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長府 暖房ボイラーのエラー703・AC・ECとは?|E-CON回路と機種設定

長府の暖房ボイラーのエラー703・AC・ECと、E-CON回路・機種設定を示す文字のみのサムネイル。
Yuta
記事監修者
現:ガス会社に勤める兼業WEBライター。所持資格はガス開栓作業に必要な高圧ガス販売主任者二種、ガス工事に必要な液化石油ガス設備士、灯油の取り扱いに必要な危険物乙四種、その他ガス関連資格多数と電気工事士などの資格も多数所持。

暖房が止まり、リモコンに703やAC、ECが表示されている。
このグループは同じ制御系の表示に見えますが、703・ACと、ECの一部は性質がまったく異なります。
703とACには運転スイッチによる解除方法が案内されている一方、ECのうち統合基板の機種設定に関する内容には解除方法が示されておらず、点検・修理の依頼が前提とされています。
この記事では、それぞれのコードが示している状態、ECが機種によって別の内容になる点、機種設定が設定外になる場面、そして依頼の判断基準までを解説します。

目次

3つのコードが示しているもの

スクロールできます
表示内容解除の方法
703E-CON回路異常による運転停止リモコンの運転スイッチを「切」→「入」。リモコンのない機種は温水ルームヒータ側の運転スイッチ
ACE-CON回路異常による運転停止同上(機種によっては熱源機本体の電源コンセントを5秒以上抜いて差し直す方法も案内されています)
EC統合基板の機種設定切替スイッチが設定外による運転停止解除方法は示されておらず、点検・修理を依頼

703とACは内容が共通しており、表示形式が機種やリモコンの世代によって分かれているだけです。
なお、同じ長府製でも石油給湯器ではコードの割り当てが異なるため、お湯まわりで表示が出た場合は長府製 石油給湯器のエラーコード一覧|原因と自分でできる対処法を解説を確認してください。

📎 出典:長府製作所 製品エラーコード

E-CON回路異常(703・AC)について

E-CONは機器内部の制御に関わる回路の名称で、公式の案内では「E-CON回路異常」とだけ示されています。
具体的にどの部位が対象になるかは公表されておらず、所有者が症状から内容を推し量ることは難しい表示です。

分かっているのは、次の点です。

  • 運転を止める種類の表示である
  • リモコンの運転スイッチによる解除が案内されている
  • 復帰しない場合や再発する場合は点検・修理を依頼するよう示されている

つまり、まずは解除を試して復帰するかどうかを確認し、それでも変わらなければ点検に切り替える、という流れになります。
内容が分からないまま操作を繰り返すより、2回程度で見切りをつけるほうが現実的です。

解除(リセット)の手順

  1. 機器の周囲に油のにおいや焦げたにおいがないことを確認する
  2. リモコンの運転スイッチを「切」にする
  3. 数秒おいて再び「入」にする
  4. リモコンのない機種は、温水ルームヒータ側の運転スイッチ、または熱源機本体の電源コンセントを5秒以上抜いて差し直す

機器のまわりに油のにおいがする、煙が出ている、焦げたにおいがするといった場合は、解除操作を行わず、運転を止めたまま販売店やメーカー窓口へ連絡してください。

ECは機種によって内容が変わる

ECは、対象機種によって示す内容がまったく異なるコードです。

スクロールできます
対象機種ECの内容対応
DB-641・642(Y)、DBF-643〜645(Y)・670(Y)気化器ヒータが許容通電時間内に規定温度へ到達しない運転停止運転スイッチによる解除が案内されている
上記以外統合基板の機種設定切替スイッチが設定外による運転停止解除方法は示されず、点検・修理を依頼

まず本体の銘板で型番を確認することが、判断を誤らないための出発点です。
気化器ヒータ側であれば冷えてから解除を試す余地がありますが、機種設定に関する内容であれば操作しても状況は変わりません。
型番は写真に撮っておくと、点検を依頼するときにもそのまま使えます。

機種設定が「設定外」になる場面

統合基板には、どの機種として動作するかを決める設定の切り替えが備わっています。
この設定が対応していない状態になると、機器は正しく制御できないため運転を止めます。

考えられるのは次のような場面です。

場面内容
基板を交換した直後交換した基板の設定が機種に合っていない
部品交換や修理の直後作業中に設定が変わった、戻されていない
機器の設置・入れ替え直後施工時の設定が完了していない
中古品や譲り受けた機器の設置前の設置状態のまま持ち込まれた

共通しているのは、何らかの作業のあとに表示されるケースが多いという点です。
「昨日まで普通に使えていたのに、修理の翌日から動かない」という状況であれば、この可能性を考える価値があります。
経年劣化とは性質が異なり、部品が壊れているとは限りません。

設定に関する内容であれば、対応は比較的単純

機種設定が設定外という状態は、部品の故障ではなく設定の問題です。
そのため、正しい設定に直すことで解決する可能性があります。

ただし、この設定は所有者が触る前提の部分ではありません。
基板上の切り替えを操作するには機器の分解が必要で、誤った設定にすれば別の不具合を招きます。
自分で設定を変更しようとせず、施工した業者やメーカーに状況を伝えて対応を依頼してください。
特に修理や部品交換の直後であれば、その作業を行った業者に連絡するのが筋道として自然です。

