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パロマ ガスコンロのエラー02とは?|火が消える理由と再点火の手順

パロマ ガスコンロのエラー02と、火が消える理由・再点火の手順を示す文字のみのサムネイル
Yuta
記事監修者
現:ガス会社に勤める兼業WEBライター。所持資格はガス開栓作業に必要な高圧ガス販売主任者二種、ガス工事に必要な液化石油ガス設備士、灯油の取り扱いに必要な危険物乙四種、その他ガス関連資格多数と電気工事士などの資格も多数所持。

揚げ物の途中で急に火が消え、表示部に「02」が点滅している。
グリルで魚を焼いていたら、焼き上がる前にブザーが鳴って止まってしまった。
パロマのガスコンロを使っていて、そんな場面に出くわすと「壊れたのだろうか」と不安になりますよね。
結論から言うと、エラー02は故障を知らせる表示ではありません。
温度が上がりすぎていることを機器が検知し、安全のために自らガスを止めた合図です。
この記事では、02が出るパターンの見分け方、再点火までにどれくらい待てばよいか、そして繰り返し出るときに疑うべき原因を整理します。

目次

エラー02は安全装置が作動したサイン

パロマ公式の取扱説明書では、02は次の機能が働いて自動消火した場合に表示されると説明されています。

  • 調理油過熱防止装置(天ぷら油過熱防止機能)
  • 焦げつき消火機能
  • グリル過熱防止機能

なお、炒め物などで異常過熱防止機能(早切れ防止機能)が約30分続いて自動消火した場合は、02ではなく00が表示されます。
公式の取扱説明書では、この作動は消し忘れ消火機能と同じ項目として扱われています。

つまり02は「異常が起きた」ではなく「異常になる前に止めた」という意味の表示です。
機器そのものが壊れているわけではないため、原因を取り除けばそのまま使い続けられます。

これらの安全装置は、2008年10月に法令で装備が義務づけられたものが含まれます。
独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)によると、ガスこんろについては2008年10月に調理油過熱防止装置および立ち消え安全装置の装備が法令で義務づけられ、これに先立って2008年4月から業界団体の自主基準により調理油過熱防止装置が標準装備され始めています。
02が出るということは、その安全装置が設計どおりに働いているということでもあります。

📎 出典:ガスこんろの事故に注意~火災事故に潜むヒューマンエラー~(NITE 製品評価技術基盤機構)

「02」と一緒に出る数字で発生場所が分かる

パロマのエラー表示は、2桁のコードだけでは情報が半分しかありません。
公式の取扱説明書には、エラーコードは「00」「02」などの2桁の数字と、「0」「1」などの発生部位を表す1桁の数字が交互に表示されると記載されています。

一緒に出る数字発生部位
0電子部品
1左コンロ
3右コンロ
4後コンロ
5グリル

📎 出典:パロマ ビルトインコンロ 取扱説明書(PD-600WS/NTP-600WS/PD-509WS/PKD-509WS)

「02」と「5」が交互に点滅していれば、グリルの過熱防止機能が働いたということです。
「02」と「3」なら右コンロで、揚げ物や炒め物をしていた側と一致するはずです。
機種によっては「025」のように3桁続けて表示されるタイプもありますが、上2桁がエラー、下1桁が発生部位という読み方は同じです。

コンロ側かグリル側かで、待つ時間も確認すべき場所も変わります。
まずここを確かめてから、次の手順に進んでください。

なお、この番号の割り当ては機種によって異なる場合があります。
表示の読み方全般についてはパロマ ビルトインコンロのエラーコード一覧|表示の読み方と対処で詳しくまとめています。

02が出る主なパターン

同じ02でも、働いた機能によって状況の意味合いが変わります。
心当たりを探すときの手がかりとして、それぞれの特徴を押さえておきましょう。

揚げ物の途中で消えた|調理油過熱防止装置

油の温度が上がりすぎるのを防ぐ機能です。
パロマの取扱説明書によると、温度センサーが鍋底の温度を検知し、約250℃を保つように強火と弱火を自動で切り替えます。
この状態が約30分続くか、弱火にしても温度上昇が続く場合に自動消火します。

