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リンナイの給湯器エラー161・162とは?|高温検知と凍結が疑われるケース

リンナイ給湯器エラー161・162の高温検知と凍結が疑われるケースを示したサムネイル画像
Yuta
記事監修者
現:ガス会社に勤める兼業WEBライター。所持資格はガス開栓作業に必要な高圧ガス販売主任者二種、ガス工事に必要な液化石油ガス設備士、灯油の取り扱いに必要な危険物乙四種、その他ガス関連資格多数と電気工事士などの資格も多数所持。

冷え込んだ朝にシャワーを出したら、急に熱いお湯が出て運転が止まり「161」が表示された。
あるいは、おいだき中に「162」が出て動かなくなった——。
161や162は、お湯の温度が想定より高くなったことを検知して停止した状態を示すコードです。
ここで見落とされやすいのが、リンナイが161について凍結の可能性を最初に挙げているという点です。
温度が上がりすぎるエラーなのに、原因が寒さにあるという一見ちぐはぐな関係になっています。
この記事では、161・162・16の違い、凍結が疑われるときの判断、やってはいけない対応、そしてエラー履歴の確認方法までを整理します。

目次

161・162が示しているのは「温度が高くなりすぎた」検知

まず、高温に関わるコードを整理します。

表示内容
161出湯温度が高温を検知
162ふろの異常過熱
16給湯の出湯温度異常(2桁表示)
164浴室暖房乾燥機の室温サーミスタが高温を検知

リンナイの公式Q&Aでは、161について出湯温度が高温を検知しているとされています。
そのうえで対処方法として、給湯器内部の熱交換器が凍結などにより詰まり、お湯の温度が高温になっている可能性があると説明されています。
冬場など凍結の可能性がある場合は使用を控えるよう案内されており、凍結していない場合は運転スイッチを一度切って再操作するという流れです。

📎 出典:給湯器|エラーコード161 が表示|リンナイ

メーカーが最初に凍結を挙げているという事実が、このコードの性格を表しています。
機器の故障を疑う前に、季節と気温を確認するのが先だということです。

161で最初に疑うのは「凍結」

温度が上がりすぎるエラーなのに、なぜ凍結が原因になるのか。
仕組みを知ると納得できます。

給湯器は、通っていく水の量に合わせてガスの燃焼量を調整しています。
水がたくさん流れれば火力を上げ、少なければ絞るという制御です。

ところが配管や熱交換器の内部が凍って狭くなると、流れる水の量が急に減ります。
それに対して熱の与えられ方が追いつかないと、わずかな水が過剰に温められる状態になります。
結果として、設定温度を大きく超えたお湯が出てくることになります。

つまり161は「水が流れていない」ことの裏返しとして高温が出ているケースがあるということです。

凍結が疑われる条件

次の条件が重なっているときは、機器の故障ではなく凍結の可能性が高くなります。

  • 前夜から明け方にかけて氷点下まで冷え込んだ
  • 表示されたのが早朝で、日中は使えている
  • 給水配管や給湯配管が屋外にむき出しになっている
  • 配管の保温材が劣化してめくれている
  • 長期間家を空けていた
  • 昨シーズンも同じ時期に同じ症状が出た

凍結の可能性がある状況では、リンナイは使用を控えるよう案内しています。無理に運転を続けないでください。
凍った状態のまま燃焼させると、機器内部に過度な負担がかかります。

凍結時にやってはいけないこと

自然に解けるのを待つのが基本です。
急いでいるときほど、間違った方法を取りやすくなります。

やりがちな対応なぜ避けるか
熱湯をかける配管が急な温度変化で割れることがある
配管を叩く、揺らす凍った状態の管は割れやすい
何度も再操作を繰り返す凍結は解消されないため意味がない
ドライヤーを長時間近づける配管の変形や周辺部材の損傷につながる

どうしても早く復旧させたい場合は、ぬるま湯を含ませたタオルで配管を包むといった、緩やかに温める方法にとどめてください。
気温が上がるのを待てる状況であれば、待つのがもっとも安全です。

なお、解凍後に水漏れが見つかることがあります。
凍結で配管が損傷していた場合、解けたときに初めて漏れが表面化するためです。
復旧したあとは、給湯器の下や配管まわりに水がにじんでいないか確認しておいてください。

凍結でない場合に考えられること

季節が違う、あるいは凍結の条件に当てはまらないのに161が出る場合は、機器側に原因があります。

疑われる箇所起きていること
出湯サーミスタ温度を正しく測れていない
水量サーボ流量の調整が正しく行われていない
給水フィルターの詰まり水の流れが細くなっている
熱交換器のスケール付着内部が狭くなり流量が落ちている
電装ユニット燃焼量の制御が適切に働いていない

