ガスコンロの五徳の油汚れがスポンジでは落ちなくなり、「つけ置きすればラクに落とせるのでは」と考えていませんか。
つけ置きは、洗剤液に五徳をひたしておくだけで汚れをゆるめられる、手間の少ない方法です。
ただし、SNSでよく見かける「オキシ漬け」や、除菌で身近なハイターが五徳に使えるかというと、実は洗剤メーカー自身が金属への使用を注意しているケースがあります。
何につけるか、何分つけるかを間違えると、汚れは落ちても五徳が変色したりサビたりすることがあるのです。
この記事では、メーカーの公式情報をもとに、五徳のつけ置きに使える洗剤と避けたい洗剤、容器の選び方、素材別の手順と時間の目安、つけ置き後の仕上げまでを解説します。
- 五徳のつけ置きに使える洗剤と、オキシクリーン・ハイターを避けたい理由
- つけ置き容器の選び方と、素材別の手順・時間の目安
- つけ置きでよくある失敗と、終わったあとの仕上げ方
結論|五徳のつけ置きは「中性洗剤+ぬるま湯」が基本

最初に結論をまとめます。
五徳のつけ置きは、40℃前後のぬるま湯に台所用中性洗剤を溶かした液が基本です。
ステンレスの五徳には、重曹水のつけ置きもメーカーから案内されています。
酸素系漂白剤(オキシクリーンなど)と塩素系漂白剤(ハイターなど)は、洗剤メーカーが金属への使用を注意しているため、五徳のつけ置きには使わないのが安全です。
洗剤ごとの向き不向きを、五徳の素材別に整理すると次のようになります。
| 洗剤 | ホーロー | ステンレス | 鉄鋳物 | ポイント |
|---|---|---|---|---|
| 台所用中性洗剤 | ◯ | ◯ | ◯(短時間) | どの素材にも使いやすい基本の洗剤 |
| 重曹 | △(取扱説明書で確認) | ◯(メーカー案内あり) | △(取扱説明書で確認) | 弱アルカリ性で油汚れをゆるめる |
| セスキ炭酸ソーダ | △(取扱説明書で確認) | △(取扱説明書で確認) | △(取扱説明書で確認) | 重曹よりアルカリ性が強い |
| 酸素系漂白剤(オキシクリーンなど) | ✕ | ✕ | ✕ | 製品の公式情報で金属全般が使用不可とされている |
| 塩素系漂白剤(ハイターなど) | ✕ | ✕(避ける) | ✕ | ステンレス以外の金属は使用不可、焦げ落としの効果も期待できない |
◯は使いやすいもの、△は取扱説明書で使用可となっている場合に限るもの、✕は避けたいものです。
以下で、それぞれの理由と具体的な手順を順番に解説します。
つけ置きが五徳の汚れに効く理由
五徳の汚れの多くは、調理中に飛んだ油が炎の熱で何度も加熱され、固まったものです。
こうした汚れは、スポンジでこするだけでは表面をなでるだけで、奥まで洗剤が届きません。
つけ置きには、次の3つの効果があります。
| 効果 | 内容 |
|---|---|
| 温度で油をやわらかくする | ぬるま湯の熱で、固まった油がゆるみ、はがれやすくなる |
| 時間をかけて洗剤を浸透させる | 汚れの層のすき間に洗剤がしみ込み、内側から浮かせる |
| 細かい部分まで一度に届く | 爪の付け根や脚の裏など、スポンジが届きにくい部分も洗剤にひたせる |
つまり、つけ置きは洗剤の強さではなく「温度」と「時間」で汚れを落とす方法です。
強い洗剤を使わなくても、ぬるま湯の温度と十分なつけ置き時間を確保するだけで、落ち方は大きく変わります。
つけ置きの前に確認しておきたいこと

つけ置きを始める前に、次の3点を確認してください。
1. 五徳の素材
五徳の素材は、主にホーロー・ステンレス・鉄鋳物の3種類です。
素材によって使える洗剤やつけ置きの時間が異なるため、まずはコンロの取扱説明書の「お手入れ」の項目で素材を確認しましょう。
取扱説明書が手元にない場合でも、メーカーの公式サイトで本体の型式を入力すれば、PDF版を閲覧できることがほとんどです。
