コロナの石油給湯器を使っていて、リモコンに「1」とだけ表示されて戸惑っていませんか。
数字が出ると故障を疑いたくなりますが、エラー1は機器の異常ではなく、油タンクの灯油が少なくなったことを知らせる給油のサインです。
お湯が出なくなる前の予告にあたる表示なので、この段階で給油すれば、止まらずにそのまま使い続けられるケースがほとんどです。
ただし、給油しても表示が消えない場合や、残量が十分あるのに毎回出る場合は、灯油そのものではなく検知装置側の不具合を疑う必要があります。
この記事では、エラー1が示す内容と表示される機種の違い、給油したあとに確認すべきこと、点検を依頼するかどうかの目安までを順に整理します。
エラー1は故障ではなく「灯油が少ない」という知らせ
メーカーが公開しているエラーサイン一覧では、エラー1は「給油検知をしています」と定義されています。
そして処置方法も「油タンク内の灯油が少なくなりました。早めに給油して下さい」とされており、点検や修理を求める記載はありません。
つまりエラー1は、安全装置が働いて停止したことを示すエラーではなく、消耗品の残量を知らせるお知らせ表示という位置づけです。
お湯が止まるエラーとの違い
灯油がらみの表示は2段階で考えると整理しやすくなります。
| 表示 | 機器が検知している状態 | お湯の使用 | 必要な行動 |
|---|---|---|---|
| 1 | 油タンクの残量が少なくなった | まだ使えることが多い | 早めに給油する |
| 4 | 着火不良・燃焼異常(灯油切れを含む) | 止まっている | 給油して運転スイッチを入れ直す |
エラー1は「そろそろ切れます」という予告、エラー4は「切れて着火できませんでした」という結果にあたります。
エラー1を見逃したまま使い続けると、入浴中や朝の洗面時に突然お湯が水に変わり、エラー4へ進んでしまうことになります。
すでにエラー4が出ている場合の手順はコロナ石油給湯器のエラー4とは?着火不良と灯油切れの見分け方で詳しく解説しています。
同じ「1」でも機器の種類によって意味が変わる
ここが見落とされやすいポイントです。
エラー1が出るのは、エラーサイン一覧のうち「その他の給湯機」に分類される機種で、潜熱回収型のアビーナGシリーズの一覧にはエラー1の項目そのものがありません。
そのため、お使いの機器がアビーナGシリーズであれば、表示されている数字はエラー1ではなく別のコードである可能性を先に疑ったほうが確実です。
また、給湯だけでなく部屋の暖房も兼ねる暖房ボイラーでは、同じ「1」が油切れ検知装置の作動として扱われ、「灯油切れ以外の原因であれば点検が必要」という案内になっています。
暖房ボイラーには、別売の給油検知装置を使っている場合に「給油」という文字で残量低下を知らせる表示も用意されています。
同じメーカーの製品でも一覧が分かれているため、手元の取扱説明書がどの区分のものかを確認してから読み進めてください。
エラー1以外の表示も含めて全体を見比べたい場合は、コロナ石油給湯器のエラーコード一覧|自分で確認できる表示の見分け方にコード別の意味を一覧でまとめています。
エラー1が出たときに確認する4つのこと
給油の前に、次の4点を順に見ておくと、単なる残量低下なのか別の問題なのかを切り分けられます。
| 確認する場所 | 見るポイント | 判断の目安 |
|---|---|---|
| 油タンクの油面計 | 目盛りが下限付近まで下がっているか | 下限付近なら通常の残量低下 |
| 前回の給油日 | 何日でどれだけ減ったか | いつもの消費ペースなら問題なし |
| 直近の外気温と使用量 | 冷え込みや入浴回数が増えていないか | 消費が増えていれば表示が早まる |
| タンクまわりの地面・におい | 濡れ・しみ・灯油のにおいがないか | 異常があれば給油前に確認が必要 |
冬場は給湯だけでなく凍結予防のためにも灯油の消費量が増えるため、夏と同じ感覚で残量を見ていると想定より早くエラー1が出ます。
特に12月から2月にかけては、前月と同じ給油間隔では足りなくなることが珍しくありません。
いつもの数倍の速さで減っている場合や、タンクの下が濡れていて灯油のにおいが強い場合は、給油する前に確認してください。
油漏れが疑われるときは、そのまま給油せず運転を止め、火気を近づけずに販売店またはメーカーのサービス窓口へ連絡してください。
