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パロマ ガスコンロのエラー12とは?|調理中に火が消えるときの確認点

パロマ ガスコンロのエラー12と、調理中に火が消えるときの確認点を示す文字のみのサムネイル
Yuta
記事監修者
現:ガス会社に勤める兼業WEBライター。所持資格はガス開栓作業に必要な高圧ガス販売主任者二種、ガス工事に必要な液化石油ガス設備士、灯油の取り扱いに必要な危険物乙四種、その他ガス関連資格多数と電気工事士などの資格も多数所持。

煮物をしていたら急に火が消え、表示部に「12」が点滅している。
鍋から目を離したつもりはないのに、と不思議に思われたかもしれません。
エラー12は、一度ついた火が途中で消えたことを機器が検知し、安全のためにガスを止めた状態を示しています。
壊れたわけではなく、立消え安全装置という安全機能が正常に働いた結果です。
ただし、なぜ火が消えたのかという原因は表示されません。
この記事では、火が消えるきっかけを4つに整理し、再点火の手順と、繰り返し出るときに疑うべき原因まで解説します。

目次

エラー12は立消え安全装置が働いた合図

パロマ公式の取扱説明書には、12は炎の吹き消えや煮こぼれなどで安心・安全機能が働き自動消火した場合に表示されると記載されています。

立消え安全装置は、風や煮こぼれなどで炎が消えたときに自動的にガスを止める機能です。
仕組みとしては、バーナーのそばにある炎検出部が炎の有無を常に見張っており、炎が消えたことを検知するとガスの供給を止めます。

この機能がなければ、火が消えたあともガスだけが流れ続けることになります。
12が表示されるということは、その状態を未然に防いだということです。

なお、立消え安全装置は2008年10月に法令で装備が義務づけられた安全装置のひとつです。
独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)によると、ガスこんろについては同時期に調理油過熱防止装置とあわせて装備が義務づけられています。

📎 出典:ガスこんろの事故に注意~火災事故に潜むヒューマンエラー~(NITE 製品評価技術基盤機構)

11・02との違い

同じ「火が消えた」でも、表示される番号で状況が違います。
ここを取り違えると、確認する場所を間違えてしまいます。

表示状況主な原因
11点火操作をしたが最初から火がつかなかった乾電池、部品の取り付け、ガス栓
12一度ついた火が途中で消えた煮こぼれ、風、扉の開閉、鍋の材質
02温度が上がりすぎて自動消火した揚げ物、焦げつき、グリルの過熱

火がついていた時間があったかどうかが、11と12を分ける境目です。
点火直後に消えた場合は判断に迷いますが、一瞬でも炎が見えていれば12の領域になります。

表示の読み方全般はパロマ ビルトインコンロのエラーコード一覧|表示の読み方と対処にまとめています。

再点火の前に待つ時間が必要

対処そのものは単純ですが、順番があります。

  1. 操作ボタンを押し戻して、消火の位置にする
  2. 換気をしながら、周囲にガスがなくなるのを待つ
  3. 煮こぼれていた場合は、汚れを拭き取る
  4. 改めて点火操作をする

公式の対処も、周囲にガスがなくなるのを待ってから再点火するというものです。

火が消えてから再点火までの間に、バーナーの周囲にガスが残っている可能性があります。
すぐに点火操作をすると、たまったガスに一気に着火してやけどをするおそれがあります。
1分ほど換気しながら待ってから操作してください。

ガス臭さを感じる場合は、点火操作をせずガス栓を閉め、窓を開けてガス事業者へ連絡してください。
このとき換気扇のスイッチや電源プラグの操作は避けてください。
火花で引火するおそれがあります。

なお、消火するときに「ボッ」という音がしたり、炎が一瞬大きくなったりするのは正常です。
バーナー内に残ったガスが燃えきる音で、異常ではありません。

火が消える4つのきっかけ

原因を思い出すとき、次の4つのどれに当てはまるかを考えると絞り込めます。

1|煮こぼれ

最も多いきっかけです。
吹きこぼれた煮汁がバーナーにかかると、炎が直接消されます。
みそ汁や麺類をゆでているとき、カレーやシチューを温め直しているときによく起こります。

このパターンで注意したいのは、そのまま再点火すると今度は11が出やすくなるという点です。
煮こぼれた汁がバーナーキャップの炎口をふさぐと、点火そのものができなくなります。
再点火の前に、必ず汚れを拭き取ってください。

2|風

見落とされやすいのが風です。
窓から吹き込む風、エアコンの吹き出し、扇風機やサーキュレーターの風が機器に当たると、炎があおられて消えることがあります。

公式の取扱説明書でも、窓から吹き込む風や冷暖房機器の風、扇風機の風などを機器に当てないよう明記されています。
安心・安全機能が正しく働かず、機器焼損や作動不良の原因になるためです。

