オイルサーバーの型番で、よく見かけるのが「OS-302」です。
サンポット(現在は長府製作所のブランド)のオイルサーバーで、灯油タンクから暖房機へ灯油を自動で送る機器です。
OS-302には、末尾の文字が異なる仲間があり、設置場所や吸い上げ能力が違います。
この記事では、OS-302の仕様、ランプの意味、呼び油の手順、故障時の確認点を、サンポットの取扱説明書にそって整理します。
またオイルサーバー全般の仕組みはオイルサーバーとは?仕組み・動かない時の確認・呼び油の必要性で解説しています。
現行機種はOS-303となっていますので、交換を検討されている方はそちらの記事もご参考ください。

- OS-302、OS-302U、OS-302UPの違いと、見分け方
- 仕様の一覧と、設置の条件
- ランプの意味と、呼び油・故障時の確認点
結論|OS-302系は、型名の末尾で設置場所と能力が分かる
OS-302系は、型名の末尾で見分けられます。OS-302は屋内専用、OS-302Uは屋内外兼用、OS-302UPは屋内外兼用で吸い上げ能力が高いタイプです。
| 型名 | 設置場所 | 吸い上げ能力(揚程6m・配管全長30m) |
|---|---|---|
| OS-302 | 屋内専用 | 22.8L/h以上 |
| OS-302U | 屋内外兼用 | 22.8L/h以上 |
| OS-302UP | 屋内外兼用 | 30L/h以上 |
型名は、本体の銘板や取扱説明書の表紙で確認できます。
取扱説明書の探し方は、オイルサーバーの取扱説明書の探し方|サンポット・佐鳥の型番別で解説しています。
OS-302系の仕様
サンポットの取扱説明書に示された、主な仕様を整理します。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 供給燃料 | 灯油(JIS1号灯油) |
| 最高揚程 | 10m |
| 電源 | 100V 50/60Hz |
| 消費電力 | 18/20W |
| モーター | コンデンサ起動型誘導電動機(間けつ運転) |
| 油面制御 | フロート方式(ON-OFFの油量は約1L) |
| 貯油槽の容量 | 3.4L(使用時最大2.5L) |
| 安全機構 | 二重のあふれ防止、空運転防止、過熱防止(温度ヒューズ) |
| 配管 | 入口・出口はφ8mmの銅管、戻り管はφ10mmまたはφ9.52mmの銅管 |
| 外形寸法 | 高さ304×幅252×奥行124mm |
| 質量 | 約4.4kg |
| 使用温度範囲 | -20〜+40℃ |
油面が下がるとモーターが回り、1回の動作で約1Lを汲み上げて停止します。
この間欠運転のため、暖房機を使っていても、モーターが止まっている時間が長いことは、正常な状態です。
設置の条件
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 火気との距離 | 火気を使う機器から2m以上離す |
| 取付けの壁 | 堅固で垂直な壁や柱(中空の壁は避ける) |
| 周囲のスペース | 各側面に120mm以上 |
| 設置できない場所 | 押し入れ、天井裏、クローゼット |
| 避けたい場所 | 寝室や書斎、階段や避難口の近く |
| 位置関係 | 油タンクより下には取り付けない |
| 揚程 | 油タンクの流出口から本体下面まで最高10m |
| 暖房機との落差 | 2m以下 |
| 配管全長 | 油タンクから本体まで50m以下 |
| 燃焼機器の消費量 | 合計が、吸い上げ能力の3分の1を超えない |
配管の詳しい決まりは、オイルサーバーの配管|入口・出口・戻り配管の決まりと注意点で解説しています。
ランプの意味
OS-302の制御ユニットには、5種類のランプがあります。
| ランプ | 色 | 意味の目安 |
|---|---|---|
| 0 | 黄 | 油面が下がりすぎた状態(油切れ・空運転防止) |
| 運転1・2・3 | 緑 | 油面の状態を示す(運転1で汲み上げが始まり、運転3で停止) |
| アラーム | 赤 | 油面の異常な上昇など、あふれ防止が働いた状態 |
取扱説明書では、油面が「運転1」まで下がるとモーターが回り、「運転3」で停止すると示されています。
緑のランプが点灯していて、赤や黄のランプが消えていれば、基本的に正常です。
呼び油の手順
OS-302の使いはじめや、油切れのあとには、呼び油が必要です。
| 手順 | 内容 |
|---|---|
| 1 | 据付けと配管が正しいことを確認し、電源プラグは抜いておく |
| 2 | 本体カバーを外す |
| 3 | 流出弁フックを「閉」にする |
| 4 | フロートのひもを、静かに引き抜く |
| 5 | 電源プラグを差し込み、黄色の「0」ランプが点灯するのを確認する |
| 6 | 注油口のロートから、呼び灯油を約1.5L注ぐ |
| 7 | 緑の「運転1」ランプが点灯したら、注入をやめる |
| 8 | 10〜15分ほど運転し、汲み上げが終わるのを待つ |
| 9 | 油漏れがないか確認し、流出弁フックを「開」にして、カバーを付ける |
呼び油の考え方や、入れすぎたときの対処は、オイルサーバーの呼び油|入れる量・タイミング・手順を解説で解説しています。
安全装置の働き
| 安全装置 | 働き | 復旧の方法 |
|---|---|---|
| あふれ防止(赤の「アラーム」) | 呼び油の入れすぎ、本体の傾き、地震の大きな揺れ、電気部品の故障で油面が異常に上がると停止する | 原因を取り除き、電源プラグを抜き差しする |
| 空運転防止(黄の「0」) | 停電や油タンクの空で油面が下がると停止する | 灯油を補充し、呼び灯油を約1.5L入れて再運転する |