なぜ250℃で止めるのかというと、市販の植物油は約370℃で火種がなくても自然発火するためです。
発火温度までまだ余裕がある段階で介入する設計になっています。

揚げ物中に02が出た直後は、すぐ点火操作をしても操作ボタンから手を離した時点で火が消えることがあります。
これも故障ではなく、油の温度がまだ下がっていないというサインです。

煮物が焦げついた|焦げつき消火機能

煮物などで鍋の水分がなくなり、鍋底が焦げつき始めたときに自動消火する機能です。
公式の説明では、焦げつきを完全に防止するものではなく、焦げつき始めたら消火する機能だと明記されています。
また、沸騰していた期間が短いと判定できないこともあります。

カレーやシチューの再加熱、水分が少なく調味料の多い料理は特に作動しやすい調理です。
弱火でときどきかき混ぜながら加熱すると、途中で止まる頻度は下がります。

コンロで焼網を使って消えた

コンロの上で焼網を使うと、温度センサーが過熱を検知して自動消火します。
公式の取扱説明書でも、コンロでの焼網の使用は禁止されています。
天板に落ちた油が発火したり、機器が異常過熱したりするおそれがあるためです。
もちや焼きなすはグリルで調理してください。

グリルで消えた|グリル過熱防止機能

グリル庫内の温度が高くなりすぎたときに自動消火する機能です。
取扱説明書には、グリルを空焼きするなど庫内の温度が非常に高くなった場合に自動消火し、ブザーが鳴ってエラーコード「025」を表示すると記載されています。
上2桁の02がエラーの種類、下1桁の5がグリルを示しています。
連続して使用する場合も作動することがあります。

魚を続けて2回焼こうとして、2回目の途中で止まってしまうのはこのパターンです。
庫内がまだ熱いまま点火したことが原因なので、機器の異常ではありません。

再点火までの手順

コンロ側で出た場合

  1. 操作ボタンを押し戻して、消火の位置にする
  2. 鍋を火から下ろす(このとき鍋は非常に高温になっています)
  3. 温度が下がるまで時間をおく
  4. 改めて点火操作をする

待ち時間の目安は、鍋の中身と温度によって変わります。
油を使っていた場合は10分程度みておくと確実です。
急いで点火しても、センサーが高温を検知している間は再び消えてしまいます。

自動消火した直後の鍋は相当な高温になっているため、素手で触れないでください。
特に空焚きに近い状態だった場合、取っ手まで熱くなっていることがあります。

グリル側(5)で出た場合

こちらは待ち時間がはっきり決まっています。

  1. 操作ボタンを押し戻して、消火の位置にする
  2. グリル庫内が冷めるまで約5分待つ
  3. 改めて点火操作をする

パロマの取扱説明書に、グリル過熱防止機能が作動したら操作ボタンを消火の位置に戻し、約5分待ってから再点火するよう明記されています。
連続してグリルを使うときも、この5分をあけるのが基本です。

グリルの扉を開けて庫内の熱を逃がしたくなりますが、調理物や脂に火がついている場合は絶対にグリルを引き出さないでください。
炎が前にあふれ出るおそれがあります。
その場合は操作ボタンで消火し、火が完全に消えるまで待ってから点検を依頼してください。

02が繰り返し出るときに確認すること

一度きりなら作動、何度も出るなら別の原因があります。
確認する順番は次のとおりです。

鍋底とセンサーが密着しているか

最も多い原因がここです。
温度センサーは鍋底に触れて温度を測るため、センサーの上面と鍋底が密着していないと、実際の温度を正しく検知できません。

パロマの取扱説明書では、鍋の条件として次の3点が挙げられています。

条件内容
重さ調理物を含めて250g以上
底の形状平らで、凸凹や反りがないこと
密着鍋底の中心が温度センサーの上面に接していること

軽い片手鍋や小さい鍋は、センサーのばねの力で押し上げられて傾いてしまいます。
底が丸い中華鍋やヤカンも、密着が不十分になりやすい形状です。

鍋底とセンサーが汚れていないか

汚れは温度の伝わり方を変えます。
NITEは、鍋底に汚れが付着してセンサーが油の温度を正常に検知できず、油が加熱され続けて自然発火に至る現象を再現映像として公開しています。
調理油過熱防止装置が付いていても、調理器具や使用条件によっては発火に至ることがあるとされています。

