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電気代の基本料金とは?アンペア別の金額と下げる前に確認すること

電気料金の請求書を手に、分電盤と30A・40A・50Aの違いを確認する女性のイラスト
Yuta
記事監修者
現:ガス会社に勤める兼業WEBライター。所持資格はガス開栓作業に必要な高圧ガス販売主任者二種、ガス工事に必要な液化石油ガス設備士、灯油の取り扱いに必要な危険物乙四種、その他ガス関連資格多数と電気工事士などの資格も多数所持。

電気代の明細を見て、「基本料金」という項目が毎月同じ金額でかかっていることに気づいた方も多いのではないでしょうか。
電気をほとんど使っていない月でも請求があるのはなぜなのか、下げることはできるのか、気になるところです。

結論から言うと、基本料金は電気を使わなくても毎月かかる固定費で、多くの地域では契約アンペアを下げれば安くなります。
ただし、下げすぎるとブレーカーが頻繁に落ちるようになり、生活に支障が出ます。

この記事では、基本料金の仕組みとアンペア別の金額、地域による違い、下げる前に確認したいことまでを整理します。

電気代が高いと感じたら、一度料金を比べてみませんか?

電気代は毎月かかる固定的な支出だからこそ、契約する電力会社や料金プランを見直すことで負担が変わる可能性があります。

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目次

電気代の基本料金とは

電気料金は、主に次の4つで構成されています。

項目内容使用量との関係
基本料金契約アンペアなどに応じて毎月かかる固定費電気を使わなくても発生する
電力量料金使った電力量(kWh)× 単価使った分だけ増える
燃料費調整額燃料価格の変動を毎月反映する調整額使用量に比例して増減する
再エネ賦課金再生可能エネルギーの普及費用の負担分使用量に比例する

基本料金は、この中で唯一、使用量に関係なくかかる費用です。
電気をいつでも使える状態を保つための費用、と考えると分かりやすいでしょう。

基本料金は、節電では下げられない代わりに、契約を見直せば確実に下げられるという性質を持っています。
一度見直せば、毎月その分が安くなり続けます。

燃料費調整額の仕組みは原油価格が高騰すると電気代はどうなる?知らないと損する家庭への影響で、再エネ賦課金については再エネ賦課金がおかしいと感じる理由|仕組み・問題点・今後の見通しで解説しています。

アンペア別の基本料金(東京電力エナジーパートナーの例)

基本料金は、契約している電力会社と料金プランによって異なります。
ここでは、東京電力エナジーパートナーの規制料金「従量電灯B」を例に示します。

契約アンペア基本料金(月額・税込)年間
10A311.75円約3,741円
15A467.63円約5,612円
20A623.50円約7,482円
30A935.25円約11,223円
40A1,247.00円約14,964円
50A1,558.75円約18,705円
60A1,870.50円約22,446円

※東京電力エナジーパートナーの料金単価表(2026年9月時点で確認)にもとづきます。単価は改定されることがあるため、最新の単価は同社の公式料金表で確認してください。

📎 出典:東京電力エナジーパートナー「料金単価表‐電灯」

この表から分かるのは、10A下げるごとに月約311円、年間で約3,700円安くなるということです。
40Aから30Aに下げれば年間約3,700円、50Aから30Aに下げれば年間約7,500円の差になります。

東京電力エナジーパートナーの従量電灯Bでは、契約の大きさは原則として10〜60Aの範囲で申し出により決まり、60Aを上回る契約は従量電灯Cになると案内しています。

📎 出典:東京電力エナジーパートナー「従量電灯B・C」

基本料金の水準は、電力会社によって異なります。
同じ30A契約でも、地域の電力会社によって月額が数百円違うことがあるため、自分の契約の料金表で確認してください。

請求額の中で基本料金はどれくらいを占めるか

基本料金が電気代全体の中でどのくらいの割合なのかを見ておくと、見直しの効果がつかみやすくなります。

世帯の例契約アンペア基本料金(月)電気代全体の目安(月)基本料金の割合
一人暮らし30A約935円約7,000円約13%
二人暮らし40A約1,247円約12,000円約10%
4人家族50A約1,559円約14,000円約11%

※基本料金は東京電力エナジーパートナー従量電灯Bの単価、電気代全体は家計調査の平均などをもとにした参考値です。

電気代全体に占める基本料金の割合は、おおむね1割前後です。
使用量が少ない一人暮らしほど、基本料金の割合は大きくなります。
使用量の少ない一人暮らしでは、基本料金の見直しが相対的に効きやすいと言えます。

逆に、使用量の多い家庭では、基本料金より電力量料金の割合が大きくなるため、料金プランや使い方の見直しのほうが効果が出やすくなります。

地域によって仕組みが違う(アンペア制と最低料金制)

基本料金の決まり方は、地域によって2つの方式に分かれます。

方式内容主な地域
アンペア制契約アンペアに応じて基本料金が決まる北海道・東北・東京・中部・北陸・九州
最低料金制一定の使用量までの最低料金が設定されている関西・中国・四国・沖縄

