「浄水器を使っているけれど、ウルトラファインバブルも併用できる?」「浄水器とウルトラファインバブルは、何が違うの?」と、どちらを選ぶか、両方使えるかを知りたくて調べていませんか。
結論を先に言うと、浄水器と泡は目的が違い、併用はできますが、フィルターが泡にどう影響するかを示した公開資料は、確認できた範囲では見つかりませんでした。
この記事では、メーカーの発表と販売会社のページで確認できた範囲で、浄水器と泡の役割の違い、泡と浄水器を一体にした製品、併用するときの考え方と確認点を順番に整理します。
読み終えるころには、自分の目的に合う組み合わせを、判断できるようになります。
結論|役割は別。併用の効果は、公開資料では確認できない
結論から言うと、浄水器は水の成分を取り除くもの、ウルトラファインバブルは水に泡を含ませるもので、役割が別です。
併用すること自体はできますが、浄水器のフィルターが泡を減らすかどうかなど、併用時の効果を示す資料は、確認できませんでした。
| 項目 | 浄水器 | ウルトラファインバブル |
|---|---|---|
| 目的 | 水の成分を取り除く | 水に直径1μm未満の泡を含ませる |
| 確認できた例 | クリンスイ(PFAS除去の第三者試験) | タカギ mini Neo Bubble(浄水器と泡の一体型) |
| 併用の効果 | — | 公開資料は確認できず |
浄水器とは何が違うか
浄水器の発表では、どの物質をどれだけ取り除けるかが示されます。
たとえば、三菱ケミカル・クリンスイのポット型浄水器では、第三者の試験機関で、PFAS(PFOSとPFOA)を80%以上除去できることを確認した、とされています。
試験は、浄水器協会の自主規格に準じたものです。
一方、ウルトラファインバブルの発表では、泡の数や粒径が示され、洗浄などの効果は、メーカーの試験条件での結果として紹介されます。
クリンスイの発表資料には、ウルトラファインバブルに関する記載はありませんでした。
浄水器の性能の指標(除去できる物質)と、泡の指標(個数や粒径)は、別の物差しです。
どちらかがあれば、もう一方の代わりになるわけではありません。
📎 出典:クリンスイ CP508・CP503 発表資料(PDF)
泡と浄水器を一体にした製品
タカギは、2026年7月に、蛇口直結型の浄水器にウルトラファインバブル生成機構を搭載した「mini Neo Bubble」を発売しました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 価格 | 6,980円(税込) |
| 浄水 | 浄水カートリッジで残留塩素を除去 |
| 泡が出るモード | シャワー吐水のみ。ストレート吐水では発生しない |
| 泡の数 | 通水後の吐水が約1,560万個/mL、原水が約510万個/mL |
| 測定条件 | NanoSight LM10、22.8℃、8.0L/分、n=10、外部機関 |
浄水と泡を一体にした製品が出ていることは、両方を同時に使えることを示しています。
ただし、浄水カートリッジが除去する物質や、第三者による浄水性能の認証は、確認できた発表資料に記載がありません。
また、泡が出るのはシャワー吐水のときに限られます。
📎 出典:タカギ mini Neo Bubble(PR TIMES)
一体型の泡の数の読み方
タカギの発表では、通水後の吐水が約1,560万個/mL、原水が約510万個/mLと示されています。
原水にも、もともと泡が含まれていることが、この数字から分かります。
つまり、吐水の数字だけでなく、原水との比較と測定条件を合わせて読む必要があります。
| 見る点 | タカギの発表で確認できた内容 |
|---|---|
| 比べた相手 | 原水(約510万個/mL)と通水後の吐水(約1,560万個/mL) |
| 測定機器・水温 | NanoSight LM10、22.8℃ |
| 流量・回数 | 8.0L/分、n=10 |
| 測定した機関 | 外部機関 |
測定の対象は、泡の数です。
浄水の性能や、洗浄などの効果の試験ではありません。
他社の製品の数字と比べるときは、水、機器、流量、機関が同じかを確認してください。
浄水器を選ぶときの確認点
クリンスイの発表では、PFAS(PFOSとPFOA)の除去について、第三者の試験機関で確認し、浄水器協会の自主規格に準じた試験とされています。
浄水器を選ぶときは、次の点が公開されているかを確認すると、判断しやすくなります。