「夏場や換気をしている季節だけ12が出る」という場合は、まず風を疑ってください。
サーキュレーターの向きを変えるだけで解消することがあります。

換気については、ひとつ補足があります。
屋内設置(密閉式を除く)の給湯器やふろがまを使用している場合、換気扇を回すと給湯器の排気ガスが屋内に流れ込むことがあるため、換気扇ではなく窓などを開けて換気するよう公式に案内されています。

3|扉の開閉

グリル扉や、コンロの下にあるキッチンのキャビネット扉を勢いよく開け閉めすると、その風圧で炎が消えることがあります。
公式にも、ゆっくり開閉するよう記載されています。

弱火で使っているときほど起こりやすい現象です。
とろ火で煮込んでいる最中に、調味料を取ろうとして下の引き出しを勢いよく開けた、というのが典型的な流れです。

4|鍋の材質

意外なところでは、鍋そのものが原因になることもあります。
公式の取扱説明書には、耐熱ガラス鍋・土鍋・圧力鍋を使用すると安心・安全機能が働いて消火することがあると記載されています。

これらの鍋は熱が伝わりにくいため、鍋の中の温度が低いままでも底面だけが高温になりやすく、温度センサーが誤った判定をします。
また、フライパンを返す動作を何度も行うと、温度センサーと鍋底が離れている時間が長くなり、途中で消火することがあります。

📎 出典:パロマ ビルトインコンロ 取扱説明書(PD-600WS/NTP-600WS/PD-509WS/PKD-509WS)

なお、この場合は12ではなく02が表示されることもあります。
温度による自動消火についてはパロマ ガスコンロのエラー02|火が消える理由と再点火の手順で解説しています。

煮こぼれたあとに必ずやっておくこと

12のあとの手入れを省くと、次のトラブルにつながります。
確認する場所は3つです。

バーナーキャップの炎口

炎が出る細かい穴が並んでいる部分です。
煮汁が入り込んで固まると、点火不良や炎のふぞろい、不完全燃焼の原因になります。

取り外して台所用中性洗剤で水洗いし、乾いた布で水気をしっかり拭き取ってください。
穴や溝が詰まっている場合は、歯ブラシやつまようじなど先の細いもので取り除きます。
このとき、バーナー本体側に洗剤が流れ込まないよう注意してください。
機器内部の腐食の原因になります。

洗ったあとの取り付けにも決まりがあります。
バーナーキャップの凸部が電極の真上にくる位置に合わせ、後部の突起がバーナー本体の切り欠きにはまるように置いてください。
浮きや傾きがあると点火しません。

電極と炎検出部

バーナーのそばにある2本の細い部品です。
炎検出部は立消え安全装置そのものにあたる部品で、ここが濡れたり汚れたりしていると正しく炎を検知できません。

やわらかい布で汚れと水気を拭き取ってください。
ただし、取り付け位置を動かしたり傷をつけたりしないことが重要です。
位置がずれると正しく働かなくなります。

温度センサーの動き

煮こぼれが固まると、温度センサーが上下にスムーズに動かなくなります。
押してみて動きが渋い場合は、汚れを落としてください。
公式にも、お手入れしても動きが悪いときは販売店かパロマに連絡するよう案内されています。

大量に煮こぼれて機器内部に入ってしまった場合は、点検を依頼してください。
内部の部品を腐食させ、故障につながるおそれがあります。

突沸を防ぐと12は減る

煮こぼれの原因のひとつに、突沸現象があります。
これは加熱していた液体が突然沸騰する現象で、みそ汁・牛乳・豆乳・カレーなどを温めているときに起こります。

公式の取扱説明書では、容器をゆする、塩や砂糖を入れるといったささいなきっかけで生じると説明されています。
鍋がはねあがったり高温の液体が飛び散ったりするため、やけどやけがのおそれがあります。

予防方法として、次の3点が挙げられています。

  • とろみのある料理や汁物の温めは、弱火でかき混ぜながら加熱する
  • 熱い汁物に塩や砂糖などの調味料を入れる場合は、少し冷ましてから行う
  • 鍋の大きさにあった火力で加熱する

強火で一気に温め直す習慣がある場合は、ここを変えるだけで12の頻度が下がります。
また、鍋の容量に対して中身を入れすぎないことも有効です。
公式では、やかんや鍋の最大容量の6〜7割が目安とされています。

12が繰り返し出るとき

心当たりのあるきっかけがないのに12が続く場合は、別の原因を疑います。

確認すること内容
乾電池消耗すると安心・安全機能が不安定になる。1年以上交換していなければ新品に
バーナーキャップ浮き・傾き・裏返しがないか。炎口の目詰まりがないか
炎検出部汚れ・水滴がないか。位置がずれていないか
設置環境風が当たっていないか。換気扇の位置や吹き出しの向き
ガス種供給されているガスと機器のガス種が合っているか

最後のガス種は、引っ越し直後や機器を移設した場合に確認すべき項目です。
供給ガスと機器の適合が取れていないと、炎が赤くなる、極端に大きくなる、小さくなるといった不安定な燃焼になり、立消えにつながります。
ガス種は電池ケースふたの裏側の機器情報シールや、機器内部の銘板で確認できます。