| 過熱防止(温度ヒューズ) | モーターが異常に過熱すると、ヒューズが溶けて停止する | 販売店に修理を依頼する |
あふれ防止のフロートセンサーは、2か所に設けられていて、二重に油面の異常を検知します。
地震のときの動作は、オイルサーバーと地震|揺れで止まった時の確認と復旧方法で解説しています。
故障かなと思ったときの確認点
取扱説明書の「故障かなと思ったら」を、症状別に整理します。
| 症状 | 考えられる原因 | 確認・処置 |
|---|---|---|
| モーターは回るが、汲み上げない | 呼び灯油の不足、タンクのコックやフィルターの詰まり、吸い上げ高さの超過、入口配管の空気漏れ | 呼び灯油を入れる、コックを開く、詰まりを直す、漏れを修理する |
| モーターが回らない | 通電されていない、停電、ポンプやモーターのロック、ヒューズの溶断、制御ユニットの故障 | 電源プラグ・コンセントを確認し、改善しなければ販売店に依頼する |
| 赤の「アラーム」が点灯 | 呼び灯油の入れすぎ、傾き、地震の揺れ、電気部品の故障 | 原因を取り除き、電源プラグを抜き差しする |
| 汲み上げるが、燃焼機器へ灯油が来ない | 流出弁が「閉」、出口配管のエアーロックやつまり、漏れ | 流出弁を「開」にする、配管を点検する |
| 短時間で空になる、使用中に空になる | 消費量が能力を超えている、漏れ、無通電での使用 | 消費量を能力内に抑える、漏れを修理する |
| 運転音が大きい | 据付けの振動、連結軸やポンプの不具合 | 据付け場所を見直す、販売店に依頼する |
どの処置でも直らない場合は、使用を止めて、販売店に相談するよう、取扱説明書に示されています。
自分で分解したり、修理したりしないでください。据付け・点検・修理・移設は、販売店や専門業者に依頼します。
吸い上げない場合の確認の順番は、オイルサーバーが灯油を吸い上げない時のチェック順と見分け方でも解説しています。
お手入れと保管
| お手入れ | 内容 |
|---|---|
| 内部・周囲の掃除 | 本体カバーのみ外して掃除する。ほこりは故障の原因になる |
| フィルターの掃除 | カバーを外し、フィルターをきれいな灯油で洗い、Oリングを正しくはめる |
| 水抜き | シーズンの初め、水が入ったと判断したとき |
| 油タンクの水抜き | 年に1度 |
| 送油ホース | 3年に1度の交換 |
| 保管(シーズンオフ) | 電源プラグを抜き、流出弁フックを「閉」にする |
お手入れの前には、必ず電源プラグを抜いてください。
使用中は、電源を切らないでください。
保証と修理
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 保証期間 | お買い上げ日から本体1年間 |
| 有料修理の例 | 誤使用、不当な修理・改造、天災、灯油以外の油や水が混入した灯油による故障、消耗品の交換など |
| 補修用性能部品の保有期間 | 製造打ち切り後7年 |
保証書は、国内のみ有効で、再発行されません。紛失しないよう保管してください。
よくある質問
Q1. OS-302、OS-302U、OS-302UPは何が違いますか?
設置場所と吸い上げ能力です。OS-302は屋内専用、OS-302Uは屋内外兼用、OS-302UPは屋内外兼用で、吸い上げ能力が高い(30L/h以上)タイプです。OS-302とOS-302Uは、22.8L/h以上とされています。型名は、本体の銘板で確認できます。
Q2. OS-302の呼び油は、何リットル入れればよいですか?
約1.5Lが目安です。注油口のロートから灯油を注ぎ、黄色の「0」ランプが緑の「運転1」ランプに変わったら、注入をやめます。入れすぎると、赤のアラームが点灯して停止します。詳しい手順は、取扱説明書で確認してください。
Q3. OS-302の赤いランプが点灯しました。どうすればよいですか?
呼び油の入れすぎ、本体の傾き、地震の揺れ、電気部品の故障などで、油面が異常に上がったことを示しています。入れすぎなら灯油を抜いて油面を「運転1」まで下げ、傾いていれば傾きを直し、地震なら安全を確認したうえで、電源プラグを抜き差しします。それ以外の場合は、販売店に修理を依頼してください。
Q4. OS-302は、屋外に設置できますか?
OS-302は屋内専用のため、屋外には設置できません。屋外に設置するには、屋内外兼用のOS-302UまたはOS-302UPを使います。雨や雪が直接かからない軒下や、ケースの中に設置する必要があります。
Q5. OS-302の取扱説明書は、どこで探せますか?
メーカーのサイトで、型名から探せます。サンポットの製品は、長府製作所のサイトで取扱説明書を公開しています。本体の銘板にある型名を確認し、該当する取扱説明書を探してください。探し方は、別の記事でも解説しています。
まとめ
OS-302系は、サンポットのオイルサーバーで、型名の末尾で設置場所と能力が分かります。
最後に、この記事のポイントを整理します。
| ポイント | 内容 |
|---|---|
| 型名の見分け方 | OS-302は屋内専用、Uは屋内外兼用、UPは兼用で高能力 |
| 主な仕様 | 最高揚程10m、貯油槽3.4L、消費電力18/20W |
| ランプ | 黄は油切れ、緑は運転、赤はあふれ防止 |
| 呼び油 | 約1.5L。黄の「0」が緑の「運転1」に変わったらやめる |
| 保証 | 購入から本体1年。補修用部品は製造打ち切り後7年 |
OS-302をお使いの場合は、取扱説明書の「故障かなと思ったら」の表を、一度読んでおくと安心です。
まずは、本体の型名を確認し、末尾の文字から、自宅の機種の種類を把握してみてください。

