リンナイのガスファンヒーターで暖まっている途中に急に止まり、表示部に「12」が点滅していた。
火がついて部屋が暖まり始めていたのに止まるため、故障を疑う方も多いかもしれません。
12は、機器が「燃焼の状態が良くない」と判断して、安全のために止まった表示です。
換気やエアフィルターの状態を見直すだけで、再び動くことも少なくありません。
一方で、換気が足りない状態で使い続けると、一酸化炭素中毒の危険もあります。
この記事では、リンナイ公式の案内をもとに、エラー12の意味と確認手順、換気とフィルター掃除のやり方、再発を防ぐ使い方、点検を考える目安を整理します。
エラー12の意味|不完全燃焼防止装置が働いたサイン
リンナイは、エラー12を「不完全燃焼防止装置・立消え安全装置が作動している状態」と案内しています。
室内の換気が不十分な状態で使ったときや、エアフィルターにほこりが詰まっているときなどに「12」が点滅します。
ガスファンヒーターは、室内の空気を使って燃焼し、燃焼したガスが温風とともに室内へ出る構造です。
そのため、空気の入れ替えが足りない部屋や、空気の通り道が詰まった状態では、燃焼が不安定になりやすくなります。
燃焼が不安定になると、不完全燃焼や立消えにつながるおそれがあるため、安全装置が働いて運転を止めます。
12は、故障を知らせる表示というより、「空気が足りていない」という警告として受け止めるのが基本です。
12が出やすい原因は2つ
原因の中心は、換気とエアフィルターです。
| 原因 | こんな場面で起こりやすい | 確認すること |
|---|---|---|
| 換気不足 | 窓を閉め切った部屋で、長時間つけっぱなしにしている | 窓を開けて空気を入れ替える |
| エアフィルターのほこり詰まり | シーズン初めに掃除せずに使い始めた、長い期間掃除していない | フィルターを外してほこりを取る |
どちらか片方だけでなく、両方が重なっていることもあります。
たとえば、気密性の高い部屋で、掃除していないフィルターのまま長時間使うと、12が出やすい状況になります。
対処の手順
- 運転が止まっていることを確認し、窓を開けて十分に換気する
- 機器が冷めてから、エアフィルターを外して、ほこりを取り除く
- 運転スイッチを1回押して、点滅表示を解除する
- 部屋の空気が入れ替わってから、再運転する
リンナイは、換気とエアフィルターの掃除をしたうえで再運転しても「12」が点滅する場合は、機器故障の可能性があるとしています。
エアフィルターを掃除するときのポイント
エアフィルターは、機器が空気を取り込む入口にあたる部分です。
ここが詰まると、燃焼に必要な空気が足りなくなります。
掃除のときは、次の点に気をつけてください。
- 運転を止めて、機器が冷めてから作業する
- フィルターを外す手順は、取扱説明書に従う
- ほこりは、掃除機で吸い取るなど、無理のない方法で取り除く
- 水洗いできるかどうかは機種によって異なるため、取扱説明書で確認する
- 取り付けるときは、向きや固定に注意し、確実にはめる
傷みや目詰まりが取れない場合は、交換用の部品が用意されているかを、販売店やメーカーに確認してください。
換気のしかた
換気は、窓を少し開けるだけでも効果がありますが、空気の通り道ができるほうが入れ替わりやすくなります。
- 部屋の2か所以上の窓やドアを開けて、空気が通り抜けるようにする
- 換気扇を使う場合は、ガスのにおいがないことを確認してから使う
- 運転中も、時間を決めて、定期的に空気を入れ替える
頻度は、部屋の広さや気密性によって変わります。
目安を決めにくいときは、「部屋が暖まってきたら、一度窓を開ける」といった習慣をつくると続けやすくなります。
一酸化炭素中毒への注意
換気が不十分なまま燃焼を続けると、不完全燃焼による一酸化炭素中毒の危険があります。
頭痛、めまい、吐き気を感じたときは、すぐに使用を止めて窓を開け、新鮮な空気のある場所へ移動してください。
