リモコンに「E27」や「E68」と表示され、どこが悪いのか見当がつかない。
「通信異常」という言葉だけでは、何と何の通信なのか分からず判断に困る表示です。
コロナのエコキュートには、機器の内部や機器同士をつなぐ複数の通信経路があり、どの経路で異常が起きたかによってコードが分かれています。
この4つはいずれも点検・修理が必要な表示ですが、症状の重さも、お湯が使えるかどうかも同じではありません。
とくにE48は設置や部品交換の直後に出やすく、連絡先も変わります。
この記事では、4つのコードがそれぞれどこの通信を指しているのか、お湯が使えるのか、連絡の判断基準までを整理します。
結論:4つは別々の経路を指している
まず、それぞれが示す場所を押さえてください。
| コード | 通信の相手 | 主に疑う場所 |
|---|---|---|
| E27 | ヒートポンプユニットと貯湯タンクの間 | 2台をつなぐ通信線、双方の基板 |
| E48 | 機器同士の通信仕様 | 組み合わせた機器・部品の型式 |
| E56 | 無線モジュール | アプリ連携用のモジュール |
| E68 | 通信基板 | 基板そのもの |
E27とE68はお湯そのものに影響しますが、E56はアプリ連携だけに関わる場合があります。
E48は設置や修理の直後に出ることが多く、機器の組み合わせを確認する必要があります。
コロナ製エコキュートのコード全体の分類はコロナ エコキュートのエラーコード一覧|原因・対処法・修理の判断基準まで徹底解説でまとめています。
エコキュートの中にある通信経路
エコキュートは1台の機械に見えて、実際には複数の装置が連携して動いています。
- 屋外のヒートポンプユニット
- 屋内または屋外の貯湯タンクユニット
- 浴室と台所のリモコン
- 機種によっては無線モジュールや床暖房の制御
これらは、それぞれ通信線でつながっています。
どこか1か所でも情報のやり取りが途切れると、機器は運転を止めて安全側に倒します。
たとえば、ヒートポンプが沸き上げた湯温をタンク側が把握できなければ、どこまで沸かせばよいか判断できません。
だからこそ、通信の異常は運転の停止につながります。
E27|ヒートポンプと貯湯タンクの間
E27は、屋外のヒートポンプユニットと貯湯タンクの間で通信が取れなくなった状態です。
この2台は配管だけでなく、通信線でもつながっています。
考えられる原因は次のとおりです。
| 想定される原因 | 内容 |
|---|---|
| 通信線の断線 | 経年劣化、外的な損傷 |
| 端子の緩み・腐食 | 屋外配線への水の侵入 |
| 施工時の接続不良 | 設置直後に出やすい |
| どちらかの基板の不具合 | 通信そのものが成立しない |
| 小動物や外的要因による配線の損傷 | 屋外を通る部分で起こりうる |
E27が出ると沸き上げができなくなるため、タンクの残り湯を使い切ればお湯は出なくなります。
生活への影響が大きいコードなので、表示が出た時点で連絡を進めてください。
E48|機器の組み合わせが合っていない
E48は「通信仕様不適合」と呼ばれる表示です。
つないだ機器同士の通信の仕様が合っていない状態を示します。
これは故障というより、組み合わせの問題として起こることが多いコードです。
- ヒートポンプユニットと貯湯タンクの型式が適合していない
- 修理の際に、仕様の異なる部品や基板に交換された
- 別の機種のリモコンを取り付けた
- 中古品や譲り受けた機器を組み合わせた
そのため、E48は設置や修理の直後に出ることが多いのが特徴です。
この場合、連絡先はメーカーのサービスセンターより先に、作業を行った施工業者になります。
いつ、誰が、どの部分に手を入れたかを整理しておくと、確認がスムーズに進みます。
📎 出典:株式会社コロナ|取扱説明書のダウンロード
E56|無線モジュールの通信異常
E56は、無線モジュールとの通信に異常が生じたことを示します。
無線モジュールは、スマートフォンのアプリなどから遠隔で操作したり、状態を確認したりするための装置です。
搭載していない機種では、そもそもこの表示は出ません。
給湯や湯はりといった基本の機能は、無線モジュールがなくても動作します。
そのため、E56が出ていてもお湯は普通に使えるケースが少なくありません。
ただし、次の点は確認しておいてください。
- アプリから操作できなくなっていないか
