「冷房をつけたら、リモコンにA6と表示されて風が出てこない」
「送風が急に止まって、A6が点滅している」
そんな状況で、故障や買い替えを心配していませんか。
結論からお伝えすると、ダイキンのエアコンで表示されるA6は、室内機のファンモーター(風を送るための部品)に異常があると判断されたときのサインです。
そして多くの場合、A6は利用者自身で解決できるものではなく、専門業者による点検・修理が必要になります。
とはいえ、A6が出たからといって、その場ですぐに「壊れた・買い替え」と決めつける必要はありません。
まずは表示の意味を正しく理解し、自分で確認できる範囲と、業者に任せるべき範囲を分けて考えることが、無駄な出費や不安を減らすことにつながります。
この記事では、ダイキンの家庭用エアコン(ルームエアコン)を中心に、A6の意味・考えられる原因・安全確認・自分でできること・業者依頼の判断基準を、公式情報をもとに整理します。
A6とは?ファンモーターの異常を示すコード

ダイキンの公式「エラーコード検索」によると、A6はファンモーターの不具合により運転を停止している状態を示すコードです。
不具合の箇所によっては、運転を継続する場合もあるとされています。
ファンモーターは、エアコン内部で羽根(ファン)を回して風を送り出す、いわば「送風の心臓部」にあたる部品です。
ここに異常が起きると、設定した温度の空気をつくれても部屋に届けられないため、エアコンは安全のために運転を止め、A6を表示します。
公式には、まずリモコンの[運転/停止]ボタンを押して運転ランプを消してから、再度運転するという手順が案内されています。
それで正常に動けば一時的な症状として使い続けられますが、改善しない場合は販売店またはメーカーへの点検・修理依頼がすすめられています。
なお、A6はルームエアコンだけでなく、店舗・オフィス用などの業務用エアコンでも使われるコードです。
どの機器でも「ファンまわりの異常で止まっている」という基本の意味は共通していますが、機種や設置環境によって確認内容が異なるため、業務用の場合は特に自己判断での分解を避けてください。
A6で考えられる主な原因

A6の背景にある不具合は、大きく分けて次のようなものが考えられます。
| 想定される箇所 | 内容 |
|---|---|
| ファンモーター本体 | 経年劣化やコイルの断線など、モーター自体の故障 |
| ファンへの異物 | ホコリのかたまり・葉・虫などがファンに絡まり、回転が妨げられている |
| 配線・コネクタ | ファンモーターのハーネス(配線)やコネクタ接続部の接触不良 |
| プリント基板 | モーターを制御する基板の不具合(雷・ノイズなどの外的要因を含む) |
このうち、利用者が自分で確認できるのは「ファンへの異物」がある程度までです。
配線・コネクタ・基板・モーター本体の不具合は、内部を開けての点検が必要になるため、専門業者の領域になります。
見落とされがちなのが、モーター異常と基板の関係です。
ファンモーターの不具合がきっかけで制御基板にも負担がかかり、両方の交換が必要になるケースもあります。
A6が出たまま無理に運転を繰り返すと、被害が広がる可能性がある点は覚えておきましょう。
まず確認したい安全上のポイント
自分で確認する前に、次のような症状がないかをチェックしてください。
ひとつでも当てはまる場合は、無理に運転を続けず、電源を切って業者に相談するのが安全です。
- 焦げくさいにおいや、煙が出ている
- 「ジー」「ガリガリ」など、いつもと違う異音がする
- 運転するとブレーカーが落ちる
- 水漏れがある、または運転停止をくり返す
とくにブレーカーが落ちる場合、ダイキン公式はすぐにブレーカーを入れ直さず、絶縁点検を行うよう注意喚起しています。
点検せずに再投入すると、機器が損傷するおそれがあるためです。
自分で試せる範囲の対処
上記のような危険なサインがない場合に限り、次の2つは自分で試せます。
1. 電源をリセットする
A6が一時的な検知だった場合は、電源のリセットで解消することがあります。
- リモコンで運転を停止する
- エアコンの電源プラグを抜く、または該当するブレーカーを落とす
- 1分ほど待ってから電源を戻す
- 再度運転して、A6が消えるか確認する
複数のブレーカーがある場合は、他の機器を止めてしまわないよう、対象のブレーカーが分かるときだけ操作してください。
分からない場合は無理をせず、コンセントからのリセットにとどめるほうが安全です。
2. 見える範囲で異物を確認する
フィルターやその周辺に、大きなホコリのかたまりや異物がないかを、手が届く「見える範囲」だけ確認します。
フィルターの目詰まりがひどい場合は、取扱説明書に沿って清掃してください。
ただし、本体カバーを外してファンやモーターを分解する・手で強く回すといった作業は行わないでください。
感電や部品破損の危険があり、メーカー保証の対象外になる可能性もあります。
異物の除去でも、内部に手を入れる必要がある場合は業者に任せましょう。
リセットと目視確認をしてもA6が再び表示される場合は、内部の不具合と考えられるため、次に説明する判断基準を参考にしてください。
業者に依頼すべきか?判断の目安

