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瞬間湯沸かし器の火がつかないときに確認すべきこと|湯温調整との関係

瞬間湯沸かし器の写真と、火がつかないときの確認事項・湯温調整との関係を案内するサムネイル
Yuta
記事監修者
現:ガス会社に勤める兼業WEBライター。所持資格はガス開栓作業に必要な高圧ガス販売主任者二種、ガス工事に必要な液化石油ガス設備士、灯油の取り扱いに必要な危険物乙四種、その他ガス関連資格多数と電気工事士などの資格も多数所持。

瞬間湯沸かし器の湯温調整ツマミを熱湯から低い位置に変えると火が消えてしまう、または低い位置だと最初から点火しないと困っていませんか。
点火操作をしてもまったく反応がない場合の確認ポイントは別記事で解説していますが、この記事では「湯温を下げると火が消える・つかない」という、湯温調整に関わる特有の症状に焦点を当てて解説します。
リンナイの公式情報にもとづいて、原因の確認ポイントと対処法を紹介します。

  • 湯温調整と点火の関係で起こりやすい症状
  • 給水圧力・給水フィルターとの関わり
  • 改善しない場合に考えられる部品の故障
目次

この記事で扱う症状について

台所の壁に設置された瞬間湯沸かし器と接続配管

出湯操作をしてもまったく火花が飛ばない、水も出ないといった全般的な点火トラブルについては瞬間湯沸かし器のお湯が出ないトラブル|確認すべきポイントで解説しています。

この記事で扱うのは、「熱湯(高温)の位置では問題なく使えるのに、湯温調整ツマミを低い位置に変えると火が消える、または最初から点火しない」という、より限定的な症状です。
まずは自分の症状がこのパターンに当てはまるかどうかを確認しましょう。
ツマミの位置に関係なく最初からまったく点火しない場合は、別記事で紹介している確認ポイントを先に試すことをおすすめします。

湯温調整ツマミと点火の関係

リンナイの公式Q&Aでは、この症状について次のように案内されています。

📎 出典:リンナイ公式Q&A「ガス瞬間湯沸器|湯温調整ツマミを熱湯から低にすると火が消える、または低の位置だと点火しない」

リンナイの案内によると、この症状は新しく設置した直後に起こる場合と、しばらく使用してから起こる場合とで、確認すべきポイントが異なるとされています。

「いつからその症状が出ているか」を思い出すことが、原因の切り分けにつながります。
設置してすぐなのか、それとも長年使ってきて最近になって症状が出始めたのかを、まず整理してみましょう。

設置直後に症状が出る場合:給水圧力を確認する

新しく設置した直後、または特定の時間帯だけ症状が出る場合、リンナイの案内では給水圧力の確認が案内されています。

項目基準値
最低給水圧力40.0kPa
最適給水圧力50.0~700kPa(0.5~7.0kgf/cm²)

給水圧力が基準を下回っていると、湯温を低く設定したときにうまく着火・燃焼できないことがあります。
特に、断水明けの直後や、同じ時間帯に他の場所で水を多く使っている場合など、水圧が一時的に下がりやすいタイミングに症状が出ていないか、思い当たる点がないか確認してみましょう。

給水フィルターの掃除を試す

給水圧力に大きな問題がなさそうな場合、給水フィルターの目詰まりが症状に関わっていることもあります。

リンナイの案内では、給水フィルターを掃除する際は、必ず給水元栓を閉じてから作業するよう注意が示されています。元栓を閉じずに作業すると、水が噴き出すおそれがあるため注意しましょう。
給水フィルターの掃除方法については瞬間湯沸かし器の水が出ないときに確認すべきことでも詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。

年数が経過してから症状が出た場合

長年使用したあとに症状が出始めた場合も、リンナイの案内では、まず給水元栓の開き具合と給水フィルターの詰まりの確認が案内されています。

設置直後の症状であっても、年数が経過してからの症状であっても、給水元栓の開き具合と給水フィルターの状態を確認するという基本的な対応は共通しています。
まずはこの2点を確認し、それでも改善しない場合に次のステップへ進みましょう。

