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パーパス給湯器のエラー700・711とは?|電装基板と駆動回路の異常

パーパス給湯器のエラー700・711と電装基板・駆動回路の異常を示すサムネイル
Yuta
記事監修者
現:ガス会社に勤める兼業WEBライター。所持資格はガス開栓作業に必要な高圧ガス販売主任者二種、ガス工事に必要な液化石油ガス設備士、灯油の取り扱いに必要な危険物乙四種、その他ガス関連資格多数と電気工事士などの資格も多数所持。

リモコンに700番台の番号が出て、機器が動かなくなった。
番号を調べると「駆動回路異常」という言葉が出てきて、何が壊れているのか掴みにくいところです。

整理すると単純で、700番台はガスの弁そのものではなく、弁を動かす電気側の異常を示しています。
そして動かせない弁の種類によって、症状がはっきり変わります。
この記事では、番号ごとの対象と症状の違い、落雷や大雨との関係、そして紛らわしい500番台との切り分けを整理します。

目次

700番台は基板側の異常

パーパスの公式エラー番号一覧では、次のように定義されています。

番号内容
700(01〜03)電装基板異常
700(04・05)・701・702ガス比例弁の駆動回路異常
710元ガス電磁弁の回路/電磁弁リレー異常
711給湯側のガス電磁弁駆動回路異常
712暖房側またはふろ側のガス電磁弁駆動回路異常

📎 出典:パーパス株式会社「ガス機器エラー番号一覧」

いずれも公式の処置は修理の依頼です。
なお712は機種の系統によって暖房側とふろ側のどちらに割り当てられているかが異なるため、型番に対応する取扱説明書で確認してください。

電磁弁と比例弁は役割が違う

同じ「弁の駆動回路」でも、動かしている弁が2種類あります。
ここが症状の違いにつながります。

弁の種類役割動かせないと
ガス電磁弁ガスの通り道を開くか閉じるか点火しない
ガス比例弁ガスの量を連続的に増減させる火力が調整できない

電磁弁はスイッチのようなもので、開くか閉じるかの二択です。
一方で比例弁は、設定温度や湯量に合わせてガスの量を細かく変える弁です。
給湯器が「シャワーの温度を一定に保つ」ことができるのは、この弁が絶えず火力を調整しているからです。

そのため、症状の出方が変わります。

  • 710・711・712:弁を開けないので、そもそも点火しない
  • 700(04・05)・701・702:点火はするが、火力が安定しない・湯温がばらつく

「お湯は出るけれど温度が安定しない」という症状で700番台が出ている場合は、比例弁側の可能性が高いと考えられます。
なお湯温が安定しない原因には温度センサーの異常もあるため、表示された番号を正確に読み取ってから判断してください。

500番台との違い

500番台にも似た名前の番号があります。

番号壊れている場所
510・511・512ガス電磁弁そのもの
710・711・712電磁弁へ信号を送る回路

500番台は弁の側、700番台は電気の側という関係です。
利用者から見える症状はどちらも「ガスが来なくて点火しない」で同じになりますが、交換する部品が違います。

500番台なら弁の交換、700番台なら基板の交換になることが多く、費用も変わります。
修理を依頼するときは、表示された番号をそのまま伝えてください。

落雷・大雨のあとに出やすい

700番台は基板上の回路に関わる番号なので、電気的な負荷や湿気の影響を受けます。

パーパスは、落雷後にリモコンへ通信異常の番号が点滅するケースについて、落雷の影響として案内しています。

📎 出典:パーパス株式会社 よくある質問「雷(落雷)の後、給湯器のリモコンに「74」、「750」が点滅しています。」

また大雨についても、台風などの強風をともなう大雨では機器内のセンサー部が湿気を帯びて点火不良となるケースがあるとし、雨が上がってから電源プラグを抜き、10秒以上待って差し直す手順を示しています。

📎 出典:パーパス株式会社 よくある質問「大雨後(中)にエラー510・512等がリモコンに表示され点火しない。」

700番台が天候の直後に出た場合も、同じ手順を試す価値があります。
ただし雨が降っている最中や、コンセント周辺が濡れている状態でのプラグの抜き差しは感電のおそれがあるため避けてください。
本体から水漏れがある場合も、プラグに触れず修理を依頼してください。

落雷では、給湯器だけでなく同じ時期にテレビやルーターの調子も悪くなっていることがあります。
心当たりがあれば、修理を依頼するときに伝えてください。

自分で確認できること

700番台は基板の内部に関わる番号なので、対処できる範囲はほとんどありません。

  1. 天候の直後であれば、乾いてから電源プラグを抜き、10秒以上待って差し直す
  2. 分電盤のブレーカーが落ちていないか確認する
  3. 症状が「点火しない」のか「湯温が安定しない」のかを整理する
  4. 他の番号も出ていないか控える

