても、点検と修理は販売店またはメーカーの修理窓口へ依頼してください。

Q4.表示が出たまま使い続けても大丈夫ですか。
A.沸き上げが止まっているため、タンクのお湯を使い切れば水しか出なくなります。機器を痛めるかどうか以前に、生活に支障が出る状態です。また、保安器の作動が原因である場合は、何らかの異常を検知して回路を止めている状態なので、放置は避けてください。表示が消えない時点で、早めに連絡するのが結果的に安全です。

Q5.落雷のあとに表示が出ました。保険は使えますか。
A.火災保険に落雷による家財や設備の損害を補償する内容が含まれていれば、対象になる場合があります。判断するのは保険会社のため、まずは点検を受けて、原因が落雷によるものかどうかを書面で示してもらうことが出発点になります。修理見積書と、原因が記載された報告書を保管しておくと手続きが進めやすくなります。

まとめ

H90は貯湯ユニットとヒートポンプユニット間の通信異常を示す表示で、機種によっては貯湯タンク上部の保安器の作動を示します。
H91も保安器の作動として案内されており、いずれも利用者が復帰させる箇所ではありません。
できるのは漏電しゃ断器を約1分「切」にして入れ直すところまでで、それで復旧しなければ販売店またはメーカーの修理窓口へ連絡してください。
連絡の際は、表示されているコードと本体の品番、落雷や移設といった直前の出来事をあわせて伝えると、原因の特定が早く進みます。

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この記事を書いた人

「暮らしの設備ガイド」は、給湯器・ストーブ・換気設備など、
家庭の安心と快適を支える“住まいの設備”に関する専門メディアです。

現在もガス業界で設備施工・保守に携わるYuta(ガス関連資格保有者)が監修し、一般家庭向けのガス機器・暖房設備・給湯器交換の実務経験をもとに、現場の知識に基づいた、正確で実用的な情報を発信しています。

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