2. メーカーが使用を認めている洗剤
コンロメーカーの中には、アルカリ性の洗剤や漂白剤をお手入れに使わないよう案内しているところもあります。
パロマは、コンロのお手入れに適さないものとして、シンナー・ベンジン、酸性・アルカリ性洗剤、漂白剤、みがき粉やクレンザー、スポンジの硬い面、ナイロンたわし、金属たわしなどを挙げています。
一方で、後述するようにリンナイはステンレスの五徳に重曹水の使用を案内しています。
このように推奨される洗剤はメーカーや素材によって異なるため、ネット上の方法よりも、自分のコンロの取扱説明書を優先することが大切です。
3. 安全の確認
- すべての点火つまみが「消」の位置になっていること
- テーブルコンロの場合は、コンロ横のガス栓が閉まっていること
- 五徳が十分に冷めていること
- ゴム手袋を着用すること
火を消した直後の五徳は高温になっているため、素手で触れるとやけどをするおそれがあります。
また、熱い五徳をいきなり水や洗剤液に入れると、急な温度変化でホーローにひびが入ることがあるため、必ず冷めてから作業しましょう。
つけ置きに使う容器の選び方
五徳のつけ置きで意外と困るのが、五徳がまるごと入る容器がないことです。
家庭にあるもので代用できる方法を整理しました。
| 容器 | 向いているケース | 注意点 |
|---|---|---|
| シンク(排水口に栓をする) | 五徳を全部まとめてつけ置きしたい | 洗剤液の量が多く必要になる、つけ置き中はシンクが使えない |
| 洗い桶 | 五徳1〜2個ずつつけ置きしたい | 大きな五徳は入りきらないことがある |
| 大きめのポリ袋(二重にする) | 容器がない、洗剤液を少なく済ませたい | 破れないよう二重にし、シンクの中に置く |
| 衣装ケース・大きめのバケツ | 全面ごとくなど大きな五徳 | 置き場所を確保する必要がある |
ポリ袋を使う方法は、少ない洗剤液で五徳全体をひたせるため経済的です。
袋に五徳とぬるま湯、洗剤を入れ、空気を軽く抜いて口を折り返しておくと、液が五徳全体に行き渡ります。
五徳の爪で袋が破れやすいので、厚手の袋を二重にして、シンクや洗い桶の中に置いて使うと安心です。
シンクで大量の洗剤液をつけ置きする場合は、つけ置き後の排水にも気を配りましょう。
溶け出した油分を多く含む液を一度に流すと、配管の中で冷えて固まり、つまりやにおいの原因になることがあります。
ポリ袋でつけ置きする具体的な手順
容器がない家庭でも実践しやすいポリ袋のつけ置きは、次の手順で行います。
- 45L程度の厚手のポリ袋を2枚重ねて、シンクや洗い桶の中に広げる
- 五徳を爪が袋に引っかからないよう、そっと入れる
- 40℃前後のぬるま湯を、五徳がひたる程度まで注ぐ
- 洗剤を加え、袋の外側から軽くもんで溶かす
- 空気を軽く抜き、口を折り返してクリップなどで留める
- 時間になったら袋の口を開け、洗剤液を少しずつ流してから五徳を取り出す
ポリ袋を使うと、シンクに直接ためる場合と比べて洗剤液の量を数分の一に抑えられます。
五徳の形に沿って液が行き渡るので、少ない量でも全体をひたせるのが利点です。
袋が破れて洗剤液が漏れると後片付けが大変になるため、必ずシンクや洗い桶の中で行ってください。
基本のつけ置き手順(台所用中性洗剤)
どの素材の五徳にも使える、基本のつけ置き方法です。
手順
- 容器に40℃前後のぬるま湯を張る
- 台所用中性洗剤を、製品の表示に従って溶かす(目安はぬるま湯1Lに対して小さじ1杯程度)
- 五徳を静かに沈め、全体が液にひたるようにする
- 30分〜1時間ほど置く
- 取り出して、スポンジの柔らかい面や歯ブラシで汚れをこする
- 落ちない部分があれば、もう一度つけ置きする
- 水でよくすすぎ、乾いた布で水気を拭き取る
