ガスコンロの五徳がサビてボロボロになったり、曲がって鍋がガタついたりして、「五徳だけ新しくできないかな」と考えていませんか。
五徳は、多くの場合コンロ本体を買い替えなくても、部品として単体で購入して自分で交換できます。
ただし、五徳は見た目が似ていても機種ごとに形や高さが異なり、合わないものを使うと鍋が不安定になったり、燃焼に影響したりするおそれがあります。
また、コンロの年式によってはメーカーの部品がすでに手に入らないこともあります。
この記事では、五徳を交換したほうがよいサイン、五徳を買える場所、型番の調べ方、互換性の注意点、部品が手に入らないときの判断、交換の手順までを順番に解説します。
- 五徳の交換を考えるべき状態と、五徳を購入できる場所
- 適合する五徳を選ぶための型番の調べ方と互換性の考え方
- 部品が見つからないときの判断と、交換後の確認ポイント
結論|五徳は「コンロの型番」で純正品を選んで交換する

最初に結論をまとめます。
五徳を交換するときは、コンロ本体の型番を確認し、その型番に適合するメーカー純正の五徳を選ぶのが基本です。
別の機種や別のメーカーの五徳は、形が似ていても高さや固定位置が合わないことがあるため、流用は避けてください。
五徳は、メーカーの部品販売サイトやその通販モール店、購入した販売店、ガス事業者などで入手できます。
ただし、メーカーの部品には保有期間があり、年式の古いコンロでは適合する五徳が手に入らない場合もあります。
その場合は、五徳だけでなくコンロ本体の買い替えも含めて検討することになります。
五徳の交換を考えたほうがいいサイン

五徳は丈夫な金属部品ですが、毎日炎にさらされるため、年数がたつと少しずつ劣化していきます。
次のような状態が見られたら、掃除ではなく交換を考えるタイミングです。
| 状態 | 交換を考える理由 | 緊急度 |
|---|---|---|
| 五徳が曲がる・反っていて、置くとガタつく | 鍋が傾いて転倒する危険がある | 高い |
| 爪が欠けている、溶接部分が外れかけている | 鍋を安定して支えられない | 高い |
| サビで表面がボロボロと崩れる | 強度が落ちている可能性がある | 高い |
| ホーローが広範囲に剥がれ、赤サビが出ている | サビが進行し、鍋や料理にサビが付着するおそれがある | 中程度 |
| 焦げがどうしても落ちず、厚く盛り上がっている | 鍋が不安定になることがある | 中程度 |
| ステンレスが熱で変色している | 見た目の問題で、機能には影響しないことが多い | 低い |
特に、ガタつきや爪の欠けは、鍋の転倒につながる危険なサインです。
五徳が変形して鍋が安定しない状態で調理を続けると、鍋が傾いて熱い油や煮汁がこぼれ、やけどや火災につながるおそれがあります。
こうした状態に気づいたら、そのバーナーの使用を控え、早めに交換しましょう。
一方で、ステンレスの熱による変色や、薄く残った焦げは、見た目の問題であることがほとんどです。
五徳を平らな場所に置いてガタつきがなく、表面がなめらかであれば、無理に交換する必要はありません。
五徳はどこで買える?購入先ごとの特徴
五徳を購入できる主な場所と、それぞれの特徴を整理しました。
| 購入先 | 特徴 | 注意点 |
|---|---|---|
| メーカーの公式部品販売サイト | 型番を入力して適合する純正品を探せる | 型番が正確にわからないと探しにくい |
| メーカー直営の通販モール店 | 普段使っている通販サイトで純正品を購入できる | 出品者がメーカー直営か確認する |
| コンロを購入した販売店・ホームセンター | 店頭で型番を伝えて取り寄せを依頼できる | 店頭在庫はほとんどなく、取り寄せに日数がかかることが多い |
| ガス事業者 | ガスの点検や相談とあわせて依頼できる | 取り扱いの有無は事業者によって異なる |
| 汎用品を扱う通販・100円ショップ | 手頃な価格で入手しやすい | 多くは補助五徳で、標準の五徳の代わりにはならない |
もっとも確実なのは、メーカーの公式部品販売サイトで、型番に適合する純正品を探す方法です。
たとえばリンナイには、部品や消耗品を扱う公式の販売サイト「Rinnai Style(リンナイスタイル)」があり、本体の型番から適合する部品を検索できます。
ほかのメーカーでも、公式サイトから部品や消耗品の購入窓口を案内していることが多いので、まずは自分のコンロのメーカーの公式サイトを確認してみましょう。
ホームセンターでも五徳が見つかることはありますが、店頭に並んでいるのは多くが汎用の補助五徳です。
