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パナソニック洗濯機のH97とは?ヒートポンプ内の水位異常

パナソニック洗濯機のH97・ヒートポンプ内の水位異常を解説するサムネイル
Yuta
記事監修者
現:ガス会社に勤める兼業WEBライター。所持資格はガス開栓作業に必要な高圧ガス販売主任者二種、ガス工事に必要な液化石油ガス設備士、灯油の取り扱いに必要な危険物乙四種、その他ガス関連資格多数と電気工事士などの資格も多数所持。

乾燥の途中で止まり、操作部にH97が表示された。
以前にも乾燥系のエラーで修理を受けたことがあり、また同じような故障なのか気になっている。
H97は、パナソニックのヒートポンプ乾燥搭載ドラム式洗濯乾燥機で、ユニット内の水位に関わる異常を知らせるとされるエラーです。
この記事では、H97の意味、関連するエラーとの関係、表示直後の対応と修理・買い替えの判断基準を解説します。

目次

パナソニック洗濯機のH97は「ヒートポンプユニット内の水位の異常」を知らせるエラー

H97は、ヒートポンプユニット内にたまる除湿水の水位を検知する部分の異常を示すコードとして、修理解説などで説明されています。
ヒートポンプ乾燥では、湿った空気を冷やす過程で水が発生し、ユニット内で受けてから排出されます。
この水位が正しく検知できない、または水がたまりすぎた状態になると、乾燥を止めます。

項目内容
表示のしかた操作部に「H」と「97」が交互に表示され、ブザーが鳴って停止
エラーの意味ヒートポンプユニット内の水位の異常
主に表示される機種ドラム式洗濯機(洗濯乾燥機)
起きやすい工程乾燥中
自分で直せるか基本的に不可(ユニットの点検が必要)

パナソニックの公式FAQでは、「H」と数字が交互に表示される場合は故障のお知らせであり、点検・修理が必要と案内されています。
H97は同FAQで個別に選べるコードには含まれていないため、「その他のHエラー」として、品番と表示内容を伝えて修理を相談する流れになります。

📎 出典:Panasonic よくあるご質問「洗濯機にエラー表示「H**」が出たら」

HA0など排水ドレインポンプ系のエラーと関連が深い

除湿水は、排水ドレインポンプによって機外へ送り出されます。
このポンプに不具合があるとHA0が、水位の検知に異常があるとH97が表示されるなど、同じ経路の中で異なるコードが出ることがあります。
過去にHA0が出たことがある場合は、その経緯も修理窓口に伝えておきましょう。

H97が出る仕組み:除湿水の水位を見張るセンサー

ヒートポンプ乾燥では、湿った空気を冷やすことで、衣類に含まれていた水分が水となって出てきます。
この除湿水は、ヒートポンプユニットの受け皿にいったんたまり、排水ドレインポンプで機外へ送られます。
受け皿の水があふれないよう、水位を検知する仕組みが備わっており、水位が上がりすぎた場合や、水位を正しく測れない場合には乾燥を止めます。
修理解説などでは、H97はこの水位検知に関わる異常を示すと説明されています。
水位センサーそのものの不具合のほか、ポンプの排出不良やホコリによる詰まりで水がたまり続けている場合にも関わると考えられます。

状況水位の変化関係するコード
ポンプが水を送れない水位が下がらないHA0が出ることがある
水位を測る部品が不調水位が分からないH97が出ることがある
経路がホコリで詰まる排出が遅れ水位が上がるどちらにも関わる可能性

このように、HA0とH97は同じ除湿水の経路の中で、見ている部分が異なるコードと考えると理解しやすくなります。

H97が表示されたら最初にやること

除湿水がユニット内にたまりすぎていると、本体の下から水が漏れることがあります。
床が濡れている場合は、電源プラグに触れる前に水を拭き取り、乾いた手で抜いてください。

  1. 運転を止め、電源ボタンを切る
  2. 電源プラグをコンセントから抜く(濡れた手では触らない)
  3. 5秒以上待ってから電源プラグを差し込み、電源を入れて運転を再開する
  4. 再びH97が出る場合は、すぐに水栓を閉じて電源プラグを抜いておく

パナソニックはHエラーについて、利用者自身では改善できない不具合としたうえで、電源の入れ直しで一時的に改善する場合があると案内しています。
改善しないときは水栓を閉じて電源を抜き、販売店に点検修理を依頼する流れです。
リセットは1回程度にとどめ、何度も再運転を繰り返さないことが大切です。

📎 出典:Panasonic よくあるご質問「【タテ型洗濯機】エラー表示「H**」が出たら」

乾燥途中の衣類と修理までの対応

乾燥途中で止まった衣類は湿っているため、早めに取り出して干してください。
洗濯のみのコースが使えるかは機種や状態によるため、修理窓口に確認してから利用すると安心です。
本体の下に水が出ている場合は、洗濯も含めて使用を控えましょう。

