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シャープエアコンのエラー1-0・5-0とは|センサー異常を解説

シャープエアコンのエラー1-0・5-0とセンサー異常について解説するサムネイル画像
Yuta
記事監修者
現:ガス会社に勤める兼業WEBライター。所持資格はガス開栓作業に必要な高圧ガス販売主任者二種、ガス工事に必要な液化石油ガス設備士、灯油の取り扱いに必要な危険物乙四種、その他ガス関連資格多数と電気工事士などの資格も多数所持。

シャープのエアコンで「1-0」や「5-0」といった番号が表示され、運転が止まってしまい困っていませんか。
番号だけを見ても何が起きているのか分からず、放っておいてよいのか、すぐ修理を頼むべきなのか迷うところだと思います。
結論からお伝えすると、1番台と5番台のコードは、エアコン内部の温度センサー(サーミスタ)に異常が検知された状態を示しています。
この記事では、1-0から1-3、5-0から5-4までの各コードが指す部位と、ショートとオープンの違い、そしてなぜ自分では対処できないのか、点検を依頼するときに伝えるべき情報までを整理します。

目次

エラー1番台・5番台はセンサー(サーミスタ)の異常を示す

シャープのエアコンで表示される数字エラーのうち、1で始まるものと5で始まるものは、いずれも温度センサーに関するグループです。
どちらも「センサーの値が正常な範囲を外れている」ことを機器が検知した状態で、異常の出方によって番号が分かれています。

対象となるコードの一覧

コード症状内容対象の部位
1-0熱交換器サーミスターのショート異常熱交換器の温度センサー
1-1外気温サーミスターのショート異常屋外の気温を測るセンサー
1-2吸気温度サーミスターのショート異常室内の吸込み空気の温度センサー
1-3二方弁サーミスターのショート異常冷媒配管の二方弁まわりのセンサー
5-0熱交換器サーミスターのオープン熱交換器の温度センサー
5-1外気温サーミスターのオープン屋外の気温を測るセンサー
5-2吸気温度サーミスターのオープン室内の吸込み空気の温度センサー
5-3二方弁サーミスターのオープン冷媒配管の二方弁まわりのセンサー
5-4吐出サーミスターのオープン圧縮機の吐出側の温度センサー

📎 出典:シャープのエラーコード・症状内容一覧|一般社団法人日本エアコンクリーニング協会

1-0と5-0、1-1と5-1のように、番号が対になっているのが分かります。
同じ部位のセンサーでも、異常の出方が違えば別の番号が割り当てられる仕組みです。
なお、機種や年式によって割り当てが異なる場合があるため、表示された番号の正確な内容は取扱説明書やメーカー窓口での確認が確実です。

「ショート」と「オープン」の違い

聞き慣れない言葉ですが、意味はシンプルです。

用語状態起こりやすいきっかけ
ショート(短絡)本来分かれているべき配線がつながってしまい、抵抗値が極端に小さくなった状態被覆の傷み、結露や水濡れ、端子まわりの汚れ
オープン(断線)配線やセンサー内部が切れて、電気が流れなくなった状態配線の折れ・断線、コネクタの抜け、センサー本体の劣化

サーミスタは、温度によって電気抵抗が変わる性質を利用したセンサーです。
エアコンはその抵抗値を読み取って温度を知るため、抵抗値が異常に小さい(ショート)または測れない(オープン)状態になると、正しい温度が分からなくなります。
温度が分からないまま運転を続けると、過熱や凍結を検知できず機器を傷めるおそれがあるため、エアコンは安全側に倒して運転を止め、番号で知らせます

サーミスタはエアコンのどこに付いているのか

一口に温度センサーといっても、エアコンには役割の違う複数のサーミスタが取り付けられています。
どのセンサーが異常なのかで、影響の出方も変わってきます。

  • 熱交換器サーミスタ:アルミフィンの温度を測り、凍結や過熱の判断に使われる
  • 外気温サーミスタ:屋外の気温を測り、暖房時の霜取り運転などの制御に使われる
  • 吸気温度サーミスタ:室内機が吸い込む空気の温度を測り、設定温度との差から運転量を決める
  • 二方弁サーミスタ:冷媒配管の温度を測り、冷媒の流れの状態を把握する
  • 吐出サーミスタ:圧縮機から出た高温の冷媒温度を測り、過熱保護に使われる