本体のカバーを外して基板を確認する、部品を触るといった作業は行わないでください。
高電圧の回路とガスの経路が同じ空間にあり、感電やガス漏れの危険があります。

3番と4番は修理の際に役立ちます。
症状と番号の組み合わせが分かれば、どの部品を持参すべきかの見当がつきます。

修理と交換の判断

状況現実的な選択
大雨や落雷の直後で、電源を入れ直したら復帰した経過を見る
天候のたびに再発する設置環境や防水の問題。施工業者に相談
リセットしても消えない基板の故障。修理を依頼
700番台と他系統の番号が同時に出る基板側が疑われる。費用を確認
使用年数10年前後で700番台が出た交換と比較して判断

基板の交換は、給湯器の修理の中でも部品代が大きい部類にあたります。
機器の頭脳にあたる部品なので、交換すれば直る一方で費用がかさみます。

判断の目安として、修理見積もりが本体交換費用の半分を超えるようなら、交換を優先したほうが総額で有利になりやすいという考え方があります。
また補修用の部品は製造終了からおおむね10年で供給が終わるため、年数の経った機種では基板の在庫がないこともあります。
交換時期の考え方は給湯器の寿命は何年?交換時期の目安と見逃されがちなサインで整理しています。

なお、そもそもガスが届いていない場合は700番台ではなく別の番号が主因です。
点火系についてはパーパス 給湯器 エラーコード111とは?ガスが出ないときの原因と判断基準で解説しています。
他社での番号の位置づけはパロマ給湯器のエラーコード一覧も参考になります。

よくある質問

Q. 711が出ていますが、511との違いが分かりません。

A. 壊れている場所が違います。511はガスの通り道を開閉する弁そのもの、711はその弁に開けという信号を送る回路の異常です。どちらも結果としてガスが送られず点火しないため、症状は同じに見えます。ただし511なら弁の交換、711なら基板の交換になることが多く、修理内容と費用が変わります。番号をそのまま修理窓口に伝えてください。

Q. お湯は出るのですが温度が安定しません。700番台が出ています。

A. ガス比例弁の駆動回路の可能性があります。比例弁は設定温度に合わせてガスの量を細かく調整する部品で、これを動かせないと火力が一定にならず、湯温がばらつきます。ただし同じ症状は温度センサーの異常でも起こります。表示されている番号が700・701・702であれば比例弁側、300番台であればセンサー側の可能性が高くなります。番号を正確に確認してください。

Q. 落雷のあとから700が出ています。放置すると悪化しますか。

A. 落雷による基板の損傷は、そのまま使い続けても自然に回復することはありません。まず電源プラグを抜いて10秒以上待ち、差し直してみてください。それで復帰しなければ修理が必要です。なお落雷では、表示されている番号の部分だけでなく基板の他の回路も損傷していることがあります。復帰した場合でも、しばらくは他の動作に異常がないか注意して使ってください。

Q. 基板交換の費用はどれくらいですか。

A. 機種と作業条件によって変わるため、一律の金額は示せません。ただし基板は給湯器の頭脳にあたる部品で、修理の中では部品代が大きい部類にあたります。実際の額はメーカーか販売店に型番を伝えて見積もりを取ってください。そのうえで、本体交換費用と比較して判断することをおすすめします。使用年数が10年前後であれば、交換のほうが結果的に有利になることがあります。

Q. 700番台と300番台が同時に出ています。

A. 基板側に原因がある可能性が高い状態です。300番台は温度センサーの異常を示しますが、センサーからの信号を受け取るのは基板です。基板側に不具合があると、センサー自体は正常でも複数の番号が同時に出ることがあります。この場合はセンサーを交換しても改善しません。出ている番号をすべて伝えて修理を依頼してください。基板交換になると費用が上がるため、本体交換との比較が必要になります。

まとめ

パーパスの700番台は、ガスの弁そのものではなく、弁を動かす電気側の異常です。
710・711・712は電磁弁の駆動回路で、動かせないと点火しません。
700の04・05と701・702はガス比例弁の駆動回路で、点火はするものの火力が安定しなくなります。

500番台との違いは、弁の側か電気の側かです。
症状は同じに見えても交換する部品が違うため、番号をそのまま修理窓口に伝えてください。

落雷や大雨の直後に出た場合は、乾いてから電源プラグを抜いて10秒以上待ち、差し直すことで復帰する可能性があります。
ただし雨天時や本体から水漏れがある場合は、感電のおそれがあるためプラグに触れないでください。
基板の交換は費用がかさむため、使用年数が10年前後であれば本体交換との比較で判断してください。

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この記事を書いた人

「暮らしの設備ガイド」は、給湯器・ストーブ・換気設備など、
家庭の安心と快適を支える“住まいの設備”に関する専門メディアです。

現在もガス業界で設備施工・保守に携わるYuta(ガス関連資格保有者)が監修し、一般家庭向けのガス機器・暖房設備・給湯器交換の実務経験をもとに、現場の知識に基づいた、正確で実用的な情報を発信しています。

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