ダイニチの石油ファンヒーターを使っていたら急に火が消え、表示部に「E00」と出て止まってしまい、驚いていませんか。
雷の直後やブレーカーが落ちたあとに出ることが多い表示ですが、何もしていないのに出ると故障ではないかと不安になるものです。
E00は停電安全装置がはたらいたことを示す表示で、原因が電源側にあれば、自分で確認して再運転できるケースが多いエラーです。
この記事では、E00が出る仕組みと主なきっかけ、自分でできる確認と再運転の手順、表示のあとにリセットされる設定、繰り返すときに修理を考える目安までを順に解説します。
ダイニチ ファンヒーターのE00は停電安全装置が作動した表示
結論からお伝えすると、E00は運転中に電気が一瞬でも途切れたことを本体が検知し、安全のために燃焼を止めた状態です。
ダイニチの公式の故障診断では、運転中に瞬間的に通電されない状態があったため安全装置がはたらいて停止したと説明されています。
対処としては、電源プラグをコンセントに確実に差し込むこと、差し込み場所を変えて壁のコンセントに直接差し込むことが案内されており、それでも改善しない場合に修理が必要になります。
E00はまず電源まわりを見直すエラーで、最初から修理が前提になるE05やF06とは性格が異なります。
ほかのエラー表示の意味はダイニチ ファンヒーターのエラーコード一覧と意味【補足解説付き】で一覧にしています。
停電安全装置がある理由
石油ファンヒーターは灯油で燃えていますが、送油用の電磁ポンプや燃焼用のファン、炎を監視する制御はすべて電気で動いています。
燃焼中に電気が途切れると、ファンが止まって空気が送られなくなり、炎の監視もできなくなります。
そのまま燃え続けると異常燃焼につながるおそれがあるため、電気が途切れた時点で燃焼を止めるのが停電安全装置の役割です。
電気が戻っても自動で再点火はせず、E00を表示して使う人に確認を促す仕組みになっています。
この記事の対象機種
ダイニチ公式の故障診断では、E00は家庭用石油ファンヒーターと業務用石油ストーブ(FMシリーズ)の区別なく掲載されています。
この記事は家庭用石油ファンヒーターを前提に解説しており、設定のリセットや保証・修理料金の説明も家庭用の内容です。
業務用をお使いの場合は、お手元の取扱説明書とメーカーの案内を確認してください。
E00が表示される主なきっかけ
E00は、本体に届く電気が「一瞬途切れた」ことがきっかけで表示されます。
家庭で起こりやすい場面を整理すると、次のようになります。
| きっかけ | よくある場面 | 自分で見直せるか |
|---|---|---|
| 停電・瞬間的な停電 | 雷の直後、電力会社の工事、大雪や強風のとき | 電気が戻ってから再運転する |
| ブレーカーが落ちた | ドライヤーや電子レンジなどを同時に使ったとき | 使う家電を分けて、ブレーカーを戻す |
| 電源プラグの抜けかけ | 掃除機をかけたとき、足でコードを引っかけたとき | 根元まで確実に差し込む |
| 延長コード・タップの接触不良 | 古いテーブルタップ、スイッチ付きタップの接触が悪い | 壁のコンセントに直接差し込む |
| コンセント自体のゆるみ | 差し込んでもプラグがぐらつく | 別のコンセントを使う |
| 本体側の不具合 | 壁のコンセントでも何もしていないのに繰り返す | 修理を相談する |
特に見落としやすいのが、ほかの家電との同時使用によるブレーカー落ちと、延長コードの接触不良です。
石油ファンヒーターは燃焼中の消費電力こそ小さいものの、点火の初期には短時間だけ大きな電力を使います。
取扱説明書の機種(FW-3618L・FW-5618L)では、点火初期に短時間390〜420W程度の電力が発生するとされています。
点火時と燃焼時の消費電力の違いは石油ファンヒーターの電気代はいくら?点火時と燃焼時で違う消費電力で詳しく解説しています。
停電でもブレーカーでもないのにE00が出る場合
家の照明が消えていないのにE00が出た場合は、ファンヒーターにつながる電源のどこかで電気が途切れた可能性があります。
同じテーブルタップにつないだ別の家電の電源が入ったり切れたりした瞬間に出る、コードを少し動かすと出るといった場合は、タップやプラグの接触不良が疑われます。