いずれも室内機や室外機の内部、あるいは配管に密着して取り付けられている小さな部品です。
外から見える位置にはないため、フィルター掃除のように利用者が触れる範囲にはありません。

センサー異常が起きる主な要因

センサーそのものが壊れているとは限らないのが、このグループの特徴です。
実際には、次のような要因が絡んでいることがあります。

要因内容
センサー本体の経年劣化長年の温度変化で内部の素子や配線が傷む
コネクタの接触不良基板側の差し込みが緩む、端子が酸化する
配線の傷み振動や擦れで被覆が破れる、折れ曲がった箇所が断線する
結露・湿気端子まわりに水分が回り、抵抗値が乱れる
設置作業時の挟み込み部品の組み付け時に配線を噛み込み、時間が経ってから断線する
小動物・虫の侵入室外機内部に入り込み、配線をかじる・巣を作る

このうち、コネクタの緩みや配線の挟み込みが原因の場合は、部品交換ではなく差し直しや配線処理で解決することもあります。
ただし、どれに当てはまるかは実際に開けてみないと分からず、点検の場で切り分けることになります。

表示されたときにできること、できないこと

利用者側で確認できるのは2点だけ

センサー異常は、フィルター掃除や室外機まわりの片づけで改善する種類のエラーではありません。
それでも、点検を頼む前に押さえておくと役に立つ情報があります。

  • 本体の型番を控える:室内機の前面パネルを開けた内側や側面にある表示ラベルに、型番と製造年が記載されています
  • リセット後に再発するかを見る:運転を停止し、コンセントを抜くかブレーカーを切って数分待ってから復帰させ、同じ番号が再び出るかを確認します

リセットで一時的に消えることはありますが、それは異常が直ったのではなく、機器が検知状態をいったん解除しただけです。
数日以内に同じ番号が出るようであれば、部品側の問題が残っていると考えてください。

電源リセットの具体的な手順や注意点は、ダイキンエアコンの電源ランプ点滅とは?意味とエラーコード確認・対処法でも共通する考え方を紹介しています。

自分で分解して直そうとしないこと

インターネット上には、センサーの抵抗値を測って交換する手順を紹介したものもあります。
しかし、家庭用エアコンでこれを利用者が行うのは現実的ではありません。

室内機や室外機を開ける作業は感電のおそれがあるうえ、内部には冷媒配管が通っており、傷つけると冷媒漏れにつながります。分解を伴う点検・修理は、必ずメーカーまたは有資格の専門業者に依頼してください。

また、メーカー保証の期間中に自分で分解した場合、保証の対象外となる可能性があります。
購入から日が浅い場合は、まず販売店かメーカーの修理窓口に連絡するのが確実です。

点検を依頼するときに伝えると早い情報

センサー異常は外から見て分かる症状が少ないため、状況を言葉で伝えられるかどうかで診断のスピードが変わります。
次の4点をメモしておくと、電話口でのやりとりがスムーズになります。

伝える内容具体例
表示された番号「1-2」なのか「5-2」なのかまで正確に
出るタイミング運転開始直後か、しばらく運転してからか
運転モード冷房のときだけか、暖房でも出るか
使用年数と設置状況何年使っているか、室外機が直射日光や雪の当たる場所にあるか

特に「番号が出るタイミング」は切り分けに役立ちます。
電源を入れた直後から出る場合はコネクタや配線側、しばらく運転してから出る場合は温度変化にともなう接触不良や部品劣化が疑われやすくなります。

なお、シャープの故障診断ナビでは、表示された番号を選ぶとその機種向けの診断が表示され、修理料金の目安も確認できます。

📎 出典:エラー表示が出る|エアコン|故障診断ナビ:シャープ

修理か買い替えかを考える目安

センサーの交換自体は、圧縮機や基板の交換に比べれば部品代が抑えられる部類です。
そのため、使用年数が浅ければ修理して使い続ける選択が現実的になります。

判断のポイントは使用年数です。
ルームエアコンには「設計上の標準使用期間」が本体に表示されており、これは製造年を始期として、標準的な使用条件のもとで安全上の支障が生じるおそれが著しく少ないと確認された期間を指します。
無償保証期間とは別のもので、故障しないことを保証するものでもありません。
本体のラベルで製造年と合わせて確認できます。

📎 出典:長期使用製品安全表示制度について|家庭用エアコン|一般社団法人 日本冷凍空調工業会

この期間を過ぎている機種は、補修用部品の保有期間が終了していることもあります。
仮にセンサーを交換できたとしても、圧縮機や基板といった別の部位が数年以内に不具合を起こす可能性は残ります。
買い替えの時期を含めて考える場合は、エアコン2027年問題で何が変わる?値段・在庫・工事費から考える買い替え基準も判断材料になります。

シャープのその他の番号については、シャープ エアコンのエラーコード一覧|表示の意味と判断基準で系統別にまとめています。

よくある質問

Q1. エラー1-0が出ましたが、エアコンは動いています。このまま使えますか?