症状が強い場合は、救急に連絡します。
12が出たあとに、何度も再運転を繰り返すのは避けてください。
原因が残ったまま燃焼を続けると、危険な状態になるおそれがあります。
においが気になるときの見分け方は、ガスストーブの臭いが気になる…原因と対処法を徹底解説|危険サインの見分け方も紹介にまとめています。
運転中のにおいと、12の関係
運転中に、少しにおいを感じて不安になる方もいます。
リンナイは、ガスファンヒーターは機器内で燃焼したガスが温風となって、そのまま出てくる構造のため、まれに排気ガスの中の微少な成分のにおいを感じることがあると案内しています。
また、室内の空気を使って燃焼しているので、室内の空気にある成分を吸って、においを出すこともあるとされています。
つまり、部屋の空気の状態は、においにも、12の表示にも関わります。
換気をこまめにして、部屋の空気を新しく保つことは、どちらの面でも役に立ちます。
ただし、強いガスのにおいや、焦げたようなにおいが続くときは、別の問題が考えられます。
そのようなときは、12の対処に進まず、使用を止めて、ガス会社や販売店に相談してください。
部屋の使い方別のチェックポイント
12が出やすいかどうかは、部屋の使い方でも変わります。
次の表で、自分の使い方に当てはまるものがないかを見直してみてください。
| 部屋の使い方 | 起こりやすいこと | 見直すこと |
|---|---|---|
| 寝室で夜間に長時間運転する | 窓を閉め切るため、換気不足になりやすい | 就寝前に運転を止める。使うなら、事前に換気をする |
| 小さな個室で、一日中運転する | 空気が入れ替わりにくい | 時間を決めて、窓を開ける |
| 在宅勤務で、締め切った部屋にこもる | 気づかないうちに、空気がこもる | 休憩のたびに、短時間でも換気する |
| ペットや子どもがいて、ほこりが出やすい | エアフィルターが早く詰まる | 掃除の間隔を短くする |
| 窓を二重にして、気密性が高い | 自然な換気が少ない | 意識して、空気の通り道をつくる |
これらは、12の原因を見つけるための目安です。
部屋や機器によって条件は変わるため、取扱説明書の使用上の注意もあわせて確認してください。
再発を防ぐ使い方
12を繰り返さないために、次の使い方を心がけてください。
- 運転中は、定期的に短時間でも窓を開けて換気する
- シーズンの初めに、使い始める前にエアフィルターを掃除する
- 運転期間中も、ほこりが目立ってきたら、こまめに掃除する
- 機器の前に、洗濯物や家具を置かない
- 閉め切った小さな部屋で、長時間つけっぱなしにしない
特に、気密性の高いマンションの一室で、窓を閉めたまま夜に長時間つけていると、12が出やすい状況になります。
地域や住宅の構造によって条件は変わるため、換気の頻度は部屋の様子を見ながら調整してください。
エラー11との違いと、続けて出るとき
12で止まったあと、再操作したら今度は11が出ることがあります。
| 項目 | エラー12 | エラー11 |
|---|---|---|
| 主な場面 | 運転の途中で止まる(換気不足、フィルターのほこり詰まり) | 点火時に着火しない |
| 最初に見る場所 | 換気、エアフィルター | ガス栓、ガスコード |
| 再運転の前に | 換気とフィルター掃除をする | 運転スイッチを1回押して解除する |
どちらも、燃焼に必要なガスと空気の条件が崩れている点でつながっています。
そのため、片方だけ直しても再発する場合があります。
11の確認手順は、リンナイ ガスファンヒーターのエラー11|点火しないときの確認手順で解説しています。
全体の一覧は、リンナイ ガスストーブ エラー一覧|表示別の意味と自分でできる対処から確認できます。
運転の途中で止まる、ほかの表示との見分け方
