いつもの洗濯のはずが、終了の合図が鳴らず、見に行くと操作部にH57が点滅していた。
最近、脱水時の音が大きくなったり、時間が延びたりしていた気もする。
H57は、パナソニックのドラム式洗濯機で、ドラムやモーターに異常な電気的負荷が加わった可能性を知らせるエラーです。
この記事では、H57の意味、H35との関係、表示直後の対応と修理・買い替えの判断基準を解説します。
パナソニック洗濯機のH57は「ドラムやモーターへの異常な電気的負荷」を知らせるエラー
H57は、ドラムやモーターに異常な電気的負荷が加わった可能性を示すコードです。
モーターを動かす電流が想定を超えるなど、電気的に異常な状態を検知すると、部品を守るために運転を止めます。
モーター本体や、それを制御する基板など、駆動系の中心部分に関わるエラーといえます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 表示のしかた | 操作部に「H」と「57」が交互に表示され、ブザーが鳴って停止 |
| エラーの意味 | ドラムやモーターへの異常な電気的負荷 |
| 主に表示される機種 | ドラム式洗濯機(洗濯乾燥機) |
| 起きやすい工程 | 洗い・脱水 |
| 自分で直せるか | 不可(モーター・基板などの点検が必要) |
パナソニックの公式FAQでは、「H」と数字が交互に表示される場合は故障のお知らせであり、点検・修理が必要と案内されています。
同FAQのH57の項目では、ドラムやモーターに異常な電気的負荷が加わった可能性があると案内されています。
H35のあとに表示されるケースが多い
修理事例では、ベルト外れを示すH35が出たあとに再運転し、H57(またはH51)に変わったという報告が多く見られます。
一方で、前ぶれなくいきなりH57が表示されるケースもあります。
どちらの場合も、駆動系の中心部分に不具合がある可能性が高いため、点検が必要です。
H57が出る仕組み:電気の流れの異常を検知する
ドラム式洗濯機のモーターは、制御基板が電気の流れを細かく調整することで、回転の速さや力を変えています。
基板はモーターに流れる電流や電圧を監視しており、想定を大きく超える値を検知すると、部品の損傷を防ぐためにすぐ運転を止めます。
パナソニックの公式FAQでは、H57はドラムやモーターに異常な電気的負荷が加わった可能性を示すと案内されています。
機械的な引っかかりやベルトの外れで負荷が急に変わった場合のほか、モーターや基板そのものの不具合でも、電気的な異常として検知されることがあります。
| きっかけ | 起きていること | 考えられる部位 |
|---|---|---|
| ベルト外れ後の再運転 | 負荷が急変し電気的な異常を検知 | ベルト・駆動部 |
| 軸受けの劣化 | 回転の抵抗が増え電流が増える | ドラム軸・軸受け |
| モーターの劣化 | 電気の流れ方が不安定になる | モーター |
| 制御部の不具合 | 電気の調整が正しくできない | 制御基板 |
どの部位が原因かによって修理の規模が大きく変わるため、見積もりでは交換部品の内容を必ず確認しましょう。
H57が表示されたら最初にやること
電気的な負荷に関わるエラーのため、再運転には慎重になる必要があります。
焦げ臭さや異常な発熱がある場合は、すぐに電源プラグを抜いて使用を中止してください。
- 運転を止め、電源ボタンを切る
- 電源プラグをコンセントから抜く(濡れた手では触らない)
- 5秒以上待ってから電源プラグを差し込み、電源を入れて運転を再開する
- 再びH57が出る場合は、すぐに水栓を閉じて電源プラグを抜いておく
パナソニックはHエラーについて、利用者自身では改善できない不具合としたうえで、電源の入れ直しで一時的に改善する場合があると案内しています。
改善しないときは水栓を閉じて電源を抜き、販売店に点検修理を依頼する流れです。
リセットは1回までにとどめ、何度も再運転を繰り返さないことが大切です。
洗濯物を取り出してから修理を待つ
H57で止まった洗濯物は、ドアが開くようになったら取り出してください。
脱水前で水を多く含んでいる場合は、少しずつ取り出して手で絞り、干しておきましょう。
修理までは再運転せず、コインランドリーなどで代用するのが安全です。
H57の前兆として挙げられる変化
H57が表示された家庭では、その前から駆動部の不調が出ていたという声が見られます。
次のような変化に心当たりがないか確認してみてください。
| 前兆として挙げられる変化 | 考えられる背景 |
|---|---|
| 洗濯中・脱水中の音が以前より大きい | 駆動部の劣化 |
| 脱水にかかる時間が長くなった | 回転を上げにくくなっている |
| 「キュキュ」とこすれるような音がする | ベルトや軸受けの摩耗 |