標準の五徳そのものを交換したい場合は、サービスカウンターで型番を伝えて取り寄せを依頼するのが一般的です。
適合する五徳を選ぶための型番の調べ方
五徳を正しく選ぶために欠かせないのが、コンロ本体の型番です。
型番が書かれている場所
リンナイは、ビルトインコンロなどのキッチン製品について、本体型番は本体正面のリンナイロゴの下、もしくはロゴの横に記載があるとしています。
また、本体正面で型番が確認できない場合は、コンロ下のキャビネット部分を開けると、コンロの下にシールが貼ってある場合があると案内しています。
型番が書かれている場所は、メーカーや機種によって異なりますが、主に次のような場所を確認するとよいでしょう。
| コンロの種類 | 型番を確認したい場所 |
|---|---|
| ビルトインコンロ | 本体正面のメーカーロゴ付近、操作パネルや電池ケースのふたの裏、グリル扉の周辺、コンロ下のキャビネット内 |
| テーブルコンロ | 本体正面のメーカーロゴ付近、本体の側面や底面のラベル |
取扱説明書や保証書にも型番が記載されているため、手元に残っていれば確認してみてください。
型番の末尾の記号にも注意
ビルトインコンロの型番には、末尾に「L」や「R」などの記号が付いていることがあります。
リンナイは、型番末尾の「L」または「R」は強火力バーナーの位置を表していると説明しています。
また、末尾の記号が前面パネルの色を表す場合もあり、製品本体や取扱説明書に記載されていない型番末尾を、前面パネルの色や素材で見分ける必要があるとしています。
強火力バーナーが左右どちらにあるかによって、左右の五徳の形や大きさが異なる機種もあります。
型番は末尾の記号まで正確に控えておき、どのバーナーの五徳が必要なのかもあわせて確認すると、注文の間違いを防げます。
注文前に控えておきたい情報
| 控えておく情報 | 理由 |
|---|---|
| メーカー名と型番(末尾の記号まで) | 適合する部品を特定するため |
| 交換したい五徳の位置(右・左・奥) | バーナーごとに五徳の形が異なる場合があるため |
| 五徳の写真(表・裏) | 形状や爪の本数、裏側の凸部の位置を確認するため |
| ガスの種類(都市ガス・プロパンガス) | 部品によってはガス種で異なる場合があるため |
型番の読み取りに自信がない場合は、コンロ全体と型番の表示部分、五徳の表裏を写真に撮っておき、購入先に相談するとスムーズです。
互換性の注意点|別機種・別メーカーの五徳は使わない
「形が似ているから使えるだろう」と、別の機種や別のメーカーの五徳を流用するのは避けてください。
五徳は機種ごとに設計されている
リンナイは、ビルトインコンロの丸型ごとくについて、ごとく裏面の凸部2か所がバーナーまわりの凹部2か所にはまるように正しくセットするよう案内しています。
あわせて、左右と奥のバーナーごとに火力が異なり、使用できる部品も異なるとしています。
このように、五徳はコンロ本体のくぼみやバーナーの大きさ、温度センサーの位置に合わせて設計されています。
同じコンロの中でさえバーナーごとに使える部品が異なるのですから、別の機種や別のメーカーの五徳がぴったり合うとは限りません。
合わない五徳を使うと起こりうること
| 合わない点 | 起こりうること |
|---|---|
| 固定用の凸部の位置が違う | 五徳が固定されず、ずれたりガタついたりする |
| 五徳の高さが違う | 炎と鍋底の距離が変わり、燃焼や加熱効率に影響する |
| 爪の位置と温度センサーの位置関係が違う | 鍋底にセンサーが正しく当たらず、途中で火が消える・安全機能が正しく働かない |
| 五徳の直径が違う | バーナーまわりに収まらない、鍋の置き場所がずれる |
高さや形の合わない五徳を使うと、炎が鍋底でふさがれて不完全燃焼を起こしたり、鍋が傾いて転倒したりするおそれがあります。
同じメーカーの後継機種の五徳が使える場合もありますが、自己判断はせず、メーカーや購入先に適合するかを確認してから購入してください。
汎用の補助五徳は「交換品」にはならない
通販や100円ショップ、ホームセンターで手に入る汎用の五徳の多くは、標準の五徳の上に載せて小さな鍋を安定させる補助五徳です。
標準の五徳の代わりにバーナーに直接置いて使うものではないため、五徳の交換品としては使えません。
補助五徳を使う場合も、温度センサーとの干渉などで使えない機種があるため、取扱説明書で使用可否を確認しましょう。
部品が手に入らないときの判断
五徳を探してみたものの、適合する部品が見つからない、販売が終了しているというケースもあります。
メーカーの部品には保有期間がある