H97が出やすい状況と前兆

H97は、乾燥経路のホコリや除湿水の排出不良が重なったときに出やすいと考えられます。
次のような状況がなかったか確認してみてください。

状況・前兆考えられる背景
乾燥時間が延びている乾燥経路やユニットへのホコリ蓄積
過去にHA0が出たことがある除湿水の排出系統の不具合
本体の下が湿っている除湿水があふれている可能性
購入から長年、毎日乾燥を使っている水位検知部品の経年劣化

自分でできる確認と、やってはいけないこと

H97はユニット内部のエラーのため、自分で直すことはできません。
ホコリによる影響を減らすため、次のお手入れは確認しておきましょう。

確認してよいこと避けること
乾燥フィルターのホコリを取る本体を分解してユニットの水を抜く
乾燥経路のお手入れ(取扱説明書の範囲)水漏れしたまま使い続ける
排水フィルターの糸くずを取るエラーのたびに乾燥を再開する
本体の下に水漏れの跡がないか見る

ユニット内部の水を抜こうとして分解すると、感電や漏水、冷媒配管の破損につながるおそれがあります。
水の処理も含めて、修理担当者に任せてください。

H97でよくある勘違い

よくある思い込み実際のところ
H97は水道の給水トラブル給水ではなく、乾燥で出る除湿水の水位に関わるコード
一度修理したから同じ系統は壊れない経路の汚れや別部品の劣化で、別のコードが出ることがある
本体の水を抜けば直る内部の水抜きは分解が必要で、利用者が行うと危険
床が少し濡れる程度なら使ってよい水漏れがある場合は使用を中止する

H97と一緒に確認したいコード

コード内容H97との関係
HA0排水ドレインポンプの異常同じ除湿水の経路で、ポンプ側を示すコード
H93ヒートポンプの温度センサー系の異常とされる同じヒートポンプユニットに関わるコード
U04乾燥フィルターの目詰まりホコリの蓄積に関わるお知らせ
U11排水できない洗濯水側の排水トラブル

修理が終わるまでの洗濯の乗り切り方

修理は、申し込みから訪問まで数日かかることがあり、部品の取り寄せが必要な場合はさらに時間がかかります。
H97が出ている間は無理に本体を使わず、次のような方法で洗濯を回すと安心です。

方法向いている場面注意点
コインランドリー洗濯から乾燥までまとめて済ませられる大物や量が多い日に向いている
手洗い+手で絞る少量の下着やタオルならすぐ対応できるよく絞らないと乾きにくい
部屋干し・浴室乾燥乾燥機能が使えない間の代わりになる扇風機や除湿機を併用すると早く乾く

本体の下が濡れている場合は、修理まで洗濯も乾燥も控えてください。
床に吸水シートやタオルを敷いておくと、万が一の水漏れに気づきやすくなります。

修理を依頼するか買い替えるかの判断基準

H97は、水位検知部品の交換で済む場合もあれば、ヒートポンプユニットまわりの修理が必要な場合もあります。
乾燥系のエラーを繰り返している機種は、買い替えも視野に入れて判断しましょう。

使用状況考え方取るべき行動
購入から1年以内メーカー保証の対象になる可能性が高い保証書を用意して販売店または修理窓口へ
購入から2〜6年程度販売店の延長保証に入っていれば費用を抑えられる場合がある保証の有無を確認し、見積もりを取ってから判断
購入から7年以上部品の保有状況と修理額によっては修理できない、または割高になる見積額と買い替え費用を並べて比較
同じHエラーや別のHエラーが続けて出ている複数の部品が劣化している可能性がある修理より買い替えを優先して検討

修理できるかどうかは、部品が手に入るかに左右されます。
家電業界の表示規約では、電気洗濯機の補修用性能部品の保有期間は6年とされており、この年数は購入日ではなくその機種の製造打ち切り時点から数えます。
発売から長く経った機種では、購入からの年数が浅くても部品が残っていない場合があるため、品番を伝えて修理可否を確認してください。

📎 出典:全国家庭電気製品公正取引協議会「別表3 補修用性能部品表示対象品目と保有期間」

修理を依頼する前に準備しておくこと

修理の申し込みでは、機種を特定する情報と症状の説明が必要です。
次の内容を手元にそろえておくと、電話やWebでの申し込みが短時間で終わり、訪問時に必要な部品を持ってきてもらえる可能性も高まります。

準備するもの確認する場所・ポイント
品番本体の側面や背面、ふた(ドア)の周辺に貼られた銘板、保証書、取扱説明書
購入時期・購入店レシート、保証書、通販サイトの購入履歴
保証の状況メーカー保証書、販売店の延長保証の加入書類
症状のメモ表示されたコード、止まった工程、音や臭いの有無、発生した日時
設置状況設置場所の広さや、本体を動かす必要があるか

修理を依頼するときに伝えること

  • 品番(本体の側面・背面、保証書、取扱説明書に記載)
  • 表示されたエラーコード「H97」と、表示が出た工程(洗い・すすぎ・脱水・乾燥など)
  • 過去に出た乾燥系のエラー(HA0など)と、本体下の水漏れの有無
  • 購入時期と、延長保証の加入有無

