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石油ストーブの燃費は1時間いくら?灯油消費量(L/h)から灯油代を計算する方法とタイプ別の目安

白い対流式石油ストーブと、灯油消費量から1時間あたりの灯油代を計算する方法、対流式・反射式・FF式の燃費比較を紹介するサムネイル画像
Yuta
記事監修者
現:ガス会社に勤める兼業WEBライター。所持資格はガス開栓作業に必要な高圧ガス販売主任者二種、ガス工事に必要な液化石油ガス設備士、灯油の取り扱いに必要な危険物乙四種、その他ガス関連資格多数と電気工事士などの資格も多数所持。

石油ストーブの燃費を知りたいときは、カタログや取扱説明書の仕様表にある「燃料消費量(L/h)」を見ます。
これが「1時間に何リットルの灯油を使うか」を表す数字で、灯油の単価をかければ、1時間あたりの灯油代が分かります。
この記事では、トヨトミ・コロナの取扱説明書やメーカー仕様の数値を使って、タイプ別の灯油代を計算します。
灯油の価格は日々変わるため、特定の価格を前提にせず、単価を3通りに変えた早見表を使います。
節約のコツや燃費が悪くなる原因は、ストーブの灯油代・燃費を解説した記事で紹介しているため、ここでは「計算」に絞ります。

目次

燃料消費量(L/h)の見方

仕様表の見方

表記意味
燃料消費量(L/h)1時間に消費する灯油のリットル数
最大燃料消費量最大火力で燃焼したとき
最小最小火力のとき(記載のない機種もある)
暖房出力(kW)発生する熱量。燃料消費量が多いほど大きい
連続燃焼時間(燃焼継続時間)タンクを満たした状態から、灯油がなくなるまでの時間の目安

最大火力と最小火力では、消費量が大きく異なります。実際の使用では、その間の火力で使うことが多いため、最大の数値だけでなく、最小の数値や連続燃焼時間もあわせて見ます。

連続燃焼時間との関係

連続燃焼時間は、タンク容量を燃料消費量で割った値に近くなります。
たとえば、トヨトミ RB-25C は、タンク容量4.9L ÷ 最大消費量0.243L/h = 約20.2時間で、取扱説明書の「約20時間」と合っています。
つまり、連続燃焼時間の長い機種ほど燃費がよい、とは限らず、タンクが大きいだけの場合もあります。

1時間あたりの灯油代の計算式

1時間の灯油代(円)= 燃料消費量(L/h)× 灯油の単価(円/L)

灯油の単価は、買う場所(ガソリンスタンド、ホームセンター、配達)や時期で変わります。
この記事では、次の3通りで計算します(実際の価格を示すものではありません)。
ご自身が買っている単価に置き換えてください。

計算に使う単価(仮)目安
100円/L18L缶で1,800円
120円/L18L缶で2,160円
140円/L18L缶で2,520円

単価の出し方

配達の灯油や、缶で買った灯油は、価格を容量で割って1Lあたりの単価にします。

買い方単価の出し方(例)
18L缶(ホームセンター、スタンド)缶の価格 ÷ 18。例:2,160円 ÷ 18L = 120円/L
配達(リットル単価で表示)表示された単価をそのまま使う
ポリタンクに入れて買う支払い金額 ÷ 入れた量(L)

タイプ別の計算例

取扱説明書・仕様表の数値

スクロールできます
機種方式燃料消費量タンク容量暖房出力出典
トヨトミ RB-25C(RB-G2524)対流形最大0.243L/h(最小0.122L/h)4.9L2.5kW(最小1.25kW)取扱説明書/販売店の仕様表
トヨトミ RS-S23C反射形最大0.219L/h3.6L2.25kW取扱説明書
コロナ SX-CE280Y対流形最大0.275L/h4.0L2.83kW取扱説明書
コロナ FF-AG6823HFF式最大0.757L/h、最小0.220L/h記載なし最大7.79kW、最小2.26kW取扱説明書

※RB-25C の最小消費量は、取扱説明書では確認できなかったため、同じ仕様の RB-G2524 の販売店ページの仕様(0.243〜0.122L/h)を使っています。
RS-S23C、SX-CE280Y は、確認できた取扱説明書に最小値の記載がありません。

1時間あたりの灯油代(早見表)

機種・火力消費量100円/L120円/L140円/L
トヨトミ RB-25C 最大0.243L/h約24円約29円約34円
トヨトミ RB-G2524 最小0.122L/h約12円約15円約17円
トヨトミ RS-S23C 最大0.219L/h約22円約26円約31円
コロナ SX-CE280Y 最大0.275L/h約28円約33円約39円
コロナ FF-AG6823H 最小0.220L/h約22円約26円約31円
コロナ FF-AG6823H 最大0.757L/h約76円約91円約106円

同じ「石油ストーブ」でも、小型の対流式・反射式の最大火力は1時間あたり20〜40円前後、暖房出力の大きいFF式の最大火力は70〜110円前後と、数倍の差があります。ただし、これは暖房できる広さ(出力)が違うためで、「安い・高い」とは単純に比べられません。