リンナイは、ホーローのごとくについて、汚れがひどい場合はつけ置きしてから台所用中性洗剤で丸洗いするよう案内しています。
それでも汚れが取れない場合は、水を入れた大きな鍋でごとくを30分程度加熱する煮洗いをすると、さらに汚れが落としやすくなるとしています。
ポイントは、お湯の温度を保つことです。
冬場など、つけ置き中にお湯がすぐ冷めてしまう場合は、途中でぬるま湯を足すか、容器にふたをして保温すると効果が落ちにくくなります。
酸素系漂白剤を使わない場合、ふたをしても問題はありません。
重曹でつけ置きする方法(ステンレス五徳向け)
ステンレスの五徳で、中性洗剤では落ちない油汚れがある場合は、重曹水のつけ置きが有効です。
リンナイは、ステンレスのごとくについて、軽い汚れには台所中性洗剤または重曹水を含ませた布で汚れを拭き取り、ひどい汚れには40℃くらいの重曹水につけおきしてから歯ブラシで汚れを落とし、最後に水洗いしてしっかり乾かすよう案内しています。
また、表面の変色については、別売のステンレス専用クリーナーで落とす方法を示しています。
重曹つけ置きの手順
- 40℃前後のぬるま湯を容器に張る
- 重曹を溶かす(目安はぬるま湯1Lに対して大さじ1〜2杯程度)
- 重曹がしっかり溶けたことを確認してから、五徳を沈める
- 1〜2時間ほど置く
- 取り出して、歯ブラシで爪の付け根や細かい部分をこする
- 水でよくすすぎ、重曹が残らないように洗い流す
- 乾いた布で拭き、完全に乾かす
重曹は水に溶けにくいため、冷たい水ではなく40℃前後のぬるま湯で溶かすのがコツです。
溶け残った粒が五徳の表面に残ると、白い跡になることがあるので、すすぎは念入りに行いましょう。
ホーローや鉄鋳物の五徳に重曹を使う場合は、取扱説明書で使用できるかを確認してからにしてください。
特に鉄鋳物は、長時間水にひたすとサビが出やすいため、つけ置き時間は短めにし、終わったらすぐに乾かすことが大切です。
オキシクリーン(酸素系漂白剤)で五徳をつけ置きしてもいい?
「オキシ漬け」として人気の酸素系漂白剤は、五徳のつけ置き方法としてもよく紹介されています。
しかし、製品の公式情報を確認すると、五徳への使用はおすすめできません。
公式情報では金属全般が使用不可
オキシクリーンの日本公式サイトでは、「オキシクリーンが使えないもの」として、宝石類やサビとともに金属全般・金属製の付属品が挙げられています。
あわせて、金属は変色する可能性があること、金属に溶液がついた場合はすぐに水で洗い流すよう注意書きがあります。
使用上の注意としては、熱湯で使わないこと、密閉した容器で混ぜたり放置したりしないこと(容器が膨張し破裂することがある)、塩素系漂白剤などほかの洗剤と混ぜないことも示されています。
五徳は、ホーローもステンレスも鉄鋳物も、すべて金属でできた部品です。
ホーローは表面こそガラス質ですが、中身は鉄なので、欠けやすい縁や脚の先端などから液が入り込む可能性があります。
洗剤メーカーが「使えないもの」としている以上、五徳のオキシ漬けは避けるのが安全です。
SNSで「オキシ漬けで落ちた」という情報について
SNSや掃除系の記事では、五徳をオキシ漬けしてきれいになったという例を見かけることがあります。
実際に汚れが落ちるケースはあるものの、それは素材の変色や劣化のリスクを引き受けたうえでの結果です。
一度変色した金属は元に戻りにくく、ホーローの表面が傷むとサビの原因になります。
同じ汚れは、中性洗剤や重曹のつけ置き、水での煮洗いでも落とせることが多いので、まずはそちらを試しましょう。
なお、すでにオキシクリーンでつけ置きしてしまった場合は、すぐに取り出して水でよくすすぎ、乾いた布で水気を拭き取ってください。
変色が起きていても、五徳がガタつかず、表面がボロボロ崩れていなければ、そのまま使い続けられることがほとんどです。
ハイター(塩素系漂白剤)は五徳に使える?
