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パロマ給湯器のエラー15・16・151・161とは?|給湯温度の異常

パロマ給湯器のエラー15・16・151・161で給湯温度の異常が発生したときについて示したサムネイル画像
Yuta
記事監修者
現:ガス会社に勤める兼業WEBライター。所持資格はガス開栓作業に必要な高圧ガス販売主任者二種、ガス工事に必要な液化石油ガス設備士、灯油の取り扱いに必要な危険物乙四種、その他ガス関連資格多数と電気工事士などの資格も多数所持。

蛇口をひねると想定より熱いお湯が出てきて、リモコンに「15」や「161」が点滅した。
あるいは設定温度にならず、ぬるいまま安定しない。
これらのコードは、給湯の温度が正常に制御できていないことを示しています。
ただし15系と16系では意味が異なり、前者は温度が上がりすぎたときに働く安全装置の作動です。
この記事では、それぞれの番号が示す内容、使い方が引き金になる場面、やけどを避けるための扱い、そして点検を依頼する目安までを整理します。

目次

番号ごとの意味

パロマがこれらのコードに与えている内容は次のとおりです。

コードパロマでの内容確認先として挙げられているもの
15・151給湯ハイカット異常/給湯沸騰安全装置作動給湯内胴サーミスタ、給湯出湯サーミスタ、給湯水量センサ、ガス電磁弁、ガス比例弁
152風呂ハイカット異常風呂出湯サーミスタ
16・161給湯出湯温度異常ガス比例弁
162落とし込み時入水温度異常給湯入水サーミスタ
150空焚き安全装置作動(バイメタルスイッチ)給湯内胴サーミスタ、出湯サーミスタ、水量センサ、ガス電磁弁、比例弁

桁数の違いは機種によるもので、給湯専用タイプ(PHシリーズ)は2桁の「15」「16」、ふろ給湯器や給湯暖房機は3桁の「151」「161」と表示されます。

15系と16系の違い

系統意味状態
15・151・152ハイカット(沸騰安全装置)の作動温度が上がりすぎ、安全装置が働いて停止した
16・161出湯温度異常設定した温度どおりに出せていない

15系は「熱くなりすぎた」ことを検知して止まった状態です。
16系は温度制御そのものがずれている状態で、熱すぎる場合もぬるい場合もあります。

162は湯はり(落とし込み)のときの入水温度に関するもので、給湯側ではなく浴槽へお湯を張る経路の話です。
150は空だき側の安全装置で、141・142とは別のバイメタルスイッチが働いたことを示します。

症状の出方

  • 蛇口をひねると設定より明らかに熱いお湯が出る
  • 使い始めは熱く、しばらくすると落ち着く
  • 温度が上がったり下がったりして安定しない
  • 設定温度まで上がらず、ぬるいまま
  • しばらく使うと止まってコードが出る

設定より熱いお湯が出ている状態では、やけどのおそれがあります
とくに小さなお子さんや高齢の方が使う場合は、蛇口側で水を混ぜ、必ず手で温度を確かめてから使ってください。
症状が続く間は、入浴やシャワーの使用を控える判断も必要になります。

使い方が引き金になる場面

機器の故障とは限らず、使い方や環境が影響していることもあります。

状況起きていること
給湯栓を絞りすぎている流れる水の量が少なく、同じ火力でも温度が上がりすぎる
設定温度が高いまま少量だけ使う手洗い程度の湯量で高温設定にしていると温度が振れやすい
夏場で水道水の温度が高い入水温度が高く、設定温度との差が小さいため制御が難しくなる
太陽熱温水器を併用している入水がすでに温かく、想定を超えた温度で入ってくることがある
冬の水抜き後で配管に空気が残っている水量センサが正しく検出できず、温度が振れる
配管に熱いお湯が残っている使い始めの数十秒だけ熱く感じる

とくに給湯栓を細く絞った状態での使用は、温度が振れる典型的な条件です。
給湯器は流れる水の量に応じて火力を調整していますが、量が少なすぎると調整の下限を下回り、設定より熱くなることがあります。