修理を依頼する目安

次の状態に当てはまる場合は、点検を依頼してください。

  • 掃除と電池交換をしても、点火から短時間で毎回消える
  • 風や煮こぼれの心当たりがまったくないのに繰り返し出る
  • 大量に煮こぼれて、汁が機器の内部に入った
  • 特定の1口だけで必ず起こる
  • 炎の色が赤い、ススが付くなど燃焼状態そのものが不安定

燃焼が不安定な状態での使用は、不完全燃焼による一酸化炭素中毒につながるおそれがあります。
換気をしても改善しない場合は、使用を控えて点検を依頼してください。

依頼するときは、エラーコードと発生部位(12と一緒に点滅している1桁の数字)を伝えます。
パロマの表示は15分後に消灯するため、気づいた時点で控えておいてください。
あわせて、どの調理をしていたか、何分くらいで消えたかを伝えると原因の特定が早くなります。

なお、本体カバーを外して内部を触る、部品を分解するといった対応は避けてください。
故障原因の特定を難しくし、保証の対象外になる可能性があります。

よくある質問

Q1. エラー12が出ましたが、そのまま使い続けても問題ありませんか。

12は立消え安全装置が働いて自動消火した状態なので、ガスが出続けることはありません。
煮こぼれや風など原因に心当たりがあり、汚れを拭き取ったうえで正常に点火できれば、そのまま使って問題ありません。
ただし、心当たりがないのに繰り返し出る場合は、炎検出部の汚れや位置ずれ、乾電池の消耗が考えられます。
安全装置が正しく働かない状態は危険なため、点検を依頼してください。

Q2. 弱火にすると必ず消えてしまいます。故障でしょうか。

弱火は炎が小さいため、わずかな風でも消えやすい状態です。
グリル扉やキッチンのキャビネット扉をゆっくり開閉しているか、エアコンや扇風機の風が当たっていないかを確認してください。
それでも消える場合は、バーナーキャップの炎口が部分的に目詰まりしている可能性があります。
歯ブラシなどで炎口を掃除し、水気を拭き取ってから取り付け直してみてください。

Q3. 煮こぼれたあと、どこまで掃除すればよいですか。

最低限、バーナーキャップの炎口、電極と炎検出部、温度センサーの3か所です。
バーナーキャップは取り外して中性洗剤で洗い、乾いた布で水気を拭き取ってから正しい向きで戻します。
電極と炎検出部はやわらかい布で拭くだけにとどめ、位置を動かさないよう注意してください。
温度センサーは押してスムーズに上下に動くかを確認します。
機器の内部にまで煮汁が入った場合は、点検を依頼してください。

Q4. 消火するときに「ボッ」と音がします。異常ですか。

異常ではありません。
消火の際にバーナー内に残ったガスが一度に燃えるため、音がすることがあります。
同じ理由で、消火の瞬間に炎が一瞬大きくなることもあります。
点火するときの「ボッ」という音も同様で、たまったガスに一度に点火するために生じます。
ただし、あまりに大きな音がする場合は修理を依頼してください。

Q5. 土鍋を使うと途中で消えるのですが、使ってはいけないのですか。

土鍋は熱が伝わりにくく、鍋の中が低い温度でも底面が高温になりやすいため、安心・安全機能が働いて消火することがあります。
煮込みなどの調理で使うこと自体は可能ですが、途中で消火する場合があるとあらかじめ理解しておく必要があります。
一方、揚げ物調理には使用しないでください。
天ぷら油過熱防止機能が正しく働かず、発火するおそれがあります。
炊飯や煮込み機能でも、土鍋やガラス鍋はうまく調理できないため推奨されていません。

まとめ

エラー12は、一度ついた火が途中で消えたことを立消え安全装置が検知し、ガスを止めた状態を示す表示です。
機器の故障ではありません。

火が消えるきっかけは、煮こぼれ・風・扉の開閉・鍋の材質の4つに大別できます。
季節や時間帯によって出たり出なかったりする場合は風、特定の料理のときだけなら煮こぼれ、というように条件から絞り込めます。

再点火の前には、換気をしながら周囲のガスが抜けるのを待ってください。
そして煮こぼれていた場合は、バーナーキャップの炎口と電極・炎検出部の掃除を先に済ませます。
ここを飛ばすと、今度は点火できずに11が出ることになります。

心当たりがないのに繰り返す場合は、乾電池の消耗か炎検出部の異常が疑われます。
燃焼の色が赤い、ススが付くといった症状をともなうときは、使用を控えて点検を依頼してください。

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この記事を書いた人

「暮らしの設備ガイド」は、給湯器・ストーブ・換気設備など、
家庭の安心と快適を支える“住まいの設備”に関する専門メディアです。

現在もガス業界で設備施工・保守に携わるYuta(ガス関連資格保有者)が監修し、一般家庭向けのガス機器・暖房設備・給湯器交換の実務経験をもとに、現場の知識に基づいた、正確で実用的な情報を発信しています。

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