キッチンの除菌でおなじみの塩素系漂白剤も、五徳のつけ置きには向きません。
ステンレス以外の金属には使えない
花王は、キッチンハイターについて、ステンレスを除く金属製品には使えないとしています。
また、ステンレス製品であっても、つけおき時間が長かったり液がついたまま放置したりするとサビが発生することがあるとして、つけおき時間を守り、使用後は水でよく洗い流すよう案内しています。
あわせて、ステンレス製のキッチンシンクでのつけおきはしないよう注意しています。
ホーローや鉄鋳物の五徳は、中身が鉄なので塩素系漂白剤は使えません。
ステンレスの五徳であれば使用自体は可能ですが、サビのリスクがあるうえ、塩素系漂白剤は漂白や除菌のための洗剤で、油汚れや焦げを落とす力はあまり期待できません。
シンクに栓をしてつけ置きする方法も、花王の注意に当てはまるため避けてください。
五徳の汚れ落としが目的なら、塩素系漂白剤を使う理由はほとんどないと考えてよいでしょう。
混ぜるな危険に注意
塩素系漂白剤を使う場面では、ほかの洗剤との組み合わせにも注意が必要です。
塩素系の洗剤と酸性の洗剤が混ざると、有毒な塩素ガスが発生して非常に危険です。
つけ置きの途中で洗剤を追加したり、別の洗剤でつけ置きした容器を洗わずに使い回したりしないようにしてください。
セスキ炭酸ソーダは使える?
セスキ炭酸ソーダは、重曹よりもアルカリ性が強く、油汚れを落とす力が高い洗剤です。
油汚れにはよく効きますが、その分、素材との相性に注意が必要です。
前述のとおりアルカリ性洗剤をお手入れに適さないものとしているコンロメーカーもあるため、使う場合は取扱説明書で使用できる素材かを確認してからにしましょう。
使う場合の目安は、40℃前後のぬるま湯1Lに対して小さじ1〜2杯程度、つけ置き時間は30分〜1時間程度です。
セスキ炭酸ソーダの溶液は手肌への刺激が強めなので、必ずゴム手袋を着用し、長時間放置しないようにしてください。
つけ置きのタイミングと頻度
つけ置きは手間が少ないとはいえ、毎回行う必要はありません。
五徳の汚れ具合に合わせて、次のように使い分けると効率的です。
| 汚れの状態 | おすすめのお手入れ | 頻度の目安 |
|---|---|---|
| 油が少し光っている程度 | 冷めてから中性洗剤で洗う・拭く | 揚げ物や炒め物をした日 |
| 茶色く変色してベタつく | 中性洗剤で丸洗い | 週に1回程度 |
| 爪の付け根などに汚れがたまってきた | 中性洗剤や重曹でつけ置き | 月に1回程度 |
| 黒く固い焦げが層になっている | つけ置き+煮洗い | 汚れが気になったとき |
月に1回程度のつけ置きを習慣にしておくと、汚れが焦げに変わる前にリセットでき、頑固な焦げに悩まされることが少なくなります。
年末の大掃除のときにまとめて落とそうとすると、1年分の焦げが層になって何時間もかかることがあるため、こまめなつけ置きの方が結果的にラクです。
つけ置き中にやっておくと効率的なこと
五徳をつけ置きしている間は、ほかの部分を掃除するチャンスです。
五徳がない状態のコンロは、ふだん手が届きにくい場所まで拭きやすくなっています。
- トッププレートに焼き付いた煮こぼれを、中性洗剤を含ませた布で拭き取る
- 五徳が載っていた部分のくぼみや、汁受けの汚れを落とす
- バーナーキャップを外して、中性洗剤とやわらかい歯ブラシで洗う
- 点火つまみ周りの手あかや油汚れを拭く
ただし、温度センサーや点火プラグ、立消え安全装置は、ガスの制御や安全機能にかかわる部分です。
これらの部品を強くこすったり曲げたりすると、点火不良や安全装置の誤作動の原因になるため、乾いた布や固く絞った布で軽く拭く程度にとどめてください。
素材別|つけ置きの方法と時間の目安
ここまでの内容を、五徳の素材ごとにまとめました。
| 素材 | おすすめの洗剤 | お湯の温度 | つけ置き時間の目安 | 注意点 |
|---|---|---|---|---|