- 自宅の無線環境(ルーターなど)に変更がなかったか
- 停電や落雷の直後ではないか
- ほかのコードが同時に出ていないか
無線環境側の問題であれば、機器の修理ではなく設定の見直しで解決する場合もあります。
表示が消えない場合は、モジュール側の不具合として点検を依頼してください。
E68|通信基板の通信異常
E68は、通信を担う基板そのものに異常が生じた状態です。
基板は機器の中枢にあたる部分で、ここに不具合が出ると複数の機能に影響が及びます。
- 沸き上げの指令が伝わらない
- リモコンの表示や操作に不具合が出る
- 他のコードが同時に表示される
利用者側でできることはなく、基板の点検と交換が前提になります。
落雷や停電のあとに出た場合は、そのときの状況もあわせて伝えてください。
設置や修理の直後に出た場合
4つのコードのうち、E27とE48は据え付け工程に起因して出ることがあります。
| 状況 | 疑うこと | 連絡先 |
|---|---|---|
| 設置直後にE27 | 通信線の接続不良 | 施工業者 |
| 設置直後にE48 | 機器の組み合わせの不適合 | 施工業者 |
| 部品交換の直後にE48 | 交換部品の仕様違い | 作業した業者 |
| 使用歴が長い機器 | 配線や基板の劣化 | 販売店・サービスセンター |
新しく設置した機器でいきなり通信異常が出るのは、据え付けまわりを疑うのが筋道です。
設置日と表示が出た日を控えたうえで、まず施工業者へ相談してください。
リモコンの通信異常とは別のコード
同じ「通信異常」でも、リモコンとの通信が途切れた場合は別のコードで表示されます。
| 通信の相手 | コード |
|---|---|
| 浴室リモコン | E29 |
| 台所リモコン | E30 |
| ヒートポンプと貯湯タンク | E27 |
| 通信基板 | E68 |
リモコンが映らないならE29・E30、お湯が沸かないならE27・E68という見分けが目安になります。
症状としてはどちらも「操作できない」「動かない」と感じられますが、疑うべき場所はまったく異なります。
表示されているコードを正確に控えることが、無駄な切り分けを省くことにつながります。
通信線が傷む要因
屋外を通る通信線は、次のような要因で劣化します。
- 紫外線による被覆の硬化・ひび割れ
- 接続部への水の侵入と、端子の腐食
- 凍結と解凍の繰り返しによる負荷
- 小動物や鳥によるかじり、巣作り
- 草刈り機や除雪作業での損傷
とくに多いのが、接続部の保護テープが劣化して水が入るケースです。
配管の保温材と同様、屋外の被覆材は年数とともに傷みます。
自分で巻き直したり補修したりするのは避けてください。
点検の際に、配線の保護状態もあわせて見てもらうのが確実です。
自分で確認できること
点検を依頼する前に、次の点は確認できます。
- どのコードが表示されているか(複数なら全部)
- お湯が出るか、沸き上げが行われているか
- 残湯量の表示が増えているか
- 直前に設置・修理・停電・落雷がなかったか
- ヒートポンプユニットの配線部に目に見える損傷がないか
貯湯タンクやヒートポンプユニット内部の電装部、配線には触れないでください。感電や漏電の危険があります。
確認は外から見える範囲にとどめ、カバーを開けての点検は行わないでください。
ブレーカーの入れ直しについて
通信異常は、一時的なノイズで発生することもあります。
そのため、漏電遮断器を入れ直すと表示が消える場合があります。
ただし、繰り返し再発するなら、配線や基板の劣化が進んでいるサインです。
- 入れ直しても復帰しない
- 復帰しても数日で再発する
- ほかのコードも前後して出る
こうした状況では、電源操作で様子を見るのではなく点検を依頼してください。
なお、E48は組み合わせの問題であるため、電源操作では解消しません。
お湯は使えるのか
コードによって、生活への影響は異なります。
| コード | 給湯への影響 |
|---|---|
| E27 | 沸き上げが止まる。残り湯を使い切ると出なくなる |
| E48 | 組み合わせが成立せず、運転できないことが多い |
| E56 | 基本の給湯機能は使えることが多い |
| E68 | 複数の機能に影響が出る可能性が高い |
E56以外は、お湯が使えなくなる方向に進む表示と考えてください。
お湯が出ない状況の切り分けはオール電化でお湯が出ない原因は?故障かお湯切れかを切り分けて解説で整理しています。