運転の途中で止まったとき、表示される番号によって、原因が変わります。
| 表示 | 止まる場面 | 最初に見ること |
|---|---|---|
| 12 | 換気不足、エアフィルターのほこり詰まり | 換気とエアフィルター |
| 14 | エアフィルターのほこりや、吹出し口をふさぐ障害物(過熱防止装置の作動) | フィルターと吹出し口 |
| 01 | 運転開始から約8時間(自動消火) | 解除して再運転 |
| 00 | 停電や電源プラグ抜けのあと | 通電の確認 |
| 03 | 運転中に機器を動かしたり倒したりしたとき | 機器を起こす |
番号を確かめて、該当するものから確認してください。
同じ番号が何度も繰り返すときは、原因が残っていると考えられます。
使用を止めて点検を依頼する目安
| 状況 | 判断 |
|---|---|
| 換気とフィルター掃除のあと、再運転で問題なく動く | 当面は使えます。換気の頻度を見直します |
| 掃除と換気をしても、すぐに12が再発する | 機器故障の可能性があります。使用を止めて点検を依頼します |
| 12のほか、においや炎の乱れもある | 再運転せず、ガス会社や販売店に連絡します |
| 頭痛やめまいを感じた | すぐに使用を止めて、外の空気を吸い、必要なら救急に連絡します |
点検を依頼するときは、本体の銘板にある型番、表示された番号(12)、使用年数、試した対処(換気、フィルター掃除)を伝えると、話が早く進みます。
ガス会社ブランドの機器は、まずそのガス会社の窓口に連絡してください。
FAQ(よくある質問)
Q1. エラー12は、窓を開けるだけで直りますか?
換気不足が原因なら、窓を開けて空気を入れ替え、点滅表示を解除して再運転することで動く場合があります。
ただし、エアフィルターにほこりが詰まっていると、換気をしても再発します。
リンナイは、換気とフィルター掃除の両方を行ってから再運転するよう案内しています。
それでも点滅する場合は、機器故障の可能性があります。
Q2. エアフィルターは、どのくらいの頻度で掃除すればよいですか?
頻度の決まりは機種によって異なるため、取扱説明書で確認してください。
目安としては、シーズン初めの使用前と、運転期間中にほこりが目立ってきたときに掃除します。
ペットや小さなお子さんがいる家庭、ほこりが出やすい部屋では、こまめに見ておくと安心です。
Q3. 12が出たあと、すぐに再運転しても大丈夫ですか?
部屋の換気をして、空気が入れ替わってから再運転してください。
換気をせずに再運転を繰り返すと、原因が残ったまま燃焼を続けることになります。
頭痛やめまいなどを感じたときは、再運転せず、すぐに窓を開けて外の空気を吸ってください。
Q4. 12と11が交互に出ます。どうすればよいですか?
窓を開けて十分に換気し、エアフィルターを掃除し、ガス栓とガスコードも確認します。
ガスと空気の両方の条件を整えても交互に出る場合は、機器内部の不具合が考えられます。
それ以上の再運転は控え、使用を止めて点検を依頼してください。
Q5. 修理に出すか、買い替えるかは、どう判断しますか?
使用年数、症状が出る頻度、修理料金の見積もりを並べて考えます。
実際の修理料金は、修理員の案内によって決まり、訪問時には出張費や診断料がかかる場合があります。
使用年数が長く、複数の不具合が重なっている場合は、買い替えも並行して検討してください。
まとめ
エラー12は、換気不足やエアフィルターのほこり詰まりで、不完全燃焼防止装置が働いたときの表示です。
窓を開けて換気し、エアフィルターを掃除してから、点滅表示を解除して再運転します。
運転中も定期的に換気し、シーズンの初めにフィルターを掃除しておくと、再発を減らせます。
それでも12が続く場合は、機器故障の可能性があるため、使用を止めて点検を依頼してください。
頭痛やめまい、においを感じたときは、安全の確保を最優先にしてください。