FF式の「エコサイン」

コロナ FF-AG6823H の取扱説明書には、灯油1Lあたりの運転時間の目安が、火力により約1.3〜4.5時間と記載されています。
これは、最大0.757L/h(1 ÷ 0.757 ≒ 1.3時間)と、最小0.220L/h(1 ÷ 0.220 ≒ 4.5時間)の数値と一致します。

火力灯油1Lでの運転時間の目安
最大約1.3時間
最小約4.5時間

実際の運転時間は、めやすで、使い方によって異なります(取扱説明書の記載)。

暖房出力から消費量を見積める目安

上の4機種の数値を比べると、暖房出力(kW)を燃料消費量(L/h)で割った値は、いずれも約10.3です。

機種暖房出力 ÷ 燃料消費量
トヨトミ RB-25C2.5kW ÷ 0.243L/h ≒ 10.3
トヨトミ RS-S23C2.25kW ÷ 0.219L/h ≒ 10.3
コロナ SX-CE280Y2.83kW ÷ 0.275L/h ≒ 10.3
コロナ FF-AG6823H(最大)7.79kW ÷ 0.757L/h ≒ 10.3
コロナ FF-AG6823H(最小)2.26kW ÷ 0.220L/h ≒ 10.3

したがって、暖房出力(kW)が分かれば、燃料消費量は「暖房出力 ÷ 約10.3」でおおまかに見積もれます。たとえば、3.0kWの機種なら、3.0 ÷ 10.3 ≒ 0.29L/h です。この「約10.3」は、灯油1Lから約10.3kWh分の熱が出る、という意味に読み替えられます(当サイト計算)。ただし、これは今回確認した数値から読み取った目安で、すべての機種に当てはまるとは限りません。正確には、仕様表の数値を見てください。

1畳あたりの灯油代を計算する

コロナ SX-CE280Y は、暖房のめやすが木造8畳(13.0㎡)までとされています。
この数値を使って、最大火力で使ったときの「1畳・1時間あたり」の灯油の量と金額を計算してみます(当サイト計算)。

項目計算結果
1畳あたりの灯油量0.275L/h ÷ 8畳約0.034L/h
1畳あたりの灯油代(120円/L)0.034L/h × 120円約4.1円/h

つまり、この機種を、めやすいっぱいの8畳で最大火力で使うと、1畳・1時間あたり約4円です。
実際には、火力を絞ったり、部屋の条件によって使う量は変わります。
広い部屋に小さいストーブを使い続けても、暖かくならない上に灯油をたくさん使うことになるため、適応畳数に合った機種選びが大切です。

1日・1か月・1シーズン・1タンクの金額

毎日8時間使ったときの灯油代(最大火力で燃やし続けた場合の上限の目安)

機種1日8時間の灯油量100円/L120円/L140円/L
RB-25C 最大約1.9L約194円約233円約272円
RB-G2524 最小約1.0L約98円約117円約137円
RS-S23C 最大約1.8L約175円約210円約245円
SX-CE280Y 最大約2.2L約220円約264円約308円
FF-AG6823H 最小約1.8L約176円約211円約246円
FF-AG6823H 最大約6.1L約606円約727円約848円

30日では、上の表の約30倍です。
たとえば、RB-25C を最大火力で毎日8時間、30日使うと、灯油は約58L、120円/Lで約7,000円です。
最小火力(RB-G2524)では、約29L、120円/Lで約3,500円です。
毎日8時間つけっぱなしにする前提の計算は、あくまで金額の目安です。就寝中や外出中は必ず消火してください。連続使用については、つけっぱなしを解説した記事で紹介しています。

1シーズンの灯油代の目安

1シーズンを150日、毎日8時間使うと仮定して、トヨトミ RB-25C(RB-G2524)で計算します(当サイト計算)。

使い方1シーズンの灯油量18L缶の本数100円/L120円/L140円/L
常に最大火力(0.243L/h)約292L約16缶約29,200円約35,000円約40,800円
最大と最小の中間(約0.18L/h)約219L約12缶約21,900円約26,300円約30,700円
常に最小火力(0.122L/h)約146L約8缶約14,600円約17,600円約20,500円

※「中間」は、最大と最小の平均(約0.1825L/h)で計算しています。
実際の使い方は、日によって、時間帯によって変わります。

同じ機種でも、火力の使い方で、1シーズンの灯油代は2倍以上の差が出ます。
コロナ SX-CE280Y を常に最大火力で使うと、約330L、120円/Lで約39,600円です(0.275L/h × 8時間 × 150日。
当サイト計算)。
FF式のコロナ FF-AG6823H は、最小火力で約264L、最大火力で約908Lです(150日×8時間。
当サイト計算)。
120円/Lでは、約31,700円〜約109,000円となり、暖房出力が大きい分、火力の使い方による差も大きくなります。

1タンク分の灯油代

機種タンク容量100円/L120円/L140円/L
トヨトミ RB-25C4.9L約490円約588円約686円
トヨトミ RS-S23C3.6L約360円約432円約504円
コロナ SX-CE280Y4.0L約400円約480円約560円

