追いだきをしても浴槽が温まらない、保温がうまくいかないといった症状とあわせて、リモコンに「40」「41」「A」「C」といった表示が出ていませんか。
この4つは、いずれもふろサーミスタの断線または短絡を示しています。
ふろサーミスタは浴槽のお湯の温度を見ている部品で、追いだき、保温、湯はりのすべての場面に関わります。
ここが働かなくなると、機器は浴槽が何度なのかを把握できないまま動くことになります。
この記事では、部品の役割から症状の表れ方、アルファベット表示の読み間違いを防ぐコツ、点検を依頼するときに伝えるべきことまでを解説します。
40・41・A・Cが示す内容
メーカーが公開しているエラーサイン一覧では、次のように記載されています。
| 機種区分 | 断線 | 短絡 |
|---|---|---|
| アビーナGシリーズ | 40 | 41 |
| その他の給湯機 | A | C |
同じ「ふろサーミスタの異常」を、機種の区分によって数字とアルファベットで表示し分けているだけです。
意味するところは共通なので、どちらの表示が出ていても読み替えて構いません。
処置方法については、4つとも「点検または修理が必要です」と記載されています。
他のコードもあわせて調べたい場合は、コロナ石油給湯器のエラーコード一覧|自分で確認できる表示の見分け方にコード別の一覧をまとめています。
ふろサーミスタが関わる3つの場面
浴槽の温度を見ている部品は、ひとつの動作だけに使われているわけではありません。
| 場面 | 何をしているか |
|---|---|
| 湯はり | 設定した温度でお湯をためる |
| 追いだき | 設定温度に達したら燃焼を止める |
| 保温 | 温度が下がったら自動で追いだきを始める |
いつ止めるか、いつ動かすかを決めているのがこの部品だと考えると分かりやすくなります。
そのため異常が起きると、動作の開始と終了のタイミングが狂います。
温度が分からないまま加熱を続ければ、熱くなりすぎるおそれがあります。
逆に、実際より高い値が返ってきていれば、温まっていないのにすぐ止まってしまいます。
どちらも起こり得るため、機器は安全側で運転を止めて表示を出します。
断線と短絡の違い
| 表示の種類 | 何が起きているか | 機器から見た状況 |
|---|---|---|
| 断線(40・A) | 信号の経路が途切れている | 電気が流れず、値が読めない |
| 短絡(41・C) | 経路を飛ばしてつながっている | ありえない値が返ってきている |
断線は「何も返ってこない」、短絡は「おかしな値が返ってくる」と考えると整理しやすくなります。
ふろサーミスタは浴室に近い配管まわりに設けられるため、湿気や結露の影響を受けやすい位置にあります。
経年による配線の劣化や水分の侵入が背景にあることは十分に考えられますが、実際の原因を特定できるのは点検の場だけです。
症状としてどう表れるか
| 感じ方 | 起きている可能性 |
|---|---|
| 追いだきしてもぬるいまま止まる | 実際より高い温度として読まれている |
| 追いだきが止まらない、熱くなりすぎる | 温度が上がったことを把握できていない |
| 保温が効かず、湯がどんどん冷める | 下がったことを検知できていない |
| 湯はりの温度が設定と合わない | 湯はり時の温度管理が働いていない |
| 入浴中に温度が変わる | 保温の判断が不安定になっている |
こうした違和感が数日続いたあとに表示が出る、という流れは珍しくありません。
逆に言えば、浴槽の温度に違和感を覚えた時点で相談できれば、止まる前に手を打てるということでもあります。
「A」「C」は読み間違いに注意
その他の給湯機では、アルファベット1文字で表示されます。
リモコンの表示は小さく、セグメント表示の形によっては次のような取り違えが起こります。
- 「A」を「4」や「8」と読んでしまう
- 「C」を「0」や「6」と読んでしまう
- 数字の「40」の一部だけを見て「4」と判断してしまう
見分けるコツは、桁数を先に確認することです。
アビーナGシリーズであれば40や41という2桁の数字、それ以外の給湯機であればAやCという1文字になります。
表示が1文字なのか2文字なのかを見れば、どちらの系統かの見当がつきます。
自信が持てない場合は、無理に特定しようとせず、点検を依頼するときに「アルファベットのように見える1文字が出ている」と伝えれば十分です。