| 確認点 | 理由 |
|---|---|
| 除去できる物質 | 取り除きたい物質が、対象に入っているか |
| 試験の実施者 | 第三者の試験機関か、メーカー自身か |
| 試験の規格・条件 | 何に準じた試験か |
| 交換の目安 | カートリッジの交換時期と費用 |
水道管の方式と浄水器を併用するとき
家全体の水に泡を入れる方式(水道管に取り付けるタイプ)と、キッチンの浄水器を併用する場合を考えてみます。
販売会社のページでは、泡の装置を水道の入口に、浄水器をキッチンに取り付けられ、両者の役割は重ならない、と説明されている例があります。
ただし、このページは、泡の製品を販売する会社の自社サイトで、販売する側の説明です。
キッチンの浄水器のフィルターが、泡を取り除くかどうかについては、説明されていませんでした。
このため、水道管の方式と浄水器を併用する場合は、次の点を確認しましょう。
| 確認する点 | 理由 |
|---|---|
| 浄水器のフィルターを通ったあとの水に、泡が残るか | 公開資料がなく、メーカーに確認するしかない |
| 泡の発生装置と浄水器を付ける順番 | 製品の取扱説明書の指定があるか |
| 浄水器の交換時期と、水圧への影響 | 泡の装置の追加で、使い勝手が変わるか |
メーカーの公式な併用の可否は、泡の製品と浄水器、それぞれの窓口に確認するのが確実です。
📎 出典:ウルトラファインバブルと浄水器の違いを比較(UFB DUAL、販売会社のページ)
目的別の選び方
| 目的 | 考え方 |
|---|---|
| 水の成分(残留塩素など)を減らしたい | 浄水器。除去できる物質と、第三者の試験があるかを確認 |
| 洗浄などの補助として泡を試したい | 泡の製品。個数と測定条件が公開されているかを確認 |
| 両方を手軽に試したい | 蛇口直結型で泡を搭載した製品(泡はシャワー吐水のみなど、条件を確認) |
| 家全体で泡を使い、キッチンでは浄水したい | 併用は可能だが、フィルターと泡の関係は、メーカーに確認 |
ファインバブル産業会のガイドラインでは、泡の個数の多さだけで、効果に直接関係するかのように示すことが禁止されています。
また、効果を示すときは、泡の有無による比較と測定条件の明示が求められています。
📎 出典:ファインバブル広告・表示ガイドライン(第2.1版)|ファインバブル産業会
家全体に導入する方法は、水道管に導入するメリットとやり方で解説、効果の考え方は、科学的根拠と正しい効果・選び方で整理しています。
また購入前の注意点は、デメリット7つと後悔しない選び方にまとめています。
まとめ
浄水器とウルトラファインバブルは、水の成分を取り除くものと、水に泡を含ませるもので、役割が別です。
一体にした製品はありますが、併用したときの効果や、フィルターが泡に与える影響を示す公開資料は、確認できませんでした。
目的を決めて選び、併用する場合は、それぞれのメーカーに確認しましょう。
よくある質問
Q1. 浄水器とウルトラファインバブルは、併用できますか?
併用すること自体はできます。
浄水器と泡を一体にしたタカギのmini Neo Bubbleのような製品も出ています。
ただし、浄水器のフィルターを通ったあとに泡が残るかなど、併用時の効果を示す公開資料は、確認できませんでした。
メーカーに確認するのが確実です。
Q2. 浄水器の代わりに、泡の製品を使えますか?
使えません。
泡の製品は、水の成分を取り除くものではなく、浄水器とは目的が別です。
水の成分を減らしたい場合は、除去できる物質と第三者の試験を確認して、浄水器を選んでください。
Q3. 一体型の製品は、いつでも泡が出ますか?
タカギのmini Neo Bubbleは、シャワー吐水のときだけ泡が発生し、ストレート吐水では発生しません。
製品によって条件が違うため、取扱説明書で、泡が出る条件を確認してください。
Q4. 浄水器を付けたら、泡の効果は減りますか?
減るかどうかを示した公開資料は、確認できませんでした。
泡の製品を販売する会社のページにも、フィルターが泡を取り除くかの説明はありませんでした。
気になる場合は、泡の製品と浄水器の、それぞれのメーカーに確認してください。
Q5. どちらを先に導入すべきですか?
目的で決めます。
水の成分が気になるなら浄水器、洗浄などの補助として泡を試したいなら泡の製品です。
手軽に始めるなら、費用の小さい個別の製品から試し、必要に応じて、家全体への導入を検討する進め方があります。