A6は、次のいずれかに当てはまれば、修理を前提に動くのが安全です。
| 状況 | 判断 |
|---|---|
| リセット後もすぐにA6が再表示される | 内部不具合の可能性。点検依頼を検討 |
| 異音・異臭・煙・水漏れをともなう | 使用を中止し、すぐに業者へ相談 |
| ファンが回っていない/風が出ない | モーター本体の故障が疑われる。点検依頼 |
| 見える範囲に異物はないのに止まる | 配線・基板側の可能性。業者の領域 |
自分でできる対処は電源リセットと目視確認までで、それを超える部分は分解が必要になります。
「掃除やリセットをしても改善しない」場合は、自力での対応は難しいサインと考えてよいでしょう。
依頼先は、購入した販売店か、ダイキンのコンタクトセンターが基本です。
問い合わせの際は、エラーコード(A6)・症状・機種の型番・使用年数を伝えると、対応がスムーズになります。
修理か買い替えか、迷ったときの考え方
ファンモーターや基板の交換になると、部品代と技術料がかかります。
費用は機種・部品・作業内容によって幅があるため、まずはメーカーや販売店に見積もりを依頼し、正確な金額を確認するのが確実です。
判断の入り口として、次の2点を目安にすると整理しやすくなります。
- 保証期間内かどうか:保証が残っていれば、まず保証での修理を確認する
- 使用年数:エアコンの設計上の標準使用期間はおおむね10年程度が一つの目安とされ、10年前後を過ぎた機種は、修理してもほかの部品が続けて劣化する可能性がある
前述のとおり、ファンモーターの不具合は基板の交換もともなうことがあり、その場合は修理費がふくらみやすくなります。
使用年数が長く、修理費が本体価格に近づくようであれば、買い替えも選択肢に入れて総合的に判断するとよいでしょう。
よくある質問(FAQ)
Q1. A6は自分で直せますか?
基本的に、A6の根本原因はファンモーターや基板など内部部品の不具合で、利用者が自分で直せるものではありません。試せるのは電源リセットと、見える範囲での異物確認までです。それで改善しない場合は、分解が必要な領域のため、販売店やメーカーへの点検・修理依頼を検討してください。
Q2. 電源リセットでA6が消えました。そのまま使って大丈夫ですか?
一時的な検知だった可能性はありますが、再びA6が出る場合は根本原因が残っていると考えたほうが安全です。しばらく使って再発するようなら、点検を受けることをおすすめします。異音や異臭をともなう場合は、消えても使用を控えてください。
Q3. A6が出たまま使い続けても問題ありませんか?
おすすめできません。ファンモーターの不具合をきっかけに制御基板にも負担がかかり、被害が広がるケースがあるためです。運転が止まる・異音がするといった状態で無理に運転を続けず、早めに原因を確認しましょう。
Q4. フィルター掃除でA6は直りますか?
フィルターの極端な目詰まりが送風に影響していた場合は、清掃で改善する可能性もゼロではありません。ただしA6の主因はモーターや基板側にあることが多く、掃除だけで直らないケースが大半です。清掃後も再表示されるなら、内部の不具合を疑ってください。
Q5. 修理と買い替えはどちらがよいですか?
まずは保証期間内かどうかと、使用年数を確認しましょう。標準使用期間の目安である10年前後を過ぎ、修理費が本体価格に近づくようであれば、買い替えも選択肢になります。正確な費用はメーカー・販売店の見積もりで確認したうえで判断するのが確実です。
まとめ|A6は「送風の異常」を知らせるサイン
ダイキンのエアコンで表示されるA6は、室内機のファンモーターの不具合により、安全のために運転が止まっている状態を示すコードです。
考えられる原因はモーター本体・異物・配線・基板とさまざまで、自分で確認できるのは電源リセットと見える範囲の異物チェックまでです。
大切なのは、A6を「そのうち直るエラー」として放置しないことです。
異音・異臭・ブレーカー落ちなどの危険なサインがあるときは使用を中止し、リセットや掃除で改善しないときは、無理せず販売店やメーカーへ点検を依頼しましょう。
「自分で確認できる範囲」と「業者に任せる範囲」を切り分けて考えれば、A6が出ても落ち着いて次の一歩を選べるはずです。