リンナイは、修理で使用する補修用性能部品の保有期間として、ビルトインガスコンロとガステーブルを5年としています。
あわせて、保有期間内でも経年劣化に起因する事故を防止するため修理できない場合があることを案内しています。
部品の保有期間は、一般に購入日からではなく、その型式の製造を打ち切った時点から数えます。
そのため、自宅でコンロを使い始めてからの年数だけでは、部品が残っているかどうかを判断できません。
五徳のような消耗しやすい部品は保有期間を過ぎても販売されていることがありますが、年式の古いコンロほど手に入りにくくなると考えておきましょう。
部品が見つからないときの選択肢
| 状況 | 考えられる選択肢 |
|---|---|
| 公式サイトで型番を検索しても見つからない | メーカーのお客様窓口に、後継機種の部品が使えるか問い合わせる |
| 販売終了で入手できない | 劣化した五徳を使い続けず、コンロ本体の買い替えを検討する |
| 使用年数が10年を超え、ほかにも不具合がある | 五徳の交換より、本体の買い替えを優先して検討する |
ガスコンロ本体の使用年数が10年を超え、五徳の劣化だけでなく点火しにくい、炎が乱れるといった不具合も出ている場合は、五徳だけを交換しても根本的な解決にならないことがあります。
本体を買い替える際は、住まいのガス種に合った機種を選ぶ必要があるため、ガスコンロの都市ガス用とプロパンガス用の違いもあわせて確認しておきましょう。
古いコンロを手放すときの手順は、ガスコンロの捨て方・処分方法でまとめています。
五徳の交換手順
適合する五徳が手に入ったら、次の手順で交換します。
特別な工具は必要なく、多くの場合は置き換えるだけで交換が完了します。
手順
- すべての点火つまみが「消」の位置になっていることを確認する
- テーブルコンロの場合は、コンロ横のガス栓を閉める
- 五徳が十分に冷めていることを確認する
- 古い五徳を外す前に、向きや位置がわかるよう写真を撮っておく
- 古い五徳を持ち上げて外す
- バーナーまわりのくぼみや汁受けの汚れを拭き取る
- 新しい五徳の裏側の凸部を、バーナーまわりの凹部に合わせて置く
- 手で軽く押して、ガタつきがないことを確認する
新しい五徳を置く前に、バーナーまわりのくぼみに焦げや汚れがたまっていないかを確認しておきましょう。
くぼみに汚れが残っていると、新しい五徳でもきちんと固定されず、ガタつきの原因になります。
交換後に点火して確認する
交換が終わったら、1口ずつ点火して炎の状態を確認します。
正常な炎は、青く安定していて、バーナーの全周から均等に出ています。
あわせて、鍋を載せたときに傾かないか、温度センサーが鍋底に当たっているかも確認しておくと安心です。
炎が赤っぽい、一部だけ炎が出ないといった場合は、ガスコンロの火が赤くなる理由と安全に使うための確認ポイントを参考に、セット状態を見直してください。
交換作業のあとに火がつきにくくなった場合は、バーナーキャップのずれなどが原因のこともあるため、ガスコンロの火がつかないときに確認すべきポイントで切り分け方を確認しましょう。
ガスのにおいがする、炎が大きく乱れるなどの異常があれば、すぐに使用をやめてガス栓を閉め、ガス事業者やメーカーに相談してください。
純正オプションの五徳も選択肢になる
五徳を交換するタイミングで、純正のオプション五徳を検討するのも一つの方法です。
メーカーによっては、小さな鍋を安定させやすい五徳や、鍋が滑りにくい加工をした五徳などを、オプション品として用意している場合があります。
| オプションの例 | 向いている人 |
|---|---|
| 小径鍋に対応した五徳 | ミルクパンやエスプレッソメーカーなど、小さな鍋をよく使う人 |
| 滑りにくい加工の五徳 | フライパンを振る料理や、鍋が滑るのが気になる人 |
| 中華鍋に対応した五徳 | 底の丸い中華鍋を使いたい人 |
純正のオプション品は、そのメーカーのコンロに合わせて作られているため、汎用品に比べて安心して使えます。
ただし、オプション品にも対応機種が決まっているため、型番で適合を確認してから購入してください。
古い五徳の処分方法
交換で不要になった古い五徳は、金属製品として処分するのが一般的です。
自治体によって「金属ごみ」「不燃ごみ」「粗大ごみ」など分別区分が異なるため、お住まいの自治体の分別ルールを確認してください。
五徳は重さがあり、爪の先端がとがっていることもあるため、新聞紙などで包んでから出すと、収集する人がけがをしにくくなります。
よくある質問
五徳だけを交換することはできますか?
