リモコンに「E33」や「E34」といったコードが表示され、運転が止まってしまった。
番号は違っても、これらは共通して想定より高い温度を検知したことを知らせるコードです。
対象となるのはE12・E16・E33・E34・E36・E40・E41の7つで、どこの温度が高くなったかによって番号が分かれています。
メーカーの案内ではいずれも点検・修理が必要とされており、利用者側の操作では解消できません。
そして、このグループでもっとも重要なのは実際に熱すぎるお湯が出る可能性があるという点です。
この記事では、それぞれのコードが示す場所、高温になる原因、点検までの安全な使い方、修理の判断基準までを整理します。
結論:点検までは湯温を必ず確認してから使う
対象となるコードと内容を整理します。
| コード | 示している内容 |
|---|---|
| E12 | 給湯温度の高温 |
| E16 | 湯はり時の高温異常 |
| E33 | 給湯温度の高温検知 |
| E34 | ふろ出湯温度の高温検知 |
| E36 | 沸き上げ温度の高温検知 |
| E40 | 追いだき温度の高温検知 |
| E41 | 追いだき中間温度の異常検知 |
お湯を使う前に、必ず手で温度を確かめてください。
小さなお子さんや高齢の方が先に触れないよう、点検が終わるまでは大人が確認する運用にしてください。
コロナ製エコキュートのコード全体の分類はコロナ エコキュートのエラーコード一覧|原因・対処法・修理の判断基準まで徹底解説でまとめています。
どこの温度が高いのかで番号が分かれる
7つのコードは、温度を検知している場所によって分類できます。
| 検知している場所 | 該当するコード |
|---|---|
| 蛇口やシャワーへ送る湯 | E12・E33 |
| 浴槽へ湯を入れるとき | E16 |
| 浴槽へ送る湯 | E34 |
| 追いだきで温め直す湯 | E40・E41 |
| タンクへ貯める湯 | E36 |
症状が出ている場面と、表示されたコードは対応しています。
シャワーが熱すぎるならE12やE33、湯はりの湯が熱いならE16やE34、といった具合です。
なお、E12とE33はどちらも給湯温度に関わる内容です。
機種や世代によって使い分けられているため、どちらが出ているかで疑う部品が変わる場合があります。
なぜ高温になるのか
エコキュートは、タンクに高温の湯を貯め、そこに水を混ぜて設定温度に調整してから送り出します。
つまり、タンクの中の湯はもともと設定温度より熱いという前提で動いています。
高温が検知される背景には、次のような状態が考えられます。
| 想定される原因 | 内容 |
|---|---|
| 混合弁の不具合 | 水がうまく混ざらず、高温のまま送られる |
| 温度センサーの不具合 | 実際より低い温度と誤検知し、加熱が続く |
| 制御基板の不具合 | 温度の判断や指令に異常が出る |
| 沸き上げ制御の異常 | 必要以上の温度まで沸かしてしまう |
| 配管の詰まり | 水の混合や循環が妨げられる |
このうち、もっとも生活に直結するのが混合弁の不具合です。
水を混ぜて温度を下げる仕組みが働かなければ、タンクの高温の湯がそのまま蛇口へ届くことになります。
混合弁が果たしている役割
高温検知を理解するうえで押さえておきたいのが、混合弁という部品です。
エコキュートのタンクには、設定温度よりかなり熱い湯が貯められています。
高温で貯めるほど、少ない容量で多くのお湯を使えるためです。
- タンクから高温の湯が出る
- 給水管からの水と合流させる
- 混ぜる割合を調整して設定温度にする
- その温度で蛇口や浴槽へ送る
この「混ぜる割合を調整する」部分を担うのが混合弁です。
弁が動かなくなる、動きが鈍る、内部に異物が挟まるといった状態になると、水が十分に混ざりません。
結果として、タンクの高温の湯がそのまま送り出される形になります。
これが、高温検知のコードで実際にやけどの危険が生じる理由です。
なお、給湯用と浴槽用で混合弁が分かれている機種もあります。
シャワーは正常なのに湯はりだけ熱い、という症状が出るのはこのためです。
症状の出方で原因を絞る
どの場面で熱くなるかによって、疑う範囲が変わります。
| 症状の出方 | 考えられること |
|---|---|
| どの蛇口でも熱い湯が出る | 給湯側の混合弁やセンサー |
| 浴槽の湯だけ熱い | ふろ側の混合弁やセンサー |
| 特定の蛇口だけ熱い | その蛇口の混合水栓側 |
