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防犯で電気をつけっぱなしにする電気代はいくら?|留守中の効果的なやり方

防犯のため照明をつけた夕暮れの住宅と、つけっぱなしの電気代を解説する見出し
Yuta
記事監修者
現:ガス会社に勤める兼業WEBライター。所持資格はガス開栓作業に必要な高圧ガス販売主任者二種、ガス工事に必要な液化石油ガス設備士、灯油の取り扱いに必要な危険物乙四種、その他ガス関連資格多数と電気工事士などの資格も多数所持。

旅行や帰省で家を空けるとき、防犯のために電気を点けたままにしておこうか迷いませんか。
「留守だと思われたくないが、電気代が気になる」というのは、多くの方が引っかかる点です。
結論から言うと、防犯目的の点灯にかかる電気代は、負担として心配するほどの金額ではありません。
玄関の外灯なら月180円前後、リビングを毎晩12時間点けても月550円程度です。
一方で、やり方を間違えると防犯効果が出ないどころか、逆に不在を知らせてしまうことがあります。
この記事では、実際の電気代を示したうえで、留守の長さ別に効果的な点灯のやり方を整理します。

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目次

防犯目的で点灯したときの電気代

まず金額を確認しておきます。
目安単価は、公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会が示す31円/kWhを使います。

📎 出典:公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会「よくある質問Q&A」

スクロールできます
点灯する場所消費電力1日12時間・1か月24時間・1か月3日間の旅行(24時間)
玄関の外灯(LED電球)8W約89円約179円約18円
廊下(LED電球)8W約89円約179円約18円
リビング(LEDシーリング12畳)50W約558円約1,116円約112円
寝室(LEDシーリング8畳)35W約391円約781円約78円
常夜灯・足元灯1W約11円約22円約2円

※31円/kWhで試算した参考値です。

3日間の旅行でリビングを点けっぱなしにしても、かかるのは112円です。
玄関の外灯なら18円で、缶コーヒー1本より安く済みます。
電気代を理由に防犯対策を諦める必要はない、というのがまず押さえるべき点です。

問題になるのは金額ではなく、点け方のほうです。

そもそも光は防犯として有効なのか

住宅への侵入を防ぐ対策としては、一般に「音」「光」「時間」「地域の目」という4つの要素が挙げられます。
侵入を試みる側は、見つかること・手間がかかること・時間がかかることを嫌うとされています。
光はそのうちの一つで、単独で決定的な効果があるというより、他の対策と組み合わせて効くものです。

住宅を対象とした侵入犯罪の現状と対策については、警察庁が情報をまとめています。

📎 出典:警察庁「住まいる防犯110番」

ここで重要なのは、侵入窃盗の手口のうち、留守宅を狙う空き巣が大きな割合を占めるという点です。
つまり、「在宅しているように見せる」こと自体に意味があるわけです。
照明はその手段の一つとして機能します。

ただし、見せ方が不自然だと逆効果になります。

不在を悟られる点灯・悟られにくい点灯

点け方印象評価
同じ部屋が24時間ずっと明るい生活感がない不在を知らせやすい
昼間も室内灯が点いたまま明らかに不自然不在を知らせやすい
夕方から深夜まで点灯し、その後消灯生活リズムに沿う有効
時間帯で点灯する部屋が変わる人が動いている印象もっとも有効
玄関の外灯を夜間だけ点灯通常の習慣と一致有効
すべての部屋が真っ暗なまま留守が分かる不在を知らせやすい

数日間の留守で、リビングだけが24時間明るい状態が続けば、外から見て異常だと分かります。
逆に、夕方に点いて深夜に消える、というパターンであれば生活として自然です。

「点けっぱなしにする」のではなく「点いたり消えたりさせる」のが正解だと考えてください。

留守の長さ別の考え方

留守の長さ推奨する対応
数時間(買い物・外出)玄関外灯のみ。室内灯は不要
1泊玄関外灯+リビングか廊下をタイマーで夜間点灯
2〜4日タイマーで時間帯を変えて複数の部屋を点灯
1週間以上タイマー+郵便物の停止+近隣への連絡

短時間の外出で室内灯を点けても、防犯上の意味はほとんどありません。
むしろ日中に室内灯が点いていると不自然に見えることがあります。

長期の不在では、照明だけでは不十分です。
郵便受けに新聞や郵便物がたまると、それだけで留守が分かってしまいます。
新聞の一時停止や、郵便局の不在届といった手続きのほうが、照明より効果が大きい場合もあります。