多くの場合、五徳はコンロ本体を買い替えなくても、部品として単体で購入して交換できます。
メーカーの公式部品販売サイトや、購入した販売店などで、コンロ本体の型番に適合する五徳を探してください。
交換作業に特別な工具は必要なく、古い五徳を外して、新しい五徳の裏側の凸部をバーナーまわりのくぼみに合わせて置くだけで済むことがほとんどです。
ただし、年式の古いコンロでは、メーカーの部品が販売終了になっている場合もあります。
その場合は、メーカーの窓口に後継機種の部品が使えるかを問い合わせるか、本体の買い替えを検討しましょう。
リンナイの五徳をほかのメーカーのコンロに使えますか?
別のメーカーの五徳を流用することは避けてください。
五徳は、コンロ本体のくぼみの位置やバーナーの大きさ、温度センサーの位置に合わせて機種ごとに設計されています。
形が似ていても、固定用の凸部の位置や五徳の高さが合わないと、五徳がずれたり、炎と鍋底の距離が変わって燃焼に影響したりするおそれがあります。
また、同じメーカーであっても、機種が異なれば五徳が合わないことがあります。
五徳を購入するときは、必ずコンロ本体の型番で適合を確認し、判断に迷う場合はメーカーや購入先に問い合わせましょう。
ホームセンターで五徳は買えますか?
ホームセンターでも五徳が売られていることはありますが、店頭に並んでいるのは、多くが標準の五徳の上に載せて使う汎用の補助五徳です。
標準の五徳そのものを交換したい場合は、店頭で探すよりも、サービスカウンターでコンロの型番を伝えて取り寄せを依頼する方法が一般的です。
取り寄せには数日から数週間かかることもあるため、急ぐ場合はメーカーの公式部品販売サイトを利用する方が早いこともあります。
いずれの場合も、型番を末尾の記号まで正確に控えておくと、適合する部品を間違えずに選べます。
五徳が1つだけ壊れた場合、全部交換する必要がありますか?
壊れた五徳だけを交換すれば問題ありません。
五徳は、1個単位で販売されていることが多い部品です。
ただし、ビルトインコンロなどでは、左右や奥のバーナーで五徳の形や大きさが異なる場合があるため、どの位置の五徳が必要なのかを確認してから注文してください。
型番の末尾に付いている記号が強火力バーナーの位置を表していることもあるので、型番は正確に控えておきましょう。
ほかの五徳にもサビや変形が見られる場合は、あわせて交換を検討すると、使い心地をそろえられます。
五徳を交換すればコンロの寿命は延びますか?
五徳を交換すると、鍋の安定性や見た目は改善しますが、コンロ本体の寿命そのものが延びるわけではありません。
コンロ本体の内部の部品や安全装置は、使用年数とともに少しずつ劣化していきます。
使用年数が10年を超え、点火しにくい、炎が乱れる、途中で火が消えるといった症状が出ている場合は、五徳の交換だけでなく本体の点検や買い替えを検討した方が安全です。
五徳の劣化は、コンロ全体の状態を見直すきっかけと考え、ほかに気になる症状がないかもあわせて確認しましょう。
まとめ
五徳は、コンロ本体の型番に合った純正品を選べば、自分で手軽に交換できる部品です。
最後に、この記事のポイントを整理します。
- 五徳のガタつき、爪の欠け、サビによる崩れは、交換を考えるべき危険なサイン
- 五徳はメーカーの公式部品販売サイトや購入した販売店などで購入でき、ホームセンターでは取り寄せが一般的
- 型番は本体正面のロゴ付近などで確認し、末尾の記号やバーナーの位置まで控えておく
- 別の機種や別のメーカーの五徳は、形が似ていても流用しない
- メーカーの部品には保有期間があり、古いコンロでは本体の買い替えも含めて検討する
- 交換後は、ガタつきがないか、炎が青く均等に出ているかを必ず確認する
五徳は毎日の調理の安全を支える部品なので、劣化に気づいたら早めに交換しましょう。
まずはコンロの型番を確認し、写真に控えておくところから始めてみてください。