機種の型式とあわせれば、点検の側で判断してもらえます。
入浴時の安全について
この表示が出ているあいだは、浴槽の温度が想定と違っている可能性があります。入浴する前に、必ず手で温度を確かめてください。
確かめるときは、手のひらではなく腕の内側など感覚の鋭い部分でそっと触れてください。
小さなお子さんや高齢の方が先に入る場合は、必ず大人が温度を確認してからにしましょう。
浴槽は全身が浸かる場所です。
蛇口のお湯と違い、熱いと気づいたときにはすでに体が入っているという状況になりかねません。
表示が出ているあいだは、湯はりも含めて使用を控えるのが安全です。
追いだきが進まない場合は循環口も確認する
「追いだきしても温まらない」という症状は、サーミスタ以外が原因のこともあります。
浴槽の水位が足りていないと、循環口が空気を吸い込んで流れが途切れます。
メーカーは凍結予防の案内のなかで、浴槽の循環口より10センチ以上の水を残す目安を示しています。
📎 出典:株式会社コロナ「凍結防止方法(貯湯式)」
また、循環口のフィルタが目詰まりしている場合も、お湯が十分に循環しません。
メーカーの案内では、フィルタを左方向にまわして取り外し、正面の網部分を古歯ブラシなどで内側と外側の両方から掃除したうえで、確実に取り付けるよう説明されています。
取り付けが不完全だと、ふろのお湯が十分に沸き上がらなくなるとされています。
なお、循環に関する別の表示では、処置方法として循環口の掃除が案内されているものもあります。
表示されている番号や記号によって対応が変わるため、正確に読み取ってから判断してください。
浴室全体の汚れが気になる場合は、お風呂の排水口が臭い!下水臭の原因別・掃除と予防の完全ガイドもあわせて確認してみてください。
確認してよい範囲と、避けるべきこと
見てよいところ
- 表示されている番号や記号を正確に読み取る
- 浴槽の水位が循環口より十分に上にあるか
- 循環口のフィルタが目詰まりしていないか
- 湯はり・追いだき・保温のどの場面で症状が出るか
- 運転スイッチを一度切って入れ直す(1〜2回まで)
避けるべきこと
- 表示が出ている状態で温度を確かめずに入浴する
- 表示が消えないまま追いだきを繰り返す
- 本体のカバーを外してセンサーや配線に触れる
- 浴室リモコンに直接シャワーをかける
点検を依頼するときの判断基準
| 状況 | 考えられること | 対応の目安 |
|---|---|---|
| 表示が出たまま消えない | サーミスタまたは配線の不具合 | 販売店・サービス窓口へ点検を依頼 |
| 水位とフィルタを確認しても改善しない | 温度検知側の問題 | 症状を伝えて点検を依頼 |
| 追いだきが止まらず熱くなる | 温度上昇を把握できていない | 使用を控えて速やかに連絡 |
| 保温が効かなくなった | 温度低下を検知できていない | 経過を伝えて点検を依頼 |
| 入れ直すと一時的に使える | 接触不良や劣化の進行 | 早めに点検を依頼 |
連絡するときは、表示された番号や記号、機種の型式、湯はり・追いだき・保温のどの場面で出るか、実際の湯温にどんな違和感があったかを伝えてください。
「設定41℃で追いだきしたのにぬるいまま止まる」といった具体的な表現があると、原因の絞り込みが早くなります。
使用年数が長い機器では、部品の在庫状況によって修理が難しくなることもあります。
点検時期を知らせる表示が出ている場合の考え方はコロナ石油給湯器のエラー88とは?点検時期のお知らせと正しい対応で整理しています。
再発を減らすための習慣
循環口のフィルタを月1回洗う
浴槽を洗うときについでに外す習慣をつけておくと、詰まりによる症状を切り分けやすくなります。
家族の人数が多い家庭や毎日追いだきをする家庭では、2週間に1回まで頻度を上げると安心です。
浴室の換気を続ける
入浴後に換気扇を回す、窓を開けるといった習慣が、浴室まわりの部品の寿命を延ばします。
湿気がこもる環境は、配線や接点にとって負担になります。
湯温の違和感を放置しない
「最近ぬるい気がする」「保温が効かない」といった変化は、初期のサインであることがあります。
表示が出て止まる前に相談できれば、部品交換だけで済む可能性が高まります。
追いだきの前に水位を確認する
水位が足りない状態での追いだきは、循環にも機器にも負担をかけます。
循環口より十分に上まで湯があることを確かめてから運転してください。
よくある質問
Q1.40とA、41とCは違うエラーですか?
