ふろ自動を押したのに湯はりが始まらない、追い焚きをしても浴槽の湯が温まらない。
そんなときにリモコンへ252が点滅していたら、多くの解説では「ふろ水流スイッチの異常なので修理を依頼」と案内されます。
実際、パーパスの公式一覧でもそうなっています。
ただし冬季に限っては、故障ではなく追いだき配管の凍結でも252が表示されます。
そしてこの場合、やってはいけない操作があります。
この記事では、凍結と故障の見分け方、確認すべき順番、そして冬に繰り返さないための対策を整理します。
252はサブ番号で対処が変わる
パーパスの公式エラー番号一覧では、252はサブ番号によって扱いが分かれています。
| 表示 | 内容 | 公式の処置 |
|---|---|---|
| 252-01〜03 | ふろ水流スイッチ異常 | 修理を依頼 |
| 252-10・11 | ふろ水流がONしない | 浴槽の栓抜け |
ここが重要です。
サブ番号が10・11であれば、公式が原因として挙げているのは浴槽の栓抜けであり、修理ではありません。
栓を確認して閉め直せば復帰します。
ふろ水流スイッチは、追いだき回路に水が流れているかを検知する部品です。
浴槽の湯が本体と正しく循環しているかを確認し、循環していなければ空だきを防ぐために燃焼を止めます。
このスイッチが正常に働かない場合が01〜03、実際に水が流れていない場合が10・11、という切り分けになっています。
つまり252は、スイッチ自体が壊れている場合と、実際に水が流れていない場合の両方で出る番号です。
サブ番号が表示されない機種もありますが、その場合も後述する確認手順は同じです。
冬に出た252は凍結の可能性が高い
パーパスは公式のよくある質問で、給水管や追いだき配管が凍結した場合にリモコンへ562や252が表示されると案内しています。
凍結によって給水や追いだき配管に通水できなくなり、機器が水流を検知できないためです。
この場合、部品は壊れていません。
配管の中の氷が解ければ、そのまま元どおりに使えます。
冷え込んだ翌朝に252が出た、寒波が来た日から追い焚きができなくなった、という状況なら、まず凍結を疑ってください。
凍結中に「ふろ自動」を押してはいけない
ここが最も重要な注意点です。
追いだき配管が凍結していると、浴槽と本体の間で水が循環できません。
パーパスによれば、その状態で自動運転を行うと、水圧が本体の追焚回路に直接加わり、接続部が外れて水漏れを起こす場合があります。
252が出たときに「もう一度押せば動くかもしれない」と繰り返し操作してしまうのは、よくある行動です。
しかし凍結が原因の場合、その操作が水漏れという別のトラブルを招きます。
凍結が疑われる状況では、解けるまで自動運転も追い焚きも行わないでください。
対処は、気温が上がって自然に解けるのを待つことです。
配管に熱湯をかけると破裂するおそれがあるため行わないでください。
日が高くなる昼前後に、再度確認してみてください。
凍結かどうかの見分け方
| 確認すること | 凍結の可能性が高い | 故障の可能性が高い |
|---|---|---|
| 時期 | 冷え込んだ日の朝、寒波の翌日 | 季節に関係なく出る |
| 時間帯 | 明け方から午前中 | 時間帯を問わない |
| 気温が上がったあと | 症状が消える | 変わらない |
| 給湯側 | お湯も出ないことがある | お湯は普通に出る |
| 再現性 | 寒い日だけ出る | 毎回出る |
気温が上がっても252が消えない場合は、凍結ではありません。
その場合は次の項目を確認してください。
凍結でない場合に確認すること
修理を呼ぶ前に、4つだけ試す価値があります。
浴槽の栓
サブ番号が10・11の場合、公式が原因として挙げているのがこれです。排水栓が抜けていたり、ワンプッシュ式の栓が閉まりきっていなかったりすると、追いだき回路に水が届きません。まず栓を確実に閉め直してください。
浴槽の湯量
浴槽の水位が循環金具より低いと、追いだき回路に水が入らず、水流を検知できません。循環金具がしっかり水没しているか確認してください。
循環金具のフィルター
浴槽の中にある丸い金具のフィルターに、髪の毛や皮脂が詰まると循環量が落ちます。多くは反時計回りに回すと外れるので、歯ブラシで洗って戻してください。長期間掃除していない場合、ここだけで改善することがあります。
運転スイッチの切/入
給湯栓をすべて閉じたうえで、運転スイッチを一度切り、表示が消えてから入れ直します。一時的な検知であればこれで消えます。
この4つを試しても252が残る場合は、ふろ水流スイッチや循環ポンプの不具合が考えられるため、修理の依頼が必要です。
冬に252を繰り返さないために
パーパスの給湯器は、外気温が下がると運転スイッチのON・OFFに関わらず凍結防止の動作に入ります。
追いだき側は本体の循環ポンプが自動的に動き、配管内の水を循環させて凍結を防ぎます。
公式には、追焚センサー部の温度が4℃以下になるとポンプが動作し、8℃を検出すると停止すると説明されています。
動作するのは夜中から明け方にかけてが多く、そのため「夜中に給湯器から音がする」という現象が起きます。
これは故障ではありません。
ここで条件になるのが浴槽の残り湯です。
設置フリータイプのふろ給湯器では、凍結の心配がある期間は残り湯を循環金具の上まで残しておく必要があります。
