ホットカーペットを出したものの、広いサイズを一日中つけていると電気代が高くなるのではと気になっていませんか。
床に座る生活では手放せない一方で、エアコンとどちらが安いのか迷う方も多いはずです。
結論から言うと、2畳用のホットカーペットを温度「中」で使えば、1時間あたり5〜8円程度です。
ただし、サイズと温度設定によって電気代は大きく変わります。
資源エネルギー庁の試算では、3畳用の温度を「強」から「中」にするだけで年間約5,770円の節約になるとされています。
この記事では、畳数別・温度設定別の電気代を整理したうえで、他の暖房との比較、電気代を下げる具体的な方法、火災を防ぐ使い方までを解説します。
ホットカーペットの電気代の目安

計算式は次のとおりです。
電気代 = 消費電力(kW)× 使用時間(h)× 電力量の目安単価(円/kWh)
目安単価は、公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会が示す31円/kWhを使います。
ホットカーペットの本体に表示されている消費電力は、ヒーターがフルに動いているときの値です。
設定温度に達すると通電が止まり、下がるとまた入る仕組みのため、実際の平均はこれより低くなります。
「中」で使った場合の畳数別の目安は次のとおりです。
| サイズ | 定格消費電力の目安 | 「中」での平均の目安 | 1時間 | 1日5時間・1か月 |
|---|---|---|---|---|
| 1畳用 | 約200〜250W | 約80〜120W | 約2.5〜3.7円 | 約372〜558円 |
| 1.5畳用 | 約300〜350W | 約120〜180W | 約3.7〜5.6円 | 約558〜837円 |
| 2畳用 | 約450〜500W | 約170〜250W | 約5.3〜7.8円 | 約790〜1,163円 |
| 3畳用 | 約700〜800W | 約260〜380W | 約8.1〜11.8円 | 約1,209〜1,767円 |
※31円/kWhで試算した参考値です。室温、床の断熱性、上に敷くラグなどによって実際の値は変わります。
電気代は、おおむね畳数に比例して増えます。
3畳用は2畳用の約1.5倍、1畳用の約3倍の電気代がかかります。
資源エネルギー庁が示す節約効果
資源エネルギー庁は、電気カーペットの使い方による省エネ効果を具体的な数値で示しています。
| 省エネ行動 | 条件 | 年間の省エネ量 | 年間の節約額 |
|---|---|---|---|
| 広さに合った大きさを選ぶ | 室温20℃、設定「中」、1日5時間。3畳用と2畳用の比較 | 89.91kWh | 約2,790円 |
| 設定温度を低めにする | 3畳用で「強」から「中」に。1日5時間 | 185.97kWh | 約5,770円 |
注目したいのは、温度設定を「強」から「中」にする効果が、サイズを小さくする効果の2倍以上ある点です。
すでに持っているカーペットでも、設定を見直すだけで年間5,000円以上下がる可能性があります。
同じページでは、省エネのコツとして次の2点も挙げられています。
- 床にじかに敷くと熱が床に逃げるので、下に断熱マットなどを敷く
- 分割して温める機能があるものは活用し、人のいない部分は温めない
エアコンやこたつと比べると
暖房器具ごとの電気代を比べてみます。
| 暖房器具 | 消費電力の目安 | 1時間の電気代の目安 | 暖まる範囲 |
|---|---|---|---|
| 電気毛布(中) | 約20〜30W | 約0.6〜0.9円 | 体にかけた範囲 |
| こたつ(中) | 約100〜160W | 約3〜5円 | こたつの中 |
| ホットカーペット 2畳(中) | 約170〜250W | 約5〜8円 | カーペットの上 |
| ホットカーペット 3畳(中) | 約260〜380W | 約8〜12円 | カーペットの上 |
| エアコン暖房(6畳・安定運転) | 約300〜700W | 約9〜22円 | 部屋全体 |
| 電気ストーブ(1,000W) | 約1,000W | 約31円 | 前方の一部 |
※31円/kWhで試算した参考値です。
ホットカーペットは、こたつよりやや高く、エアコンより安い位置にあります。