修理の相談や申し込み、修理料金の目安の確認は、パナソニックの洗濯機サポートページから進められます。
料金は品番や交換部品、出張の有無で変わるため、実際の金額は見積もりで確認してください。

📎 出典:Panasonic 洗濯機・衣類乾燥機 サポート

見積もりを受け取ったら確認したいこと

  • 技術料・部品代・出張料など、金額の内訳
  • 交換する部品と、ほかに劣化している部品がないか
  • 修理後の保証の有無と期間
  • 修理をしない場合にかかる費用(点検料や出張料)
  • 部品の取り寄せが必要な場合の、修理完了までの日数

見積額だけで判断せず、同じ時期に劣化しやすい部品がほかにないかも聞いておくと、修理と買い替えを比べやすくなります。
その場で決めきれない場合は、見積もりの内容を控えておき、家族と相談してから返事をしても問題ありません。

エアコンやエコキュートの「H」コードとは別物

パナソニックの製品は、洗濯機以外にもHから始まるエラーコードを使っていますが、同じ番号でも製品ごとに意味はまったく異なります。
エアコンの場合はパナソニックエアコンのエラーコード一覧|F・Hから始まる全コードを解説、給湯機の場合はパナソニック エコキュート エラーコード一覧で、それぞれのコード体系を整理しています。
食洗機のHエラーについてはパナソニックの食洗機H21エラーの原因と自分でできる直し方を参考にしてください。

H97を繰り返さないための予防とお手入れ

除湿水の経路を詰まらせないことが、H97やHA0の予防につながります。

  • 乾燥のたびに乾燥フィルターのホコリを取る
  • 取扱説明書の範囲で、乾燥経路のお手入れを定期的に行う
  • 排水フィルターや排水口を掃除し、排水経路全体をきれいに保つ
  • 洗剤の入れすぎを避け、泡による経路の汚れを防ぐ
  • 乾燥系のエラーが出たことがある場合は、経緯を控えておく

乾燥系のエラーで修理を受けたことがある機種では、同じ経路の別部品が後から不調になることもあります。
修理の履歴と表示されたコードをメモしておくと、次に相談するときに役立ちます。
修理後に一定期間の保証が付く場合もあるため、修理伝票は保管しておきましょう。

よくある質問

Q. H97はどんな異常を示していますか?

修理解説などでは、ヒートポンプユニット内にたまる除湿水の水位を検知する部分の異常を示すと説明されています。水位検知の部品そのものの不具合のほか、除湿水の排出がうまくいかず水がたまりすぎている場合も考えられます。原因は点検で判断されるため、修理を依頼してください。

Q. H97とHA0は関係がありますか?

どちらもヒートポンプ乾燥で発生する除湿水の経路に関わるエラーとして説明されています。HA0は排水ドレインポンプの不具合、H97は水位検知の異常とされ、同じ経路の中で異なるコードが出ることがあります。過去にHA0が出たことがあれば、その経緯も修理窓口に伝えましょう。

Q. H97が出たら洗濯はできますか?

乾燥に関わるエラーのため洗濯のみのコースが動く場合もありますが、機種や故障の状態によって異なります。特に本体の下に水が出ている場合は、洗濯も含めて使用を控えてください。使ってよいかどうかは修理窓口に確認し、それまでは部屋干しなどで対応しましょう。

Q. H97の修理費用の目安は?

水位検知の部品交換で済むか、ヒートポンプユニットまわりの修理が必要かによって金額が変わります。パナソニックのサポートページで品番ごとの修理料金の目安を確認し、訪問時の見積もりで判断してください。以前の修理から日が浅い場合は、修理保証の対象になるかも確認しておきましょう。

Q. H97が繰り返し出る場合は買い替えるべきですか?

乾燥系のエラーで修理を繰り返している場合、ヒートポンプユニット全体の劣化が進んでいる可能性があります。購入から7年以上経っているなら、次の修理費用と買い替え費用を比べ、今後も乾燥機能を使い続けるかどうかを含めて判断するのが現実的です。

まとめ

H97は、ヒートポンプユニット内の水位検知に関わる異常を知らせるエラーです。

  • 床が濡れている場合は水を拭いてから乾いた手で電源プラグを抜く
  • HA0など排水ドレインポンプ系のエラーと関連が深い
  • 乾燥フィルターのお手入れは確認し、分解はしない
  • 乾燥系エラーを繰り返す機種は買い替えも検討する

過去のエラーの経緯もあわせて、修理窓口に相談してください。

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この記事を書いた人

「暮らしの設備ガイド」は、給湯器・ストーブ・換気設備など、
家庭の安心と快適を支える“住まいの設備”に関する専門メディアです。

現在もガス業界で設備施工・保守に携わるYuta(ガス関連資格保有者)が監修し、一般家庭向けのガス機器・暖房設備・給湯器交換の実務経験をもとに、現場の知識に基づいた、正確で実用的な情報を発信しています。

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