光以外に効く対策

照明に頼りすぎないよう、あわせて確認したい項目を挙げます。

  • 施錠の徹底(短時間の外出でも窓を含めて確認する)
  • 郵便物・新聞をためない(停止手続きをする)
  • SNSに旅行中であることを投稿しない
  • カーテンを閉めきりにしない(昼間に閉めきりだと不在が分かる)
  • 窓に補助錠や防犯フィルムを追加する
  • 人の目がある状態をつくる(近隣に声をかけておく)

意外に見落とされやすいのが、カーテンの状態です。
夜に閉まっていて昼に開いているのが自然な状態なので、何日も閉めきりのままだと、照明を点けていても不在が伝わります。
レースのカーテンだけにしておく、一部の部屋は開けたままにするなど、見え方を意識してください。

また、施錠は基本ですが、統計上も無施錠での侵入が相当な割合を占めています。
照明の工夫より先に、窓を含めた施錠の確認を習慣にするほうが確実です。

具体的な設定方法

1. タイマー付きコンセントを使う

もっとも手軽な方法です。
スタンドライトや間接照明をタイマー付きのコンセントに接続し、点灯・消灯の時刻を設定します。
機械式のタイマーなら数百円から手に入り、電源が切れても設定が残るタイプもあります。

複数の部屋で時刻をずらして設定すると、人が移動しているように見えます。
たとえば、リビングを18時〜22時、寝室を22時〜23時、といった組み合わせです。

2. スマートプラグを使う

スマートフォンから外出先で点灯・消灯を操作できます。
曜日ごとに時刻を変えたり、日の入り時刻に合わせて自動で点灯させたりといった設定もできます。
毎日まったく同じ時刻に点くと機械的に見えるため、数分の揺らぎをつけられる製品が有利です。

外出先から状態を確認できるので、「消し忘れたかもしれない」という不安も解消できます。

3. 玄関まわりは人感センサーライト

屋外の防犯灯は、常時点灯より人感センサーのほうが効果があります。
近づいた瞬間に点灯する動きが、見られているという印象を与えるためです。
常時点灯では、そこに明かりがあるのが当たり前の状態になり、動きによる警告の効果が出ません。

電池式やソーラー式であれば配線工事が不要で、賃貸でも設置できます。

4. 常夜灯を活用する

常夜灯(豆電球)は消費電力が1W前後で、1か月点けっぱなしでも20円程度です。
完全な暗闇を避けつつ、室内の様子を外から分かりにくくする効果があります。
ただし、これ単独では在宅しているようには見えません。
主灯のタイマー点灯と組み合わせて使ってください。

やってはいけないこと

暖房器具を点けたまま外出するのは絶対に避けてください。
電気ストーブやオイルヒーターは、洗濯物やカーテンが接触すると火災の原因になります。
「在宅しているように見せる」目的で暖房を使うのは、リスクに対して得るものがありません。

同様に、次の行為も避けてください。

  • 家中すべての照明を点けたままにする(不自然なうえ、電気代も無駄になる)
  • 白熱電球を長時間点灯させた状態で外出する(発熱が大きく、周囲の可燃物に注意が必要)
  • 延長コードにタイマーと複数の機器をまとめて接続する(容量超過は発熱の原因になる)
  • 屋外用でない照明を雨がかかる場所に設置する(感電・漏電の危険がある)

タイマー付きコンセントを使う場合は、接続する機器の合計消費電力が定格を超えていないか確認してください。
照明程度であれば問題になりませんが、暖房器具を接続するのは論外です。

住まいの形態で考え方が変わる

同じ「電気をつけっぱなし」でも、住まいによって効き方が違います。

住まい照明の効き方優先したい対策
戸建て外から複数の窓が見えるため、点灯パターンが伝わりやすい時間帯をずらした複数部屋の点灯
低層の集合住宅(3階建以下)ベランダ側から室内の明かりが見える玄関側・ベランダ側の両方を意識する
高層階の集合住宅外から室内の様子が見えにくい玄関まわりと共用廊下側の見え方

戸建ては窓の数が多く、どの部屋が明るいかが外から把握されやすくなります。
そのぶん、点灯パターンを工夫する効果がもっとも出やすい住まいでもあります。

集合住宅では、共用廊下に面した玄関側の窓や、ドアスコープからの光の漏れ方が見られます。
高層階だからといって安心はできませんが、外から室内を観察されにくいぶん、照明よりも施錠と郵便受けの状態のほうが重要になります。

