浴槽にお湯をためている途中や、掃除で長くお湯を使っていたときに、突然お湯が止まって011と表示された。
番号が出るとまず故障を疑いますが、011は機器の異常ではなく、給湯を1時間続けたことによる安全停止です。
処置も単純で、開いている給湯栓を閉じるだけで元に戻ります。
修理を呼ぶ必要はありませんし、電源を入れ直す必要もありません。
この記事では、011が出る仕組みと復帰の手順、ふろ側で出る021との違い、そして「長く使った覚えがないのに出る」ときに疑うべき箇所を整理します。
011は1時間の連続使用による停止
パーパスの公式エラー番号一覧では、011は「給湯連続燃焼異常停止」と定義され、処置欄には給湯栓を閉じるよう記載されています。
括弧書きで「給湯連続1時間使用のため」と理由も明示されており、機器の故障を示す番号ではありません。
同じ一覧では、屋内設置タイプなど表示が2桁になる機種について、011が「01」、021が「02」として表示されることも示されています。
リモコンに01とだけ出ている場合も、意味は011と同じです。
| 表示 | 3桁表示 | 内容 |
|---|---|---|
| 011 | 011 | 給湯側の連続燃焼による停止 |
| 01 | 011 | 同上(2桁表示の機種) |
| 021 | 021 | ふろ側の連続燃焼による停止 |
| 02 | 021 | 同上(2桁表示の機種) |
なぜ1時間で止まるのか
ガス機器には、燃焼を長時間続けたままにしないための仕組みが組み込まれています。
理由は主に2つです。
ひとつはお湯の出しっぱなしや閉め忘れに気づかせるためです。
給湯器は蛇口が開いている限り燃焼を続けるため、そのままではガスと水を消費し続けます。
1時間という区切りで一度止めることで、使いすぎに気づける設計になっています。
もうひとつは、機器の保護です。
連続燃焼が続くと熱交換器や周辺部品に熱の負荷がかかり続けます。
定期的に燃焼を止めることで、部品への負担を抑えています。
つまり011は、機器が正常に動いているからこそ表示される番号だと考えてください。
復帰の手順
やることは1つだけです。
- キッチン・浴室・洗面所の給湯栓とシャワーをすべて閉じる
- リモコンから011の表示が消えるのを確認する
- 再度お湯を出して、通常どおり使えるか確認する
電源の入れ直しや電源プラグの抜き差しは必要ありません。
給湯栓を閉じれば燃焼が停止し、表示も消えます。
続けてお湯を使いたい場合は、閉じたあとすぐに開け直せば、また1時間まで使用できます。
浴槽にお湯をためている最中に止まった場合は、湯量が足りていなければ蛇口を閉じ直してから足してください。
ふろ自動でお湯張りをしている場合は、機器が湯量を管理しているため011に至ることはほとんどありません。
021・02はふろ側の連続燃焼
021は、追いだき側の燃焼が続いたときに出る番号です。
給湯側の011と原因の考え方は同じで、故障ではありません。
出やすいのは次のような場面です。
- 浴槽の湯量が少なく、追いだきの温度がなかなか上がらない
- 循環金具のフィルターが目詰まりして、湯が十分に循環していない
- 設定温度が高く、目標に達するまで時間がかかっている
021が繰り返し出る場合は、循環金具のフィルター掃除をまず試してください。
髪の毛や皮脂で目が詰まると循環量が落ち、追いだきに時間がかかるようになります。
フィルターは反時計回りに回すと外れる構造のものが多く、歯ブラシで洗って戻せば改善することがあります。
心当たりがないのに011が出るとき
「1時間も使っていないのに011が出た」という場合、どこかでお湯が流れ続けている可能性があります。
給湯器は流量を検知して燃焼するため、わずかな流れでも運転を続けます。
疑う場所は次のとおりです。
- 洗面所やキッチンの混合水栓が、お湯側にわずかに開いたままになっている
- 蛇口のパッキンが劣化し、お湯側からポタポタと漏れている
- 屋外の散水栓や、普段使わない部屋の蛇口が開いている
- 浴室のシャワーヘッドの止水ボタンで止めているだけで、水栓自体は開いたまま
とくに見落とされやすいのが最後のケースです。
シャワーヘッド側の手元ボタンで止めていても、水栓が開いていれば機器は給湯を継続していると判断することがあります。
確認方法は、家じゅうの蛇口を閉めた状態で、給湯器本体の運転ランプが消えているかを見ることです。
すべて閉めているのに運転が続いているなら、どこかで流れが残っています。
011が繰り返し出るとき
使い方に心当たりがなく、蛇口の閉め忘れもないのに011が続く場合は、水量センサーの誤検知が疑われます。
実際には流れていないのに流量があると判断してしまい、燃焼を続けてしまう状態です。