一方、壁のコンセントに直接つないでも何もしていないのに繰り返す場合は、本体側の電源回路の不具合も考えられるため、修理の相談に進みましょう。
E00が出たときの確認と再運転の手順
E00は安全装置が燃焼を止めた結果の表示なので、表示が出た時点で火は消えています。
次の順番で確認してから運転を再開してください。
| 順番 | 確認・作業 | ポイント |
|---|---|---|
| 1 | 火が消えているか確認する | 炎確認窓に炎が見えないこと |
| 2 | 周囲に異常がないか確認する | 油漏れ・焦げたにおい・煙がないこと |
| 3 | 停電やブレーカーの状態を確認する | 家の電気が戻っているか、ブレーカーが落ちていないか |
| 4 | 電源プラグと電源コードを確認する | 抜けかけ・ほこり・変色・コードの傷みがないか |
| 5 | 壁のコンセントに直接差し込む | 延長コード・テーブルタップを使っている場合は外す |
| 6 | 運転スイッチを押し直す | 約40秒前後で着火するか確認する(機種により異なる) |
⚠️ 電源プラグや電源コードが熱くなっている、変色している、被覆が破れているときは、差し込み直さずに使用を中止してください。
プラグの差し込み口にほこりがたまったまま使い続けると、湿気などで絶縁不良が起き、発火の原因になるおそれがあります。
ダイニチの取扱説明書でも、電源プラグは根元まで確実に差し込み、傷んだプラグやゆるんだコンセントは使わないこと、ときどき電源プラグを抜いてほこりを取り除くことが注意事項として書かれています。
また、E00の処置としては、電源プラグをコンセントに確実に差し込み、運転スイッチを押し直すよう案内されています。
📎 出典:ダイニチ工業|家庭用石油ファンヒーター FW-3618L・FW-4618L・FW-5618L 取扱説明書(PDF)
停電が続いているときは電源プラグを抜いておく
停電が長引いている場合は、電源プラグを抜いて電気が戻るのを待つと安心です。
電気が戻ったあとに、周囲に燃えやすいものがないか、油漏れがないかを確かめてから、改めてプラグを差し込んで運転を始めてください。
停電中に部屋を離れる場合や、夜間に停電が起きた場合も、戻ってから落ち着いて確認するほうが安全です。
E00のあとにリセットされる設定
停電や電源プラグの抜き差しがあると、E00の表示とあわせていくつかの設定が初期状態に戻ります。
取扱説明書の機種では、次の設定がリセットされるとされています。
| リセットされる設定 | 元に戻したときの状態 | 再設定のポイント |
|---|---|---|
| 設定温度 | 設定が解除される | 室内温度を目安に温度を合わせ直す |
| 現在時刻 | 時刻が解除される | 表示切換ボタンで時計合せ表示にして合わせる |
| タイマー運転 | 開始時刻が解除される | 現在時刻を合わせてからタイマーをセットし直す |
| チャイルドロック | ロックが解除される | 必要に応じてセットし直す |
| お知らせ音 | メロディーに戻る | 電子音に切り換えていた場合は設定し直す |
特に注意したいのが、タイマー運転は現在時刻を合わせ直さないと使えない点です。
朝のタイマー運転を使っている家庭では、夜間に停電があると、翌朝ファンヒーターが動かないことがあります。
停電があった日は、寝る前に時刻とタイマーの設定を確認しておくと安心です。
また、給油のお知らせの途中で停電した場合は、次に運転したときに2回目のお知らせから始まることがあると取扱説明書に書かれています。
やってはいけない使い方
E00を繰り返さないために、次のような使い方は避けてください。
- 運転中に電源プラグを抜いて火を消す
- 消火してすぐに電源プラグを抜く
- 延長コードやテーブルタップに複数の家電をつないで使う(タコ足配線)
- 家庭用100Vと同等の電源を供給できない発電機やポータブル電源につなぐ
取扱説明書では、消火は必ず運転スイッチで行い、運転停止後しばらくは本体内を冷やすためにファンが回るので電源プラグを抜かないよう案内されています。
電源プラグを抜いて消火したり、消火後すぐに抜いたりすると、故障の原因になるとされています。
「プラグを抜けば止まる」という使い方は、E00を自分で起こしているのと同じことなので、習慣になっている場合は見直しましょう。