このうち、井戸水や硬度の高い水を使っている環境では、熱交換器の内部にスケールが付着しやすくなります。
凍結とは別に、少しずつ流路が狭くなっていくという点では似た状態です。

いずれの箇所も点検には機器の分解が必要です。
ガス機器の分解や部品交換には資格が求められるため、利用者が自分で開けて確認することはできません。

162(ふろの異常過熱)について

162については、ふろの異常過熱であると説明されています。
対処方法としては、リモコンの運転スイッチを一度切って再操作することが案内されており、改善しない場合は修理を依頼するという流れです。

📎 出典:給湯器|エラーコード162 が表示|リンナイ

おいだき中、あるいは自動運転中に出ることが多いコードです。
浴槽のお湯を循環させながら温める過程で、想定を超える温度が検知された状態にあたります。

考えられる背景としては、循環アダプタのフィルターが詰まって流れが悪くなっている、浴槽の水位が低くて循環量が確保できていない、といった状況があります。
161と同じく、「流れが足りないと温度が上がりすぎる」という構図は共通しています。

16(給湯の出湯温度異常)について

2桁表示の16は、給湯の出湯温度異常とされています。
対処方法は運転スイッチの入れ直しで、改善しない場合は点検修理が必要という案内です。

📎 出典:給湯器|エラーコード16 が表示|リンナイ

給湯専用機など、3桁表示に対応していない機種で表示されます。
内容としては161と同じ系統と考えて差し支えありません。

なお、浴室暖房乾燥機を使っている住宅では164というコードが出ることもあります。
こちらは室温サーミスタが高温を検知した場合の表示です。

📎 出典:給湯器|エラーコード164 が表示|リンナイ

数字が近いため、161・162・164のどれが出ているかは正確に確認してください。

エラー履歴を確認する方法

「エラーが出たけれど、数字を見る前に消えてしまった」という状況はよくあります。
リンナイの給湯器では、リモコンから過去のエラー履歴を呼び出せます。

給湯温度の「▲」を押しながら運転ボタンを押すと、最新のエラー番号から順に9つの履歴が表示されます。
元に戻すときも同じ操作で、浴室リモコンでも確認できます。

📎 出典:給湯器|エラー履歴を見る方法を教えてください|リンナイ

この操作を知っていると、症状が出たり消えたりするタイプの不調で強い手がかりになります。
修理を依頼する前に履歴を確認しておけば、担当者に伝えられる情報が一気に増えます。
同じ番号が何度も並んでいるのか、複数の番号が混ざっているのかでも、状況の見立てが変わります。

対処の手順

まず、次の症状がある場合は再操作を試さず、使用を中止してください。

  • ガスのにおいがする
  • 焦げ臭いにおいがする
  • 本体から煙が出ている

該当しない場合は、季節と気温で判断が分かれます。

  1. 冷え込んだ朝であれば、まず凍結を疑い、使用を控えて気温が上がるのを待つ
  2. 凍結の心配がない時期であれば、蛇口やシャワーを閉じてお湯の使用を止める
  3. リモコンの運転スイッチを「切」にする
  4. 162の場合は、浴槽の水位と循環アダプタのフィルターを確認する
  5. 運転スイッチを「入」に戻し、動作を確認する

再操作で正常に戻り、その後まったく再発しないのであれば、一時的な検知だった可能性があります。
一方、繰り返し出るようであれば、部品側の不具合を疑う段階です。

修理費用について

161・162・16・164については、リンナイが修理料金の目安を公開していません。
そのため、この記事で具体的な金額を示すことは避けます。

ただし、費用の考え方として次の点は共通しています。

  • 訪問した結果、修理を行わなかった場合でも出張費や故障診断料が発生する
  • 高所や狭所など設置状況によって追加費用が生じることがある
  • 故障箇所が複数にわたる場合、金額は積み上がる
  • 凍結が原因で自然復旧した場合、そもそも修理対象にならないことがある

冬場に161が出たときは、すぐ修理を呼ばずに気温が上がるまで様子を見るほうが、無駄な出張費を避けられます。
実際の費用は業者や工事条件によって変わるため、見積もりで確認してください。

修理と交換の判断基準

判断の軸になるのは使用年数です。
給湯器は設計上の標準使用期間が10年に設定されており、部品の保有期間も製造終了からおおむね10年です。

使用年数基本的な考え方
5年未満まず凍結の有無を確認。機器側なら修理を優先
5〜8年修理が現実的。他に不調がないか点検を受ける
8〜10年熱交換器に及ぶ修理なら、交換と比較する
10年以上交換を軸に検討。流路の劣化は改善しにくい

熱交換器の内部にスケールがたまって流量が落ちている場合、部品交換以外に解決手段がありません。
使用年数が長い機器では、そのまま本体交換を検討したほうが現実的なこともあります。
交換時期の考え方については給湯器の寿命は何年?交換時期の目安と見逃されやすいサインで整理しています。

