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三菱エコキュートのP24〜P27とは|わき上げの切替弁が固着

三菱エコキュートのP24〜P27と「わき上げの切替弁が固着」を示す文字のみのサムネイル
Yuta
記事監修者
現:ガス会社に勤める兼業WEBライター。所持資格はガス開栓作業に必要な高圧ガス販売主任者二種、ガス工事に必要な液化石油ガス設備士、灯油の取り扱いに必要な危険物乙四種、その他ガス関連資格多数と電気工事士などの資格も多数所持。

夜間にお湯が沸いておらず、リモコンに「P26」や「P24」と表示されている。
「原点固着」という見慣れない言葉が並んでいて、何が起きているのか見当がつかない。
そんな状態で困っていませんか。

これらは、わき上げのときにお湯や水の通り道を切り替える弁に関するコードです。
注目したいのは、番号によって公式の扱いが違う点です。
P25・P26・P27には条件付きでエラー解除の手順が示されている一方、P24は最初から点検が案内されています。
この記事では、弁の役割と「固着」という言葉の意味を整理したうえで、番号ごとの対処の違いを解説します。

目次

わき上げの経路に関わるコード

三菱電機の公式FAQでは、次のように案内されています。

表示意味
P13バイパス電動弁異常
P17高温貯湯異常
P24入水切替弁異常(原点固着)
P25入水切替弁異常(原点以外固着)
P26出湯切替弁異常(原点固着)
P27出湯切替弁異常(原点以外固着)

P24からP27のエラー内容はわき上げが正常にできない状態で、わき上げ動作時の部品不具合による可能性があるとされています。

エコキュートは、タンクの下部から水を取り出してヒートポンプへ送り、温まったお湯をタンクの上部へ戻します。
このとき、水がどこから入り、お湯がどこへ出ていくかを切り替えているのが入水切替弁と出湯切替弁です。
弁が動かなければ経路が定まらず、わき上げそのものが成立しません。

「原点固着」と「原点以外固着」の違い

耳慣れない用語ですが、意味は単純です。

用語状態
原点固着弁が基準位置から動かなくなっている
原点以外固着弁が途中の中途半端な位置で止まっている

同じ「動かない」でも、どこで止まったかが違います。
そしてこの違いが、公式の対処方法の違いにつながっています。

P24だけ扱いが違う

公式の対処方法は、次のように分かれています。

表示条件対処
P25・P26・P27使用開始後1週間以内エラー解除を試す
P25・P26・P27解除しても再表示する点検を依頼する
P24条件なし点検を依頼する

P24は解除を試す対象に含まれていません。
表示を確認したら、そのまま点検の依頼に進んでください。

また、P25・P26・P27であっても、解除が案内されているのは使用開始後1週間以内という条件付きです。
何年も使ってきた機器に出た場合は、この手順の対象外と考えるのが妥当です。

📎 出典:三菱電機 よくあるご質問FAQ|リモコンに「P24」「P25」「P26」「P27」が表示されています

エラー解除の操作

公式には、解除方法の一例として次の操作が示されています。

台所リモコンの「日時設定スイッチ」と「給湯温度▼スイッチ」を3秒以上同時に押す、というものです。

ただし解除方法は機種によって異なると明記されています。
この操作で解除できない場合は、販売店に相談するか据付工事説明書を確認してください。

解除しても再び表示される場合、操作を繰り返さないでください。異常を検知した状態のまま運転を続けさせることになり、ほかの部品へ負担が及ぶおそれがあります。

解除する前に、表示されていたコードを控えておいてください。
消えてしまうと、業者に症状を伝えられなくなります。

P13|バイパス電動弁

P13のエラー内容も、わき上げが正常にできない状態とされています。
バイパス電動弁は、水の流れの一部を迂回させるための弁です。

こちらの対処方法は「エラーが再表示される場合は点検が必要」という条件付きの書き方になっています。
一度きりの表示であれば様子を見る余地がありますが、繰り返すようなら点検を依頼してください。

出た日付を控えておくと、2回目が出たときの判断がはっきりします。

📎 出典:三菱電機 よくあるご質問FAQ|リモコンに「P13」が表示されています

P17|目標より高い温度で沸き上がった

P17は少し性格が違います。
エラー内容は、わき上げ時に貯湯ユニット内の温度が、目標温度よりも高い温度でわき上げされた可能性があるとされています。

わき上げができていないのではなく、沸きすぎている状態を検知したコードです。

タンク内の温度が想定より高い可能性があるため、蛇口やシャワーを使うときは必ず手で湯温を確かめてください。小さなお子さまや高齢の方が先に触れないよう注意が必要です。

このコードは点検・修理の依頼が案内されています。
お湯は使えてしまう状態なので後回しにされがちですが、温度の制御が効いていない可能性がある点を軽く見ないでください。

📎 出典:三菱電機 よくあるご質問FAQ|リモコンに「P17」が表示されています

P46〜P49|中温水に対応した機種の切替弁

機種によっては、次のコードが使われます。

表示意味
P46中温戻切替弁(原点固着異常)
P47中温戻切替弁(原点以外固着異常)
P48中温取出切替弁(原点固着異常)
P49中温取出切替弁(原点以外固着異常)

中温水は、タンク内でぬるくなった層のお湯のことです。
これを取り出したり戻したりする経路を持つ機種で、その切り替えに使われる弁に関するコードです。
床暖房などに対応した構成で使われることがあります。

