地震があったわけでもないのに、コンロの表示部に「40」が点滅している。
操作ボタンを戻して再点火してみても、また同じ数字が出てくる。
エラー40は、揺れを検知する感震器の断線を機器が検知したことを知らせる表示です。
安全装置が作動したのではなく、安全装置そのものに異常が起きていることを示しています。
この記事では、まず試すべき初期対応と、この状態で何が失われるのか、そして修理と交換をどう判断するかを整理します。
エラー40は部品の異常を知らせる表示
感震器は、一定以上の揺れを検知してガスを止める「感震停止機能」を支える部品です。
40は、その感震器につながる配線の断線を機器が検知した状態を示しています。
パロマ公式の取扱説明書では、部品や電子部品が故障している場合の対応として、使用を中止しガス栓を閉めたうえで、購入した販売店またはパロマへ連絡するよう案内されています。
なお、感震停止機能はパロマのすべての機種に搭載されているわけではありません。
公式の製品ページによると、最上位機種のクレアには安心・安全機能として感震停止機能が搭載されています。
アバンセなど上位グレードの機種にも搭載されており、40が表示されるのはこれらの機種に限られます。
22との違い
同じ感震器に関する表示でも、22と40では意味がまったく違います。
| 表示 | 意味 | 部品の状態 | 対処 |
|---|---|---|---|
| 22 | 揺れを検知して自動消火した | 正常に働いている | 安全確認後に再点火すれば復帰 |
| 40 | 感震器の断線を検知した | 異常が起きている | ガス栓を閉めて修理を依頼 |
22は機能が働いた結果なので、原因を確認すれば使い続けられます。
揺れによる自動消火についてはパロマ ガスコンロのエラー22|地震で消えたあとの復帰手順で解説しています。
一方、40は使う側で解消できるものではありません。
表示の読み方全般はパロマ ビルトインコンロのエラーコード一覧|表示の読み方と対処にまとめています。
修理を呼ぶ前に試すこと
部品故障の表示ではありますが、その前に確認しておく価値のある点がひとつあります。
乾電池です。
- 操作ボタンを消火の位置に戻す
- 新品の単1形アルカリ乾電池2個に交換する
- 改めて操作し、同じ表示が出るかを確認する
乾電池の電圧が下がっていると、センサー類の動作が不安定になり、正常な部品でも異常と判定されることがあります。
特に1年以上交換していない場合は、試す価値があります。
このとき、2個とも同じ銘柄の新品にそろえてください。
古い電池と混ぜたり、マンガン乾電池や充電池を使ったりすると、必要な電流が確保できません。
新品の電池でも40が消えない場合は、感震器または配線側の異常と考えて差し支えありません。
ガス栓を閉めて修理を依頼してください。
操作部を外して内部の配線を確認する、といった対応は避けてください。
不完全燃焼やガス漏れの原因になり、保証の対象外になる可能性もあります。
公式にも、改造や分解は絶対に行わないよう記載されています。
この状態で失われるもの、残っているもの
「40が出ていても火は使えるので、しばらくこのままでもよいのでは」と考えたくなるかもしれません。
判断のために、何が失われて何が残るのかを整理しておきます。
失われる機能
感震停止機能そのものです。
一般に、この機能は震度4相当以上の揺れでコンロを自動消火します。
40が出ている状態では、地震が起きてもコンロは自動で止まりません。
残っている安全装置
一方で、次の安全装置は感震器とは別系統で働きます。
- 立消え安全装置(炎が消えたらガスを止める)
- 調理油過熱防止装置(油の異常過熱を防ぐ)
- 焦げつき消火機能
- 消し忘れ消火機能
- グリル過熱防止機能
これらは2008年10月に法令で装備が義務づけられた装置を含み、感震停止機能とは独立しています。
つまり調理そのものの安全は確保されており、失われるのは地震時の自動消火に限られます。
ガスメーター側の保護は残る
もうひとつ押さえておきたいのが、建物側の仕組みです。
マイコンメーターは、震度5相当以上の揺れを検知するとガスを自動的に止めます。
したがって、大きな地震ではメーター側で止まります。
40が出ている状態で失われるのは、震度4から5の段階でコンロが先に消える、という一段目の備えです。
修理までのあいだは、火をつけたまま機器から離れないこと、地震を感じたら自分でガス栓を閉めることを意識してください。
断線が起きる原因
利用者側の使い方が悪かったわけではないケースがほとんどですが、傾向はあります。
| 要因 | 説明 |
|---|---|
| 経年劣化 | 配線やコネクタの接続部が長期の熱と振動で劣化する |
| 煮こぼれの浸入 | 機器内部に入った煮汁が端子を腐食させる |
| 振動の蓄積 | 引き出しの開閉やグリル扉の衝撃が繰り返し加わる |
| 施工時の噛み込み | 設置や過去の修理の際に配線が挟まれる |
このうち利用者が予防できるのは、煮こぼれの浸入です。
公式にも、煮こぼれが機器内部に入った場合は故障につながるおそれがあるため点検をすすめると記載されています。
大量に吹きこぼした後に不調が出た場合は、その旨を修理受付で伝えてください。
修理と交換の判断
40は部品交換で直る可能性がありますが、機器の使用年数によって判断が変わります。
