ダイキンのエコキュートのリモコンに「警報 E7」と表示され、屋外のヒートポンプユニットが動かなくなっていませんか。
E7は、ヒートポンプユニットのファンモーターが運転しないために停止した状態を示しています。
ここで注目したいのが、メーカーが案内している原因です。
部品の故障だけでなく、ファンへの異物の混入と、雪や氷の付着が挙げられています。
つまり、自分で確認して解消できる可能性があるコードです。
この記事では、作業前の安全確認、異物と雪それぞれの取り除き方、再発を防ぐ環境づくり、修理費用の目安までまとめました。
E7が示している状態
| 想定される原因 | 案内されている対処 |
|---|---|
| ファンに異物が混入している | 貯湯タンクの漏電遮断器を「切」にする → 異物を除去する → 漏電遮断器を「入」にする |
| ファンに雪や氷が付着している | 周辺の雪を取り除く、融かす、解凍を待つ。そのうえで漏電遮断器を約10秒以上OFFにしてONに戻す |
| 上記以外 | 漏電遮断器を約10秒以上OFFにしてONに戻す |
いずれの場合も、改善しなければ販売店に点検・修理を依頼することとされています。
ヒートポンプユニットのファンは、空気を取り込んで熱を集めるために回っています。
このファンが回らなければ熱を集められないため、沸き上げは成立しません。
機器は保護のために運転を止め、E7を表示します。
作業の前に必ず行うこと
異物を取り除く作業を行う場合、手順の1番目が安全確認です。
必ず貯湯タンクの漏電遮断器を「切」にしてから、ファンに手を近づけてください。
通電した状態では、何かの拍子にファンが回り始める可能性があります。
高速で回転する羽根に指が触れれば、大きなけがにつながります。
メーカーの案内でも、異物除去の手順は「漏電遮断器を切にする → 異物除去 → 漏電遮断器を入にする」という順序で示されています。
この順序を守ってください。
あわせて、次の点も確認しておくと安全です。
- 作業は日中の明るい時間帯に行う
- 厚手の手袋を着用する
- ファンの羽根を無理に手で回そうとしない
異物が混入している場合
ファンやその周囲に入り込みやすいものとしては、次のようなものが挙げられます。
- 落ち葉、枯れ枝、雑草
- 飛ばされてきたビニール袋やレジ袋
- 洗濯ばさみ、ハンガーなど、物干し場からの落下物
- 小動物や鳥が運び込んだ巣の材料
ヒートポンプユニットの背面や側面には、空気を取り込むための開口があります。
風の強い日のあとや、落ち葉の季節に表示が出た場合は、まずこの開口部と、ファンが見える前面のカバー越しに内部を確認してください。
漏電遮断器を切ったうえで、手が届く範囲の異物を取り除きます。
奥に入り込んでいて手が届かない場合は、無理に引き出そうとせず点検を依頼してください。
針金やハンガーなどで突くと、羽根や配線を傷つける可能性があります。
取り除いたら漏電遮断器を戻し、表示が消えるか、運転が始まるかを確認します。
雪や氷が付着している場合
積雪のある地域では、冬季にE7が出やすくなります。
吹き込んだ雪がファンの周囲で固まると、羽根が回らなくなるためです。
案内されている対処は、周辺の雪を取り除く、融かす、あるいは解凍を待つというものです。
そのうえで、漏電遮断器を約10秒以上OFFにしてからONに戻します。
ここで注意したい点があります。
熱湯をかけて融かそうとしないでください。
ダイキンは、凍結時の対応として配管に熱湯をかけることを避けるよう案内しており、配管に亀裂が入ったり給水栓が破損したりするおそれがあるとしています。
同様に、急激な温度変化は機器に負担をかけます。
現実的な手順は次のとおりです。
- ユニットの周囲に積もった雪を、スコップやブラシで取り除く
- 吸込口や吹出口をふさいでいる雪をどける
- 羽根に付いた氷は、無理にこじらず自然に解けるのを待つ
- 日中の気温上昇で解けてから、リセットする
羽根に付いた氷を力ずくで剥がそうとすると、羽根が変形して別の不具合につながります。
周囲の雪を取り除いて風通しを確保したうえで、解けるのを待つほうが確実です。
再発を防ぐ設置環境
E7を一度経験したら、環境面の見直しを検討する価値があります。
| 対策 | 内容 |
|---|---|
| 周囲に物を置かない | ユニットの前後左右に、物置や植木鉢、資材などを置かない |
| 植栽を整える | 落ち葉の多い木が近い場合は、剪定や落ち葉の清掃を定期的に行う |
| 物干し場との位置関係を見直す | 洗濯ばさみやハンガーが落下する位置に設置されていないか確認する |
| 積雪対策を検討する | 積雪地域では、防雪フードの設置や架台のかさ上げを販売店に相談する |
特に積雪地域では、設置時に十分な対策がされているかどうかで、冬季のトラブルの頻度が変わります。
毎冬のように同じ表示が出るなら、機器の修理ではなく設置環境の改善で解決する可能性があります。
繰り返すときの判断
| 状況 | 考えられること | 取るべき行動 |
|---|---|---|
| 異物を取り除いたら運転が再開した | 異物によるファンの停止 | 通常どおり使用してよい。周辺環境を見直す |
| 雪が解けてから運転が再開した | 積雪によるファンの停止 | 積雪対策を検討する |