ただし、3畳用を「強」で使うと、6畳用のエアコンを安定運転させるのと同じくらいの電気代になることもあります。
「ホットカーペットだから安い」とは限らない点に注意してください。
ホットカーペットは床に接した部分を温める暖房で、部屋の空気はほとんど温まりません。
エアコンとの組み合わせで使うなら、エアコンの設定温度を下げ、足元をカーペットで補う形が効率的です。
家電ごとの消費電力の大きさは【2026年最新】家電の消費電力ランキングTOP15|電気代が高い順に解説で順位づけしています。
電気代を下げる具体的な方法

1. 温度設定を「中」以下にする
もっとも効果が大きい方法です。
資源エネルギー庁の試算では、3畳用で「強」から「中」にすると年間約5,770円の節約になります。
座ってしばらくすると体が温まるので、最初だけ「強」にして、温まったら「中」や「弱」に下げる使い方もおすすめです。
2. 断熱マットを下に敷く
フローリングに直接敷くと、熱が床に逃げていきます。
とくに1階の部屋や、床下の断熱が弱い住宅では、下に逃げる熱が多くなります。
アルミ面のある断熱シートや、厚手のウレタンマットを下に敷くと、温まりが早くなり、ヒーターが入る時間が短くなります。
3. 面切り替え機能を使う
多くのホットカーペットには、全面・右半分・左半分など、温める範囲を切り替える機能があります。
一人で座るときは、座っている側だけを温めれば、電気代はおおむね半分前後になります。
「部屋に一人しかいないのに全面を温めている」状態は、もっとも無駄が大きい使い方です。
4. 上にラグやカバーを敷く
カーペットの上に薄手のラグやカバーを敷くと、熱が上に逃げにくくなり、保温性が上がります。
ただし、厚すぎる敷物や、ホットカーペット対応でない敷物を重ねると、熱がこもって過熱の原因になることがあります。
上に敷くものは「ホットカーペット対応」と表示されたものを選んでください。
5. 部屋の広さに合ったサイズを選ぶ
これから買う場合は、実際に座る範囲に合ったサイズを選んでください。
資源エネルギー庁の試算では、3畳用から2畳用に替えると年間約2,790円の節約になります。
リビング全体に敷き詰めるより、ソファ前やテーブル周りなど、人が座る範囲だけに敷くほうが効率的です。
6. タイマーと自動オフ機能を使う
付けたまま寝てしまったり、外出時に消し忘れたりすると、誰もいないカーペットを温め続けることになります。
一定時間で自動的に切れる機能がある製品なら、有効にしておいてください。
生活スタイル別のサイズの選び方
電気代を抑えるうえで、サイズ選びは重要です。
「大は小を兼ねる」と考えて大きいサイズを選ぶと、使わない部分まで温めることになります。
| 生活スタイル | おすすめのサイズ | 理由 |
|---|---|---|
| 一人暮らし・デスク下で使う | 1畳用 | 座る範囲だけを温められる |
| 一人暮らし・床に座って過ごす | 1.5〜2畳用 | ローテーブルの周りを温められる |
| 二人暮らし・ソファ前で使う | 2畳用 | 二人で座る範囲に合う |
| 家族でリビングに集まる | 3畳用(面切り替え付き) | 人数に応じて温める範囲を切り替えられる |
家族向けに3畳用を選ぶ場合は、面切り替え機能があるものを選ぶことがとくに重要です。
家族がそろう時間は全面、一人の時間は片面、と使い分けられれば、大きいサイズの無駄を減らせます。
実際の電気代を測る方法
ホットカーペットの電気代は、床の断熱性や室温によって家ごとに違います。
自分の家の実際の電気代を知りたい場合は、コンセントの間に挟むワットモニターで測るのが確実です。
測るときは、次のように条件を変えて比べると効果が分かります。
- 温度設定「強」と「中」で、1時間あたりの電力量を比べる
- 全面と片面で比べる
- 断熱マットを敷く前と後で比べる
床暖房との違い
ホットカーペットとよく比べられるのが床暖房です。
| 比較項目 | ホットカーペット | 床暖房(電気式) |
|---|---|---|
| 設置 | 敷くだけ | 工事が必要 |
| 暖まる範囲 | カーペットの範囲 | 床全体(設置した範囲) |
| 電気代 | 範囲が狭いぶん安い | 範囲が広いぶん高くなりやすい |
| 初期費用 | 数千円〜数万円 | 数十万円〜 |