| 追いだきのときだけ熱くなる | 追いだき回路のセンサー |
| 温度は正常だがコードが出る | センサーの誤検知 |
「どこで熱いか」を整理しておくだけで、点検の効率は大きく変わります。
とくに特定の蛇口だけであれば、エコキュート本体ではなく水栓側の可能性も出てきます。
複数の場所で同時に熱くなる場合は、機器側の制御に原因があると考えられます。
点検までの安全な使い方
修理の手配から訪問まで数日かかることもあります。
その間は、次の点を守ってください。
- お湯を出す前に、必ず手で温度を確かめる
- 浴槽に入る前に、湯温を確認する
- 小さなお子さんや高齢の方が先に使わないようにする
- 洗面所や台所でも、熱い湯が出る前提で扱う
- 給湯温度の設定を下げておく
ただし、設定を下げても制御そのものが狂っていれば設定どおりにはなりません。
設定を下げたから安心と考えず、毎回確認する姿勢が必要です。
安全側に倒すなら、点検が終わるまで入浴を控えるという判断も現実的です。
数日の不便と、やけどのリスクを天秤にかけて決めてください。
📎 出典:株式会社コロナ|取扱説明書のダウンロード
E21(過熱防止サーモの作動)との違い
コロナのエコキュートには、E21という似た性格のコードもあります。
こちらは安全装置が物理的に働いた状態を示すもので、段階が異なります。
| 段階 | 内容 | 該当するコード |
|---|---|---|
| センサーが高温を測った | 制御の範囲内で検知 | E12・E16・E33・E34・E36・E40・E41 |
| 安全装置が回路を遮断した | 制御では止められなかった | E21 |
高温検知は、安全装置が働く前の段階で機器が止まったということです。
どちらも点検が必要ですが、E21のほうが後ろの段階にあたります。
両方が前後して表示されている場合は、すべて控えて連絡してください。
出やすい状況と前兆
高温検知のコードは、ある日突然出るとは限りません。
前段階で違和感が生じていることがあります。
- シャワーの温度が安定しない日があった
- 同じ設定なのに日によって熱さが違う
- 湯はりの温度がぬるいと感じる日があった
- 給湯温度を頻繁に調整するようになっていた
温度が一定しないという状態は、混合や制御がうまくいっていないサインです。
その延長で、あるとき検知の水準を超えてコードとして表示されます。
また、次の条件が重なると症状が出やすくなります。
| 条件 | 背景 |
|---|---|
| 設置から10年前後 | 弁やセンサーの経年劣化 |
| 井戸水や地下水を使用 | 成分の付着による動作不良 |
| 長期間使わない時期があった | 弁の固着 |
| 落雷や停電のあと | 基板への影響 |
心当たりがあれば、その内容も点検時に伝えてください。
自分で確認できること
点検を依頼する前に、次の点は確認できます。
- 表示されているコードの番号(複数なら全部)
- 給湯・湯はり・追いだきのどれで症状が出るか
- 設定温度と実際の湯温がどれくらい違うか
- どの蛇口でも同じか、特定の場所だけか
- 機種の型式と設置からの年数
貯湯タンク内部の電装部や配線には触れないでください。感電や漏電の危険があります。
混合弁やセンサーは機器の内部にあり、利用者が確認できる場所にはありません。
特定の蛇口だけ熱い場合は、その蛇口の混合水栓側に原因がある可能性もあります。
この点も、症状として伝えておくと切り分けに役立ちます。
ブレーカーの入れ直しについて
電源を入れ直すと表示が一時的に消えることがあります。
運転が再開してお湯が使えるようになるため、直ったと受け取ってしまいがちです。
しかし、表示が消えることと、高温になる原因が解消することは別です。
- 混合弁やセンサーの不具合は電源操作では直らない
- 熱すぎる湯が出る状態のまま使い続けることになる
- やけどの危険を残したまま使うことになる
- しばらくすると再び同じ表示が出る
温度に関わる不具合では、表示を消して様子を見るという対応は勧められません。
点検を依頼してください。
販売店・サービスセンターに連絡する判断基準
このグループは、表示された時点で連絡が必要なコードです。
とくに次の状況では急いでください。
- 実際に熱すぎる湯が出ている
- 設定温度を下げても湯温が変わらない
- 湯はりの湯が設定より明らかに熱い
- 追いだきで浴槽の湯が熱くなりすぎる
- E21など他のコードも前後して出ている