販売店・サービスセンターに連絡する判断基準
次の状況では、点検を依頼してください。
- ブレーカーを入れ直しても復帰しない
- 残湯量が増えず、沸き上げが行われていない
- 設置や部品交換の直後に表示された(この場合は施工業者へ)
- 落雷や停電のあとに表示が続く
- 複数のコードが同時に、または前後して表示される
連絡の際は、表示されたコード・設置年・直前の工事や停電の有無・お湯が使えるかどうかを伝えてください。
どのコードかによって準備する部品が変わるため、番号は正確に控えておくことが役立ちます。
修理と交換の判断
通信異常の修理は、原因によって規模が変わります。
| 原因 | 対応の内容 |
|---|---|
| 端子の緩み | 増し締めなどの調整 |
| 通信線の断線 | 配線の交換 |
| 無線モジュールの不具合 | モジュールの交換 |
| 基板の不具合 | 基板交換 |
| 機器の組み合わせ不適合 | 適合する機器・部品への交換 |
基板の交換は、部品代が比較的高くなりやすい部分です。
設置から年数が経過している機器では、基板を交換しても他の部品の劣化が残るため、交換との比較が現実的になります。
判断の目安はエコキュートの寿命は何年?10年が目安と言われる理由と交換を考えるタイミングで解説しています。
実際の費用は機種・地域・作業内容で変わるため、見積もりで内訳を確認してください。
よくある質問
Q1. E27が出ていますが、お湯はまだ出ます。急ぐ必要はありますか?
タンクに残っているお湯は使えますが、沸き上げは行われていません。使い切ればお湯は出なくなります。ヒートポンプと貯湯タンクの間で情報のやり取りができていない状態のため、放置して改善することはありません。お湯が使えるうちに連絡しておくほうが、生活への影響を抑えられます。残湯量の表示を確認し、使える量の見当をつけておくと計画が立てやすくなります。
Q2. 設置したばかりでE48が出ました。初期不良でしょうか?
機器の不良というより、組み合わせの問題である可能性が高い表示です。E48は通信の仕様が適合していないことを示すもので、ヒートポンプユニットと貯湯タンクの型式が合っていない、仕様の異なるリモコンや部品が取り付けられている、といった場合に出ます。電源の入れ直しでは解消しないため、設置や作業を行った業者へ連絡してください。
Q3. E56が出ていますが、お湯は問題なく使えます。放置してよいですか?
無線モジュールは、アプリからの遠隔操作や状態確認に使われる装置です。搭載していても、給湯や湯はりといった基本の機能には影響しないことが多く、お湯が使えているなら緊急性は高くありません。ただし表示が消えない場合はモジュール側の不具合が考えられます。自宅の無線環境に変更がなかったかを確認したうえで、改善しなければ点検を依頼してください。
Q4. ブレーカーを入れ直したら消えました。直ったのでしょうか?
一時的な通信の乱れであれば、それで解消することもあります。ただし、数日で再発する場合は配線や基板の劣化が進んでいるサインです。繰り返し電源を入れ直して使い続けるのではなく、点検を依頼してください。なお、E48は機器の組み合わせに起因する表示のため、電源操作では解消しません。表示が消えたとしても、原因は残っています。
Q5. 複数のコードが同時に出ています。どれから対応すべきですか?
利用者側で優先順位をつける必要はありません。通信の異常はひとつの原因から複数のコードとして現れることがあり、個別に切り分けるには測定が必要です。表示されたコードをすべて控えたうえで連絡してください。どの組み合わせで出ているかは、原因を絞り込むうえで有力な手がかりになります。
まとめ
コロナのエコキュートに表示されるE27・E48・E56・E68は、いずれも通信の異常を知らせるコードです。
ただし、指している経路はそれぞれ異なります。
- E27はヒートポンプと貯湯タンクの間。沸き上げが止まる
- E48は機器の組み合わせの不適合。設置や修理の直後に出やすい
- E56は無線モジュール。基本の給湯には影響しないことが多い
- E68は通信基板。複数の機能に影響が及ぶ
設置や部品交換の直後であれば、まず作業を行った業者へ連絡してください。
それ以外の場合は、表示されたコードをすべて控えたうえで販売店またはサービスセンターへ相談するのが確実です。