確認しても改善しない場合:水ガバナの故障の可能性

給水圧力や給水フィルターを確認しても症状が改善しない場合、リンナイの案内では「水ガバナ」と呼ばれる部品の故障が考えられるとされています。

水ガバナは、湯温を一定に保つために水量を調整する役割を持つ部品です。この部品が故障すると、湯温を低く設定したときの水量調整がうまくいかず、点火や燃焼の継続に影響が出ることがあります。
水ガバナの点検・交換は利用者自身では対応できないため、無理に分解しようとせず、修理を依頼しましょう。

修理費用の目安

水ガバナの故障が原因だった場合、リンナイの案内では修理料金の目安が示されています。

リンナイの案内によると、水ガバナの修理料金の目安は18,900円~25,300円(税込)とされています。
ただし、これはあくまで目安であり、実際の料金は現地で症状を確認した修理担当者から案内されます。
機種や地域、出張費の有無によっても変わる可能性があるため、正式な金額は見積もり時に確認しましょう。

湯温を低く使う頻度が高い場合の考え方

キッチンでの食器洗いなど、熱湯ではなくぬるめの温度で瞬間湯沸かし器を使う機会が多い家庭では、この症状に気づきやすい傾向があります。

普段から熱湯側でしか使っていない場合、低温設定にしたときの不具合に気づきにくいことがあります。
一度、低温側でも問題なく点火・燃焼するかを試しておくと、いざ低温での使用が必要になったときに困らずに済みます。
特に食器洗いなど、ぬるま湯を使う機会が多い方は、定期的に低温側の動作も確認しておくとよいでしょう。

号数の大きい機種への交換で症状が変わることもある

現在使用している機種の号数(能力)が小さく、低温設定時の水量調整に余裕がない場合、号数の大きい機種に交換することで症状が改善するケースもあります。

ただし、これは水ガバナの故障とは別の話であり、必ずしも交換で解決するとは限りません。
まずは給水圧力・給水フィルターの確認、水ガバナの点検という順番で原因を切り分け、交換が必要かどうかは業者の診断を踏まえて判断することをおすすめします。
設置基準や離隔距離など、交換時に確認しておきたいポイントは瞬間湯沸かし器の設置基準|安全に使うための条件とはで解説しています。

プロパンガス・都市ガスで症状の出方は変わるか

湯温調整ツマミと点火の関係にまつわるこの症状は、ガスの種類(都市ガス・プロパンガス)によって起こりやすさが大きく変わるという情報は、公式情報の中では確認できませんでした。

給水圧力や給水フィルターの状態、水ガバナの経年劣化は、ガスの種類にかかわらず起こり得る要因です。
ただし、都市ガス用とプロパンガス用では機器内部の構造が異なるため、修理を依頼する際は、必ず契約しているガスの種類を伝えるようにしましょう。
都市ガスとプロパンガスの違いについては瞬間湯沸かし器はプロパンガスと都市ガスで何が違う?で解説していますので、あわせてご覧ください。

症状を放置するとどうなるか

湯温を低くしたときだけ火が消える・つかないという症状は、熱湯側では問題なく使えてしまうため、そのまま使い続けてしまいがちです。

症状を放置していると、水ガバナ以外の部品にも負担がかかり、やがて熱湯側を含めて点火自体ができなくなるなど、症状が悪化する可能性があります。
低温側で違和感を覚えた時点で、早めに給水圧力・給水フィルターの確認を行い、改善しなければ早めに業者へ相談することをおすすめします。
使用年数が長い機種の場合は、水ガバナ以外の部品も同時に劣化が進んでいる可能性があるため、修理か交換かをあわせて相談するとよいでしょう。