連絡の際は、表示されたコード・機種の型式・設置年・どの場面で熱くなるかを伝えてください。
実際に熱い湯が出ていることを明確に伝えると、訪問の優先度が上がる場合があります。
お湯そのものが出ない状況の切り分けはオール電化でお湯が出ない原因は?故障かお湯切れかを切り分けて解説で整理しています。
費用と交換の判断
高温検知の修理は、原因部品によって規模が変わります。
| 原因 | 対応の内容 |
|---|---|
| 温度センサーの不具合 | 部品交換 |
| 混合弁の不具合 | 弁の交換 |
| 配管の詰まり | 清掃または配管の補修 |
| 制御基板の不具合 | 基板交換で費用が上がる |
| 設置から10年前後で複数の不調 | 交換も比較対象 |
センサーや弁の単体交換であれば、比較的軽い修理で済みます。
一方、基板に原因がある場合は費用が上がります。
設置から年数が経っていると、1か所を直しても別の箇所が続けて不具合を起こすことがあります。
判断の目安はエコキュートの寿命は何年?10年が目安と言われる理由と交換を考えるタイミングで解説しています。
実際の費用は機種・地域・作業内容によって変わるため、見積もりで内訳を確認してください。
放置するとどうなるか
このグループのコードを放置した場合、次のリスクが続きます。
- やけどの危険が解消しない
- 家族が湯温を確認せずに使ってしまう
- 高温のまま運転が続き、部品への負担が増す
- 配管やパッキンの劣化が進む
- 電気の使用量が増える
他のコードと違い、放置が事故に直結しうるのがこのグループの特徴です。
「お湯は出ているから」と様子を見るのではなく、表示が出た時点で連絡を進めてください。
よくある質問
Q1. 高温検知のコードが出ていますが、お湯はぬるいです。なぜですか?
センサーが実際より高い温度を検知している可能性があります。この場合、実際の湯温は正常でも機器が高温と判断して停止します。逆に、センサーが低く検知していれば加熱が続き、実際に熱い湯が出ます。どちらのパターンかは測定してみないと分からないため、湯温に異常がなくても点検を依頼してください。使う際は念のため温度を確かめてください。
Q2. 給湯温度の設定を下げれば、点検まで安全に使えますか?
設定を下げること自体は有効な場合もありますが、それで安全が確保されるとは限りません。温度を制御する仕組みそのものに不具合がある場合、設定どおりの温度にならない可能性があるためです。設定を下げたから大丈夫と考えず、お湯を使うたびに温度を手で確かめてください。とくに入浴時は、浴槽に入る前やシャワーを浴びる前の確認を習慣にしてください。
Q3. E33とE12は何が違いますか?
どちらも給湯温度の高温に関わるコードです。機種や世代によって使い分けられているため、表示されているほうによって疑う部品が変わる場合があります。利用者側で区別する必要はなく、表示されている番号をそのまま控えて連絡してください。コードの番号と機種の型式を伝えることで、点検の際に該当部品が絞り込まれます。
Q4. 追いだきをすると浴槽の湯が熱くなりすぎます。どのコードですか?
追いだきに関わるのはE40とE41です。E40は追いだき時の温度の高温検知、E41は追いだき中間温度の異常検知を示します。浴槽へ送る湯の温度に関わるE34が該当する場合もあります。いずれも点検が必要なコードです。点検までの間は、追いだきの使用を控え、入浴前に必ず湯温を確かめてください。
Q5. ブレーカーを入れ直したら消えました。そのまま使ってよいですか?
勧められません。表示が消えても、高温になる原因は残っています。混合弁やセンサーの不具合は電源操作では直らず、熱すぎる湯が出る状態のまま使い続けることになります。温度に関わる不具合は、やけどという形で家族に影響が及ぶ可能性があります。電源操作をしたことも含めて状況を伝え、点検を依頼してください。
まとめ
コロナのエコキュートに表示されるE12・E16・E33・E34・E36・E40・E41は、想定より高い温度を検知したことを知らせるコードです。
- 検知している場所によって番号が分かれている
- 混合弁やセンサーの不具合で、実際に熱い湯が出ることがある
- 点検までは、使用前に必ず手で湯温を確かめる
- 電源の入れ直しで表示を消しても、危険は残ったまま
このグループは、放置が事故につながりうる数少ないコードです。
表示されたコードと機種の型式、症状の出る場面を控えたうえで、早めに相談してください。