また、タコ足配線は定格を超えると発熱による火災の原因になるとして禁止されています。
E01との違い
E00と同じように、本体の外側のきっかけで止まるエラーにE01があります。
どちらも安全装置が正常にはたらいた結果の表示で、原因を取り除けば再運転できる点は共通しています。
| エラー | 作動した安全装置 | 主なきっかけ | 再運転の前にすること |
|---|---|---|---|
| E00 | 停電安全装置 | 停電・電源プラグの抜けかけ・接触不良 | 電源プラグを確実に差し込み、壁のコンセントにつなぐ |
| E01 | 対震自動消火装置 | 地震・本体への衝撃・傾き | 水平な場所に置き直し、周囲の異常を確認する |
掃除中に本体へ掃除機が当たった場合など、同じ場面でE00とE01のどちらも出ることがあります。
コードを引っかけて本体が揺れた場合はE01、プラグが抜けかけた場合はE00というように、表示によって確認する場所が変わります。
E01の詳しい確認ポイントはダイニチ 石油ファンヒーター E01とは?原因・意味と再運転できるかの判断基準で解説しています。
修理を考える目安と修理料金
次のような場合は、電源側ではなく本体側の不具合が考えられるため、修理を相談してください。
- 壁のコンセントに直接つないでも、何もしていないのにE00が繰り返し出る
- 別の部屋の壁のコンセントに差し替えても症状が変わらない
- 電源コードやプラグに傷み・変色がある
- E00以外のエラーもあわせて出るようになった
ダイニチ工業に直接修理を依頼した場合、家庭用石油ファンヒーター(FZシリーズを除く)の修理料金は、おおよそ6,000〜15,000円(税込)が目安として公表されています。
FZシリーズは、おおよそ17,000〜28,000円(税込)が目安です。
この料金は修理技術料と部品代を合算したおおよその金額で、複数の部品を交換する場合や、出張先・対応日時によっては追加費用がかかることがあります。
販売店経由で依頼した場合の料金は販売店ごとに異なるため、依頼先で見積もりを確認してください。
| 機種区分 | 修理料金の目安(税込) | 修理の方法 |
|---|---|---|
| 家庭用石油ファンヒーター(FZシリーズを除く) | 6,000〜15,000円 | サービス指定店の出張修理(地域により返送修理) |
| 家庭用石油ファンヒーター FZシリーズ | 17,000〜28,000円 | サービス指定店の出張修理(地域により返送修理) |
※修理内容・交換部品の数・地域・対応日時などにより変動します。
保証と使用年数の考え方
ダイニチの家庭用石油ファンヒーターには、購入日から本体3年間の保証が付いています。
ただし、異常電圧や指定外の電源(電圧・周波数)が原因の故障は、保証期間内でも有料修理になると定められています。
発電機など家庭用以外の電源で使っていた場合は、修理を依頼するときにその旨を伝えておきましょう。
また、取扱説明書では設計上の標準使用期間を8年としており、長く使っている機器でE00以外の不調も出ている場合は、買い替えも含めて考える時期です。
使用年数と買い替えの考え方は石油ファンヒーターの寿命は何年?正しい買い替えタイミングはいつ?で詳しく解説しています。
E00を出にくくするために日頃からできること
E00は電源まわりを整えておくことで、かなり出にくくできるエラーです。
- 電源は延長コードやテーブルタップを避け、壁のコンセントから直接とる
- ドライヤーや電子レンジなど消費電力の大きい家電と、同じ回路での同時使用を控える
- 電源コードを家具の下敷きにしたり、人が通る場所に這わせたりしない
- ときどき電源プラグを抜き、乾いた布でほこりを取り除く
- 消火は必ず運転スイッチで行い、ファンが止まってから電源プラグを抜く
ブレーカーがよく落ちる家庭では、ファンヒーターを使う部屋のコンセントがどの回路につながっているかを確認し、消費電力の大きい家電を別の回路に分けるだけでも改善することがあります。
電源コードは使ううちに傷むことがあるため、シーズン初めに一度、プラグとコード全体を目で見て確認しておくと安心です。
よくある質問
E00が出たら、故障を疑ったほうがよいですか?