アンペア制の地域では、契約アンペアを下げれば基本料金が下がります。

一方、関西・中国・四国・沖縄の大手電力会社の従量電灯では、最低料金制が採用されています。
この方式では、契約アンペアで基本料金が決まる仕組みではないため、「アンペアを下げて基本料金を節約する」という方法がそもそも使えません。
ネット上の節約術が自分の地域に当てはまるかどうかを確認してから実行してください。

なお、新電力の料金プランでは、地域に関係なく、基本料金の決め方が大手電力会社と異なることがあります。
基本料金を0円にして電力量料金の単価を高めに設定したプランもあります。
自分の契約の料金表で、基本料金の決まり方を確認してください。

自分の契約アンペアを確認する方法

契約アンペアは、次のいずれかで確認できます。

確認する場所見方
検針票・Web明細「ご契約」「契約容量」の欄に「30A」などと記載されている
分電盤左端にあるアンペアブレーカー(契約ブレーカー)の色や数字
電力会社の会員ページ契約内容の画面で確認できる

分電盤のアンペアブレーカーには、契約アンペアごとに色が決められているものがあります。
ただし、スマートメーターの設置が進み、メーター側で契約アンペアを管理している住宅では、分電盤にアンペアブレーカーがないこともあります。
確実なのは、検針票や会員ページで確認する方法です。

世帯別の契約アンペアの目安

世帯・生活スタイル契約アンペアの目安
一人暮らし(家電が少なめ)20〜30A
一人暮らし(在宅勤務・家電が多め)30A
二人暮らし30〜40A
3〜4人家族40〜50A
5人以上・家電が多い家庭50〜60A
オール電化契約容量(kVA)での契約が多い

これはあくまで目安です。
実際に必要なアンペアは、人数よりも同じ時間帯に同時に使う家電の合計で決まります。

下げる前に確認したい「同時に使う家電」

契約アンペアを下げる前に、もっとも電気を使う時間帯に、どの家電を同時に使っているかを確認してください。

家電の消費電力と、アンペアのおおよその目安は次のとおりです(100Vの場合、1A=約100W)。

家電消費電力の目安アンペアの目安
エアコン(暖房の立ち上げ時)約1,000〜2,000W約10〜20A
電子レンジ約1,000〜1,500W約10〜15A
ドライヤー約1,200W約12A
IHクッキングヒーター(1口・200V)約1,400〜3,000W機種による
電気ケトル約1,200W約12A
炊飯器(炊飯時)約700〜1,300W約7〜13A
洗濯乾燥機(乾燥時)約700〜1,500W約7〜15A
冷蔵庫約100〜250W約1〜2.5A
テレビ約100〜200W約1〜2A

たとえば、朝の支度の時間に、エアコン(10A)・電子レンジ(15A)・ドライヤー(12A)・冷蔵庫(2A)を同時に使うと、合計で約39Aになります。
この家庭が30A契約だと、ブレーカーが落ちる可能性があります。

一番電気を使う時間帯の合計が、契約アンペアを下回るかどうかが判断の基準です。
下げる場合は、合計に少し余裕を持たせた水準にしてください。

コンセントや延長コードに何ワットまでつなげるかの考え方はコンセントは何ワットまで使える?ブレーカーが落ちる前に知っておくべき基準と注意点で詳しく解説しています。
家電ごとの消費電力の大きさは【2026年最新】家電の消費電力ランキングTOP15|電気代が高い順に解説で順位づけしています。

契約アンペアを変更する方法

契約アンペアの変更は、契約している電力会社に申し込みます。

  • 電話、Webの会員ページ、チャットなどで申し込む
  • スマートメーターが設置されている場合は、遠隔で変更できることが多い
  • 分電盤のアンペアブレーカーの交換が必要な場合は、作業の立ち会いが必要なことがある

変更の工事費や手数料の扱いは、電力会社や住宅の設備によって異なります。
また、アンペアを変更したあとは、一定期間は再変更できないといった条件がある場合もあるため、申し込む前に確認してください。

賃貸住宅では、建物の設備の条件によって上げられるアンペアに上限があることがあります。
アンペアを上げたい場合は、管理会社や大家に確認してから申し込んでください。

下げすぎたときに起きること

契約アンペアを下げすぎると、次のようなことが起きます。

  • 電子レンジとドライヤーを同時に使うとブレーカーが落ちる
  • 冬にエアコンの暖房を入れた直後に落ちやすくなる
  • ブレーカーが落ちるたびに、冷蔵庫やパソコン、録画機器の電源が切れる

ブレーカーが落ちるのを避けようとして、延長コードやテーブルタップに電気ストーブなど消費電力の大きい家電をつなぐのは避けてください。コードが発熱し、発火につながるおそれがあります。

ブレーカーが頻繁に落ちるようになったら、無理に使い方で我慢するより、契約アンペアを元に戻すことを考えてください。
年間数千円の節約のために、毎日の生活が不便になっては意味がありません。

基本料金以外に見直せること

基本料金を見直しても下げられる金額は、10Aあたり年間3,700円前後です。
電気代全体を下げたい場合は、次の点もあわせて見直すと効果が大きくなります。

  • 料金プランが生活時間帯に合っているか(使用量の多い家庭ほど単価の差が効く)
  • 燃料費調整額に上限があるプランかどうか
  • 電気代の大きいエアコンの使い方

基本料金は「固定費の見直し」、電力量料金は「使い方と単価の見直し」と分けて考えると、手をつける順番が整理できます。

よくある質問

Q1. 電気を使っていないのに基本料金がかかるのはなぜですか?

