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夜にエアコンをつける目安は何度?室温・湿度の基準と寝るときの使い方

夜の寝室でエアコンを使用し、室温28℃・湿度70%を目安にして眠る女性のイラスト
Yuta
記事監修者
現:ガス会社に勤める兼業WEBライター。所持資格はガス開栓作業に必要な高圧ガス販売主任者二種、ガス工事に必要な液化石油ガス設備士、灯油の取り扱いに必要な危険物乙四種、その他ガス関連資格多数と電気工事士などの資格も多数所持。

寝る前になると「今日はエアコンをつけたほうがいいのかな」「何度になったらつける目安なんだろう」と迷うことはありませんか。
つけっぱなしは電気代が気になる一方で、消したまま眠って夜中に汗だくで目が覚める、ということも起こりがちです。

結論から言うと、夜にエアコンをつけるかどうかは「室温28℃・湿度70%」を超えたら(超えそうなら)つけるのが、一つの分かりやすい目安です。
ここで重要なのは、エアコンの設定温度ではなく「実際の部屋の温度(室温)」で判断することです。

この記事では、夜にエアコンをつける温度・湿度の目安から、寝るときの設定温度、つけっぱなしの考え方、夜間の熱中症を防ぐ使い方までを整理して解説します。

目次

夜にエアコンをつける目安は「室温28℃・湿度70%」

寝苦しい夜に、ベッドでエアコンをつけようか悩んでいる男性のイメージイラスト

環境省は、熱中症予防の観点から、夏の室内は室温28℃を超えないよう冷房を使うことを目安として示しています。
また、室温28℃を超え、湿度が70%を超えると熱中症のリスクが高まるとされています。

つまり、夜にエアコンをつけるかどうかは、次のように考えると判断しやすくなります。

室温・湿度の状態判断の目安
室温28℃未満・湿度60%前後扇風機や窓開けで様子を見てもよい
室温28℃前後・湿度70%前後エアコン(冷房・除湿)をつける目安
室温29℃以上・湿度70%超熱中症リスクが高い。迷わずつける

📎 出典:熱中症を防ぐためには(環境省 熱中症予防情報サイト)

ただし、これはあくまで一般的な目安です。
体調・年齢・住まいの造りによって快適に感じる温度は変わるため、「暑い・寝苦しい」と感じたら我慢せずつけて構いません。

なぜ「設定温度」ではなく「室温」で判断するのか

「28℃」という数字はよく耳にしますが、これはエアコンの設定温度ではなく、室温の目安です。

環境省も、夏季の室温の目安として28℃を推奨しているのであって、設定温度を28℃にすればよいという意味ではないと説明しています。

📎 出典:エアコンの使い方について(環境省 家庭部門のCO2排出実態統計調査)

設定温度を28℃にしても、次のような条件では室温が28℃まで下がらないことがあります。

  • 部屋の広さに対してエアコンの能力が足りていない
  • 西日が強く入る、日中に壁や天井が蓄熱している
  • 気密性・断熱性が低く、外の熱が入り込みやすい
  • 家族の人数が多く、体温や家電の発熱がこもっている

とくにコンクリート造・鉄骨造の建物は日中に蓄熱し、夜になっても室温が下がりにくい傾向があります。
「設定温度は28℃にしているのに暑い」という場合は、室温そのものが下がっていない可能性が高いため、設定温度を1〜2℃下げて室温を確認してみてください。

判断を正確にするには、体感だけに頼らず温湿度計で室温と湿度の両方を確認するのがおすすめです。
エアコンのリモコン表示は設置場所や機種によって実際の室温とずれることがあるため、寝室に一つ置いておくと判断に迷いません。

寝るときのエアコンは何度に設定する?