意味は同じで、機種の区分によって表示が分かれているだけです。
アビーナGシリーズでは40が断線、41が短絡として記載されています。
それ以外の給湯機ではAが断線、Cが短絡にあたります。
処置方法もいずれも点検・修理とされているため、対応の考え方は共通と考えて差し支えありません。
Q2.表示がAなのか4なのか読み取れません。
桁数を先に確認してみてください。
アビーナGシリーズであれば40や41という2桁の数字、それ以外の給湯機であればAやCという1文字で表示されます。
表示が1文字なのか2文字なのかが分かれば、どちらの系統かの見当がつきます。
自信が持てない場合は、「アルファベットのように見える1文字が出ている」と伝えたうえで、機種の型式もあわせて伝えれば点検の側で判断してもらえます。
Q3.追いだきしても浴槽が温まりません。必ずサーミスタの故障ですか?
必ずしもそうとは限りません。
浴槽の水位が足りないと循環口が空気を吸い込み、流れが途切れて温まらないことがあります。
また、循環口のフィルタが目詰まりしている場合も、お湯が十分に循環しません。
まずは水位が循環口より十分に上にあるか、フィルタが汚れていないかを確認し、それでも改善しない場合に点検を依頼してください。
Q4.表示が出ていますが、お風呂に入っても大丈夫ですか?
入る前に必ず手で温度を確かめてください。
この表示が出ているあいだは、浴槽の温度が想定と違っている可能性があります。
確かめるときは手のひらではなく、腕の内側など感覚の鋭い部分でそっと触れてください。
小さなお子さんや高齢の方が先に入る場合は、必ず大人が確認してからにしましょう。安全を優先するなら、表示が出ているあいだは使用を控えることをおすすめします。
Q5.保温が効かなくなったのですが、関係ありますか?
関係している可能性があります。
保温は、浴槽の温度が下がったことを検知して自動で追いだきを始める機能です。
温度を見ている部品に異常があると、下がったことを把握できず保温が働かなくなります。
エラー表示が出ていない段階でも、保温の効きに変化を感じたら点検の機会に相談しておくと安心です。
まとめ
コロナの石油給湯器に表示されるエラー40・41・A・Cは、ふろサーミスタの断線または短絡を示しています。
浴槽の温度を見て、湯はり・追いだき・保温のタイミングを決めている部品です。
ここが働かないと、動作の開始と終了が狂い、ぬるいまま止まる、あるいは熱くなりすぎるといった症状につながります。
対応の順序を整理しておきます。
- 表示が1文字か2文字かを確認し、正確に読み取る
- 浴槽の水位と循環口のフィルタを確認する
- どの場面で症状が出るかを控えておく
- 入浴前に必ず手で温度を確かめる
- 表示が続く場合は、症状を伝えて点検を依頼する
浴槽は全身が浸かる場所です。
熱いと気づいたときには遅い、という状況を避けるためにも、表示が出ているあいだは慎重に扱ってください。