給油したあとに確認すること
給油そのものは難しい作業ではありませんが、完全に切らしてしまったあとの給油では、注意点がひとつ増えます。
表示が消えるかを確かめる
給油後、表示が消えるまでのタイミングは機種によって差があります。
給油してすぐに消えるものもあれば、しばらく運転してから解除されるものもあるため、給油直後に消えないからといって、すぐ故障と判断しないことが大切です。
目安として、給油後にお湯を数分使ってみて、それでも表示が残るかどうかで見てください。
完全に切らした場合は着火に手こずることがある
タンクを空にしてから給油した場合、灯油の配管内に空気が入り込み、給油後も燃焼しきれずに着火不良の表示へ変わることがあります。
この場合は、運転スイッチを入れ直して数回試すことになりますが、それでも改善しないときは無理に繰り返さず、点検を依頼するのが安全です。
何度も再点火を試みると、燃焼室に未燃の灯油がたまる可能性があります。
古い灯油を継ぎ足さない
「去年の残りがあるから」と持ち越した灯油を足すのは避けてください。
劣化した灯油は着火不良やノズル詰まりの原因になり、結果としてエラー1を解消したつもりが別のトラブルを招くことがあります。
処分の方法は古い灯油の正しい処分方法と注意点|放置・再利用の危険性を徹底解説にまとめています。
給油しても消えない・何度も出る場合の判断基準
給油で解決しないときは、原因が灯油の量ではないと考えます。
次の表を目安に、自分で様子を見てよいか、点検を依頼すべきかを判断してください。
| 症状 | 考えられること | 対応の目安 |
|---|---|---|
| 満タンにしたのに表示が消えない | 給油検知装置や配線の不具合 | 販売店・サービス窓口へ点検を依頼 |
| 残量が半分程度でも表示が出る | 検知位置のずれ、センサーの劣化 | 同上(使用は継続できることが多い) |
| 表示が出たり消えたりを繰り返す | 接触不良や一時的な誤検知 | 頻度が上がるようなら点検を依頼 |
| 給油間隔が急に短くなった | 消費量の増加、または漏れ | タンクまわりを確認し、異常があれば連絡 |
| 冬場だけ頻繁に表示される | タンク容量が使用量に合っていない | 容量や給油頻度の見直しを検討 |
給油検知装置の不具合そのものは、お湯が使えなくなる種類の故障ではありません。
ただし残量が分からないまま使い続けると、結局は灯油を切らして着火不良に至るため、放置せず早めに相談しておくほうが結果的に手間が少なくなります。
なお、使用年数が10年を超えている機器では、部品の在庫状況によって修理自体が難しくなる場合があります。
その場合は修理と交換の費用を並べて比較し、どちらが妥当かを判断する段階に入っていると考えてよいでしょう。
エラー1を繰り返さないための残量管理
エラー1は故障ではないぶん、「出たら給油する」を続けているかぎり何度でも表示されます。
表示に追われる状態から抜け出すには、残量を先回りして把握する仕組みをつくるのが近道です。
タンク容量と消費ペースを把握する
まずは自宅のタンク容量と、1か月あたりの消費量をおおまかにつかんでおきます。
容量に対して消費が早い場合は、給油の手間そのものを減らすためにタンクの見直しが選択肢になります。
タンクのサイズごとの特徴は灯油タンクの容量一覧|ポリタンク・屋外490Lまで選び方を解説で整理しています。
残量計・残量アラームを併用する
屋外タンクの油面計は、雪や汚れで見えにくくなることがあります。
残量を確認しにいく手間が減れば、給油の判断も早くなります。
給油作業を楽にする道具をそろえる
ポリタンクから移し替える場合、手動ポンプでは1缶あたりの作業時間が長くなり、給油そのものが億劫になりがちです。
電動タイプにすると作業が短時間で済み、寒い時期でも給油を後回しにしにくくなります。
屋外タンクは水抜きも忘れずに
屋外に設置したホームタンクは、結露などによって内部に水がたまることがあります。
水が混ざった灯油は燃焼トラブルの原因になるため、給油のタイミングに合わせて定期的に確認しておくと安心です。
手順は灯油タンクの水抜きのやり方とは?|手順・頻度・水が溜まる理由を解説で解説しています。
よくある質問
Q1.エラー1が出ていますが、このままお湯を使い続けても大丈夫ですか?