「つける目安」が分かったら、次は寝るときに何度で運転するかです。

各メーカーや専門家が示す就寝時の目安は、おおむね室温26〜28℃・湿度50〜60%です。
三菱電機は、就寝時のねむり運転の温度として26〜28℃を挙げ、就寝の1時間ほど前から冷房で部屋を冷やしておく方法を紹介しています。

📎 出典:「夜間熱中症」に注意!夏のエアコン使用時の快眠環境づくり(三菱電機 霧ヶ峰)

就寝前に部屋を冷やしておく

締め切った寝室は、夜でも室温が30℃前後になっていることが少なくありません。
寝る直前にスイッチを入れても、眠りにつくまで部屋が暑いままになりがちです。

就寝の30分〜1時間前からエアコンを運転し、あらかじめ室温を下げておくと、スムーズに眠りに入れます。
先に部屋を冷やしておくことで、後から一気に冷やすよりも消費電力を抑えやすいという利点もあります。

朝までつけっぱなしが基本

夏の熱帯夜は、エアコンを切ると室温がすぐに上がり始めます。
そのため、寝苦しい夜は朝までつけっぱなしにするのが基本と考えて問題ありません。

冷えすぎが気になる場合は、設定温度を高め(27〜28℃前後)にしたうえで、タオルケットや薄手の布団で体温を調整すると、冷えと暑さのバランスを取りやすくなります。

風を直接当てない・おやすみモードを活用

冷風が体に直接当たり続けると、体が冷えすぎてだるさや体調不良の原因になります。
風向きは上向きや水平にして、体に直接当たらないよう調整しましょう。

多くの機種には「おやすみモード」「ねむり運転」などの機能があり、就寝後にゆるやかに温度を調整してくれます。
設定方法や動作はメーカーによって異なるため、詳しくは取扱説明書を確認してください。

つけっぱなしとタイマー、どちらがいい?

夜にエアコンをつけた寝室で、涼しく快適に眠っている男性のイラスト

「電気代がもったいないからタイマーで数時間後に切る」という使い方をしている方も多いのではないでしょうか。
しかし夏の熱帯夜では、タイマーで切れた後に室温が急上昇し、明け方に暑さで目が覚めたり、知らないうちに熱中症のリスクが高まったりすることがあります。

省エネの面でも、エアコンは室温を一定に保つより、暑くなった部屋を一気に冷やすときに最も電力を使います。
そのため、こまめにオン・オフを繰り返すより、一定温度で連続運転したほうが結果的に効率がよい場合が多いとされています。

  • 気温が下がる涼しい夜 → タイマーや設定温度高めでも対応しやすい
  • 外気温が下がらない熱帯夜 → 朝までつけっぱなしが安心

迷ったときは「涼しくなる夜はタイマー、下がらない夜はつけっぱなし」と使い分けると判断しやすくなります。

夜間の熱中症に注意

夜は日差しがないぶん油断しがちですが、熱中症の危険は夜間もなくなりません

睡眠中は自分で「暑い」「喉が渇いた」と気づいて対処することができず、寝ている間にも汗として水分が失われ続けます。
そのため、夜間の熱中症は気づかないうちに進行し、重症化しやすいのが特徴です。

とくに高齢者は、暑さを感じる感覚が低下して暑さに気づきにくく、エアコンの使用をためらう傾向があるといわれています。
「もったいない」「体に悪い」と我慢せず、暑い夜は就寝中もエアコンを使い、室温28℃以下・湿度70%未満を保つことが大切です。

📎 出典:熱中症を防ぐためには(環境省 熱中症予防情報サイト)

就寝前と起床後の水分補給も忘れずに行い、枕元に飲み物を置いておくと安心です。

電気代を抑えながら夜を快適にするコツ

つけっぱなしをためらう最大の理由は電気代ですが、いくつかの工夫で無理なく抑えられます。

環境省によると、冷房の設定温度を1℃上げると、消費電力を約13%削減できるとされています。
体調を崩さない範囲で設定温度を見直すだけでも、電気代の節約につながります。

📎 出典:エアコンの使い方について(環境省 家庭部門のCO2排出実態統計調査)

具体的な目安として、消費者庁は、外気温31℃のときに冷房の設定温度を27℃から28℃へ1℃上げた場合(1日9時間使用)、年間で約940円の節約になると示しています。

📎 出典:室内温度を見直す(消費者庁)

そのほか、夜の使い方で意識したいポイントは次のとおりです。

  • フィルターを2週間〜月1回を目安に掃除する(目詰まりは冷房効率を下げ、電気代を増やす)
  • サーキュレーターや扇風機を併用し、冷たい空気を部屋全体に循環させる
  • 室外機の周りに物を置かず、放熱スペースを確保する
  • 日中に遮光カーテンで日差しを遮り、寝室に熱をためない