| 直前にH35やH51が出た | 駆動系の不具合の進行 |
自分でできる確認と、やってはいけないこと
H57は利用者が直せる範囲を超えたエラーです。
修理を依頼する前に、次の点だけ確認しておきましょう。
| 確認してよいこと | 避けること |
|---|---|
| 洗濯物の量が多すぎなかったか振り返る | 再運転を何度も繰り返す |
| ドアパッキンに異物が挟まっていないか見る(電源プラグを抜いてから) | 背面パネルを外して内部を確認する |
| 表示されたコードと順番をメモする | 焦げ臭いまま使い続ける |
| 電源コードやコンセントに焦げや変色がないか見る |
H57は電気的な異常に関わるため、再運転を繰り返すとモーターや基板の損傷が進むおそれがあります。
リセットは1回までにし、再発した時点で運転をやめてください。
H57でよくある勘違い
| よくある思い込み | 実際のところ |
|---|---|
| H57は一時的なエラーなので様子見でよい | 駆動系の中心部分に関わるため、再発したら使用を中止すべき |
| ベルトを直せばH57も消える | ベルト以外の部品に不具合が広がっている場合もある |
| 音が大きいのは年数相応で問題ない | 音や脱水時間の変化はH57の前兆として挙げられることがある |
| 電源を何度も入れ直せば回復する | 電気的な異常のまま再運転を繰り返すと損傷が進むおそれがある |
H57と一緒に確認したいコード
| コード | 内容 | H57との関係 |
|---|---|---|
| H35 | ドラムを回すベルトの外れとされる | H57の前に出ることが多いと報告されているコード |
| H51 | モーター・ドラムへの過負荷とされる | 前後して出ることがある駆動系のコード |
| H07 | 洗濯槽の回転異常 | 回転の食い違いを示すコード |
| H29 | 内部冷却ファンの異常とされる | 電子部品の冷却に関わるコード |
修理が終わるまでの洗濯の乗り切り方
修理は、申し込みから訪問まで数日かかることがあり、部品の取り寄せが必要な場合はさらに時間がかかります。
H57が出ている間は無理に本体を使わず、次のような方法で洗濯を回すと安心です。
| 方法 | 向いている場面 | 注意点 |
|---|---|---|
| コインランドリー | 洗濯から乾燥までまとめて済ませられる | 大物や量が多い日に向いている |
| 手洗い+手で絞る | 少量の下着やタオルならすぐ対応できる | よく絞らないと乾きにくい |
| 部屋干し | 脱水できていれば通常どおり干せる | 水分が多い場合は干す前にタオルで押さえる |
H57のあとは再運転を控え、洗濯物は早めに取り出して手で絞るか、コインランドリーで脱水してください。
修理の日程が決まるまでは、電源プラグを抜いておくと安心です。
修理を依頼するか買い替えるかの判断基準
H57はモーターや基板といった高額になりやすい部品に関わることが多いエラーです。
使用年数が長い場合は、修理の見積もりと買い替え費用を必ず並べて判断しましょう。
| 使用状況 | 考え方 | 取るべき行動 |
|---|---|---|
| 購入から1年以内 | メーカー保証の対象になる可能性が高い | 保証書を用意して販売店または修理窓口へ |
| 購入から2〜6年程度 | 販売店の延長保証に入っていれば費用を抑えられる場合がある | 保証の有無を確認し、見積もりを取ってから判断 |
| 購入から7年以上 | 部品の保有状況と修理額によっては修理できない、または割高になる | 見積額と買い替え費用を並べて比較 |
| 同じHエラーや別のHエラーが続けて出ている | 複数の部品が劣化している可能性がある | 修理より買い替えを優先して検討 |
修理できるかどうかは、部品が手に入るかに左右されます。
家電業界の表示規約では、電気洗濯機の補修用性能部品の保有期間は6年とされており、この年数は購入日ではなくその機種の製造打ち切り時点から数えます。
発売から長く経った機種では、購入からの年数が浅くても部品が残っていない場合があるため、品番を伝えて修理可否を確認してください。
修理を依頼する前に準備しておくこと
修理の申し込みでは、機種を特定する情報と症状の説明が必要です。
次の内容を手元にそろえておくと、電話やWebでの申し込みが短時間で終わり、訪問時に必要な部品を持ってきてもらえる可能性も高まります。
| 準備するもの | 確認する場所・ポイント |
|---|---|
| 品番 | 本体の側面や背面、ふた(ドア)の周辺に貼られた銘板、保証書、取扱説明書 |
| 購入時期・購入店 | レシート、保証書、通販サイトの購入履歴 |
| 保証の状況 | メーカー保証書、販売店の延長保証の加入書類 |
| 症状のメモ | 表示されたコード、止まった工程、音や臭いの有無、発生した日時 |