基本料金は、電気をいつでも使える状態を保つための費用として、使用量に関係なく毎月かかる固定費だからです。
アンペア制の地域では、契約アンペアが大きいほど同時に多くの電気を使える状態を保つことになるため、基本料金も高くなります。
長期不在などで電気をまったく使わない月でも、契約が続いている限り基本料金は発生します。
引っ越しなどで電気を使わなくなる場合は、解約の手続きをしない限り請求が続くので注意してください。

Q2. 契約アンペアを下げるといくら安くなりますか?

東京電力エナジーパートナーの従量電灯Bの場合、10A下げるごとに月約311円、年間で約3,700円安くなります。
40Aから30Aに下げれば年間約3,700円、50Aから30Aに下げれば年間約7,500円の差です。
ただし、基本料金の水準は電力会社によって異なります。
また、関西・中国・四国・沖縄の大手電力会社の従量電灯は最低料金制のため、アンペアを下げても基本料金は変わりません。
自分の契約の料金表で確認してください。

Q3. 一人暮らしは何アンペアがよいですか?

家電が少なめの一人暮らしなら20〜30A、在宅勤務で家電を多く使うなら30Aが一つの目安です。
ただし、必要なアンペアは人数よりも、同じ時間帯に同時に使う家電の合計で決まります。
電子レンジとドライヤーとエアコンを同時に使う時間帯があるなら、20Aではブレーカーが落ちる可能性があります。
朝の支度の時間など、一番電気を使う時間帯の合計を確認してから決めてください。

Q4. 契約アンペアの変更に費用はかかりますか?

電力会社や住宅の設備によって異なります。
スマートメーターが設置されている場合は、遠隔で変更でき、費用がかからないことが多くなっています。
分電盤のアンペアブレーカーの交換が必要な場合は、作業の立ち会いが必要になることがあります。
また、変更後一定期間は再変更できないといった条件がある場合もあります。
申し込む前に、契約している電力会社に費用と条件を確認してください。

Q5. 基本料金0円のプランは得ですか?

使用量によります。
基本料金0円のプランは、その分、電力量料金の単価が高めに設定されていることが多くなっています。
使用量が少ない家庭では基本料金がない分お得になることがありますが、使用量が多い家庭では単価の高さが効いて割高になることがあります。
比較するときは、直近の検針票の使用量をもとに、基本料金と電力量料金の合計で計算してください。
燃料費調整額の上限の有無や、解約時の条件もあわせて確認すると安心です。

まとめ

電気代の基本料金は、電気を使わなくても毎月かかる固定費です。

  • 東京電力エナジーパートナーの従量電灯Bでは、30A契約で月935.25円。10A下げるごとに月約311円変わる
  • 関西・中国・四国・沖縄の大手電力会社の従量電灯は最低料金制で、アンペアを下げても基本料金は変わらない
  • 必要なアンペアは人数ではなく、一番電気を使う時間帯に同時に使う家電の合計で決まる
  • 下げすぎるとブレーカーが頻繁に落ちる。延長コードに暖房器具をつなぐのは避ける
  • 基本料金0円のプランは、使用量が多い家庭では割高になることがある

基本料金は、一度見直せば毎月の節約が続く固定費です。
まずは検針票で契約アンペアを確認し、一番電気を使う時間帯の家電の合計と比べてみてください。

電気代が高いと感じたら、一度料金を比べてみませんか?

電気代は毎月かかる固定的な支出だからこそ、契約する電力会社や料金プランを見直すことで負担が変わる可能性があります。

「最近、電気代が高くなった」
「今の電力会社のままでいいのか気になる」

という方は、Looopでんきを選んだ場合の料金を一度チェックしてみてはいかがでしょうか。

今すぐ切り替える必要はありません。
まずは現在の電気代と比較して、自分の家庭に合うか確認してみましょう。

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この記事を書いた人

「暮らしの設備ガイド」は、給湯器・ストーブ・換気設備など、
家庭の安心と快適を支える“住まいの設備”に関する専門メディアです。

現在もガス業界で設備施工・保守に携わるYuta(ガス関連資格保有者)が監修し、一般家庭向けのガス機器・暖房設備・給湯器交換の実務経験をもとに、現場の知識に基づいた、正確で実用的な情報を発信しています。

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