E00は停電安全装置がはたらいたことを示す表示で、停電やブレーカー落ち、電源プラグの抜けかけなど、電源側のきっかけで出ることが多いエラーです。
まずは家の電気が戻っているか、電源プラグが根元まで差し込まれているかを確認し、延長コードを使っている場合は壁のコンセントに直接差し込んでから運転スイッチを押し直してください。
それでも何もしていないのに繰り返し出る場合や、別の部屋の壁のコンセントでも症状が変わらない場合は、本体側の不具合が考えられるため修理を相談しましょう。
停電が終わったら、そのまま運転を再開して大丈夫ですか?
電気が戻っても、ダイニチの石油ファンヒーターは自動では再点火せず、E00を表示して止まったままになります。
再開する前に、周囲に燃えやすいものがないか、本体の下や床に油漏れがないか、電源プラグやコードに傷みがないかを確認してください。
問題がなければ運転スイッチを押し直せば再開できます。
停電が長引く場合は電源プラグを抜いておき、電気が戻ってから改めて差し込むと安心です。
設定温度や時刻などはリセットされるため、再設定も忘れないようにしましょう。
E00のあとにタイマーが動かなくなったのはなぜですか?
停電や電源プラグの抜き差しがあると、現在時刻とタイマー運転の開始時刻がリセットされます。
タイマー運転は現在時刻が合っていないと使えないため、夜間に停電があると翌朝のタイマーが動かないことがあります。
表示切換ボタンで時計合せ表示にして現在時刻を合わせ直し、そのあとタイマー運転の開始時刻をセットし直してください。
設定温度やチャイルドロックも解除されるため、あわせて確認しておくと安心です。
延長コードにつないでいるとE00が出やすいですか?
延長コードやテーブルタップを使っていると、差し込み口のゆるみや内部の接触不良で電気が一瞬途切れ、E00が出ることがあります。
複数の家電を同じタップにつないでいる場合は、容量を超えて発熱するおそれもあります。
ダイニチの故障診断でも、コンセントの差し込み場所を変えて壁のコンセントに直接差し込むよう案内されています。
E00が出たときは、まず延長コードを外して壁のコンセントにつなぎ、症状が変わるかどうかを確かめてみてください。
電源プラグを抜いて火を消すのはいけませんか?
おすすめできません。
ダイニチの取扱説明書では、消火は必ず運転スイッチで行うよう案内されています。
運転を止めたあとも本体内を冷やすためにしばらくファンが回っており、電源プラグを抜いて消火したり、消火後すぐに抜いたりすると故障の原因になるとされています。
プラグを抜く習慣があると、次に運転したときにE00が出たり、本体に負担がかかったりする可能性があります。
運転スイッチで消火し、ファンの音が止まってからプラグを抜くようにしましょう。
まとめ
ダイニチの石油ファンヒーターに表示されるE00は、運転中に電気が一瞬途切れたことで停電安全装置がはたらいた状態です。
電源側に原因があれば、自分で確認して再運転できることが多いエラーです。
- E00は停電・ブレーカー落ち・電源プラグの抜けかけ・延長コードの接触不良などで表示される
- 再運転の前に、火が消えていること、油漏れや焦げたにおいがないこと、プラグやコードに傷みがないことを確認する
- 延長コードを使っている場合は外し、壁のコンセントに直接差し込んでから運転スイッチを押し直す
- 表示のあとは設定温度・現在時刻・タイマーなどがリセットされるため、設定し直す
- 壁のコンセントでも何もしていないのに繰り返す場合は、本体側の不具合として修理を相談する
次に取る行動は、電源プラグを壁のコンセントに根元まで差し込み、運転スイッチを押し直して正常に着火するかを確かめることです。