| 片付け | 季節ごとに出し入れできる | 常設 |
電気式の床暖房は、床の広い範囲を温めるため、電気代はホットカーペットより高くなりやすい傾向があります。
一方、温水式の床暖房は、ガスやヒートポンプでつくったお湯を循環させる方式で、電気代だけでは比較できません。
床暖房を使っている部屋の上にホットカーペットを重ねるのは避けてください。
熱がこもり、床暖房とカーペットの両方の故障や過熱の原因になることがあります。
火災と故障を防ぐための注意点
ホットカーペットは内部に発熱線が通っているため、扱い方を誤ると過熱や発火の原因になります。
製品評価技術基盤機構(NITE)は、電気カーペットの事故事例として、大きなしわが生じていたために発熱線が重なりあった際の発熱で過熱状態となり、ショートして焦げたようなにおいがした事例を紹介しています。
カーペットを折りたたんだまま、または大きなしわや折り目がある状態で使うと、発熱線が重なって過熱し、焦げや発火につながるおそれがあります。
次のような使い方は避けてください。
| 避けたい使い方 | 理由 |
|---|---|
| 折りたたんだまま・丸めたまま通電する | 発熱線が重なって過熱する |
| 家具の脚など重いものを長時間載せる | 一点に荷重がかかり、発熱線が傷む |
| ホットカーペット非対応の厚い敷物を重ねる | 熱がこもって過熱する |
| 布団やクッションを敷いたまま長時間放置する | 熱がこもる |
| 電源コードやコントローラーを踏む・折り曲げる | 断線や発熱の原因になる |
| 水や飲み物をこぼしたまま使う | 故障や感電の原因になる |
シーズンの始めに敷いたら、次の点を確認してから使ってください。
- 表面に焦げや変色、部分的な硬化がないか
- 電源コードやコントローラーに傷や変形がないか
- 一部だけ極端に熱い、または温まらない箇所がないか
- 焦げたにおいや異音がしないか
一つでも異常があれば、使用を中止してください。
低温やけどに注意
ホットカーペットの上で長時間寝てしまうと、低温やけどを負うことがあります。
それほど熱く感じなくても、同じ場所が長時間温められ続けると、皮膚の奥まで損傷が進むことがあるためです。
ホットカーペットの上で寝るのは避けてください。とくに乳幼児、高齢者、お酒を飲んだあと、寝返りを打ちにくい方は注意が必要です。
赤ちゃんをホットカーペットの上に直接寝かせる使い方も避けてください。
ペットも暑くなったときに移動できるよう、カーペットの一部を温めない設定にするなどの工夫をしてください。
待機電力とシーズンオフのしまい方
使わないときは、コントローラーの電源を切るだけでなく、電源プラグを抜いておくと待機電力がかかりません。
シーズンオフは、次の手順でしまってください。
- 表面のほこりや髪の毛を掃除機で取り除く
- カバーが外せる場合は洗濯して乾かす
- 電熱線を傷めないよう、取扱説明書の指示どおりに畳むか丸める
- 上に重いものを載せずに保管する
強く折り曲げたり、重いものの下敷きにしたりすると、発熱線が傷んで翌シーズンの事故の原因になることがあります。
待機電力全般について、抜いてよいものとそうでないものの線引きはコンセント差しっぱなしの電気代はどれくらい?実際にかかる金額と無駄を減らす判断基準で整理しています。
冬の電気代全体の中での位置づけ
ホットカーペットの電気代は、使い方によって冬の電気代の中でも無視できない金額になります。
| 使い方 | ひと冬(150日)の電気代の目安 |
|---|---|
| 2畳用・「中」・1日5時間 | 約4,000〜5,800円 |
| 3畳用・「中」・1日5時間 | 約6,000〜8,800円 |
| 3畳用・「強」・1日8時間 | 約15,000円以上 |
※31円/kWhで試算した参考値です。
3畳用を「強」で長時間使うと、ひと冬で1万円を超えることもあります。
温度設定と面切り替えを見直すだけで、ひと冬で数千円単位の差がつく家電です。
冬は電気料金の単価そのものが変わることもあります。
燃料価格と電気代の関係は原油価格が高騰すると電気代はどうなる?知らないと損する家庭への影響で解説しています。
よくある質問
Q1. ホットカーペットを1時間使うと電気代はいくらですか?