| ホーロー | 台所用中性洗剤 | 40℃前後 | 30分〜1時間 | 研磨剤や金属たわしで仕上げない |
| ステンレス | 台所用中性洗剤、重曹 | 40℃前後 | 1〜2時間 | 変色は洗剤では落ちない |
| 鉄鋳物 | 台所用中性洗剤 | 40℃前後 | 30分程度(短めに) | 終わったらすぐに乾かす |
どの素材でも共通しているのは、一晩つけっぱなしにするより、短い時間で区切って様子を見ることです。
1〜2時間つけても落ちない汚れは、つけ置き時間を延ばすよりも、水での煮洗いに切り替えた方が効率よく落とせます。
つけ置きでよくある失敗

五徳のつけ置きで起こりがちな失敗と、その結果を整理しました。
| よくある失敗 | 起こりうること | 正しいやり方 |
|---|---|---|
| 熱い五徳をそのまま洗剤液に入れる | ホーローにひびが入る、やけどをする | 十分に冷めてから作業する |
| 熱湯でつけ置きする | 洗剤の注意事項に反する、やけどの危険 | 40℃前後のぬるま湯を使う |
| 一晩以上つけっぱなしにする | 鋳物のサビ、素材によっては変色 | 1〜2時間で区切って様子を見る |
| オキシクリーンや塩素系漂白剤を使う | 金属の変色やサビ | 中性洗剤や重曹を使う |
| つけ置き後のすすぎが不十分 | 洗剤成分が残り、点火時に炎が乱れる | 水でしっかりすすぐ |
| 濡れたままコンロに戻す | サビ、点火不良 | 完全に乾かしてから戻す |
| 洗剤を途中で追加・変更する | 思わぬ化学反応が起きる | 一度に使う洗剤は1種類にする |
特に「熱湯でつけ置きすれば早く落ちる」と考えがちですが、熱湯は洗剤の使用上の注意に反する場合が多く、作業中のやけどの危険もあります。
つけ置きには、手を入れても熱すぎない40℃前後のぬるま湯を使いましょう。
つけ置き後の仕上げと確認
つけ置きで汚れがゆるんだら、次の手順で仕上げます。
- スポンジの柔らかい面や歯ブラシで、浮いた汚れをこすり落とす
- 爪の付け根や脚の裏など、細かい部分も忘れずにこする
- 水でしっかりすすぎ、洗剤成分を残さない
- 乾いた布で全体の水気を拭き取る
- 風通しのよい場所で完全に乾かす
- 左右・奥のバーナーを間違えないよう、正しい位置に戻す
- 1口ずつ点火して、炎が青く均等に出ているかを確認する
つけ置きの直後は、わずかに残った水分や洗剤成分が燃えて、炎が一時的に赤っぽくなることがあります。
数分たっても赤い炎が続く場合は、ガスコンロの火が赤くなる理由と安全に使うための確認ポイントを参考に、セット状態を見直してください。
五徳と一緒にバーナーキャップも洗った場合は、点火プラグ周りに水分が残っていると火がつきにくくなることがあります。
そのときの切り分け方は、ガスコンロの火がつかないときに確認すべきポイントで解説しています。
つけ置きに使った洗剤液は、少しずつ流しながら、最後に多めのお湯で排水管を流しておくと、油分が配管に残りにくくなります。
排水口のぬめりやにおいが気になってきた場合は、キッチン排水口の掃除方法もあわせて確認してください。
つけ置きでも落ちなかった場合
中性洗剤や重曹のつけ置きを2〜3回繰り返しても落ちない汚れは、長期間焼き固められた焦げになっている可能性があります。
その場合は、つけ置き時間を延ばしたり洗剤を強くしたりするよりも、五徳を水と一緒に鍋で煮る「煮洗い」に切り替えるのがおすすめです。
それでも落ちない場合は、無理に削らず、五徳がガタつかないかどうかといった機能面を基準に、使い続けるか交換するかを判断しましょう。
コンロまわりの焦げ臭さが続く場合は、五徳以外の部分に汚れがたまっていることもあるため、ガスコンロから臭いがするときの見分け方と確認ポイントも参考にしてください。
なお、飲食店などで使う業務用コンロの五徳は汚れの質や量が家庭用と大きく異なるため、業務用コンロの掃除方法で別途解説しています。
よくある質問
五徳のつけ置き時間はどのくらいが目安ですか?