エラー1は残量低下を知らせる表示であり、安全装置が作動して停止した状態ではないため、表示が出ていてもお湯が使える場合がほとんどです。
ただし、そのまま使い続ければいずれ灯油が切れ、着火不良で運転が止まります。
入浴や洗い物の途中で止まると困るため、表示を見つけた時点で早めに給油しておくことをおすすめします。
特に冬場は消費が早く、「明日でいいだろう」と考えているうちに切れてしまうケースが少なくありません。
Q2.給油したのに表示が消えません。故障でしょうか?
給油直後に消えない場合でも、すぐに故障と決めつける必要はありません。
機種によっては、給油後に一定時間運転してから表示が解除される仕様のものがあります。
まずはお湯を数分使ってみて、それでも消えないかを確認してください。
満タンにして運転しても表示が残る場合は、給油検知装置や配線の不具合が考えられるため、販売店またはメーカーのサービス窓口へ点検を依頼してください。
Q3.タンクにはまだ灯油が残っているのに、エラー1が表示されます。
残量が十分あるのに表示が出る場合は、灯油の量ではなく検知する側に原因がある可能性が高くなります。
センサーの劣化や取り付け位置のずれ、配線の接触不良などが考えられます。
この状態でもお湯は使えることが多いのですが、残量を正しく把握できないままだと結局は灯油を切らすことになります。
使用に支障がなくても、点検を依頼しておくほうが安心です。
Q4.アビーナGシリーズを使っていますが、エラー1は出ますか?
メーカーが公開しているエラーサイン一覧では、アビーナGシリーズの項目にエラー1は含まれていません。
エラー1が記載されているのは「その他の給湯機」の区分です。
そのため、アビーナGシリーズをお使いで数字の「1」らしき表示が出ている場合は、別のコードの一部を見間違えている可能性があります。
リモコンの表示を落ち着いて読み直し、取扱説明書の一覧と照らし合わせて確認してください。
Q5.灯油を切らしてから給油した場合、何か特別な作業が必要ですか?
タンクを空にしてしまってから給油した場合、配管内に入った空気の影響で、給油後もうまく着火しないことがあります。
まずは運転スイッチを入れ直し、様子を見てください。
数回試しても改善しない場合は、それ以上繰り返さずに点検を依頼するのが安全です。
何度も再点火を試みると未燃の灯油がたまる可能性があるため、無理に続けないようにしてください。
まとめ
コロナの石油給湯器に表示されるエラー1は、油タンクの灯油が少なくなったことを知らせる給油のサインです。
安全装置が作動して停止したわけではないため、この段階で給油すれば、お湯が止まる前に解決できます。
一方で、給油しても消えない、残量が十分なのに出るといった場合は、検知装置側の不具合を疑って点検を依頼してください。
最後に、行動の目安を整理しておきます。
- 表示を見つけたら、その日のうちに油タンクの残量を確認する
- 給油後はお湯を数分使い、表示が消えるかを確かめる
- 満タンでも表示が残るなら、販売店またはメーカーのサービス窓口へ相談する
- タンクの下が濡れている、灯油のにおいが強いときは、給油せずに連絡する
エラー1は、機器が不調を訴えているのではなく、暮らしのペースを教えてくれている表示です。
残量を先回りして把握する習慣をつくれば、冬のいちばん寒い日に慌てることもなくなります。