| 異物も雪もないのに表示が出る | ファンモーターや基板の不具合 | 点検・修理を依頼する |
| リセットしても表示が消えない | 異常状態が継続して検知されている | 点検・修理を依頼する |
| ファンが回るが異音がする、途中で止まる | モーターの劣化の可能性 | 点検を依頼する |
異物も雪も見当たらないのにE7が出ている場合は、ファンモーターそのものか、それを制御する部分の不具合が考えられます。
この場合はリセットでの様子見を長く続けず、点検を手配してください。
表示が出ている間のお湯
停止しているのはヒートポンプユニット側です。
そのため、貯湯タンクに残っているお湯は、蛇口やシャワーから使える場合が多いといえます。
一方で、新しくお湯を沸かすことはできません。
台所リモコンで残湯量を確認し、少ない場合はシャワーの時間を短くする、食器洗いは水で行うなど、使う量を抑えながら対応を進めてください。
リセット後に沸き上げがすぐ始まるとは限らないため、確認の基準は翌朝の残湯量が回復しているかに置くのが確実です。
修理費用の目安
E7で点検・修理となった場合、ダイキンは保証期間が終了した機器の出張修理金額(出張料・技術料・部品代を含む)の目安を公表しています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 修理目安金額(税込) | 43,000〜48,000円 |
| 想定される交換部品 | ファンモーター |
公表されているコードの中では、金額の幅が最も狭い部類です。
想定される交換部品がファンモーターに絞られており、基板まで含まないためと考えられます。
見積もりの見通しが立てやすいコードなので、設置から年数が浅い機器であれば、修理を選ぶ判断はしやすいといえます。
なお、点検を依頼して結果的に修理をしなかった場合でも、出張料と点検費は発生します。
修理と交換の線引き
- 設置から7年未満:修理で対応するのが一般的
- 設置から8〜10年:他の箇所の状態も含めて検討する
- 設置から10年超:部品の保有期間が終了し、修理そのものができない場合がある
E7は費用の見通しが立ちやすいため、年数が浅ければ修理を選びやすいコードです。
一方、10年前後の機器でファンモーターの交換をした場合、その後に圧縮機など別の高額な部品で止まる可能性は残ります。
年数の考え方はエコキュートの寿命は何年?10年が目安と言われる理由と交換を考えるタイミングにまとめています。
お湯まわりのトラブル全体の切り分けは、オール電化でお湯が出ない原因は?故障かお湯切れかを切り分けて解説もあわせてご覧ください。
よくある質問
Q1. ファンの異物は自分で取り除いてよいのですか。
メーカーの案内でも、異物除去の手順が示されています。
ただし、必ず貯湯タンクの漏電遮断器を「切」にしてから作業してください。
通電した状態では、ファンが回り始めて指を挟むおそれがあります。
手が届く範囲で取り除ける異物に限り、奥に入り込んでいる場合は無理をせず点検を依頼してください。
Q2. ファンに付いた氷を割ってもよいですか。
避けてください。
羽根に力を加えると変形し、バランスが崩れて別の不具合につながります。
また、熱湯をかけて融かす方法も、急激な温度変化が機器に負担をかけるため推奨できません。
周囲に積もった雪を取り除いて風通しを確保したうえで、日中の気温上昇で自然に解けるのを待ってください。
Q3. 毎年冬になるとE7が出ます。
設置環境が影響している可能性があります。
吹き込んだ雪がファンの周囲で固まる位置にユニットが置かれていると、条件がそろうたびに同じことが起こります。
機器そのものの修理では解決しないため、防雪フードの設置や架台のかさ上げといった対策を販売店に相談してください。
設置のやり直しで再発を抑えられるケースがあります。
Q4. 異物も雪も見当たりませんが、E7が消えません。
ファンモーターそのもの、またはそれを制御する部分の不具合が考えられます。
リセットを試して復帰しないのであれば、点検を手配する段階です。
公表されている修理目安金額は43,000円から48,000円で、想定される交換部品はファンモーターとされています。
比較的見通しの立てやすい金額帯なので、年数が浅い機器であれば修理を選びやすいといえます。
Q5. ファンは回っているのに、E7が出ます。
回転が不安定であったり、規定の回転数に達していなかったりする場合も、異常として検知されることがあります。
モーターの劣化や、羽根に付着した汚れによるバランスの崩れが背景にあることも考えられます。
異音がする、回転が途中で止まるといった症状があれば、その内容を点検時に伝えてください。
症状の具体性が、診断の手がかりになります。
まとめ
E7は、ヒートポンプユニットのファンモーターが運転しないことによる停止を示すコードです。
- 異物の混入と雪や氷の付着が原因として案内されており、自分で解消できる可能性がある
- 作業の前に、必ず貯湯タンクの漏電遮断器を「切」にする
- 氷は無理に割らず、周囲の雪を取り除いて自然に解けるのを待つ
- 異物も雪もないのに表示が出る場合は、点検を依頼する
毎冬繰り返している場合は、機器ではなく設置環境の対策を検討してください。
修理となった場合の目安は43,000円から48,000円で、公表されているコードの中では見通しの立てやすい金額帯です。