1タンクの灯油代は数百円ですが、これで約14.5〜20時間(最大火力)使える、という計算になります。

電気代は含まれていない

上の金額は灯油代だけです。
電池点火の機種は電気代がかからず、FF式は少額の電気代がかかります。
コロナ FF-AG6823H の運転中の消費電力は23Wで、1時間あたり1円に満たない金額です(31円/kWhで計算した場合)。
詳しくは、石油ストーブの電気代を解説した記事をご覧ください。

計算のときの注意点

注意点内容
最大消費量で計算すると高めに出る最大火力で使い続けることは少ない。最小〜最大の間で見る
実際の消費量は条件で変わる火力、室温、部屋の広さ、窓の冷気、灯油の状態、芯の汚れで変わる
仕様値は、ある条件での値取扱説明書の連続燃焼時間は目安。算出条件の記載がないものもある(トヨトミ RS-S23C)
他のタイプとの比較石油ファンヒーターは、今回確認した取扱説明書に数値の記載がなく、本記事では扱っていない。機種の仕様表で確認
灯油の質変質した灯油や水が混じった灯油は、燃焼が悪くなる

燃費が悪くなったと感じるとき

芯にタールが付いていたり、燃焼筒がずれていたり、風のあたる場所に置いていたりすると、燃焼が乱れ、暖まりにくくなることがあります。
暖まりが悪く、火が弱いと感じたときの確認ポイントは、火が弱いときの原因を解説した記事にまとめています。

自分の機種の灯油代を計算する手順

手順やること
1取扱説明書または本体の銘板で、燃料消費量(L/h)を確認する。最大・最小の両方があれば、両方見る
2購入している灯油の単価(円/L)を確認する。18L缶の価格なら、18で割る
3燃料消費量 × 単価 = 1時間の灯油代
41日の使用時間をかけて、1日の灯油代を出す
5使う日数をかけて、1か月・1シーズンの目安を出す

どのタイプでも、開放式は使用中に1時間に1〜2回を目安に窓を開けて換気してください。就寝中や、長時間その場を離れるときは必ず消火し、給油は消火して冷めてから行ってください。ガソリンは絶対に入れないでください。

よくある質問

Q1. 石油ストーブを1時間つけると、灯油をどのくらい使いますか?

機種と火力で異なります。
今回確認した取扱説明書では、トヨトミ RB-25C が最大0.243L/h、トヨトミ RS-S23C が最大0.219L/h、コロナ SX-CE280Y が最大0.275L/h、コロナ FF式(FF-AG6823H)が0.220〜0.757L/h でした。

Q2. 1時間の灯油代は、いくらくらいですか?

燃料消費量に、灯油の単価をかけて計算します。
単価が120円/Lの場合、RB-25C の最大火力で約29円、FF-AG6823H の最大火力で約91円です。

Q3. 最小火力のほうが、燃費はいいですか?

燃料消費量は、最小火力のほうが少なくなります。
ただし、部屋が暖まるまでの時間や、暖房の強さも変わるため、燃費だけで火力を決めるのではなく、必要な暖かさに合わせて調節してください。

Q4. 連続燃焼時間が長い機種は、燃費がいいということですか?

そうとは限りません。
連続燃焼時間は、タンク容量と燃料消費量で決まります。
タンクが大きいだけでも長くなります。
燃費は、燃料消費量(L/h)と暖房出力を合わせて見てください。

Q5. 石油ファンヒーターと比べると、どちらが安いですか?

今回確認した取扱説明書には、石油ファンヒーターの数値がありません。
両者の比較は、機種の仕様表の燃料消費量と暖房出力を、同じ条件で比べる必要があります。
違いについては、石油ファンヒーターと石油ストーブの違いを解説した記事で整理しています。

まとめ

石油ストーブの燃費は、仕様表の「燃料消費量(L/h)」に灯油の単価をかけると計算できます。
最後に、この記事のポイントを整理します。

ポイント内容
計算式燃料消費量(L/h)× 灯油の単価(円/L) = 1時間の灯油代
小型の対流式・反射式最大火力で、0.22〜0.28L/h前後(取扱説明書の例)
FF式の例0.220〜0.757L/h(コロナ FF-AG6823H)
見積もりの目安暖房出力(kW) ÷ 約10.3 = 燃料消費量(L/h)(確認した機種での傾向)
1シーズン同じ機種でも、火力の使い方で2倍以上の差が出る
注意最大火力の数値は高めに出る。実際は火力・室温・部屋の条件で変わる
電気代電池点火の機種はかからない。FF式は少額

まずは、お持ちのストーブの取扱説明書で、「仕様」の燃料消費量と暖房出力の欄を確認してみてください。

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この記事を書いた人

「暮らしの設備ガイド」は、給湯器・ストーブ・換気設備など、
家庭の安心と快適を支える“住まいの設備”に関する専門メディアです。

現在もガス業界で設備施工・保守に携わるYuta(ガス関連資格保有者)が監修し、一般家庭向けのガス機器・暖房設備・給湯器交換の実務経験をもとに、現場の知識に基づいた、正確で実用的な情報を発信しています。

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