給湯器が運転を始めた直後に止まり、900や901が点滅している。
どちらも給排気に関する番号ですが、900と901では原因が違い、確認すべき場所も変わります。
公式の処置も、900は閉塞の確認、901は設置場所の確認と書き分けられています。
そして両方に共通するのは、燃焼に必要な空気が正しく取り込めていない状態だという点です。
この状態は一酸化炭素の発生につながるため、番号が消えたからといって様子を見てよい種類のものではありません。
この記事では、番号の読み分けから確認手順、使用を中止すべき判断基準までを整理します。
900と901は原因が違う
パーパスの公式エラー番号一覧では、この2つは別のものとして扱われています。
| 番号 | 内容 | 公式の処置 |
|---|---|---|
| 900 | 給排気閉塞検出 | 給排気の閉塞とシロッコの詰まりを確認。問題がなければ修理を依頼 |
| 901 | 給湯側の排気リサイクル | 機器の設置場所を確認。問題がなければ修理を依頼 |
| 902 | ふろ側の給気汚染 | 同上 |
| 903 | 暖房側の排気リサイクル | 同上 |
900は「ふさがっている」、901は「排気が回り込んでいる」という違いです。
900番台も末尾の数字で部位が分かれ、1が給湯側、2がふろ側、3が暖房側を示します。
「排気リサイクル」とは何か
耳慣れない言葉ですが、意味は単純です。
機器が排出した燃焼ガスが、そのまま給気側に回り込んで再び吸い込まれてしまう現象を指します。
新鮮な空気を取り込んでいるつもりが、実際には酸素が減って燃焼ガスを含んだ空気を吸っている状態です。
その空気で燃焼を続ければ、当然ながら燃え方が悪くなります。
給気側が汚染されるという意味で、機種によっては給気汚染異常という名称でも記載されています。
排気が回り込む条件は、機器の周囲環境で決まります。
だからこそ公式の処置が「機器の設置場所を確認」となっているわけです。
部品の故障ではなく、置かれている状況が原因である可能性を先に見る、という順序です。
一酸化炭素につながる危険がある
ここは安全に直結します。
空気が不足した状態でガスが燃えると、不完全燃焼が起きて一酸化炭素が発生します。
パーパスの機器には、排気中のCO濃度を検知して燃焼改善動作を行い、それでも改善しない場合に安全に停止するCOセンサー方式の不完全燃焼防止機能が搭載されています。
900や901は、その安全機能が実際に働いた結果として表示される番号です。
つまりすでに燃焼状態が悪化していると機器が判断している状態だと考えてください。
次のいずれかに当てはまる場合は、番号が消えていても使用を中止して換気し、修理を依頼してください。
- 排気口の周辺がすすで黒くなっている
- ガスのにおいや、焦げたようなにおいがする
- 目や喉に刺激を感じる
- 炎の色が普段と違う(本体をのぞける機種の場合)
- 運転中に頭痛や吐き気を感じた
とくに屋内設置タイプで頭痛や吐き気を感じた場合は、ただちに窓を開けて屋外へ出てください。
一酸化炭素は無色無臭で、自覚しにくい性質があります。
機器のにおいから危険を判断する考え方はガスストーブの臭いが気になる…原因と対処法を徹底解説でも整理しています。
900が出たときに確認すること
まず給排気の経路がふさがれていないかを見ます。
- 給排気口の前や周囲に物が置かれていないか
- 積雪、落ち葉、クモの巣、鳥の巣で開口部がふさがれていないか
- 洗濯物やビニールシートが排気口にかかっていないか
- 屋内設置タイプであれば、給気フィルターが詰まっていないか
- 排気筒が外れたり、たわんだりしていないか
冬季は積雪と氷が原因になりやすく、強風の日は飛来物が張り付くこともあります。
取り除いて運転スイッチを入れ直し、番号が消えるか確認してください。
公式の処置にあるシロッコの詰まりは、機器内部にある送風ファンの詰まりを指します。
ここは分解が必要なため、自分で確認しようとせず修理を依頼してください。
高電圧の回路とガスの経路が同じ空間にあり、感電やガス漏れの危険があります。
901・902・903が出たときに確認すること
こちらは設置環境そのものを見ます。
とくに、以前は問題なかったのに最近出るようになった場合は、周囲で何かが変わっています。
- 目隠しフェンスやカーポート、物置を新しく設置した
- エアコンの室外機を給湯器の近くに追加した
- 植栽が育って給排気口の前をふさぐようになった
- 隣家の増築や外壁工事で、風の通り道が変わった
- ベランダの囲いや風よけを追加した
排気は上に抜けていくのが前提なので、上方や前方に壁ができると滞留しやすくなります。
機器の周囲には、機種ごとに必要な離隔距離が定められています。
心当たりがある場合は、設置した業者に給湯器との距離を確認してもらってください。
もうひとつ、強風や雨風の強い日にだけ出る場合があります。
風で排気が押し戻されて給気側に回り込むためで、天候が回復すると出なくなります。
