リモコンに「14」とだけ表示されている。
調べてもパーパスのエラー一覧には3桁の番号ばかりで、該当するものが見つからない。
この状況は珍しくありません。
理由は単純で、表示部が2桁の機種では、3桁の番号から末尾の1桁が省かれて表示されているからです。
「14」は141、「31」は311を指しています。
この記事では、2桁と3桁の対応を整理し、自分で読み替えられるようにします。
省かれているのは末尾の1桁
パーパスの公式エラー番号一覧には、2桁表示の機種向けに対応が示されています。
そこから分かるのは、2桁表示は3桁の上2桁であり、末尾の1桁が表示されていないということです。
| 3桁 | 2桁表示 |
|---|---|
| 011 | 01 |
| 111 | 11 |
| 141 | 14 |
| 311 | 31 |
| 510 | 51 |
| 740 | 74 |
「下2桁が出ている」と考えると011が「11」になってしまい、まったく違う番号(111の2桁表示)と取り違えます。
省かれているのは末尾である、と押さえてください。
なぜ末尾が省かれるのか
パーパスの3桁番号には規則があります。
末尾の数字は部位を示しており、1が給湯側、2がふろ側、3が暖房側を表します。
たとえば110番台は点火不良で、111が給湯の点火不良、112がふろの点火不良です。
610番台は燃焼ファン異常で、611が給湯側、612がふろ側、613が暖房側にあたります。
2桁表示の機種は、屋内設置タイプや業務用など、そもそも給湯機能に絞られていることが多い機器です。
部位を区別する必要が薄いため、上2桁で内容を示し、末尾を省く形になっていると考えると理解しやすくなります。
2桁と3桁の対応表
公式の一覧で確認できる主な対応は次のとおりです。
| 2桁 | 3桁 | 内容 |
|---|---|---|
| 01 | 011 | 連続燃焼異常(1時間の連続使用) |
| 02 | 021 | 連続燃焼異常(ふろ側) |
| 03 | 031 | ガス種選択異常 |
| 05 | 051 | 給気フィルターの詰まり・外れ |
| 10 | 101 | 燃焼改善異常の警告 |
| 11 | 111 | 点火不良 |
| 12 | 121 | 失火 |
| 13 | 131 | CO警報器作動/室内CO異常 |
| 14 | 141 | ハイリミットスイッチ作動 |
| 20 | 201 | 給気フィルターの外れ |
| 21 | 211 | 風圧スイッチ不良/給排気閉塞 |
| 29 | 291 | 中和器の詰まり |
| 30 | 301 | CO警報器の故障 |
| 31 | 311 | 出湯温サーミスタの断線・短絡 |
| 32 | 321 | 入水温サーミスタの断線・短絡 |
| 33 | 331 | 混合温サーミスタの断線・短絡 |
| 34 | 341 | 排気温サーミスタの断線・短絡 |
| 35 | 351 | 排気あふれサーミスタの断線・短絡 |
| 38 | 381 | COセンサーの異常・劣化 |
| 39 | 391 | サーモカップル異常/フレームロッド異常 |
| 44 | 441 | 水量センサーOFF故障 |
| 51 | 510 | 元ガス電磁弁異常 |
| 74 | 740 | 台所リモコンの通信異常 |
| 75 | 750 | 浴室・増設リモコンの通信異常 |
機種によって搭載されている機能が異なるため、すべての番号がどの機器でも出るわけではありません。
型番に対応する取扱説明書もあわせて確認してください。
自分で対処できる番号かどうか
2桁で表示されていても、対処の考え方は3桁と同じです。
確認すべき場所だけ整理しておきます。
| 2桁 | 確認すること |
|---|---|
| 01・02 | 給湯栓をすべて閉じる(1時間の連続使用による停止) |
| 05・20 | 給気フィルターの掃除と装着状態 |
| 11・12 | ガス栓、他のガス機器、ガスメーターの遮断 |
| 13・30・38 | 給排気の閉塞。体調に異変があれば使用を中止 |
| 74・75 | ブレーカーと電源プラグの確認 |
| それ以外 | 修理の依頼 |
13が表示されている場合は一酸化炭素に関わる番号です。運転中に頭痛や吐き気を感じた場合は、その場にとどまらず屋外へ出てください。
業務用のマルチ設置はさらに読み方が違う
業務用でマルチ設置されている機器では、表示の意味がもう一段変わります。