台所用中性洗剤を使う場合は30分〜1時間、ステンレスの五徳を重曹水でつけ置きする場合は1〜2時間程度が目安です。
鉄鋳物の五徳はサビやすいため、30分程度の短めのつけ置きにとどめ、終わったらすぐに乾かしてください。
一晩つけっぱなしにすると汚れはゆるみますが、素材によってはサビや変色の原因になります。
1〜2時間で一度取り出してこすり、落ちなければもう一度つけ置く方が、素材への負担を抑えながら効率よく落とせます。
それでも落ちない場合は、水での煮洗いに切り替えましょう。
早く落としたいので熱湯でつけ置きしてもいいですか?
熱湯でのつけ置きはおすすめできません。
洗剤によっては熱湯での使用を禁止しているものがあり、作業中にやけどをする危険もあります。
また、熱湯に冷えた五徳を入れたり、熱い五徳を冷水に入れたりすると、急な温度変化でホーローにひびが入ることがあります。
つけ置きには、手を入れても熱すぎない40℃前後のぬるま湯が適しています。
お湯が冷めやすい冬場は、途中でぬるま湯を足したり、容器にふたをして保温したりすると効果が落ちにくくなります。
高温で汚れを浮かせたい場合は、メーカーが案内している水での煮洗いを試しましょう。
食器洗い乾燥機用の洗剤で五徳をつけ置きしてもいいですか?
食器洗い乾燥機用の洗剤は、手洗い用の中性洗剤に比べてアルカリ性が強いものが多く、五徳のつけ置きにはおすすめできません。
コンロメーカーの中には、アルカリ性の洗剤をお手入れに適さないものとしているところもあり、素材によっては変色やサビの原因になる可能性があります。
また、食洗機用洗剤は手肌への刺激が強く、手でこすり洗いする使い方は想定されていません。
五徳のつけ置きには、台所用中性洗剤か、ステンレスの五徳であれば重曹を使うのが安心です。
使う洗剤に迷ったら、コンロの取扱説明書で確認してください。
バーナーキャップも五徳と一緒につけ置きしてもいいですか?
バーナーキャップは、五徳と同じ方法で扱えるとは限りません。
機種によってはアルミや真鍮など五徳とは異なる素材が使われており、アルミは重曹などのアルカリ性の洗剤で黒く変色することがあります。
また、炎口と呼ばれる細かいすき間や穴に洗剤成分が残ると、点火しにくくなったり炎が乱れたりする原因になります。
バーナーキャップは、台所用中性洗剤とやわらかい歯ブラシで炎口に沿ってやさしく洗い、炎口の中まで完全に乾かすのが基本です。
つけ置きをする場合は、取扱説明書で可能かどうかを確認してからにしましょう。
オキシ漬けをして五徳が変色してしまいました。使い続けても大丈夫ですか?
まずはすぐに水でよくすすいで洗剤成分を落とし、乾いた布で水気を拭き取ってください。
変色は金属の表面が反応して起きたもので、一度起きると元に戻すのは難しいことが多いです。
ただし、五徳を平らな場所に置いてガタつきがなく、表面がボロボロと崩れていなければ、鍋を支える機能には大きな影響がないことがほとんどで、そのまま使い続けられます。
一方、ホーローの表面が剥がれて赤サビが出ている、変形してガタつくといった場合は、コンロの型式に合った五徳への交換を検討しましょう。
今後のつけ置きには、中性洗剤や重曹を使うようにしてください。
まとめ
五徳のつけ置きは、強い洗剤を使うよりも、ぬるま湯の温度と時間で汚れをゆるめるのが基本です。
最後に、この記事のポイントを整理します。
- 五徳のつけ置きは、40℃前後のぬるま湯に台所用中性洗剤を溶かした液が基本
- ステンレスの五徳には、重曹水のつけ置きもメーカーから案内されている
- オキシクリーンは公式情報で金属全般が使用不可とされており、五徳には使わないのが安全
- 塩素系漂白剤はステンレス以外の金属に使えず、焦げや油汚れを落とす効果も期待できない
- つけ置き時間は1〜2時間を目安に区切り、鋳物は短めにしてすぐ乾かす
- つけ置きで落ちない汚れは、水での煮洗いに切り替える
つけ置きは、正しい洗剤と時間さえ守れば、五徳を傷めずに汚れを落とせる手軽な方法です。
まずは次の掃除のときに、ぬるま湯と中性洗剤だけで30分つけ置きしてみて、汚れの落ち方を確かめてみてください。

