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三菱エコキュートのP37・P18とは|ふろ機能が動かないとき

三菱エコキュートのP37・P18と「ふろ機能が動かないとき」を示す文字のみのサムネイル
Yuta
記事監修者
現:ガス会社に勤める兼業WEBライター。所持資格はガス開栓作業に必要な高圧ガス販売主任者二種、ガス工事に必要な液化石油ガス設備士、灯油の取り扱いに必要な危険物乙四種、その他ガス関連資格多数と電気工事士などの資格も多数所持。

湯はりや追いだきができなくなり、リモコンに「P37」や「P30」と表示されている。
蛇口やシャワーのお湯は問題なく出るのに、お風呂の機能だけが止まっている。
そんな状態で困っていませんか。

このグループのコードは、いずれも自動ふろ運転や追いだきが正常にできない状態を示しています。
ただし、公式の対処方法は番号によって3通りに分かれています。
なかでもP37だけは冬季の配管凍結への言及と、条件付きのエラー解除手順が示されています。
この記事では、どの部品が疑われているのかを経路に沿って整理したうえで、番号ごとの対処の違いを解説します。

目次

6つのコードが指している部品

三菱電機の公式FAQでは、次のように案内されています。

表示意味
P18ふろ用熱交換器異常
P28追焚切替弁原点固着異常
P29追焚切替弁原点以外固着異常
P30ふろ循環熱源ポンプロック
P31ふろ循環熱源流量調整弁固着
P37ふろ循環ポンプ異常

追いだきは、浴槽のぬるくなったお湯を吸い込み、貯湯ユニット内部の熱交換器でタンクの熱を受け取ってから、再び浴槽へ戻す動作です。
このとき、実は2つの流れが同時に動いています。

流れ役割関わるコード
浴槽側の循環浴槽のお湯を熱交換器まで運ぶP37
熱源側の循環タンクの熱を熱交換器まで運ぶP30・P31
熱の受け渡し2つの流れの間で熱を移すP18
経路の切り替え湯はりと追いだきで経路を変えるP28・P29

熱交換器は、2つの流れが直接混ざらないように熱だけを受け渡す部品です。
どちらかの流れが止まっても、弁が切り替わらなくても、追いだきは成立しません。

公式の扱いは3通りに分かれる

同じふろ機能のコードでも、案内の内容が違います。

表示公式の対処方法
P18・P30・P31販売店またはメーカーの修理受付窓口へ点検・修理を依頼
P28・P29給水配管専用止水栓を閉じて販売店へ依頼。解除方法は販売店か据付工事説明書で確認
P37使用開始後1週間以内なら解除を試す。再表示するなら点検

自分で試せる余地が残されているのはP37だけです。
ほかの5つは、表示を確認した時点で点検の依頼に進むことになります。

P37|唯一、確認できることがある

P37のエラー内容には、ふろ自動での湯はりや追いだきの異常に加えて、冬季の場合にはふろ配管が凍結して発生することもあると記載されています。

つまり、部品の故障とは限らないということです。

冬季に出た場合
気温が上がって自然に解凍するのを待ってください。
解凍後に湯はりを試して正常に動けば、故障ではありません。

凍結した配管に熱湯をかけるのは避けてください。急激な温度変化で配管や浴槽アダプターが破損する恐れがあり、跳ね返った熱湯によるやけどの危険もあります。

使用開始後1週間以内の場合
公式には解除の操作が示されています。
台所リモコンの「日時設定スイッチ」と「給湯温度▼スイッチ」を3秒以上同時に押す、というものです。

ただし解除方法は機種によって異なると明記されています。
この操作で解除できない場合は、販売店に相談するか据付工事説明書を確認してください。

何年も使ってきた機器の場合、この手順の対象外です。
再表示する場合は、給水配管専用止水栓を閉じて点検を依頼してください。

📎 出典:三菱電機 よくあるご質問FAQ|リモコンに「P37」が表示されています

P28・P29|追焚切替弁の固着

この2つは、追いだきのときに経路を切り替える弁が動かなくなっている状態です。

用語状態
原点固着弁が基準位置から動かない
原点以外固着弁が途中の位置で止まっている

公式の対処方法は、給水配管専用止水栓を閉じて販売店に点検・修理を依頼する、という内容です。
解除方法についても、販売店に相談するか据付工事説明書を確認するよう案内されています。
自己判断で解除を繰り返す手順は示されていません。

📎 出典:三菱電機 よくあるご質問FAQ|リモコンに「P28」「P29」が表示されています

P18・P30・P31|熱交換器とポンプ・弁

この3つは、公式の対処方法がもっとも簡潔です。
販売店またはメーカーの修理受付窓口へ点検・修理を依頼する、という内容のみが記載されています。

エラー解除の手順も、凍結などの外部要因への言及もありません。
部品側の問題として扱われていると考えるのが妥当です。

P18の熱交換器は、追いだきの中核にあたる部品です。
ここに異常があると、浴槽側と熱源側の流れが両方動いていても熱が移りません。

📎 出典:三菱電機 よくあるご質問FAQ|リモコンに「P18」「P30」「P31」が表示されています

資料によって名称が違う場合がある

P30とP31は、資料によって表記が分かれています。

表示表記の例
P30ふろ循環熱源ポンプロック/ふろ循環熱源ポンプ異常
P31ふろ循環熱源流量調整弁固着/ふろ循環熱源流量調整弁異常

指している部品は同じです。
検索して情報がばらついて見えるのはこのためなので、名称の違いは気にしなくて構いません。

追いだきができない間の過ごし方

蛇口やシャワーのお湯が出ているなら、生活が完全に止まるわけではありません。
毎回新しく湯はりをする、あるいは冷めたお湯に熱めのお湯を足して調整する方法で当面はしのげます。