冷たい空気は床付近にたまりやすいため、サーキュレーターで空気を混ぜると、設定温度を上げても体感の涼しさを保ちやすくなります。

まとめ

夜にエアコンをつける目安と、寝るときの使い方のポイントを整理します。

  • つける目安は「室温28℃・湿度70%」を超えたら。設定温度ではなく室温で判断する
  • 設定温度を28℃にしても室温が下がらないことがあるため、温湿度計での確認が確実
  • 就寝時の目安は室温26〜28℃・湿度50〜60%。就寝30分〜1時間前から部屋を冷やしておく
  • 熱帯夜は朝までつけっぱなしが基本。風は体に直接当てず、おやすみモードを活用する
  • 夜間の熱中症は気づきにくく重症化しやすい。高齢者はとくに我慢せずエアコンを使う

「暑いのに我慢する」ことが一番のリスクです。
室温と湿度を目安に、その日の暑さに合わせて上手にエアコンを使い、安全で快適な夜を過ごしてください。

よくある質問(FAQ)

Q1. 夜、室温が何度になったらエアコンをつければいいですか?
一つの目安は室温28℃です。環境省は熱中症予防の観点から、室温が28℃を超えないよう冷房を使うことをすすめており、室温28℃・湿度70%を超えると熱中症のリスクが高まるとされています。設定温度ではなく実際の室温で判断し、湿度が高い日は28℃未満でも早めにつけると安心です。体調や住まいの造りで快適な温度は変わるため、寝苦しさを感じたら我慢せずつけてください。

Q2. 寝るときのエアコンは何度に設定するのがよいですか?
就寝時の目安は室温26〜28℃、湿度50〜60%程度です。設定温度を27〜28℃前後にして、タオルケットや薄手の布団で体温を調整すると冷えすぎを防げます。冷風が体に直接当たらないよう風向きを上向きにし、機種に「おやすみモード」があれば活用しましょう。就寝の30分〜1時間前から運転して部屋を先に冷やしておくと、スムーズに眠りに入れます。

Q3. エアコンは朝までつけっぱなしと、タイマーで切るのはどちらがいいですか?
外気温が下がらない熱帯夜は、朝までつけっぱなしが基本です。タイマーで切れた後に室温が急上昇し、明け方に暑さで目が覚めたり熱中症リスクが高まったりするためです。エアコンは室温を一定に保つより暑い部屋を一気に冷やすときに電力を多く使うため、連続運転のほうが効率的な場合も多いとされています。涼しくなる夜はタイマーでも対応しやすく、暑さで使い分けるのがおすすめです。

Q4. 設定温度を28℃にしているのに部屋が暑いのはなぜですか?
「28℃」は室温の目安であって、設定温度を28℃にすれば室温が28℃になるとは限らないためです。部屋の広さにエアコンの能力が合っていない、西日や日中の蓄熱、気密・断熱性の低さ、人数の多さなどがあると、室温は下がりにくくなります。とくにコンクリート造は夜も室温が下がりにくい傾向があります。暑いと感じたら設定温度を1〜2℃下げ、温湿度計で室温を確認してみてください。

Q5. 夜にエアコンをつけっぱなしにすると電気代が心配です。
冷房の設定温度を1℃上げると消費電力を約13%削減できるとされており、体調を崩さない範囲で設定温度を見直すだけでも節約になります。消費者庁は、外気温31℃時に設定温度を27℃から28℃へ上げると(1日9時間)年間約940円の節約になると示しています。フィルター掃除やサーキュレーターの併用、室外機周りの整理も効果的です。暑さを我慢して熱中症になるリスクを考えれば、適切な温度でのつけっぱなしは理にかなった使い方です。

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この記事を書いた人

「暮らしの設備ガイド」は、給湯器・ストーブ・換気設備など、
家庭の安心と快適を支える“住まいの設備”に関する専門メディアです。

現在もガス業界で設備施工・保守に携わるYuta(ガス関連資格保有者)が監修し、一般家庭向けのガス機器・暖房設備・給湯器交換の実務経験をもとに、現場の知識に基づいた、正確で実用的な情報を発信しています。

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