郵便受けに郵便物があふれている状態は、階数に関係なく不在のサインになります。
長期の不在では、この対策を優先してください。

季節と時間帯で必要な点灯は変わる

日没の時刻は季節で大きく動きます。
夏は19時前後まで明るいのに対し、冬は17時前には暗くなります。

季節日没の目安点灯を始めたい時刻
夏(6〜8月)19時前後19時〜19時30分
春・秋17時30分〜18時18時前後
冬(12〜2月)16時30分〜17時17時前後

タイマーを一度設定したまま放置していると、季節が変わったときに不自然な時間帯になります。
冬に19時設定のままだと、2時間以上も真っ暗な時間が生まれます。
この時間帯は、帰宅前で家が暗いことが外から分かりやすいタイミングでもあります。

機械式のタイマーは季節ごとに設定し直す必要がありますが、スマートプラグには日の入り時刻に連動して点灯する機能を持つ製品もあります。
設定を変える手間を省きたい場合は、こちらを選ぶほうが確実です。

なお、冬は日没が早いぶん、夕方の時間帯が長くなります。
帰宅が19時以降になる家庭では、この時間帯の対策を優先してください。

光以外で「在宅している」ように見せる方法

照明だけに頼らず、複数の要素を組み合わせるほうが自然に見えます。

手段効果注意点
ラジオを小音量でつけておく人の声が漏れる長時間の連続使用に注意
テレビをタイマーで点ける光と音の両方電気代は照明の数倍
洗濯物を少し干しておく生活感が出る雨天で放置されると逆効果
車を駐車したままにする在宅の印象長期間動かないと逆効果
自転車を置いておく在宅の印象施錠を忘れない

どれも「やりすぎない」のがポイントです。
洗濯物を何日も干したままにする、車が1週間まったく動かないといった状態は、かえって不在を示すサインになります。

音を使う方法は、光より効果があるとされることもあります。
ただし、深夜まで音が続くと近隣の迷惑になるため、時間帯を区切ってください。
テレビをタイマーで使う場合、電気代はLED照明の数倍になる点も踏まえて判断してください。

帰宅したときに確認すること

長期の不在から戻ったら、次を確認しておくと安心です。

  • 玄関・窓の施錠と、こじ開けられた跡がないか
  • 郵便受けや玄関まわりに、不審なマーキングがないか
  • 室内の様子に不自然な点がないか
  • 給湯機器やガス機器が正常に動くか
  • 冬であれば、水道から水が出るか(凍結の有無)

もし侵入された形跡がある場合は、室内に立ち入らずその場で警察に連絡してください。
犯人が室内に残っている可能性があるほか、現場に手を触れると証拠が失われます。

電気代と防犯のバランス

年間で見たときの費用感を整理しておきます。

対策年間の電気代備考
玄関外灯を毎晩12時間点灯約1,070円LED電球8W
人感センサーライト(屋外)約100円以下点灯時間が短い
常夜灯を毎晩点灯約130円1W
リビングをタイマーで毎晩4時間約2,190円LEDシーリング50W

※31円/kWhで試算した参考値です。

もっとも高いリビングの毎晩点灯でも、年間2,000円台です。
防犯対策として見れば、費用対効果は悪くありません。
一方、白熱電球のままだとこの6倍以上かかるため、防犯灯として使う照明こそLEDに替えておく価値があります。

照明以外の「つけっぱなし」との比較は次のとおりです。

つけっぱなしの対象1日の電気代の目安
LED電球(玄関外灯)約6円
LEDシーリング(12畳)約37円
テレビ(50型)約97円

テレビを点けたままにして在宅を装う方法もありますが、電気代はLED照明の数倍になります。
金額の詳細はテレビをつけっぱなしにすると電気代はいくら?時間別の目安と考え方で試算しています。
また、家電ごとの消費電力の大きさは家電の消費電力ランキングTOP15|電気代が高い順に解説で順位づけしています。

長期の不在時に、使わない家電のプラグを抜くかどうかも迷いやすい点です。
抜く価値がある機器とそうでない機器の線引きはコンセント差しっぱなしの電気代はどれくらい?実際にかかる金額と無駄を減らす判断基準で整理しています。

長期不在の前にやっておくこと

旅行や帰省で1週間以上家を空ける場合、照明以外にも確認しておきたい項目があります。

  • 新聞・郵便物の停止手続き(郵便局の不在届は最長30日)
  • 冷蔵庫の生鮮品を減らす(電源は切らない)
  • ガスの元栓を閉める
  • 給湯機器は運転スイッチを切る(電源プラグは抜かない。凍結予防が働かなくなる)
  • 浴槽の水を抜く(カビと事故防止)
  • 近隣の親しい方に不在を伝えておく

冬に寒冷地で長期間家を空ける場合は、水抜きが必要になることがあります。
手順は住宅や機器によって異なるため、取扱説明書や管理会社に確認してください。
ただし、これは地域と住宅の条件による話で、全国一律の対応ではありません。

よくある質問

Q1. 旅行中ずっと電気を点けっぱなしにしても電気代は大丈夫ですか?