毎回のように起きるようであれば、防風・防雪カバーの追加や排気筒の延長で改善できることがあるため、施工業者に相談する方法があります。
燃焼ファンや燃焼改善異常との関係
給排気の番号は、他の番号と連動して出ることがあります。
| 番号 | 内容 | 関係 |
|---|---|---|
| 610番台 | 燃焼ファンの異常 | 経路がふさがれるとファンに負荷がかかる |
| 990・991・993 | 燃焼改善異常 | 燃焼状態を改善しようとして果たせなかった状態 |
給排気がふさがれた状態が続くと、ファンは余計な負荷がかかったまま回り続け、610番台につながります。
逆にファンの回転が落ちれば排気を押し出せず、900番台につながります。
どちらの番号も出ている場合は、両方を伝えて修理を依頼してください。
修理と交換の判断
| 状況 | 現実的な選択 |
|---|---|
| 給排気口の障害物を取り除いたら復帰した | 経過を見る。再発しやすい環境なら配置を見直す |
| 強風の日だけ出る | 設置環境の問題。カバーや排気筒を業者に相談 |
| 周囲に何も置いていないのに出る | シロッコの詰まりや検知側の不具合。修理を依頼 |
| すすやにおいをともなう | 使用を中止して修理を依頼 |
| 使用年数10年以上で繰り返す | 交換を検討 |
給排気の番号は、放置すると一酸化炭素のリスクに直結します。
他の番号のように「消えたから様子を見る」という判断は取らないでください。
交換時期の考え方は給湯器の寿命は何年?交換時期の目安と見逃されがちなサインで整理しています。
なお、そもそも点火しない場合は900番台ではなく別の番号が主因です。
点火系についてはパーパス 給湯器 エラーコード111とは?ガスが出ないときの原因と判断基準で解説しています。
よくある質問
Q. 900が出たので排気口の雪をどけたら消えました。それで大丈夫ですか。
A. 原因が取り除かれたのであれば、そのまま使用して問題ありません。ただし、同じ場所に雪がたまる構造であれば毎年繰り返します。積雪の多い地域では、給排気口の高さや防雪カバーの設置を施工業者に相談すると根本的に改善できます。なお、氷が張り付いている場合に熱湯をかけるのは、部材を傷めるおそれがあるため避けてください。
Q. 給湯器の近くに物置を置いたら901が出るようになりました。
A. 物置が排気の抜け道をふさいでいる可能性が高い状態です。901は排気が給気側に回り込んでいることを示す番号で、公式の処置も設置場所の確認となっています。物置を移動して症状が消えるか確認してください。移動が難しい場合は、機種ごとに定められた離隔距離を満たしているかを施工業者に確認してもらってください。安全に関わるため、距離を詰めたまま使い続けるのは避けてください。
Q. 強風の日だけ900が出て、翌日には使えます。故障ですか。
A. 部品の故障ではなく、風の影響で給排気がうまくいかなくなっている状態です。天候が回復すれば復帰します。ただし、毎回のように起きるようであれば設置環境に改善の余地があります。排気筒の向きや長さ、防風カバーの追加で軽減できることがあるため、施工業者に状況を伝えて相談してください。放置すると、強風のたびにお湯が使えなくなる状態が続きます。
Q. 屋内に設置しています。900が出たら換気は必要ですか。
A. 換気してください。屋内設置タイプで給排気に異常が出ている場合、排気が室内に漏れている可能性を考える必要があります。窓を開けて空気を入れ替え、機器の運転を止めてください。ガスのにおいやすす、目や喉への刺激がある場合は、使用を再開せずに修理を依頼してください。頭痛や吐き気を感じた場合は、その場にとどまらず屋外へ出てください。
Q. 900と901のどちらが重いエラーですか。
A. 危険度に大きな差はありません。どちらも燃焼に必要な空気が正しく取り込めていない状態を示しており、放置すれば不完全燃焼につながります。違いは原因の場所で、900は経路がふさがっていること、901は排気が給気側に回り込んでいることを示します。確認する場所が変わるだけで、対応の優先度は同じだと考えてください。
まとめ
パーパスの900は給排気の経路がふさがれている状態、901は排出した排気を再び吸い込んでいる状態です。
公式の処置も、900は閉塞とシロッコの詰まりの確認、901は設置場所の確認と書き分けられています。
末尾の数字は部位を示し、1が給湯側、2がふろ側、3が暖房側です。
900であれば給排気口の障害物、積雪、落ち葉、洗濯物などを確認してください。
901であれば、フェンスや物置、植栽など周囲の環境に変化がなかったかを振り返ってください。
強風の日だけ出る場合は、設置環境の改善で軽減できることがあります。
いずれの番号も、放置すれば一酸化炭素のリスクにつながります。
すすやにおい、目や喉への刺激をともなう場合は、番号が消えていても使用を中止して換気し、修理を依頼してください。