番号が表示されている状態は、機器が異常を検知していることを意味します。
運転できているように見えても、温度センサーの値が正しく読めていない可能性があるため、本来働くはずの保護制御が正常に機能しない状態で運転していることになります。
その結果、熱交換器の凍結や圧縮機への負担といった二次的なトラブルにつながることがあります。
すぐに危険が生じるとは限りませんが、使い続けるほど修理範囲が広がる可能性があるため、早めに点検を依頼するほうが結果的に費用を抑えやすくなります。

Q2. 1-0と5-0では、修理の内容が変わりますか?

どちらも同じ熱交換器の温度センサーに関するコードですが、示している状態は逆です。
1-0はショート、つまり抵抗値が極端に小さくなった状態、5-0はオープン、つまり断線して電気が流れない状態を指します。
実際の修理としては、どちらもセンサーの交換や配線・コネクタの点検になるケースが多く、作業内容が大きく変わるとは限りません。
ただし原因の切り分け方は異なるため、表示された番号は正確に伝えてください。

Q3. 冷房では出ないのに、暖房のときだけエラーが出ます。なぜですか?

運転モードによって使われるセンサーや、センサーが置かれる温度環境が変わるためです。
たとえば外気温サーミスタは、暖房時の霜取り運転の判断に大きく関わります。
また、接触不良が原因の場合、温度変化による膨張や収縮で接点の状態が変わり、特定の条件でだけ症状が出ることがあります。
片方のモードでだけ出るという情報は原因の絞り込みに役立つため、点検を依頼するときに必ず伝えましょう。

Q4. 室外機に虫や小動物が入っただけでもエラーになりますか?

可能性はあります。
室外機の内部には配線が通っており、小動物が入り込んで配線をかじったり、巣の材料が端子まわりに入り込んだりすると、断線や接触不良が起こることがあります。
とくに使用していない季節が長く続いた後、久しぶりに運転して番号が出た場合は、こうした要因も候補に入ります。
ただし確認には室外機を開ける必要があるため、自分で外して点検するのは避け、点検時に「長期間使っていなかった」と伝えるようにしてください。

Q5. 引っ越しで移設した直後にエラーが出ました。工事が原因でしょうか?

その可能性は否定できません。
移設時には配線やコネクタを一度外して付け直すため、差し込みが甘い、配線を挟み込んでいる、といった状態が残ることがあります。
設置直後や移設直後に番号が出た場合は、まず工事を行った業者に連絡し、施工内容の確認を依頼するのが順序として適切です。
経年劣化とは考えにくいタイミングであることを伝えれば、切り分けが早く進みます。

まとめ

シャープのエアコンで表示される1番台と5番台のコードは、いずれも温度センサー(サーミスタ)の異常を示すサインです。
1番台はショート、5番台はオープンという違いがあり、番号の下一桁でどの部位のセンサーかが分かる構成になっています。

対応の考え方は次のとおりです。

  • フィルター掃除や室外機まわりの片づけでは改善しない種類のエラー
  • 利用者ができるのは型番の確認と、リセット後に再発するかを見ることまで
  • 分解を伴う点検は感電と冷媒漏れのリスクがあるため、必ず専門業者に依頼する

そのうえで、表示された番号、出るタイミング、運転モード、使用年数の4点を控えて連絡すると、診断がスムーズに進みます。
設計上の標準使用期間を大きく過ぎている機種は、修理費用の見込みと合わせて買い替えも視野に入れる段階といえます。

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この記事を書いた人

「暮らしの設備ガイド」は、給湯器・ストーブ・換気設備など、
家庭の安心と快適を支える“住まいの設備”に関する専門メディアです。

現在もガス業界で設備施工・保守に携わるYuta(ガス関連資格保有者)が監修し、一般家庭向けのガス機器・暖房設備・給湯器交換の実務経験をもとに、現場の知識に基づいた、正確で実用的な情報を発信しています。

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