蛇口を開けてもすぐにお湯が出なくなった。
リモコンに008や638といった見慣れない番号が出ている。
給湯器のエラー一覧を調べても、該当する番号が見つからない。
こうした場合、表示されているのは給湯器本体ではなく、即湯ユニットのアラームである可能性があります。
そして番号のひとつは、自分で復帰できるものです。
この記事では、ユニットの役割から番号の読み方、対処できる範囲までを整理します。
即湯ユニットは何をする装置か
即湯ユニット(QB-5)は、給湯器とは別に設置される装置です。
通常、蛇口を開けてからお湯が出るまでには時間がかかります。
配管の中に残っていた冷たい水が先に出てくるためです。
即湯ユニットは配管内のお湯を循環させて温かい状態に保ち、蛇口を開けた時点ですぐお湯が出るようにする役割を持っています。
そのためユニットの中には、循環ポンプ、温度を測るサーミスタ、流量センサーといった部品が入っています。
アラーム番号も、これらの部品に対応しています。
番号の末尾が8ならユニット側
パーパスのエラー番号は、末尾の数字が部位を示す規則になっています。
給湯器本体では1が給湯側、2がふろ側、3が暖房側です。
即湯ユニットのアラームは、末尾が8で統一されています。
| 番号 | サブ | 内容 | 点検箇所 |
|---|---|---|---|
| 008 | ― | 水張り異常 | ― |
| 308 | 01・02 | 外気温サーミスタの断線・短絡 | ユニットの外気温サーミスタ |
| 328 | 01・02 | 入水温サーミスタの断線・短絡 | ユニットの入水温サーミスタ |
| 428 | 01〜04 | 流量センサー異常 | ユニットの流量センサー |
| 638 | 01〜05 | 循環ポンプ異常 | ユニットの循環ポンプ |
| 708 | 02 | 入水温サーミスタ取込み回路異常 | ユニットの電装基板 |
| 768 | 01 | QB-5通信異常 | ユニットの基板・通信コード |
末尾が8であれば、原因は給湯器本体ではなくユニット側にあります。
この見分けができると、修理を依頼するときに伝える内容が変わります。
たとえば638は循環ポンプの異常ですが、給湯器本体の循環ポンプを示す632とは別のものです。
番号の末尾で区別してください。
008だけは自分で対処できる
このグループで唯一、公式の処置が修理の依頼になっていない番号があります。
008(水張り異常)の処置は「再度、水張りを行う」と記載されています。
つまり利用者による操作を前提にした番号です。
水張り異常が出るのは、ユニット内や配管に水が満たされていない状態です。
次のような場面で起こります。
- ユニットを設置した直後
- 長期間使わず、水抜きをしたままにしていた
- 断水や水道工事のあとで、配管に空気が入った
- 凍結防止のために水抜きをしたあと
対処は、取扱説明書に記載された手順で水張りを行うことです。
機種によって操作が異なるため、型番に対応する説明書を確認してください。
水張りを行っても008が消えない場合は、どこかで水が入っていかない状態です。
給水元栓が全開になっているか、断水していないかを確認したうえで、改善しなければ修理を依頼してください。
症状の出方
即湯ユニットの不具合は、給湯そのものが止まるわけではありません。
- 蛇口を開けてからお湯が出るまでの時間が、以前より長くなった
- 即湯の効きが悪くなった、あるいはまったく効かなくなった
- 給湯器本体は正常に動いている
「お湯は出るが、出るまでが遅くなった」というのがユニット側の不具合の特徴です。
まったくお湯が出ない場合は、給湯器本体側の番号を確認してください。
点火系についてはパーパス 給湯器 エラーコード111とは?ガスが出ないときの原因と判断基準で解説しています。
安心入浴サポートのアラーム
もうひとつ、浴室リモコンに人感センサーを搭載した見守り機能に関するアラームがあります。
| 番号 | 内容 | 点検箇所 |
|---|---|---|
| 402 | ドアセンサ異常 | ドアセンサ |
| 752 | 人感センサ検出異常 | 浴室リモコン基板 |
| 762 | 人感センサ異常 | 浴室リモコン基板 |
安心入浴サポートは、浴室内の状態を見守るための機能です。
