長府(CHOFU)のガス暖房ボイラに11、あるいは113と表示されて暖房が動かない。
寒い時期であれば、一刻も早く復帰させたい場面だと思います。
このコードが示しているのは、決められた時間内に燃焼を確認できなかったという事実です。
機器の故障を意味するとは限らず、ガスが届いていないだけというケースも少なくありません。
この記事では、修理を考える前に切り分けるべき順番と、機種系統ごとの解除操作、そして再発したときの判断を整理します。
11・113は「点火できなかった」という記録
どちらのコードも、点火(燃焼)確認時間を経過しても燃焼が確認できなかったことによる運転停止です。
違いは対象機種と、警報解除の操作です。
| コード | 対象機種の目安 | 警報解除の操作 |
|---|---|---|
| 11 | GDB-751K・752K・500K・1700K | 熱源機リモコン・床暖房用リモコン・E-CON接続放熱機の運転スイッチをすべてOFF→5分待機→いずれかをON |
| 113 | GDB-700K-3H・1200K-6H | 熱源機の電源プラグをOFF→5分待機→ON |
意味が同じでも操作が違うため、まず本体の銘板で型式を確認してください。
機種系統ごとの解除操作の違いは長府ガス暖房ボイラのエラーコード一覧|表示の意味と解除の目安にまとめています。
最初に切り分けるのは「家全体でガスが使えるか」
点火不良のコードが出たとき、真っ先に確認すべきなのは機器ではありません。
ガスコンロが点火するかどうかです。
| コンロの状態 | 考えられること | 次にすること |
|---|---|---|
| コンロも点火しない | 家全体にガスが届いていない | ガス供給側を確認する |
| コンロは点火する | ガスは届いている | 暖房ボイラ側の要因を疑う |
この一手間で、原因の方向がはっきり分かれます。
機器の故障だと思って修理を手配したものの、実際はガスが止まっていただけだった、という展開を避けられます。
点火しない機器全般の切り分けの考え方はガスコンロの火がつかない原因とは?まず確認すべきポイントと正しい対処判断でも整理しています。
ガス供給側で考えられる3つのこと
コンロも点火しない場合、次の3点を順に見ていきます。
1. ガス切れ(LPガスの場合)
ボンベの残量が尽きていれば、当然どの機器も使えません。
配送のタイミングによっては、気づかないうちに切れていることがあります。
2. マイコンメーターの遮断
地震、長時間の使用、異常な流量。
これらを検知するとメーターがガスを止めます。
表示部の読み方はガスメーターの見方を完全解説|数字・表示・ランプ・遮断理由とは?で確認できます。
3. ガス栓・元栓が閉まっている
暖房シーズンの初めに多いパターンです。
夏の間に閉めた元栓を、そのまま忘れているケースがあります。
いずれも機器の修理とは関係のない要因です。
解消したうえで解除操作を行えば、そのまま復帰します。
安全に関する注意
ガス臭を感じるときは、点火操作を繰り返さず、火気を避けて窓を開け、ガスの元栓を閉めてガス会社に連絡してください。換気扇や照明のスイッチには触れないでください。
機器側で疑われる部品
コンロは点火するのに暖房ボイラだけが点かない場合、機器側の要因になります。
確認事項として挙げられているのは、機種系統によって次のような部品です。
| 機種系統 | 確認の対象 |
|---|---|
| GDB-751K・752K・500K・1700K | ガス比例弁、ガス電磁弁、イグナイタ、フレームロッド |
| GDB-700K-3H・1200K-6H | 点火装置のスパークの有無、ガス電磁弁、立ち消え安全装置、電装電源基板のアース接続 |
いずれもガスの流量制御や着火、炎の検知に関わる部品です。
点検には分解と燃焼状態の確認が必要で、利用者が触れる範囲ではありません。
部品名を知る目的は、自分で直すためではなく、点検を依頼したときの説明を理解するためと考えてください。
解除操作と、繰り返してよい回数
解除操作は前述のとおり、11と113で異なります。
どちらも5分の待機が指定されているのは、制御基板が異常状態の保持を解除するための時間です。
問題は、解除を何度まで試してよいかという点です。
明確な回数の基準はありませんが、原因を確認しないまま解除と点火を繰り返すのは避けてください。
点火しない状態で操作を重ねると、燃焼室内に未燃のガスが残る可能性があるためです。
現実的な進め方は次のとおりです。
- ガス供給側を確認する
- 解除操作を1回行う
- それでも点火しなければ、もう一度だけ試す
- 改善しなければ操作を止めて点検を依頼する
なお113の系統では、解除の指定が「電源プラグを差し直す」ではなく「電源プラグをOFFにして5分待機してからON」となっています。
差し直しただけでは待機時間が足りず、同じコードがそのまま再表示されることがあります。