リモコンに「88」や「888」が併せて表示されている機器は、すでに使用年数10年相当に達しているという合図です。
その意味はリンナイ給湯器のエラー88・888の解除方法|故障ではない?表示の意味と正しい対処で解説しています。

凍結を防ぐためにできること

161については、冬季の備えで発生を減らせます。

  • 気温が氷点下になる予報の夜は、浴槽に水を張って循環させる凍結予防運転を活用する
  • 給湯器の電源プラグを抜かない(凍結予防運転が止まるため)
  • 屋外配管の保温材がめくれていないか、冬前に確認する
  • 長期間家を空けるときは、取扱説明書に従って水抜きをする
  • 蛇口から少量の水を出し続ける方法もあるが、水道代がかかる点は理解しておく

見落とされやすいのが、冬に給湯器の電源を抜いてしまうケースです。
節電のつもりでプラグを抜くと、凍結予防のための運転も止まります。
使わない期間があっても、冬季は電源を入れたままにしておくのが基本です。

なお、火がつかない、途中で火が消えるといった症状は別のコードで表示されます。
点火しない場合の111・11はリンナイ給湯器のエラー11・111とは?点火不良の原因と正しい対処法、燃焼の途中で火が消える12はリンナイ給湯器のエラー12|途中失火が起きたときの意味と対処で解説しています。

よくある質問

Q1. 寒い朝だけ161が出て、昼には使えます。故障ですか。

凍結の可能性が高い状態です。
リンナイも161の対処方法として、熱交換器が凍結などにより詰まっている可能性を挙げ、冬場など凍結の恐れがある場合は使用を控えるよう案内しています。
気温が上がって自然に解ければ、そのまま使えるようになることがあります。
ただし毎冬繰り返すようであれば、配管の保温に改善の余地があるため業者に相談してください。

Q2. 設定温度より熱いお湯が出て怖いのですが、使ってもいいですか。

設定より明らかに高い温度のお湯が出る状態では、使用を続けないでください。
やけどの危険があるだけでなく、機器の内部で想定外のことが起きているサインでもあります。
運転スイッチを切り、凍結の可能性がある時期であれば気温が上がるのを待ってください。
時期に関係なく繰り返すのであれば、温度を測る部品や流量の調整に問題がある可能性があります。

Q3. 162が出ました。浴槽のお湯は熱くなっていません。

おいだきの循環が十分でないと、局所的に高温になって検知されることがあります。
浴槽全体は温まっていなくても、機器の中を通る部分だけ温度が上がっている状態です。
まず浴槽の水位が循環アダプタを十分に隠しているか、フィルターが詰まっていないかを確認してください。
それでも改善しない場合は、点検を依頼する段階です。

Q4. エラーの数字を見る前に消えてしまいました。

リモコンからエラー履歴を確認できます。
給湯温度の「▲」を押しながら運転ボタンを押すと、最新のものから順に9つの履歴が表示されます。
浴室リモコンでも同じ操作で確認でき、元に戻すときも同じ手順です。
繰り返し出ている番号が分かれば、業者への説明もスムーズになります。

Q5. 修理を依頼するとき、何を伝えるとスムーズですか。

表示された数字(161・162・16・164の区別)、出た時間帯、外気温、症状の頻度の4点が役立ちます。
「氷点下の朝だけ」なのか「気温に関係なく毎回」なのかで、凍結か機器側かの見当がつきやすくなります。
エラー履歴を確認していれば、その内容も伝えてください。
本体側面や下部に記載された型式と製造年も控えておくと、部品の在庫確認が短時間で済みます。

まとめ

リンナイ給湯器のエラー161・162は、お湯の温度が高くなりすぎたことを検知して停止した状態を示すコードです。
温度が上がるエラーでありながら、161では凍結が原因になっていることがあります。

  • 161はメーカーが凍結の可能性を最初に挙げている
  • 凍結が疑われる状況では、使用を控えて気温が上がるのを待つ
  • 熱湯をかける、叩くといった対応は配管の損傷につながる
  • 162は循環量の不足でも起こる。水位とフィルターを確認する
  • リモコンからエラー履歴を9件まで呼び出せる

冬の朝に出た161は、機器の故障ではなく気温の問題かもしれません。
その見立てができるかどうかで、対応も費用もまったく変わってきます。

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この記事を書いた人

「暮らしの設備ガイド」は、給湯器・ストーブ・換気設備など、
家庭の安心と快適を支える“住まいの設備”に関する専門メディアです。

現在もガス業界で設備施工・保守に携わるYuta(ガス関連資格保有者)が監修し、一般家庭向けのガス機器・暖房設備・給湯器交換の実務経験をもとに、現場の知識に基づいた、正確で実用的な情報を発信しています。

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