ただし追いだきに比べてタンクのお湯を多く消費します。
残湯量表示を見ながら、湯切れにならないよう気をつけてください。

残湯が少なくなるとお湯の温度も勢いも不安定になります。
この症状を別の不調と思い込んでしまうことがあるため、切り分けにはエコキュートの水圧が弱い原因と対処法とは?|シャワーを強くする5つの方法も参考になります。

点検を依頼するときに伝えること

  • 表示されているコード(複数出ていればすべて)
  • 湯はり・追いだき・保温のどれができないか
  • 蛇口やシャワーのお湯は出るか
  • 最初に出た日と、その日の気温
  • 使用開始からどれくらい経っているか
  • 貯湯ユニット正面の形名表示と製造年

「湯はりはできるが追いだきだけできない」といった具体的な症状は、疑わしい部品を絞る材料になります。
連絡先は、据付直後であれば据付工事を行った販売店、長く使えていた機器であれば販売店またはメーカーの修理受付窓口です。

なお、同じエラー表示でもCから始まるコードは屋外のヒートポンプユニット側に関わるもので、系統が違います。
たとえば三菱エコキュート エラーC21の詳しい解説で扱っているC21は、ふろ機能ではなくお湯を沸かす工程に関わるコードです。

修理と交換の判断

ポンプや弁の交換は、部品があれば1回の訪問で終わることが多い修理です。
一方、熱交換器の交換となると規模が大きくなりやすく、費用も上がります。

設置から10年前後が経過していると、補修用部品の入手が難しくなります。
ふろ系統は関連部品が多いため、1つ直したあとに別の番号が表示される流れも珍しくありません。

修理費用と交換費用を並べて比較する考え方はエコキュートの寿命は何年?10年が目安と言われる理由と交換を考えるタイミングで整理していますので、見積もりが出たタイミングで参考にしてください。

よくある質問

Q1.P37が出ましたが、冬の朝だけです。故障でしょうか。
公式のエラー内容にも、冬季はふろ配管の凍結で発生することがあると記載されています。
気温が上がってから湯はりを試し、正常に動くのであれば凍結が原因の可能性が高いでしょう。
ただし毎年繰り返すようなら、設置環境として凍結しやすい状態にあるということです。
保温材の状態などを含めて、販売店に凍結対策を相談してみてください。

Q2.蛇口のお湯は出るのに、湯はりだけできません。
このグループのコードの典型的な症状です。
給湯とふろ機能は別の経路で動いているため、片方だけが止まることは珍しくありません。
給湯側が使えているなら、当面はシャワーや湯はりの手動対応でしのげます。
ただし自然に直るものではないので、点検の段取りは進めておいてください。

Q3.P30とP37はどちらもポンプですが、何が違うのですか。
動かしている水が違います。
P37のふろ循環ポンプは浴槽のお湯を熱交換器まで運ぶもので、P30のふろ循環熱源ポンプはタンク側の熱を熱交換器まで運ぶものです。
追いだきには両方の流れが必要なので、どちらが止まっても追いだきはできません。
公式の対処方法も分かれており、P37には条件付きの解除手順がある一方、P30は点検の依頼のみが案内されています。

Q4.エラー解除をすれば使えるようになりますか。
P37で、使用開始後1週間以内または凍結が解消している場合には復帰することがあります。
それ以外のコードでは、解除しても湯はりを始めた時点で再び表示される可能性が高いでしょう。
特にP18・P30・P31は解除の手順自体が案内されていません。
解除を繰り返すより、点検を依頼するほうが結果的に早く復旧します。

Q5.複数の番号が交互に出ます。
ふろ系統は複数の部品が連動して動くため、1か所の不具合が別の検知につながることがあります。
また、制御している基板側に問題があると、複数の部品が同時に異常と判定されることもあります。
点検時には、表示されたコードをすべて伝えてください。
1か所の修理でまとめて解消する可能性もあります。

まとめ

P18・P28・P29・P30・P31・P37は、いずれも自動ふろ運転や追いだきが正常にできない状態を示すコードです。
公式の扱いは3通りに分かれています。

  • P37だけは冬季の配管凍結への言及と、使用開始後1週間以内の解除手順がある
  • 凍結なら解凍を待つ。熱湯はかけない
  • P28・P29は切替弁の固着。解除方法は販売店か据付工事説明書で確認する
  • P18・P30・P31は点検の依頼のみ。部品側の問題として扱われている
  • 追いだきが使えなくても、湯はりができれば当面はしのげる。ただし湯量の消費は増える
  • 「どの機能が使えないか」を伝えると、疑わしい部品が絞れる

まずは自分のコードがどの扱いに当てはまるかを確認してください。
P37以外であれば、点検の段取りに進むのが近道です。

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この記事を書いた人

「暮らしの設備ガイド」は、給湯器・ストーブ・換気設備など、
家庭の安心と快適を支える“住まいの設備”に関する専門メディアです。

現在もガス業界で設備施工・保守に携わるYuta(ガス関連資格保有者)が監修し、一般家庭向けのガス機器・暖房設備・給湯器交換の実務経験をもとに、現場の知識に基づいた、正確で実用的な情報を発信しています。

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