抜いた状態で5分置く、という点を守ってください。
11の系統で見落とされやすいのは、床暖房用リモコンやE-CON接続の放熱機の切り忘れです。
接続されているもののうち一つでも運転状態が残っていると、システム全体としてはリセットされません。
「操作したのに解除できない」という場合、まずここを見直してください。
天候や季節で出やすくなる場面
11・113は、機器が劣化していなくても条件によって表示されることがあります。
| 場面 | 起こりやすいこと |
|---|---|
| 強風・大雨の日 | 給排気口から雨風が入り、点火が安定しにくい |
| 降雪後 | 吹きだまりで給排気口がふさがれる |
| 暖房シーズンの初め | 元栓の閉め忘れ、長期停止後の初回点火 |
| 長期不在から戻った直後 | メーターの遮断、ガス切れ |
給排気口をふさいだ状態での使用は、点火不良だけでなく不完全燃焼につながります。
天候が回復したあとに問題なく点火するのであれば、一時的な要因だったと判断できます。
一方、天候と関係なく出るようになったら、機器側の劣化が進んでいるサインです。
再発したときの判断
| 状況 | 判断 |
|---|---|
| ガス供給側を直して復帰し、その後出ない | 対応完了。経過観察でよい |
| 悪天候の日だけ出る | 給排気口まわりを確認。改善しなければ点検を依頼 |
| 天候と関係なく、週に数回出る | 点火系の部品の劣化が疑われる。点検を依頼 |
| 解除操作をしても点火しない | 点検を依頼する |
| ガス臭がする、点火時に異音がする | 運転を止め、元栓を閉めて連絡する |
点検を依頼する際は、本体の型式、表示されたコード、ガスコンロが点火するかどうか、そして解除操作の結果を伝えてください。
この4点が揃っていると、供給側か機器側かの見当がついた状態で対応が始まります。
点火不良エラーの切り分けの考え方そのものは、メーカーが変わっても大きくは違いません。
リンナイ給湯器のエラー11・111とは?点火不良の原因と正しい対処法も、順番の整理として参考になります。
各コードの正式な内容は、メーカーが製品別に公開しています。
📎 出典:長府製作所「製品エラーコード」
よくある質問
Q1. 11と113は違うエラーですか。
検知している内容は同じで、点火確認時間内に燃焼が確認できなかったことを示します。違うのは対象機種と解除操作です。11はGDB-751K・752K・500K・1700Kで、リモコンの運転スイッチをすべてOFFにして5分待ってからONにします。113はGDB-700K-3H・1200K-6Hで、熱源機の電源プラグをOFFにして5分待ってからONにします。
Q2. 解除操作は何回まで試してよいですか。
明確な回数の基準はありませんが、原因を確認しないまま繰り返すことは推奨されません。点火しない状態で操作を重ねると、燃焼室内に未燃のガスが残る可能性があります。ガス供給側を確認したうえで1回、改善しなければもう1回試し、それでも点火しなければ操作を止めて点検を依頼してください。
Q3. ガスコンロは使えるのに暖房だけ点きません。なぜですか。
ガスは家まで届いているため、暖房ボイラ側に要因があると考えられます。点火装置やガス電磁弁、炎を検知するフレームロッドといった部品の不具合、あるいは給排気口の閉塞が想定されます。ただし、暖房ボイラ用のガス栓だけが閉まっているという単純な原因もあるため、機器につながるガス栓の状態もあわせて確認してください。
Q4. 台風の日に11が出ましたが、翌日は普通に動きました。放置してよいですか。
一時的な要因だった可能性が高い状況です。強風や大雨で給排気が乱れると、点火が安定せず表示されることがあります。翌日以降に問題なく動いているなら、そのまま使用して差し支えありません。ただし、悪天候のたびに出るようになった場合は、給排気口の状態や機器の劣化が関係している可能性があります。
Q5. マイコンメーターの復帰操作をしても解除されません。
メーターの復帰と、暖房ボイラの警報解除は別の操作です。メーターを復帰させたあとに、機器側の解除操作をあらためて行ってください。また、メーターの復帰操作を3回試しても復帰しない場合や、ガスのにおいがする場合は、自己判断で操作を続けずガス会社に連絡してください。
まとめ
長府のガス暖房ボイラに表示される11と113は、点火できなかったことを示す表示です。
機器の故障とは限らず、ガス切れやメーターの遮断、元栓の閉め忘れといった供給側の要因でも同じコードが出ます。
だからこそ、最初にすべきなのはガスコンロが点火するかの確認です。
コンロも点かなければ供給側、コンロが点くなら機器側。
この切り分けができれば、次に取るべき行動が決まります。
解除操作は11がリモコンの運転スイッチ、113が電源プラグと系統によって異なり、どちらも5分の待機が必要です。
そして解除は繰り返さないでください。
2回試して改善しなければ、そこから先は点検の領域です。