まずは蛇口を十分に開けた状態で、設定温度を40度前後に下げて使ってみてください。
これで症状が出ないようであれば、使い方の範囲で回避できます。

太陽熱温水器を併用している場合は、給湯器へ入る水がすでに高温になっていることがあります。
夏場だけ症状が出るという場合は、この組み合わせが影響している可能性があります。

パロマが挙げている診断内容は部品側

使い方を見直しても改善しない場合は、機器側の不具合が疑われます。

パロマの対応内容では、15・151に対して給湯内胴サーミスタ、給湯出湯サーミスタ、給湯水量センサ、ガス電磁弁、ガス比例弁の確認が挙げられています。
16・161についてはガス比例弁の確認とされています。

部位役割起きていること
出湯サーミスタ出ていくお湯の温度を測る誤った温度を伝え、制御がずれる
内胴サーミスタ熱交換器内部の温度を測る過熱の検知が正しく働かない
水量センサ流れる水の量を測る実際と違う流量を伝え、火力が合わない
ガス比例弁ガスの量を調整する必要な量に調整できず、温度が振れる
ガス電磁弁ガスを開閉する動作が不安定で燃焼が安定しない

いずれも機器内部の部品で、確認するには前面カバーを外す必要があります。
資格のない方が給湯器を分解すると、ガス漏れや感電につながります
点検と修理は業者に依頼してください。

家庭で確認できること

  1. 給湯栓を十分に開けた状態で使ってみる(絞りすぎていないか)
  2. 設定温度を40度前後に下げて使ってみる
  3. 症状が出るのが特定の蛇口だけか、すべてかを確認する
  4. 使い始めだけ熱いのか、ずっと熱いのかを把握する
  5. 季節や時間帯に傾向がないか確認する
  6. リモコンの運転スイッチを一度「切」にしてから入れ直す

特定の蛇口だけで症状が出る場合は、給湯器ではなくその水栓(サーモスタット混合栓など)側の不具合という可能性もあります。
複数の蛇口で確認しておくと、切り分けが進みます。

📎 出典:パロマ 製品仕様図/取扱説明書/工事説明書等ダウンロード

業者に連絡するときに伝えること

  • 機器の型番(本体前面の銀色の銘板に記載。PH-/FH-/DH-で始まります)
  • 設置してからの年数
  • 表示されたコード(15か16か、151・161・152・162ではないか)
  • 熱すぎるのか、ぬるいのか、安定しないのか
  • 症状が出るのは特定の蛇口だけか、すべてか
  • 給湯栓を大きく開けても症状が出るか
  • 太陽熱温水器を併用しているか
  • 季節や時間帯の傾向

「熱すぎる」と「ぬるい」では疑われる部位が変わるため、症状の方向は必ず伝えてください。

お湯そのものが出ない場合は、温度制御とは別に点火不良が起きている可能性もあります。
その場合はパロマ給湯器のエラー11・111|点火不良の原因と自分で確認できることもあわせてご覧ください。

修理で足りるか、交換を考えるか

パロマは給湯器の設計上の標準使用期間を10年としており、使用開始から9〜11年が経過した時点で点検を受けることをすすめています。
修理用の部品は製造終了から7年間(BL認定部品は10年間)保有されるとされています。

状況考え方
使い方の見直しで症状が出なくなった修理は不要。使い方の範囲で回避できる
サーミスタや水量センサが原因で、設置から7年未満部品交換で使い続けられる
ガス比例弁が原因部品代が高くなりやすい。本体交換と比較する
設置から10年以上温度制御に関わる部品はまとめて劣化する。交換を含めて検討する
対応部品の供給が終了している本体交換になる

温度制御に関わる部品は複数が連動して働いているため、ひとつを交換しても別の部品が原因だったというケースがあります。
設置から10年前後であれば、修理を重ねるより交換のほうが総額で見て有利になることもあります。
実際の費用は機種・設置条件・地域で変わるため、点検時に修理費と本体交換費の両方を出してもらってください。