これらのアラームが出ていても、給湯や追い焚きといった基本的な機能には影響しません。
ただし見守り機能が働かない状態になるため、高齢の方がいる家庭では早めの対応が望ましくなります。
点検箇所が浴室リモコンの基板となっているため、リモコンの交換で対応することが多くなります。
修理と交換の判断
| 状況 | 現実的な選択 |
|---|---|
| 008が出た | 取扱説明書の手順で水張りを行う |
| 水張りしても008が消えない | 給水元栓と断水を確認。改善しなければ修理 |
| 末尾8の他の番号が出た | ユニット側の修理を依頼 |
| 給湯自体に問題がない | 緊急性は低い。日程を調整して手配 |
| 402・752・762が出た | 見守り機能の不具合。リモコン側の修理 |
| ユニットの使用年数が長い | ユニット単体の交換を検討 |
即湯ユニットは給湯器本体とは別の機器なので、本体を交換してもユニットの不具合は解消しません。
逆に、ユニットだけを交換するという選択も可能です。
給湯器本体とユニットの設置年が違う場合もあるため、それぞれの使用年数を確認したうえで判断してください。
補修用の部品は製造終了からおおむね10年で供給が終わります。
交換時期の考え方は給湯器の寿命は何年?交換時期の目安と見逃されがちなサインで整理しています。
他社での番号の体系はパロマ給湯器のエラーコード一覧も参考になります。
よくある質問
Q. 008が出ました。水張りとは何をすればよいですか。
A. ユニット内と配管に水を満たす操作です。手順は機種によって異なるため、型番に対応する取扱説明書を確認してください。給水元栓が全開になっていることが前提になります。水張りを行っても008が消えない場合は、水が入っていかない状態です。断水していないか、元栓が半開になっていないかを確認し、改善しなければ修理を依頼してください。
Q. 638が出ましたが、632とは違うのですか。
A. 違います。638は即湯ユニットの循環ポンプ、632は給湯器本体のふろポンプを示します。番号の末尾が8か2かで、どちらの機器の部品かが判別できます。修理を依頼するときは番号をそのまま伝えてください。末尾を読み違えると、確認する機器そのものが変わってしまいます。
Q. お湯は出るのですが、出るまでに時間がかかるようになりました。
A. 即湯ユニットが正常に働いていない可能性があります。ユニットは配管内のお湯を循環させて温かい状態に保つ装置なので、機能しなくなると配管内の冷えた水が先に出てくるようになります。給湯器本体は正常なため、お湯自体は出ます。リモコンに末尾8の番号が出ていないか確認してください。
Q. 長期間留守にしていたら008が出ました。故障でしょうか。
A. 故障とは限りません。長期間使わない、あるいは凍結防止のために水抜きをしていた場合、ユニット内や配管に水が満たされていない状態になります。008はその状態を知らせる番号なので、取扱説明書の手順で水張りを行えば復帰することがあります。水張りをしても消えない場合は、別の原因が考えられるため修理を依頼してください。
Q. 402が出ていますが、お風呂は普通に使えます。
A. 402はドアセンサの異常で、安心入浴サポートという見守り機能に関するアラームです。給湯や追い焚きといった基本的な機能には影響しないため、入浴自体は問題なくできます。ただし見守り機能が働かない状態になります。高齢の方が一人で入浴する家庭では早めに対応したほうが安心です。点検箇所はセンサー側なので、リモコンや部品の交換で対応することになります。
まとめ
パーパスの即湯ユニット(QB-5)のアラームは、末尾が8で統一されています。
末尾を見れば、給湯器本体ではなくユニット側の不具合だと判別できます。
638は即湯ユニットの循環ポンプ、632は給湯器本体のふろポンプというように、末尾で区別してください。
このグループで唯一、自分で対処できるのが008です。
公式の処置が「再度、水張りを行う」となっており、設置直後や長期間の不在後、水抜きのあとに出ます。
取扱説明書の手順で水張りを行えば復帰することがあります。
即湯ユニットは給湯器本体とは別の機器なので、本体を交換しても不具合は解消しません。
逆にユニットだけを交換することもできるため、それぞれの使用年数を確認したうえで判断してください。