自分で対応してよい範囲・業者に依頼すべき範囲

湯温調整に関わる点火トラブルへの対応を整理すると、次のようになります。

対応対応の目安
給水元栓の開閉確認利用者自身で確認・操作できる
給水フィルターの掃除利用者自身で対応できる(元栓を閉じてから作業)
給水圧力に心当たりがないかの確認利用者自身で確認できる(時間帯・断水情報など)
水ガバナの点検・交換資格を持つ業者への依頼が必要

給水元栓の確認やフィルター掃除を一通り試しても症状が変わらない場合は、それ以上自分で分解・調整を続けようとせず、業者への相談に切り替えましょう。
水ガバナのようなガス機器内部の部品は、無資格での分解・交換が事故につながるおそれがあります。

修理を依頼する際に伝えるとよいこと

修理を依頼する際は、次の情報を伝えておくと、原因の特定や見積もりがスムーズに進みます。

  • 現在使用している機種の型番
  • 症状が出るタイミング(湯温をどのくらい下げたときに起こるか)
  • 設置してからどのくらいの期間が経っているか
  • すでに試した対応(給水元栓の確認、フィルター掃除など)

「熱湯側では問題ないが、低温側では火が消える・つかない」という具体的な症状を伝えることで、修理担当者も原因を絞り込みやすくなります。あいまいに「火がつかない」とだけ伝えるのではなく、どの操作のときに症状が出るのかを具体的に説明することを心がけましょう。

まとめ

瞬間湯沸かし器で「湯温を低くすると火が消える、または点火しない」という症状は、給水圧力や給水フィルターの状態、あるいは水ガバナの故障が関係していることがあります。
最後に、この記事のポイントを整理します。

ポイント内容
症状の切り分け熱湯側では問題なく、低温側でのみ症状が出るかを確認する
設置直後の場合給水圧力(最低40.0kPa、最適50.0~700kPa)を確認する
給水フィルター給水元栓を閉じてから掃除する
改善しない場合水ガバナの故障の可能性があり、業者への依頼が必要
修理費用の目安18,900円~25,300円(税込)、正式な金額は見積もり時に確認

湯温を低く設定したときだけ症状が出るというのは、見落とされやすい特有のパターンです。給水圧力とフィルターの確認を一通り試しても改善しない場合は、無理をせず業者に相談し、水ガバナなど内部部品の点検を依頼しましょう。

よくある質問

Q1. 湯温調整ツマミを低くすると火が消えます。故障ですか?

給水圧力の低下や給水フィルターの目詰まりが関係していることがあります。まずはこれらを確認し、改善しない場合は水ガバナという部品の故障が考えられます。

Q2. 給水圧力の基準はどのくらいですか?

リンナイの公式情報によると、最低給水圧力は40.0kPa、最適給水圧力は50.0~700kPa(0.5~7.0kgf/cm²)とされています。

Q3. 給水フィルターは自分で掃除できますか?

利用者自身で掃除できますが、作業前に必ず給水元栓を閉じてください。元栓を閉じずに作業すると水が噴き出すおそれがあります。

Q4. 水ガバナとは何ですか?

湯温を一定に保つために水量を調整する部品です。故障すると、湯温を低く設定したときの点火や燃焼に影響が出ることがあります。点検・交換は資格を持つ業者への依頼が必要です。

Q5. 水ガバナの修理費用はどのくらいですか?

リンナイの案内によると、目安は18,900円~25,300円(税込)とされています。実際の料金は現地で確認した修理担当者から案内されるため、見積もり時に確認しましょう。

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この記事を書いた人

「暮らしの設備ガイド」は、給湯器・ストーブ・換気設備など、
家庭の安心と快適を支える“住まいの設備”に関する専門メディアです。

現在もガス業界で設備施工・保守に携わるYuta(ガス関連資格保有者)が監修し、一般家庭向けのガス機器・暖房設備・給湯器交換の実務経験をもとに、現場の知識に基づいた、正確で実用的な情報を発信しています。

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