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長府 暖房ボイラーのエラーE40・P4とは?|アース線断線と絶縁不良

画像サイズ:600×353px alt属性:長府の暖房ボイラーのエラーE40・P4と、アース線断線・絶縁不良を示す文字のみのサムネイル。
Yuta
記事監修者
現:ガス会社に勤める兼業WEBライター。所持資格はガス開栓作業に必要な高圧ガス販売主任者二種、ガス工事に必要な液化石油ガス設備士、灯油の取り扱いに必要な危険物乙四種、その他ガス関連資格多数と電気工事士などの資格も多数所持。

暖房が止まり、リモコンにE40やP4が表示されている。
運転スイッチを入れ直せば消えることもあり、そのまま使ってしまいたくなる表示です。
ただしこの2つは、電気の安全に直接関わる部分の異常を知らせているという点で他のコードと性質が異なります。
解除できることと、そのまま使い続けてよいことは別の話になります。
この記事では、E40とP4が示している状態、アース線と絶縁が果たしている役割、噛み込みが起こる場面、そして点検を依頼する判断基準までを解説します。

目次

E40・P4が示しているもの

スクロールできます
表示内容解除の方法
E40制御基板アース線の断線(接触不良)による運転停止リモコンの運転スイッチを「切」→「入」
P4機器内の基板リード線・配線の絶縁不良(噛み込み等)による運転停止リモコンの運転スイッチを「切」→「入」。リモコンのない機種は温水ルームヒータ側の運転スイッチ、または熱源機本体の電源コンセントを5秒以上抜いて差し直す

いずれも、復帰しない場合や再発する場合は点検・修理を依頼するよう案内されています。
なお、同じ長府製でも石油給湯器ではコードの割り当てが異なるため、お湯まわりで表示が出た場合は長府製 石油給湯器のエラーコード一覧|原因と自分でできる対処法を解説を確認してください。

📎 出典:長府製作所 製品エラーコード

アース線は何のためにあるのか

アース線は、機器と電気的に安定した大地をつなぐ配線です。
故障や劣化によって機器から電気が漏れ出た場合に、その電流を地面へ逃がす役割を担っています。
パナソニックの解説でも、アース線には漏電が生じた際に感電や火災などの事故を防ぐ役割があると説明されています。

つまりアース線は、普段の運転に使われている配線ではありません。
何かが起きたときにだけ働く、安全のための備えです。
そのため、断線していても暖房は動いてしまいます。
機器が検知して運転を止めるのは、その備えがない状態で使わせないためと考えられます。

📎 出典:パナソニック アース線とは?必要性や取り付け方

P4の「絶縁不良(噛み込み等)」とは

電気を通す配線は、被覆によって周囲から絶縁されています。
この絶縁が損なわれると、本来流れるべきでない場所へ電気が流れるおそれがあります。

P4の説明にある「噛み込み」は、組み立てや修理の際に配線を部品の間に挟んでしまう状態を指します。
挟まれた部分は被覆が押しつぶされ、時間とともに損傷が進みます。

要因内容
噛み込み分解・組み立ての際に配線を挟んだ
被覆の劣化経年や熱の影響で傷んだ
振動による擦れ運転中の振動で配線が部品にこすれた
水分や結露湿気が絶縁に影響した
動物によるかじり屋外や床下の配線が損傷した

修理や部品交換の直後から出るようになった場合は、作業時の噛み込みを疑う価値があります。
その場合は、作業を行った業者に連絡するのが筋道として自然です。

解除できても使い続けないほうがよい理由

E40もP4も、リモコンの運転スイッチで解除できると案内されています。
しかし、解除して表示が消えても、アース線がつながったわけでも、傷んだ被覆が直ったわけでもありません。

  • アース線が断線していれば、漏電時に電流を逃がす経路がない
  • 絶縁が損なわれていれば、意図しない場所へ電気が流れるおそれがある
  • どちらも感電や火災につながる可能性がある

暖房が動いてしまうぶん、後回しにされやすい表示です。
ただしこの2つは「動くから大丈夫」がそのまま当てはまらない種類の異常だと考えてください。

機器に触れたときにピリッとする、漏電ブレーカーが落ちる、機器のまわりが濡れている、焦げたにおいがするといった場合は、機器に触れず、分電盤のブレーカーを切ったうえで販売店やメーカー窓口へ連絡してください。

濡れた手で機器や配線に触れることは避けてください。

家庭で確認できること

内部の配線やアース線の状態は、分解しなければ分かりません。
所有者が確認できるのは次の範囲です。

  • 分電盤の漏電ブレーカーが落ちていないか
  • 電源プラグやコード、屋外の配線に目に見える損傷がないか
  • 機器のまわりが濡れていないか、雨や雪が吹き込んでいないか
  • 直前に修理や部品交換、設置工事を行っていないか

アース線の接続部を自分で締め直したり、外して確認したりすることは避けてください。
機器内部の作業となるうえ、通電した状態では感電の危険があります。
アース線に関わる工事には資格が必要な場合もあります。

修理や工事の直後に出た場合

E40もP4も、作業後に表示されることがあります。

表示作業との関係
E40組み立て時にアース線が確実に接続されていない、端子が緩んでいる
P4組み立て時に配線を挟み込んだ、被覆を傷つけた

いずれも部品の故障ではなく、作業の結果として生じた状態です。
この場合、部品交換ではなく接続や配線の直しで解決する可能性があります。
いつ、どの業者に、どんな作業を依頼したかを伝えることが、原因の特定を早めます。