固着という言葉の意味はP24〜P27と同じで、弁が基準位置で止まっているか、途中で止まっているかの違いです。
一般向けの個別ページは用意されていないため、表示された場合は据付工事を行った販売店に相談してください。

📎 出典:三菱電機 よくあるご質問FAQ|以下のエラーコードは、電気温水器のエラーコードではなく、三菱エコキュートのエラーコードとなります

生活への影響

わき上げができない状態では、タンクに残っているお湯は使えますが、使った分は補充されません。
夜間にお湯が沸かないため、残湯は日を追うごとに減っていきます。

残湯が少なくなると水道水を混ぜる割合が増え、お湯の温度も勢いも不安定になります。
この症状を機器の別の不調と思い込んでしまうことがあるため、切り分けにはエコキュートの水圧が弱い原因と対処法とは?|シャワーを強くする5つの方法も参考になります。

残湯量表示を見ながら、入浴や食器洗いなど必要な用途に優先的に回してください。

点検を依頼するときに伝えること

  • 表示されているコード(複数出ていればすべて)
  • 使用開始からどれくらい経っているか
  • エラー解除を試したか、その結果どうだったか
  • 最初に出た日と、その後の頻度
  • 貯湯ユニット正面の形名表示と製造年

公式の案内では、点検を依頼する際に給水配管専用止水栓を閉じるよう求められています。
連絡先は、据付直後であれば据付工事を行った販売店、長く使えていた機器であれば販売店またはメーカーの修理受付窓口です。

なお、同じわき上げ不良でも、Cから始まるコードは屋外のヒートポンプユニット側や配管の循環に関わるものです。
たとえば三菱エコキュート エラーC21の詳しい解説で扱っているC21は、貯湯ユニット内部の弁ではなく配管の循環に関わるコードです。

修理と交換の判断

切替弁の交換は、部品があれば1回の訪問で終わることが多い修理です。
判断が分かれるのは、設置からの年数です。

弁は動作を繰り返す部品なので、経年で動きが渋くなることは避けられません。
設置から10年前後が経過していると、1つ交換したあとに別の弁やポンプが不調になる流れになりがちです。
補修用部品の入手が難しくなる時期とも重なります。

修理費用と交換費用を並べて比較する考え方はエコキュートの寿命は何年?10年が目安と言われる理由と交換を考えるタイミングで整理していますので、見積もりが出たタイミングで参考にしてください。

よくある質問

Q1.P26が出たのでエラー解除を試したいのですが、設置から5年経っています。
公式が解除を案内しているのは、使用開始後1週間以内という条件付きです。
5年使ってきた機器であれば、この手順の対象外と考えるのが妥当でしょう。
解除しても同じ表示が出る可能性が高く、繰り返すことでほかの部品に負担が及ぶおそれもあります。
点検を依頼してください。

Q2.P24とP25は何が違うのですか。
どちらも入水切替弁のコードですが、弁が止まっている位置が違います。
P24は基準位置から動かない原点固着、P25は途中の位置で止まっている原点以外固着です。
公式の対処方法も分かれており、P25には条件付きで解除の案内があるのに対し、P24は最初から点検が案内されています。
P24が出た場合は、解除を試さず点検に進んでください。

Q3.エラー解除の操作をしても解除できません。
公式に示されている操作はあくまで一例で、解除方法は機種によって異なると明記されています。
その操作で解除できない場合は、販売店に相談するか据付工事説明書を確認してください。
やみくもにボタンの組み合わせを試すより、確認してから行うほうが確実です。
表示されているコードと形名を控えておくと、問い合わせがスムーズです。

Q4.P17が出ていますが、お湯は普通に使えます。
使えてしまうのがP17の扱いにくいところです。
ただし、目標より高い温度で沸き上がった可能性を検知している状態なので、温度の制御が正しく効いていないおそれがあります。
使用時は必ず手で湯温を確かめてから浴びるようにしてください。
公式でも点検・修理が案内されているため、放置せず相談してください。

Q5.複数のPコードが同時に出ています。
弁の動作を制御している基板側に問題があると、複数の弁が同時に異常と判定されることがあります。
弁が同時に何個も固着するより、共通部分に原因があると考えるほうが自然です。
点検時には表示されているコードをすべて伝えてください。
1か所の修理でまとめて解消する可能性もあります。

まとめ

P24〜P27は、わき上げの経路を切り替える弁が動かなくなっている状態を示すコードです。
番号によって公式の扱いが分かれている点が、このグループの特徴です。

  • P25・P26・P27は、使用開始後1週間以内であればエラー解除が案内されている
  • P24は条件なしで点検の依頼。解除を試す対象に含まれていない
  • 解除方法は機種によって異なる。できない場合は販売店か据付工事説明書を確認する
  • 解除しても再表示するなら、繰り返さず点検へ進む
  • P13は「再表示される場合は点検」という条件付き。出た日付を控える
  • P17は沸きすぎを検知したコード。使用前に手で湯温を確かめる

同じ弁のコードでも、番号ひとつで取るべき行動が変わります。
まず自分の機器がどれに当てはまるかを確認してください。

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この記事を書いた人

「暮らしの設備ガイド」は、給湯器・ストーブ・換気設備など、
家庭の安心と快適を支える“住まいの設備”に関する専門メディアです。

現在もガス業界で設備施工・保守に携わるYuta(ガス関連資格保有者)が監修し、一般家庭向けのガス機器・暖房設備・給湯器交換の実務経験をもとに、現場の知識に基づいた、正確で実用的な情報を発信しています。

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