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オイルサーバーのエア抜き方法とは?|空気が入る場所と抜ける目安

オイルサーバー内部の写真と、エア抜き方法を紹介する見出し
Yuta
記事監修者
現:ガス会社に勤める兼業WEBライター。所持資格はガス開栓作業に必要な高圧ガス販売主任者二種、ガス工事に必要な液化石油ガス設備士、灯油の取り扱いに必要な危険物乙四種、その他ガス関連資格多数と電気工事士などの資格も多数所持。

灯油タンクを空にしてしまったあとや、配管工事をしたあとに、オイルサーバーを動かしても灯油が上がってこない。
その多くは、配管の中に入った空気が原因です。
エア抜きと聞くと難しく感じますが、オイルサーバーの場合は、空気が入る場所を入口側と出口側に分けて考えると、やるべきことがはっきりします。
オイルサーバーの基本はオイルサーバーとは?仕組み・動かない時の確認・呼び油の必要性で解説しています。この記事では、エア抜きの考え方と手順に絞って解説します。

  • 空気が入る場所は2か所あり、抜き方が違うこと
  • 呼び油を入れて運転すると、入口側の空気が自然に抜けること
  • 空気が抜けたサインと、抜けないときの確認点
目次

結論|入口側は呼び油と運転で抜け、出口側は配管の形が原因

エア抜きは、空気が入っている場所によって対応が変わります。

スクロールできます
場所空気が入る主な原因抜き方の基本
入口側(灯油タンクから本体まで)タンクが空になった、継手の緩み、配管の継ぎ目からの空気漏れ灯油を補充し、呼び油を入れて運転する
出口側(本体から暖房機まで)配管が途中で凸状になっている、配管のつまり配管の形を直す、暖房機側で空気を抜く

入口側の空気は、呼び油を入れて運転を始めれば、ポンプが灯油を引き上げる力で自然に押し出されます。
一方、出口側の空気は、配管の形に原因があることが多く、設置工事の見直しが必要になる場合があります。

なぜ空気が入ると灯油が上がらないのか

灯油のような液体は、配管の中で途切れなく連なっていれば、ポンプの力で順に引き上げられます。
ところが、配管の途中に空気の塊が入ると、ポンプは空気を圧縮したり動かしたりするだけで、灯油を引き上げる力が弱まります。

特に入口側は、ポンプが灯油を吸い上げる側にあたります。
入口側の配管に継ぎ目やゆるみがあると、そこから空気を吸い込み、灯油が上がらなくなります。

📎 出典:サンポット|取扱説明書 オイルサーバー OS-302/OS-302U/OS-302UP

サンポットの取扱説明書でも、入口側の配管はできるだけ継ぎ目を作らないこととされ、空気漏れは吸い上げ不良の原因になると示されています。
また、出口側の配管は途中で凸状にしないこと、凸状にすると空気だまりができて灯油が流れなくなることも示されています。

空気が入りやすい場面

場面何が起きているか
灯油タンクを空にした配管やポンプ内の灯油がなくなり、空気が入る
配管工事・移設をした配管を開けた際に空気が入る
本体やフィルターを外した接続部から空気が入る
継手がゆるんだゆるんだ箇所から少しずつ空気を吸う
長期間使わなかった配管内の灯油が下がることがある

灯油タンクの灯油を使い切ってしまうのが、最も多い原因です。
タンクが空になる前に補充する習慣が、エア抜きの手間を減らす一番の近道です。

入口側のエア抜き|呼び油を入れて運転する

入口側の空気は、次の流れで抜きます。

手順内容
1灯油タンクに灯油を補充し、元栓が開いていることを確認する
2流出弁フックが「閉」になっていれば、そのまま運転を準備する
3取扱説明書に沿って、呼び油を入れる
4運転を始め、10〜15分ほど待つ
5モーターが止まり、汲み上げ完了のランプが点灯するのを確認する
6流出弁フックを「開」にして、燃焼機器に灯油が送られるか確認する

呼び油の量や、ランプの見方はオイルサーバーの呼び油|入れる量・タイミング・手順を解説で解説しています。

運転を始めた直後は、配管内の空気が押し出されるため、ボコボコといった音が出ます。
取扱説明書にも、空気が抜けると音が静かになると記載されています。
ボコボコという音は、空気が抜けているサインです。音が静かになり、モーターが止まれば、入口側のエア抜きは完了です。

出口側のエア抜き|エアロックの原因は配管の形

本体から暖房機に向かう出口側の配管で空気がたまると、本体は汲み上げているのに、暖房機に灯油が届かなくなります。
これを、エアロック(空気だまり)と呼びます。

症状考えられる原因
本体は汲み上げているが、暖房機に灯油が来ない出口配管のエアロック、つまり、油漏れ
流出弁フックが「閉」のままになっている灯油が出口側へ流れない
暖房機の使用量が本体の能力を超えている供給が追いつかない

エアロックは、配管が途中で山のように盛り上がっている部分に空気がたまって起きます。
この場合は、配管のやり直しが必要になることがあり、自分で対処できる範囲を超えています。
暖房機側にエア抜きの操作が用意されている機種では、暖房機の取扱説明書に従って、空気を抜く操作を行います。