| 設置状況 | 設置場所の広さや、本体を動かす必要があるか |
修理を依頼するときに伝えること
- 品番(本体の側面・背面、保証書、取扱説明書に記載)
- 表示されたエラーコード「H57」と、表示が出た工程(洗い・すすぎ・脱水・乾燥など)
- 直前に出ていた別のコード、音や脱水時間の変化
- 購入時期と、延長保証の加入有無
修理の相談や申し込み、修理料金の目安の確認は、パナソニックの洗濯機サポートページから進められます。
料金は品番や交換部品、出張の有無で変わるため、実際の金額は見積もりで確認してください。
見積もりを受け取ったら確認したいこと
- 技術料・部品代・出張料など、金額の内訳
- 交換する部品と、ほかに劣化している部品がないか
- 修理後の保証の有無と期間
- 修理をしない場合にかかる費用(点検料や出張料)
- 部品の取り寄せが必要な場合の、修理完了までの日数
見積額だけで判断せず、同じ時期に劣化しやすい部品がほかにないかも聞いておくと、修理と買い替えを比べやすくなります。
その場で決めきれない場合は、見積もりの内容を控えておき、家族と相談してから返事をしても問題ありません。
エアコンやエコキュートの「H」コードとは別物
パナソニックの製品は、洗濯機以外にもHから始まるエラーコードを使っていますが、同じ番号でも製品ごとに意味はまったく異なります。
エアコンの場合はパナソニックエアコンのエラーコード一覧|F・Hから始まる全コードを解説、給湯機の場合はパナソニック エコキュート エラーコード一覧で、それぞれのコード体系を整理しています。
食洗機のHエラーについてはパナソニックの食洗機H21エラーの原因と自分でできる直し方を参考にしてください。
H57を繰り返さないための予防とお手入れ
H57は部品の劣化が背景にあることが多いため、前兆の段階で気づけるかどうかが大切です。
- 洗濯中や脱水中の音の変化に気を配る
- 脱水にかかる時間が以前より長くなっていないか確認する
- H35など駆動系のコードが出たら、再運転を繰り返さずに点検を依頼する
- 洗濯物の入れすぎを避け、ドラムへの負担を減らす
- 本体を水平に設置し、脱水時の揺れを抑える
駆動系の不具合は、軽い段階で点検を受けるほど修理の範囲が小さく済む可能性があります。
「前より音が大きい」「脱水が長い」と感じたら、エラーが出る前でも修理窓口に相談してみてください。
購入から年数が経っている場合は、点検の際に修理と買い替えのどちらが得かもあわせて相談しておくと判断しやすくなります。
よくある質問
Q. H57はどれくらい深刻なエラーですか?
パナソニックの公式FAQでは、ドラムやモーターに異常な電気的負荷が加わった可能性があると案内されています。モーターや基板など駆動系の中心部分に関わるため、利用者が直せる範囲ではありません。再発する場合は運転を中止し、品番とコードを伝えて修理を依頼してください。
Q. H35のあとにH57が出たのはなぜですか?
ベルト外れを示すH35が出た状態で再運転すると、駆動部に負担がかかり、H57やH51に変わるケースが報告されています。ベルト以外の駆動部にも不具合がある可能性があるため、両方のコードを修理窓口に伝えてください。H35が出た段階で再運転を控えることが大切です。
Q. H57が出たあとも洗濯機を使えますか?
リセットで一時的に動くことはあっても、根本的な不具合が残っている可能性が高いため、使い続けるのはおすすめできません。電気的な負荷がかかった状態で運転を繰り返すと、損傷が広がるおそれがあります。修理が終わるまでは、コインランドリーなどで代用してください。
Q. H57の修理費用はどのくらいですか?
モーターや基板など、交換が必要な部品によって金額が大きく変わります。パナソニックのサポートページで品番ごとの修理料金の目安を確認し、訪問時の見積もりで判断してください。延長保証に加入している場合は、高額修理の負担を抑えられる可能性があるため、保証書を確認しておきましょう。
Q. H57が出たら買い替えたほうがいいですか?
購入から年数が浅く、保証が使える場合は修理を検討するのが一般的です。7年以上使っている、前兆となる音や脱水の不調が続いていた場合は、修理後にほかの部品が故障する可能性もあります。見積額が高額になりやすいエラーなので、買い替え費用と比べて判断してください。
まとめ
H57は、ドラムやモーターに異常な電気的負荷が加わった可能性を知らせるエラーです。
- リセットは1回までにし、再発したら運転を中止する
- H35のあとに再運転して表示されるケースが多い
- 焦げ臭さや発熱があればすぐに電源プラグを抜く
- 高額修理になりやすいため、見積額と買い替え費用を比べる
駆動系の中心部分に関わるエラーなので、早めに修理窓口へ相談してください。