📎 出典:ガスこんろ「3.天ぷら油の発火(汚れた鍋)」(NITE 製品評価技術基盤機構)

つまり02が早めに出るのは、センサーが安全側に振れている状態とも言えます。
面倒でも、鍋底とセンサー上面の汚れは落としておいてください。

センサーのお手入れは、変形させないよう片手を添えて、固く絞った布で上面と側面を拭く方法が公式に案内されています。
強い力を加えるとセンサーが変形し、鍋底に密着しなくなります。
また、センサーを押してスムーズに上下に動くかどうかも確認してください。
煮こぼれが固まって動きが渋くなっていると、正しく温度を測れません。

ごとくやバーナーキャップの焦げつきが落ちにくい場合は、パロマ純正のクリーナーが用意されています。
なお、天板の材質によっては使えないものがあるため、取扱説明書の記載を確認してから使ってください。

使っている鍋が調理に適しているか

材質によっては、そもそも揚げ物に向かない鍋があります。
公式の取扱説明書では、土鍋・耐熱ガラス鍋・圧力鍋は熱が伝わりにくいため揚げ物調理に使用しないよう明記されています。
天ぷら油過熱防止機能が働かず、発火するおそれがあるためです。

丸底の中華鍋も揚げ物には適していません。
鍋底の厚さが2.5mm以下の薄いステンレス製の鍋・フライパンも適さないとされています。

揚げ物で02が頻発する場合は、底が平らで厚みのある専用の天ぷら鍋に替えるだけで解消することがあります。

油の量が足りているか

意外な盲点がここです。
油の量が少なすぎると温度センサーが正しく働かず、発火するおそれがあると公式に注意されています。
揚げ物調理では200mL以上の油を入れ、食材全体が十分につかる状態にしてください。
フライパンのような底の広い鍋で少量の油を使う調理は、温度が急上昇しやすく02の作動につながります。

また、冷凍食材を鍋底の中央(センサーの接触位置)に密着させた状態で揚げると、センサーが鍋底の温度を正しく検知できません。
食材は中央部を避けて入れてください。

グリルの場合は庫内の汚れ

グリル側で02が続く場合は、庫内と受け皿の汚れを確認します。
たまった脂は発火の原因になるだけでなく、燃焼状態を乱して庫内温度を上げます。
NITEも、手入れ不足でグリル内部に蓄積した食材残さに着火した火災事例を公表しています。
グリル受け皿にたまった脂と焼網に付いた皮や食材は、使用のつど取り除いてください。

修理を依頼すべきかどうかの判断

ここまでの確認をしても02が出続ける場合は、機器側の問題を疑う段階です。
判断の目安を整理します。

状況判断
心当たりのある調理をしたときだけ出る正常な作動。対処不要
鍋とセンサーを整えたら出なくなった解決。継続して様子を見る
適した鍋・清掃済みでも点火から数分で出るセンサーまたは制御部の異常が疑われる
鍋を置いていないのに出る機器側の異常。点検を依頼
02ではなく31・32・33が表示されるセンサー故障。ガス栓を閉めて修理を依頼

31や32・33はセンサーそのものの故障を示すコードです。
02とは意味がまったく違うため、表示された数字を取り違えないようにしてください。

安全装置が正しく働かない状態での揚げ物調理は避けてください。
点検を依頼するまでの間は、油を使う調理を控えるのが安全です。

修理を依頼する際は、エラーコードと発生部位の両方を伝えるよう公式に求められています。
パロマの表示は15分後に消灯するため、気づいた時点で数字を控えておいてください。