パロマの取扱説明書には、この機器の設計上の標準使用期間は10年であり、補修用性能部品の保有期間は製造打ち切り後5年間と記載されています。
感震器を搭載した上位機種でも、製造終了から5年を過ぎていれば部品が確保できない可能性があります。
| 使用年数 | 判断の目安 |
|---|---|
| 7年未満 | 修理で対応できる可能性が高い |
| 7〜10年 | 修理費と部品供給を確認したうえで判断 |
| 10年以上 | 交換を前提に検討 |
| 他の箇所も不調 | 経年劣化が進んでいるため交換を検討 |
修理費用は部品代・作業費・出張費の合計で決まり、どの部品を交換するかで幅があります。
実際の金額は点検後の見積もりで確認してください。
判断に迷う場合は、点検の段階で「この機種の部品はあと何年供給されるか」を確認しておくと見通しが立ちます。
製造年月は、操作部パネルを開いた正面に貼られた銘板で確認できます。
「19・05−123456」のような表記であれば、2019年5月製造という意味です。
修理を依頼するときに伝えること
パロマ公式の取扱説明書では、点検・修理を依頼する際に次の内容を伝えるよう案内されています。
- 品名・器具名(銘板表示のもの)
- 現象(できるだけ詳しく)
- 購入日・ガス種
- 住所・氏名・電話番号
- 訪問希望日
これに加えて、エラーコードと発生部位の表示を伝えることが求められています。
パロマの表示は15分後に消灯するため、40と一緒に点滅している1桁の数字は、気づいた時点で控えておいてください。
修理受付はパロマサービスコールセンター(0120-193-860)で24時間受け付けています。
賃貸住宅や集合住宅の場合は、先に管理会社や大家さんに連絡するのが原則です。
備え付けの設備は、費用負担の扱いが契約によって変わるためです。
よくある質問
Q1. エラー40が出ていますが、コンロは普通に使えます。急いで修理する必要はありますか。
調理そのものの安全装置は感震器とは別系統で働くため、立消え安全装置や調理油過熱防止装置は正常に機能しています。
ただし、地震時にコンロが自動消火する機能は失われている状態です。
緊急性は高くありませんが、放置してよいものでもありません。
修理までのあいだは、火をつけたまま機器から離れないこと、揺れを感じたら自分でガス栓を閉めることを心がけてください。
Q2. 地震が起きていないのに40が出るのはなぜですか。
40は揺れを検知した表示ではなく、感震器につながる配線の断線を検知した表示だからです。
揺れの有無とは関係なく表示されます。
揺れを検知して自動消火した場合は22が表示されます。
数字を取り違えると対処が変わるため、表示されている番号を確認してください。
Q3. 乾電池を交換したら表示が消えました。もう大丈夫ですか。
しばらく様子を見てください。
乾電池の電圧低下でセンサー類の動作が不安定になり、一時的に異常と判定されることがあります。
新品のアルカリ乾電池に交換して表示が出なくなり、その後も再発しなければ問題ありません。
ただし、数日から数週間で再び40が出る場合は、部品側の異常が進行している可能性があります。
その場合は点検を依頼してください。
Q4. 修理費用の目安はどれくらいですか。
部品代・作業費・出張費の合計になり、交換する部品や地域、施工条件によって幅があります。
金額を確定できるのは点検後の見積もりの段階です。
なお、補修用性能部品の保有期間は製造打ち切り後5年間とされているため、古い機種では部品が確保できず修理不可となる場合があります。
点検を依頼する際に、部品の供給状況もあわせて確認しておくと判断しやすくなります。
Q5. 感震停止機能がない機種に買い替えても問題ありませんか。
法令で義務づけられている調理油過熱防止装置と立消え安全装置は、現在販売されているコンロにはすべて搭載されています。
感震停止機能は各メーカーが独自に搭載している機能で、標準グレードの機種にはありません。
その場合でも、震度5相当以上の揺れではガスメーター側が遮断します。
地震時の備えを重視するなら搭載機種を選ぶ価値がありますが、搭載していない機種が危険というわけではありません。
まとめ
パロマのガスコンロに表示されるエラー40は、感震器の断線を検知したことを知らせる表示です。
揺れを検知して自動消火する22とは意味が異なり、部品側の異常を示しています。
まず新品の単1形アルカリ乾電池2個に交換し、それでも表示が出るかを確認してください。
電池の電圧低下でセンサーの動作が不安定になっているだけの場合があります。
新品の電池でも消えない場合は、ガス栓を閉めて修理を依頼します。
この状態で失われるのは地震時の自動消火機能だけで、立消え安全装置や調理油過熱防止装置は正常に働きます。
また、震度5相当以上の揺れではガスメーター側が遮断します。
とはいえ、感震停止機能はメーターより手前で火を止めるための備えです。
修理までのあいだは、火をつけたまま離れない、揺れを感じたらガス栓を閉める、という基本を意識してください。
修理か交換かは使用年数で判断します。
補修用性能部品の保有期間は製造打ち切り後5年間のため、古い機種では部品が確保できないこともあります。
点検の際に部品の供給状況もあわせて確認しておくと、その後の見通しが立てやすくなります。