公式の一覧によれば、リモコンの表示は上位2桁が機器番号、下位2桁がアラーム番号の上2桁を示します。
マルチコントローラの基板上の表示では、上位1桁が機器番号、下位2桁がアラーム番号になります。
家庭用とは読み方が異なるため、業務用の機器で数字が表示された場合は、設置業者や保守契約先に型番と表示をそのまま伝えてください。
アルファベット表示の機種もある
数字ではなくEから始まる表示が出る機種や、ランプの点灯・点滅で異常を知らせる機種もあります。
これらは2桁表示とは別の体系なので、同じ対応表では読み替えられません。
パーパスは、リモコンに表示されたエラーの内容を確認するための案内を公式に用意しています。
型番が分かれば該当する一覧を確認できるため、本体の銘板に記載されている型番を控えておくと調べやすくなります。
表示が読み取りにくいとき
数字が小さく点滅していると、読み違いが起こります。
- 「11」と「71」(1と7の見分け)
- 「05」と「06」
- 「31」と「81」
明るい場所で確認するか、スマートフォンで撮影して拡大すると確実です。
番号を1桁読み違えると、まったく別の部位の話になります。
修理を依頼する際も、正確な番号を伝えることで部品の手配が早くなります。
点火しない場合の考え方はパーパス 給湯器 エラーコード111とは?ガスが出ないときの原因と判断基準で解説しています。
他社での番号の体系はパロマ給湯器のエラーコード一覧も参考になります。
機器の年数から交換を考える場合は給湯器の寿命は何年?交換時期の目安と見逃されがちなサインで整理しています。
よくある質問
Q. 「14」と表示されていますが、一覧に載っていません。
A. 141の2桁表示です。表示部が2桁の機種では、3桁の番号から末尾の1桁が省かれます。141はハイリミットスイッチの作動で、熱交換器の温度が上がりすぎたことを検知した状態です。原因はガス側ではなく水側にあることが多く、給水元栓が全開か、水抜き栓のフィルターが詰まっていないかを確認してください。改善しない場合は修理を依頼してください。
Q. 2桁の番号から3桁を割り出す簡単な方法はありますか。
A. 多くの場合は末尾に1を足せば該当しますが、510や740のように末尾が0の番号もあるため、これだけでは確実ではありません。確実なのは、一覧で上2桁が一致する番号を探す方法です。たとえば「51」であれば、510番台の中から上2桁が51のものを見ます。該当が複数ある場合は、症状と照らし合わせて判断してください。
Q. なぜ機種によって2桁と3桁があるのですか。
A. 表示部の仕様と、機器の構成によります。屋内設置タイプや業務用など、給湯機能に絞られた機器では部位を区別する必要が薄いため、上2桁で内容を示す形になっています。一方、ふろや暖房を備えた機器では、どの系統の異常かを区別する必要があるため3桁で表示されます。どちらが古い、新しいという違いではありません。
Q. 2桁の番号でも、修理を依頼するときはそのまま伝えてよいですか。
A. そのまま伝えて問題ありません。むしろ見えている数字を正確に伝えるほうが確実です。自分で3桁に読み替えて伝えると、読み替えを誤った場合に原因の特定が遅れます。あわせて機器の型番も伝えてください。型番が分かれば、どの表示体系の機器かが判断できるため、番号の解釈が正確になります。
Q. 数字ではなくランプが点滅しています。
A. 数字表示を持たない機種では、ランプの点灯や点滅で異常を知らせます。この場合は2桁の対応表では読み替えられず、機種ごとの取扱説明書を確認する必要があります。本体の銘板で型番を確認したうえで、メーカーの案内を参照してください。点検時期を知らせる表示など、故障ではないケースもあります。
まとめ
パーパスの給湯器で2桁の数字が表示されるのは、3桁の番号から末尾の1桁が省かれているためです。
「14」は141、「31」は311、「51」は510を指しています。
省かれているのは末尾です。
下2桁だと考えると011が「11」になってしまい、111と取り違えるため注意してください。
末尾の数字は部位を示しており、1が給湯側、2がふろ側、3が暖房側です。
2桁表示の機種は給湯機能に絞られていることが多く、区別の必要が薄いため省かれていると考えると理解しやすくなります。
対処の考え方は3桁と同じです。
01・02は給湯栓を閉じる、05・20はフィルターの掃除、11・12はガス供給の確認、74・75はブレーカーと電源の確認から始めてください。