よくある質問

Q1. エラー02が出たまま使い続けても大丈夫ですか。

02は自動消火したことを知らせる表示なので、その状態でガスが出続けることはありません。
操作ボタンを消火の位置に戻し、温度が下がってから再点火すれば通常どおり使えます。
ただし、心当たりのある調理をしていないのに02が出る場合や、点火から数分で毎回出る場合は、温度センサーが正しく温度を検知できていない可能性があります。
この状態は安全装置が本来の働きをしていないことを意味するため、点検を依頼してください。

Q2. 表示が「02」と「5」で交互に点滅します。何が起きていますか。

グリルの過熱防止機能が働いて自動消火した状態です。
発生部位を表す数字の5がグリルを意味しています。
グリルの空焼き、消し忘れ、連続使用、食材が少ない状態での加熱などで庫内温度が上がったことが原因です。
操作ボタンを消火の位置に戻し、庫内が冷めるまで約5分待ってから再点火してください。
続けて焼きたい場合も、この5分をあけるのが基本です。

Q3. 揚げ物の途中で毎回止まってしまいます。故障でしょうか。

鍋と油の条件を確認してください。
油の量が200mLに満たない、フライパンなど底の広い鍋を使っている、鍋底が反っている、鍋底やセンサーが汚れている、といった条件では温度が急上昇しやすく、早い段階で自動消火します。
土鍋・耐熱ガラス鍋・圧力鍋は熱が伝わりにくく、揚げ物には使用できません。
底が平らで厚みのある天ぷら鍋に替え、センサーと鍋底を清掃したうえで改善するかどうか確かめてみてください。

Q4. 高温炒め機能を使えば02は出なくなりますか。

高温炒め機能は、自動で火力を調節する温度を約250℃から約290℃に引き上げる機能です。
煎りものやあぶり調理など高温が必要な場面では有効ですが、02が出なくなるわけではありません。
公式にも、高温炒め機能の使用中でも温度が上がりすぎれば火力を調節したり消火したりすると説明されています。
なお、高温での自動火力調節が約30分続いて消火した場合は、02ではなく00が表示されます。
また、揚げ物などの油調理に高温炒め機能を使うと発火のおそれがあるため、使用しないでください。

Q5. 火が消えずに、勝手に弱火になるだけの場合もエラーですか。

エラーではありません。
温度センサーが鍋底の温度を検知し、約250℃を保つように強火と弱火を自動で切り替えている状態です。
最初に弱火になったときにはブザーが1回鳴り、鍋の温度が下がると元の火力に戻ります。
火力調節つまみを強にしても強火には戻らず、温度が下がるのを待つ仕組みです。
この状態が約30分続くか、弱火でも温度上昇が続くと自動消火します。
このとき表示されるのは02ではなく00です。

まとめ

パロマのガスコンロに表示されるエラー02は、調理油過熱防止装置・焦げつき消火機能・グリル過熱防止機能のいずれかが働いて自動消火したことを知らせる表示です。
機器の故障ではありません。
炒め物などで早切れ防止の自動火力調節が約30分続いて消火した場合は、02ではなく00が表示されます。

一緒に点滅している1桁の数字を見れば、コンロ側かグリル側かが分かります。
コンロ側なら温度が下がるまで待って再点火、グリル側なら庫内が冷めるまで約5分待って再点火が基本です。

繰り返し出る場合に疑うべきは、機器よりも先に鍋と温度センサーの状態です。
底が平らで250g以上ある鍋を使い、鍋底とセンサーの汚れを落とし、揚げ物では200mL以上の油を入れる。
この3点を整えるだけで解消するケースが多く見られます。

適した鍋で清掃も済んでいるのに点火から数分で02が出る場合は、安全装置が正しく機能していない可能性があります。
その状態での油調理は避け、点検を依頼してください。

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この記事を書いた人

「暮らしの設備ガイド」は、給湯器・ストーブ・換気設備など、
家庭の安心と快適を支える“住まいの設備”に関する専門メディアです。

現在もガス業界で設備施工・保守に携わるYuta(ガス関連資格保有者)が監修し、一般家庭向けのガス機器・暖房設備・給湯器交換の実務経験をもとに、現場の知識に基づいた、正確で実用的な情報を発信しています。

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