配管の継手を、自分で外したり、締め直したりするのは避けてください。灯油漏れや火災のおそれがあります。

エア抜きがうまくいかないときの確認

呼び油を入れて運転しても、灯油が上がらない、あるいは音が続く場合は、次の点を確認します。

確認すること見るポイント
灯油タンクの残量と元栓空ではないか、元栓が開いているか
入口側の配管継ぎ目が多くないか、継手に灯油のにじみがないか
フィルターカバーOリングがきちんとはまっているか、油漏れがないか
吸い上げ高さ油タンクの流出口から本体までの高さが、機種の上限を超えていないか
入口側の逆止弁別に逆止弁が付けられていないか、漏れていないか

空気を吸い込み続けている場合、灯油のにじみや、継手のゆるみが見つかることもあります。
灯油がにじんでいる箇所は、油漏れの点検が必要です。
吸い上げができないときの全体的な確認の順番は、オイルサーバーが灯油を吸い上げない時のチェック順と見分け方でも解説しています。

エア抜きのあとに確認すること

エア抜きが終わったら、次の点を確認しておきましょう。

確認項目内容
油漏れ配管、水抜き栓、フィルターカバー部から灯油が漏れていないか
汲み上げの完了モーターが止まり、ランプが正常な表示になっているか
暖房機への灯油供給暖房機に灯油が届き、点火できるか
運転音ボコボコという音が静まっているか

エア抜きのあとは、必ず油漏れがないかを目で見て確認してください。配管をいじったあとは、継手のにじみが出やすくなります。

自分でできる範囲と、業者に任せる範囲

自分でできること業者に依頼すること
灯油の補充・元栓の確認配管の継手の締め直し、配管のやり直し
取扱説明書に沿った呼び油の注入エアロックの原因調査、配管の形の見直し
運転後の音とランプの確認灯油のにじみ・漏れの原因調査
暖房機側のエア抜き(取扱説明書に操作がある場合)逆止弁・フィルター部品の交換

据付け・点検・修理は、販売店や専門業者に依頼するよう、取扱説明書にも示されています。
分解や改造は行わないでください。

エア抜きを減らすための習慣

習慣効果
灯油タンクの残量をこまめに確認する空にして空気を吸い込むのを防ぐ
灯油は余裕をもって補充する冬場の使用量が増える時期の油切れを防ぐ
配管の継手のにじみを時々見る空気漏れの早期発見につながる
暖房シーズンの前に試運転する空気の混入や不具合を寒くなる前に見つけられる

よくある質問

Q1. オイルサーバーのエア抜きは、どうやってやりますか?

入口側の空気は、灯油タンクに灯油を補充して元栓を開け、取扱説明書に沿って呼び油を入れ、運転することで抜けます。運転を始めると、配管内の空気が押し出されてボコボコと音がし、10〜15分ほどでモーターが止まれば、汲み上げが完了した状態です。専用の操作が必要になることは少なく、呼び油と運転が基本です。

Q2. ボコボコという音がずっと続きます。故障ですか?

運転の初期は、配管内の空気が抜ける際にボコボコと音がしますが、空気が抜ければ静かになります。長く続く場合は、入口側の配管の継ぎ目や継手から空気を吸い込んでいる可能性があります。灯油タンクの残量と元栓を確認し、それでも続く場合は、設置業者に点検を依頼してください。

Q3. 本体は動いているのに、暖房機に灯油が来ません。

本体は汲み上げているのに暖房機へ灯油が届かない場合は、流出弁フックが「閉」になっていないか、出口側の配管にエアロックやつまりがないかを確認します。出口側の配管が途中で凸状になっていると、空気がたまって灯油が流れなくなります。配管の形の見直しは専門的な作業のため、設置業者に相談してください。

Q4. エア抜きに失敗すると、オイルサーバーは壊れますか?

空気を吸ったまま運転を続けても、すぐに壊れるわけではありません。ただし、灯油が来ない状態で長く運転が続くと、機種によっては保護のために停止する仕組みがあります。無理に何度も運転を繰り返さず、原因を確認することが大切です。灯油が上がらないまま長時間放置せず、点検を依頼しましょう。

Q5. 灯油タンクが空になるたびに、エア抜きが必要ですか?

タンクが空になると、本体の中の灯油も減り、空気が入りやすくなります。灯油を補充したあとは、呼び油を入れて運転し直す必要があります。手間を減らすには、タンクが空になる前に灯油を補充しておくことが一番です。残量が少なくなってきたら、早めに灯油販売店へ配達を依頼するとよいでしょう。

まとめ

オイルサーバーのエア抜きは、入口側と出口側に分けて考えると整理できます。
最後に、この記事のポイントを整理します。

ポイント内容
入口側の空気灯油を補充し、呼び油を入れて運転すると自然に抜ける
抜けたサインボコボコという音が静かになり、モーターが止まる
出口側の空気配管が途中で凸状になっていることが原因のことが多い
抜けないときタンクの残量、元栓、継手のゆるみ、フィルターカバーを確認する
任せる範囲配管の継手や形の見直しは、設置業者に依頼する

エア抜きで大切なのは、空気が入った場所を見極めることです。
灯油タンクを空にしてしまったときは、補充のあとに呼び油を入れて運転し直す、という流れを覚えておいてください。

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この記事を書いた人

「暮らしの設備ガイド」は、給湯器・ストーブ・換気設備など、
家庭の安心と快適を支える“住まいの設備”に関する専門メディアです。

現在もガス業界で設備施工・保守に携わるYuta(ガス関連資格保有者)が監修し、一般家庭向けのガス機器・暖房設備・給湯器交換の実務経験をもとに、現場の知識に基づいた、正確で実用的な情報を発信しています。

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