業者に依頼する判断基準

状況判断
E40・P4が表示された解除できても点検を依頼
解除しても繰り返し出る早めに点検を依頼
修理や部品交換の直後から出ている作業を行った業者に連絡
漏電ブレーカーが落ちる使用を中止して連絡
機器に触れてピリッとする触れずにブレーカーを切って連絡
機器のまわりが濡れている使用を中止して連絡
焦げたにおいがする使用を中止して連絡

このグループは、他の表示のように「解除できたなら様子を見る」という判断が取りにくい種類です。
運転できる状態であっても、暖房シーズンのうちに点検を受けておくことをおすすめします。
なお、同じ長府グループのサンポットブランドの石油暖房機にも電気系統に関する表示があり、表示体系はサンポット(現:長府)ストーブ エラーコード一覧|表示の意味と使用可否の判断基準で解説しています。

修理の内容と費用の考え方

原因によって、対応の範囲は変わります。

原因対応
アース線の接続の緩み接続の直し
アース線の断線配線の補修または交換
配線の噛み込み配線の位置直し、必要に応じて交換
被覆の劣化該当する配線の交換
基板側の不具合基板の交換

接続の直しで済むこともあれば、配線一式の交換になることもあります。
設置から10年前後が経過している場合は、他の配線も同じ環境で使われてきているため、まとめて確認してもらうと安心です。
費用は機種、部品の在庫状況、設置条件、地域によって変わるため、作業前に見積もりで確認してください。

点検までの間の暖房について

これらの表示が出ている機器は、点検を受けるまで使用を控えるのが安全です。
暖房シーズン中は訪問までに日数がかかることもあるため、設置工事の不要な暖房器具を一時的に併用する家庭もあります。
使用する場合は、換気を欠かさないこと、可燃物を近づけないことなど、その器具の注意事項に従ってください。
古い機器を出して使うときは状態の確認も必要で、判断の目安は石油ファンヒーターの寿命は何年?正しい買い替えタイミングはいつ?にまとめています。

よくある質問

Q1. 解除したら消えました。そのまま使ってよいですか。

表示が消えても、アース線の断線や配線の絶縁不良が直ったわけではありません。
アース線は漏電が起きたときにだけ働く安全のための備えで、断線していても暖房そのものは動いてしまいます。
絶縁不良も同様に、症状が出ないまま状態が進むことがあります。
運転できる状態であっても、点検を受けておくことをおすすめします。

Q2. アース線は自分でつなぎ直せますか。

機器内部の配線に関わるため、所有者が行う作業ではありません。
通電した状態で触れれば感電の危険があり、接続が不確実なままでは本来の役割を果たしません。
アースに関わる工事は資格が必要な場合もあります。
自己判断で触れず、点検を依頼してください。

Q3. 漏電ブレーカーが落ちます。関係がありますか。

漏電ブレーカーが作動するということは、どこかで電気が漏れている可能性を示しています。
E40やP4が表示されている状況であれば、機器側の配線が関係していることも考えられます。
ブレーカーを上げ直して使い続けることは避け、機器に触れずに連絡してください。
状況を伝える際は、いつからブレーカーが落ちるようになったかもあわせて伝えると役立ちます。

Q4. 修理の直後から表示されるようになりました。

組み立ての際にアース線が確実に接続されていない、配線を挟み込んでしまったといった可能性があります。
この場合、部品が故障しているわけではなく、接続や配線の直しで解決することがあります。
まずは、その修理や部品交換を行った業者に連絡し、作業内容と現在の表示を伝えてください。
いつ何の作業をしたかが分かると、原因の特定が早く進みます。

Q5. E40とP4はどちらが危険ですか。

どちらも電気の安全に関わる表示で、優劣をつけて判断するものではありません。
E40はアース線という備えが機能していない状態、P4は絶縁が損なわれている状態を示しています。
前者は漏電が起きたときの逃げ道がない状態、後者は漏電そのものにつながり得る状態と考えると分かりやすくなります。
いずれの場合も、運転できるかどうかにかかわらず点検を受けてください。

まとめ

長府の暖房ボイラーに表示されるE40は制御基板のアース線の断線や接触不良、P4は機器内の配線の絶縁不良を示しています。
どちらもリモコンの運転スイッチで解除できると案内されていますが、表示が消えても状態が直ったわけではありません。
アース線は漏電時に電流を逃がすための備えであり、断線していても暖房は動いてしまう点に注意が必要です。
修理や部品交換の直後に表示された場合は噛み込みや接続不良の可能性があり、その作業を行った業者に連絡するのが近道になります。
機器に触れてピリッとする、漏電ブレーカーが落ちるといった状況では、機器に触れずブレーカーを切って連絡してください。

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この記事を書いた人

「暮らしの設備ガイド」は、給湯器・ストーブ・換気設備など、
家庭の安心と快適を支える“住まいの設備”に関する専門メディアです。

現在もガス業界で設備施工・保守に携わるYuta(ガス関連資格保有者)が監修し、一般家庭向けのガス機器・暖房設備・給湯器交換の実務経験をもとに、現場の知識に基づいた、正確で実用的な情報を発信しています。

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