| 状況 | 見立て | 行動 |
|---|---|---|
| 長時間使ったあとに出た | 正常な安全停止 | 給湯栓を閉じるだけでよい |
| 蛇口の閉め忘れが原因だった | 正常な検知 | 閉め忘れに注意する |
| 閉め忘れがないのに月に何度も出る | センサーの誤検知の可能性 | 点検を依頼する |
| 011と一緒に湯温の乱れや異音がある | 別の不具合が進行中 | 修理を依頼する |
なお、点火しない・お湯にならないといった症状を伴う場合は、011ではなく別の番号が原因です。
点火系の番号についてはパーパス 給湯器 エラーコード111とは?ガスが出ないときの原因と判断基準で解説しています。
給湯栓を閉じてもお湯が出ないとき
011の表示が消えたのに、その後お湯が出ない場合は、ガスメーター側で供給が止まっている可能性があります。
マイコンメーターには、同じガス機器を長時間使い続けたときに自動で遮断する機能があり、長時間使用遮断(AC遮断)と呼ばれます。
011が出るような使い方をしていた場合、メーター側の条件にも触れていることがあります。
確認は、メーターの表示ランプが赤く点滅していないかを見るだけです。
点滅していれば、すべてのガス機器を止めてから復帰ボタンを押し、ガス漏れ確認の時間を待てば復帰します。
ただし、ガス臭いときは復帰操作をせず、その場でガス会社に連絡してください。
仕組みの詳細はガスメーターのAC遮断とは?ACガス止めの原因と復帰方法、シャワーの出しっぱなしで止まったケースはシャワーを出しっぱなしにしたらガスが止まった|原因と正しい復帰手順でそれぞれ整理しています。
よくある質問
Q. 011が出たまま放置すると故障につながりますか。
A. つながりません。011は機器が安全のために燃焼を止めた状態を示しているだけなので、放置しても機器に負担はかかりません。給湯栓を閉じれば表示は消えますし、閉じないままでも燃焼は止まっています。ただし、蛇口が開いたままだと水は流れ続けるため、水道代がかさみます。表示に気づいたら、まずどこの蛇口が開いているかを確認してください。
Q. 掃除で1時間以上お湯を使いたいのですが、止まらない方法はありますか。
A. 連続燃焼の制限そのものを解除する方法はありません。安全のために組み込まれている機能のため、リモコンの設定では変更できません。長時間使う必要がある場合は、途中で一度給湯栓を閉じ、すぐに開け直してください。この操作で連続時間のカウントがリセットされ、また1時間まで使用できます。作業の区切りごとに一度止める運用にすると、011に気づかず作業が中断することを防げます。
Q. 011とは別に、5分ほどで音が鳴って止まることがあります。
A. 音だけが鳴って止まっていない場合は、エコアラームの可能性があります。一定の流量で連続10分以上給湯したときに知らせる省エネ機能で、故障でも安全停止でもありません。リモコンでエコ運転を解除すれば鳴らなくなります。一方、実際にお湯が止まって番号が出ているなら、011ではない別の番号です。表示された数字を正確に確認してください。
Q. 021が出て追いだきが完了しません。故障でしょうか。
A. まず浴槽の湯量と循環金具のフィルターを確認してください。湯量が循環金具より少ないと追いだきが正常にできず、燃焼時間が長引いて021に至ることがあります。フィルターが目詰まりしている場合も同様です。湯量を増やしてフィルターを掃除しても改善しない場合は、循環ポンプや温度センサーの不具合が考えられるため、点検を依頼してください。
Q. 2桁の「01」と表示されています。011と同じ意味ですか。
A. 同じ意味です。屋内設置タイプの給湯器など、表示部が2桁の機種では上2桁のみが表示され、部位を示す末尾の1桁が省かれます。パーパスの公式一覧でも、011は01、021は02として対応づけられています。同様に、141は14、311は31、321は32として表示されます。2桁の数字が出ている場合は、一覧で上2桁が一致する3桁の番号を探すと意味を確認できます。
まとめ
パーパス給湯器の011・01は、給湯を1時間続けたことによる安全停止で、故障ではありません。
開いている給湯栓をすべて閉じれば表示は消え、そのまま使い続けられます。
電源の入れ直しは不要です。
ふろ側で出る021・02も考え方は同じで、湯量不足や循環金具の目詰まりが背景にあることが多くなります。
注意したいのは、長く使った覚えがないのに011が出るケースです。
このときはどこかの蛇口がわずかに開いているか、パッキンの劣化でお湯側から漏れています。
閉め忘れがないのに月に何度も出るようであれば、水量センサーの誤検知も考えられるため、点検を検討してください。