📎 出典:パロマ 公式FAQ「給湯器(追い焚き無し)」

10年前後で表示される点検時期のお知らせについては、パロマ給湯器のエラー888(88)で解説しています。

日常でできること

  • 給湯栓は必要以上に絞らず、十分に開けて使う
  • 設定温度を必要以上に高くしない(40度前後で足りる場面が多くなります)
  • 冬の水抜き作業のあとは、蛇口をしばらく開けて空気を抜く
  • 太陽熱温水器を併用している場合、夏場は設定温度を下げる
  • 症状の出方(熱い・ぬるい・振れる)を記録しておく
  • 10年を目安に点検を受ける

設定温度を下げておくことは、やけどの予防にもつながります。
高温での使用を習慣にしていると、温度制御が少しずれただけで危険な温度に届いてしまいます。

パロマのコード全体の位置づけはパロマ給湯器のエラーコード一覧にまとめています。

よくある質問

Q1. 15と16はどう違うのですか?

意味が異なります。
15はハイカット(沸騰安全装置)の作動で、温度が上がりすぎたことを検知して機器が停止した状態です。
16は出湯温度異常で、設定した温度どおりに出せていないことを示します。
16では熱すぎる場合もぬるい場合もあるため、症状の方向を業者に伝えてください。

Q2. 蛇口を細く出していると熱いお湯が出ます。故障ですか?

使い方の範囲で起きている可能性があります。
給湯器は流れる水の量に応じて火力を調整していますが、量が少なすぎると調整の下限を下回り、設定より熱くなることがあります。
まず蛇口を十分に開け、設定温度を40度前後に下げて試してみてください。
それでも症状が出る場合は、サーミスタや比例弁の不具合が疑われるため点検を依頼してください。

Q3. 夏だけお湯が熱くなりすぎます。冬は問題ありません。

季節による入水温度の違いが影響していると考えられます。
夏は水道水の温度自体が高く、設定温度との差が小さくなるため、制御の余地が狭くなります。
太陽熱温水器を併用している場合は、給湯器に入る時点で高温になっていることもあります。
夏場だけ設定温度を下げて使い、それでコードが出なくなるようであれば、使い方で回避できる範囲です。

Q4. 特定の蛇口だけ温度が安定しません。給湯器の問題でしょうか?

給湯器ではなく、その水栓側の可能性があります。
サーモスタット混合栓の温度調整部が劣化すると、給湯器が正常でも出てくる温度が安定しなくなります。
他の蛇口では問題がないか確認してみてください。
すべての蛇口で症状が出る場合は給湯器側、特定の一箇所だけなら水栓側を疑うのが基本的な切り分けです。

Q5. 熱いお湯が出る状態で使い続けても大丈夫ですか?

やけどのおそれがあるため、注意が必要です。
設定より高い温度のお湯が出ている状態では、蛇口側で水を混ぜ、必ず手で温度を確かめてから使ってください。
小さなお子さんや高齢の方がいる家庭では、修理までの間は入浴の方法を見直すことも検討してください。
15系が表示されている場合は安全装置が働いた状態でもあるため、放置せず点検を依頼することをおすすめします。

まとめ

パロマの給湯器で15・16・151・161が出たときの要点です。

  • 15・151は沸騰安全装置の作動、16・161は出湯温度の異常で意味が異なる
  • 152は風呂側のハイカット、162は湯はり時の入水温度、150は空だき側の安全装置
  • 給湯栓の絞りすぎ、高温設定、夏場の入水温度、太陽熱温水器の併用が引き金になることがある
  • まず蛇口を十分に開け、設定温度を40度前後に下げて試す
  • パロマが挙げている診断内容はサーミスタ・水量センサ・ガス比例弁など部品側
  • 設定より熱いお湯が出る状態ではやけどに注意し、手で温度を確かめてから使う
  • 設置から10年以上なら、修理費と本体交換費を並べて判断する

使い方で回避できるかどうかを先に確かめると、点検が必要かどうかの判断がつきやすくなります。

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この記事を書いた人

「暮らしの設備ガイド」は、給湯器・ストーブ・換気設備など、
家庭の安心と快適を支える“住まいの設備”に関する専門メディアです。

現在もガス業界で設備施工・保守に携わるYuta(ガス関連資格保有者)が監修し、一般家庭向けのガス機器・暖房設備・給湯器交換の実務経験をもとに、現場の知識に基づいた、正確で実用的な情報を発信しています。

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