残り湯がないと循環させる水がなく、ポンプによる凍結防止が働きません。
残り湯がない場合でも機器が凍結するわけではなく、追いだき側は自動的に電気ヒーターの制御に切り替わります。
ただしパーパスは、電気ヒーターが長時間作動すると接続部のパッキンやOリングが熱の影響を受けるため、冬季は残り湯を残すよう案内しています。
冬に浴槽の湯を毎晩抜く習慣がある家庭では、この点を見直すだけで冬季のトラブルが減ります。
あわせて、電源プラグを抜かないことも条件です。
凍結防止の動作は通電していなければ働かないため、長期不在時であってもプラグは差したままにしてください。
562との違い
562は注湯電磁弁の異常を示す番号で、浴槽へお湯を注ぐ側の部品にあたります。
252が「循環しているか」を見ているのに対し、562は「注いでいるか」を見ている、という違いです。
ただし公式の案内にあるとおり、凍結時にはこの2つが同時に、あるいはどちらかが表示されます。
冬季に562が出た場合も、まず凍結を疑う流れは同じです。
他メーカーでも252はふろ水流スイッチ関連の番号として共通しており、意味はほぼ変わりません。
番号ごとの位置づけを比べたい場合はパロマ給湯器のエラーコード一覧も参考になります。
修理と交換の判断
| 状況 | 現実的な選択 |
|---|---|
| 冬季のみ発生し、気温が上がると消える | 凍結。残り湯の運用を見直す |
| フィルター掃除で改善した | 経過を見る |
| 季節を問わず毎回出る | ふろ水流スイッチの故障。修理を依頼 |
| 252に加えて水漏れがある | 使用を中止して修理を依頼 |
| 使用年数10年以上で他の番号も出ている | 交換を検討 |
点火しない、お湯が出ないといった症状を伴う場合は、252ではなく別の番号が主因です。
点火系についてはパーパス 給湯器 エラーコード111とは?ガスが出ないときの原因と判断基準で解説しています。
使用年数から交換を考える場合の目安は給湯器の寿命は何年?交換時期の目安と見逃されがちなサインで整理しています。
よくある質問
Q. 252が出ていますが、シャワーのお湯は普通に出ます。故障でしょうか。
A. 給湯は問題なく、追い焚きや湯はりだけができない状態であれば、ふろ側の回路に絞られます。サブ番号が10・11であれば、公式が原因として挙げているのは浴槽の栓抜けなので、まず栓を確認してください。01〜03であればふろ水流スイッチの異常です。冬季であれば追いだき配管の凍結も考えられます。栓と水位、フィルターを確認しても改善しなければ修理の依頼が必要です。
Q. 凍結が疑われるとき、お湯をかけて解かしてもよいですか。
A. 熱湯をかけるのは避けてください。急激な温度変化で配管が破裂するおそれがあります。基本は気温が上がるのを待つことです。どうしても急ぐ場合は、配管にタオルを巻いたうえで30〜40℃程度のぬるま湯をゆっくりかける方法がありますが、かけた水が再凍結しないよう、あとで乾いた布で拭き取ってください。作業中に自動運転を試すのは避けてください。
Q. 夜中に給湯器から「ウィーン」という音がします。252と関係ありますか。
A. 直接の関係はなく、故障でもありません。外気温が下がると凍結防止のために追焚ポンプが自動で動作する仕組みで、追焚センサー部が4℃以下になると動き出し、8℃で止まります。夜中から明け方にかけて発生しやすいのはこのためです。むしろこの動作が働いているうちは凍結を防げている状態です。浴槽に残り湯があれば、音は小さくなる傾向があります。
Q. 冬は浴槽の湯を抜いて掃除したいのですが、残り湯は必須ですか。
A. 残り湯がなくても機器が凍結するわけではありません。追いだき側は自動的に電気ヒーターの制御に切り替わります。ただしヒーターが長時間作動すると、接続部のパッキンやOリングが熱の影響を受けるとメーカーが案内しています。掃除のために一時的に抜くのは問題ありませんが、凍結の心配がある時期は、掃除後に循環金具の上まで水を張っておくのが無難です。
Q. 運転スイッチを切って入れ直したら消えました。放置してよいですか。
A. 一度で消えて再発しないなら、一時的な検知だった可能性が高いので経過を見て構いません。ただし数日おきに再発する場合は、循環量が落ちているか、ふろ水流スイッチの劣化が進んでいます。まず循環金具のフィルターを掃除し、それでも繰り返すようなら点検を依頼してください。消える・出るを繰り返しながら使い続けると、真冬に追い焚きが使えなくなることがあります。
まとめ
パーパス給湯器の252は、公式にはふろ水流スイッチの異常とされていますが、実際には水が流れていない状態でも表示されます。
冬季であれば追いだき配管の凍結が原因のことがあり、この場合は部品が壊れているわけではありません。
注意したいのは、凍結中に自動運転を繰り返さないことです。
循環できない状態で運転すると、水圧で追焚回路の接続部が外れ、水漏れにつながるおそれがあります。
凍結が疑われるときは、解けるまで待つのが正解です。
季節を問わず出る場合は、浴槽の水位と循環金具のフィルターを確認してください。
それで改善しなければ、ふろ水流スイッチや循環ポンプの不具合として修理を依頼する段階です。
冬季は残り湯を循環金具の上まで残しておくと、凍結による252そのものを減らせます。