業者に依頼する判断基準

状況判断
703・ACが解除操作で復帰し、その後再発しない経過を見ながら使用可
703・ACが解除操作を2回試しても消えない点検を依頼
703・ACが繰り返し出る点検を依頼
ECが表示され、対象機種に該当しない機種設定の可能性。点検を依頼
ECが修理や部品交換の直後から出ている作業を行った業者に連絡
ECが表示され、対象機種に該当する気化器ヒータ側として冷えてから解除を試す
油のにおい、煙、焦げたにおいがある運転を止めて速やかに連絡

なお、同じ長府グループのサンポットブランドの石油暖房機にも基板に関する表示があり、表示体系はサンポット(現:長府)ストーブ エラーコード一覧|表示の意味と使用可否の判断基準で解説しています。

依頼するときに伝えたいこと

このグループは内容が分かりにくいぶん、状況の説明が診断を左右します。

  • 表示されたコード(703・AC・ECのどれか)
  • 本体の銘板に記載された型番
  • いつから表示されるようになったか
  • その直前に、修理や部品交換、設置工事などを行っていないか
  • 解除操作を試したかどうか、その結果

特に直前の作業の有無は、機種設定に関する内容かどうかを見極める大きな手がかりになります。
作業を依頼した業者の名前や日付が分かれば、あわせて伝えておくとスムーズです。

修理と費用の考え方

対応の内容によって、費用の幅は大きく変わります。

原因対応
機種設定が合っていない設定の直し
基板そのものの不具合基板の交換
E-CON回路に関わる部品の不具合該当部位の修理または交換

設定の問題であれば作業のみで済む可能性がありますが、基板の交換となれば部品代が大きくなります。
設置から10年前後が経過している場合は、修理費用と機器交換の費用を比較して検討する時期といえます。
費用は機種、部品の在庫状況、設置条件、地域によって変わるため、作業前に見積もりで確認してください。

点検までの間の暖房について

これらの表示が出ている間、その機器は運転できません。
暖房シーズン中は訪問や部品の手配までに日数がかかることもあるため、設置工事の不要な暖房器具を一時的に併用する家庭もあります。
使用する場合は、換気を欠かさないこと、可燃物を近づけないことなど、その器具の注意事項に従ってください。
古い機器を出して使うときは状態の確認も必要で、判断の目安は石油ファンヒーターの寿命は何年?正しい買い替えタイミングはいつ?にまとめています。

よくある質問

Q1. E-CON回路とは何ですか。

機器内部の制御に関わる回路の名称で、公式の案内では「E-CON回路異常」とだけ示されています。
具体的にどの部位を指すかは公表されていないため、所有者が内容を推し量ることは難しい表示です。
できるのは、案内されている解除操作を試して復帰するかを確認するところまでになります。
復帰しない場合や繰り返す場合は、点検で確認してもらってください。

Q2. 703とACは違うエラーですか。

どちらもE-CON回路異常による運転停止で、内容は共通しています。
表示形式が異なるのは、機種やリモコンの世代の違いによるものです。
ただし解除方法には差があり、ACではリモコンのない機種向けに、熱源機本体の電源コンセントを5秒以上抜いて差し直す方法も案内されています。
自分の機種の手順を取扱説明書で確認してください。

Q3. ECが出ましたが、気化器の異常だという情報も見かけます。

ECは機種によって内容が変わるコードです。
DB-641・642(Y)やDBF-643〜645(Y)・670(Y)では気化器ヒータに関する運転停止、それ以外では統合基板の機種設定切替スイッチが設定外であることを示します。
前者は運転スイッチによる解除が案内されていますが、後者は解除方法が示されていません。
本体の銘板で型番を確認し、どちらに該当するかを見極めてください。

Q4. 機種設定は自分で変えられますか。

基板上の設定に触れるには機器の分解が必要で、所有者が行う前提の部分ではありません。
誤った設定にすれば、機器が正しく制御できず別の不具合を招くおそれがあります。
また、設定を変えたことで安全に関わる制御が想定どおりに働かなくなる可能性も考えられます。
自己判断で操作せず、施工業者やメーカーに依頼してください。

Q5. 修理の翌日から表示されるようになりました。

作業のあとに機種設定が合っていない状態になっている可能性があります。
この場合、部品が故障しているわけではなく、設定を直すことで解決することがあります。
まずは、その修理や部品交換を行った業者に連絡し、作業内容と現在の表示を伝えてください。
いつ何の作業をしたかが分かると、原因の特定が早く進みます。

まとめ

長府の暖房ボイラーに表示される703とACはE-CON回路異常による運転停止で、リモコンの運転スイッチによる解除が案内されています。
一方のECは機種によって内容が変わり、対象機種であれば気化器ヒータ、それ以外では統合基板の機種設定切替スイッチが設定外であることを示します。
後者には解除方法が示されておらず、操作しても状況は変わらないため点検の依頼が前提です。
機種設定に関する内容は、修理や部品交換、設置工事の直後に表示されることが多く、部品の故障とは限りません。
まず本体の銘板で型番を確認し、直前の作業の有無とあわせて伝えることが、早い解決につながります。

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この記事を書いた人

「暮らしの設備ガイド」は、給湯器・ストーブ・換気設備など、
家庭の安心と快適を支える“住まいの設備”に関する専門メディアです。

現在もガス業界で設備施工・保守に携わるYuta(ガス関連資格保有者)が監修し、一般家庭向けのガス機器・暖房設備・給湯器交換の実務経験をもとに、現場の知識に基づいた、正確で実用的な情報を発信しています。

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