金額としては問題ありません。
LEDシーリングライト(12畳用・約50W)を3日間つけっぱなしにしても、電気代は約112円です。
玄関の外灯(LED電球8W)なら約18円で済みます。
ただし、防犯の観点では点けっぱなしは推奨できません。
同じ部屋が24時間明るい状態が続くと、生活感がなく外から見て不自然に映るためです。
タイマーを使って夕方から深夜だけ点灯させるほうが、電気代も抑えられて効果も高くなります。

Q2. 電気を点けておけば空き巣に入られませんか?

照明だけで防げるものではありません。
住宅への侵入を防ぐ要素としては、音・光・時間・地域の目の4つが挙げられますが、光はそのうちの一つにすぎません。
統計上、住宅への侵入は無施錠の場所からのものが相当な割合を占めています。
照明の工夫より先に、窓を含めた施錠の徹底のほうが効果があります。
そのうえで、郵便物をためない、カーテンを閉めきりにしない、窓に補助錠を追加するといった対策を組み合わせてください。
照明は「不在を悟られにくくする」ための一要素と位置づけるのが妥当です。

Q3. 外灯は一晩中点けておくべきですか、人感センサーがよいですか?

用途によって変わります。
足元を照らす目的や、玄関まわりを常に明るくしておきたい場合は常時点灯が向いています。
防犯効果を重視するなら、人感センサーのほうが有効です。
近づいた瞬間に点灯する動きが、見られているという印象を与えるためです。
常時点灯では、そこに明かりがあるのが当たり前の状態になり、動きによる警告の効果が出ません。
電気代も、点灯時間が短いぶん人感センサーのほうが安く済みます。

Q4. タイマーで点灯させる時間帯はどう設定すればよいですか?

普段の生活リズムに合わせるのが基本です。
夕方の暗くなる時刻に点灯し、いつも就寝する時刻に消灯する、という設定が自然に見えます。
複数の部屋がある場合は、時刻をずらして設定すると人が移動している印象になります。
たとえばリビングを18時〜22時、廊下を22時〜22時15分、寝室を22時〜23時といった組み合わせです。
毎日まったく同じ時刻だと機械的に見えるため、数分の揺らぎをつけられる製品を選ぶとより自然になります。
昼間に室内灯が点いている状態は不自然なので、日中は消灯させてください。

Q5. 賃貸でも防犯用の照明対策はできますか?

できます。
タイマー付きコンセントやスマートプラグは、既存のコンセントに挿すだけなので工事は不要です。
屋外用の人感センサーライトも、電池式やソーラー式であれば配線工事なしで設置できます。
設置場所については、共用部分に穴を開ける取り付けは管理規約で禁止されていることがあるため、事前に確認してください。
玄関ドアに粘着テープや磁石で固定するタイプであれば、原状回復の心配も少なくなります。
また、備え付けの照明でも、電球をLEDや人感センサー付きに交換することは多くの場合可能です。

まとめ

防犯目的で照明を点けることにかかる電気代は、負担として心配する水準ではありません。

  • 3日間の旅行でリビングを24時間点灯しても約112円、玄関外灯なら約18円
  • ただし24時間同じ部屋が明るいままだと、かえって不在を知らせてしまう
  • 有効なのは「点けっぱなし」ではなく、タイマーで時間帯を変えて点灯させること
  • 屋外は常時点灯より人感センサーのほうが効果が出やすい
  • 照明だけに頼らず、施錠・郵便物の停止・カーテンの見え方と組み合わせる

暖房器具を点けたまま外出するのは、火災の危険があるため避けてください。
まずは出かける前の施錠確認を習慣にしたうえで、照明はタイマーで自然な点灯パターンをつくるところから始めてみてください。

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この記事を書いた人

「暮らしの設備ガイド」は、給湯器・ストーブ・換気設備など、
家庭の安心と快適を支える“住まいの設備”に関する専門メディアです。

現在もガス業界で設備施工・保守に携わるYuta(ガス関連資格保有者)が監修し、一般家庭向けのガス機器・暖房設備・給湯器交換の実務経験をもとに、現場の知識に基づいた、正確で実用的な情報を発信しています。

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