2畳用を温度「中」で使った場合、1時間あたり5〜8円程度です。
1畳用なら2〜4円程度、3畳用なら8〜12円程度になります。
本体に表示されている消費電力は最大値で、実際には設定温度に達すると通電が止まる仕組みのため、平均の消費電力はこれより低くなります。
ただし、温度を「強」にすると電気代は大きく上がります。
資源エネルギー庁の試算では、3畳用を「強」から「中」にするだけで、1日5時間の使用で年間約5,770円の節約になります。
Q2. ホットカーペットとエアコンはどちらが電気代は安いですか?
一般的にはホットカーペットのほうが安くなります。
2畳用を「中」で使えば1時間5〜8円程度、6畳用のエアコン暖房は安定運転時で1時間9〜22円程度です。
ただし、3畳用を「強」で使うと、エアコンと同じくらいの電気代になることもあります。
また、ホットカーペットは床に接した部分しか温めず、部屋の空気は温まりません。
エアコンの設定温度を下げ、足元をホットカーペットで補う組み合わせが、電気代と快適さのバランスがよい使い方です。
Q3. ホットカーペットの電気代を安くする方法はありますか?
もっとも効果が大きいのは、温度設定を「中」以下にすることです。
次に、面切り替え機能で人が座っている部分だけを温めると、電気代はおおむね半分前後になります。
フローリングに直接敷いている場合は、下に断熱マットを敷くと床に逃げる熱が減り、効率が上がります。
これから買う場合は、実際に座る範囲に合ったサイズを選んでください。
資源エネルギー庁の試算では、3畳用から2畳用に替えると年間約2,790円の節約になります。
Q4. ホットカーペットの上で寝ても大丈夫ですか?
おすすめできません。
それほど熱く感じなくても、同じ場所が長時間温められ続けると、低温やけどを負うことがあります。
低温やけどは痛みを感じにくいまま皮膚の奥まで損傷が進むことがあり、気づいたときには重症になっている場合もあります。
とくに乳幼児、高齢者、お酒を飲んだあとは注意が必要です。
眠くなったら電源を切り、布団で寝るようにしてください。
Q5. ホットカーペットを折りたたんで使っても大丈夫ですか?
折りたたんだまま、または大きなしわや折り目がある状態で使うのは避けてください。
NITEは、電気カーペットに大きなしわが生じていたために発熱線が重なって過熱し、ショートして焦げたようなにおいがした事例を紹介しています。
部屋の広さに合わせてカーペットを折って使うと、発熱線が重なった部分が過熱し、焦げや発火につながるおそれがあります。
部屋に合わないサイズの場合は、面切り替え機能を使うか、サイズの合った製品を選んでください。
まとめ
ホットカーペットの電気代は、2畳用を温度「中」で使えば1時間あたり5〜8円程度です。
- 電気代はおおむね畳数に比例し、3畳用は2畳用の約1.5倍
- 3畳用を「強」から「中」にすると年間約5,770円の節約(資源エネルギー庁の試算)
- 面切り替えで座る側だけ温めれば、電気代はおおむね半分前後
- 下に断熱マットを敷くと、床に逃げる熱を減らせる
- 折りたたんだまま使わない、上で寝ない、重いものを載せない
ホットカーペットは使い方しだいで、ひと冬の電気代が数千円変わる家電です。
まずは温度設定を「中」にし、一人のときは座っている側だけを温めるところから始めてみてください。

